『tvk(テレビ神奈川)』にてアニメ『機動戦士ガンダムZZ』が放送されています。
2023年2月19日は第47話「戦士、再び…」でした。
最終回です。
目次
アニメ『機動戦士ガンダムZZ』
テレビアニメ『機動戦士ガンダムZZ』についてです。
『機動戦士ガンダムΖΖ』(きどうせんしガンダムダブルゼータ、MOBILE SUIT GUNDAM ΖΖ)は、日本サンライズ制作のテレビアニメ。『機動戦士Ζガンダム』の直接の続編として作られた『ガンダムシリーズ』の一つ。略称は『ΖΖ(ダブルゼータ)』。1986年(昭和61年)3月1日から1987年(昭和62年)1月31日まで、名古屋テレビを制作局として、テレビ朝日系で毎週土曜日17:30 ‐18:00(JST)に全47話が放送された。
『機動戦士ガンダムZZ』のWikipediaには上記引用部のように書かれています。
Wikipediaの内容はすごいですね。
事実かどうか私にはわからないものの、知らないことがたくさん書かれていました。
あらすじ
『機動戦士ガンダムZZ』のあらすじについて。
『ZZ』の第1話ハイライトとして、グリプス戦役で傷付き、サイド1の1バンチ=シャングリラへ入港しようとするエゥーゴの強襲巡洋艦アーガマの姿が描かれ、主人公ジュドー・アーシタの物語が始まるのだった。
「『機動戦士ガンダムZZ』公式サイト」さんの「STORY」ページの第1話「プレリュードZZ」には上記引用部のように書かれています。
第一次ネオ・ジオン抗争と呼ばれる戦いのようです。
後年名付けられたのでしょうか。
当時からそう呼ばれていたことではなかったような。
いや私は詳しいことはさっぱりわからないのですが。
登場人物
『機動戦士ガンダムZZ』の登場人物について。
と言いたいところですが、たくさんの人物が出てきますので省略します。
前出のWikipediaや「『機動戦士ガンダムZZ』公式サイト」をご覧になってください。
tvkで再放送が始まる
tvk(テレビ神奈川)で2022年3月から再放送が始まりました。
再放送に関することや『機動戦士ガンダムZZ』の思い出については、上にリンクを貼った記事に書いています。
あわせてご覧になってください。
47話「戦士、再び…」(最終回)
2023年2月19日は第47話「戦士、再び…」が放送されました。
MSゲーマルクで善戦したキャラだったがニュータイプ部隊との激闘によって戦タヒ。ネェル・アーガマは隕石コロニーモウザをコア3に激突させ、ハマーン艦隊の壊滅に成功する。ジュドーはハマーンと最後の決着をつけるべく、単身ZZガンダムでハマーンのキュベレイへ向かっていく。カミーユやタヒんでいった者たちの力を集めたZZガンダムの前にハマーンは敵ではなかった。
ジュドーはハマーンの高い能力を惜しみながら、彼女の最後を見届ける。ハマーンは詩の間際に、ジュドーのような少年に出会えたことを喜び散っていったのだった。戦いは終結するが、ジュドーをアクシズから脱出させるために思念を送り続けていたプルツーはタヒんでいた。戦いが終わってから遅れて来た地球連邦軍とエゥーゴの艦隊にジュドーは怒りを覚える。
番組の録画データには上記引用部のように書かれていました。
47話のほぼ全てが書かれています。
脚本がひどかった
『機動戦士ガンダムZZ』通しての感想になりますが、やっぱり脚本がひどいなと感じました。
序盤の感想から書いていますけど、最終話を観終えてもそこは変わらなかったです。
放送当時「子供はみんなニュータイプ! 見せてやろうじゃないの! 大人たちにさ! 」というキャッチコピーだったみたいです。
その部分を描けているでしょうか。
ネェル・アーガマをビーチャたちに任せたことに象徴されているように、大人たちを排除して、子どもたちだけの戦いを描いた、それだけのストーリーに私には見えました。
結局はジュドーのニュータイプ能力とZZの力で解決しただけ。
子どもたちの活躍を描いたのではなく、子どもと大人の物語を描くことを放棄したとしか、私には見えなかったです。
富野由悠季さんがZZを黒歴史化している、という書き込みをネットで見たことがありますけど、それはそのとおりだろうなと感じました。
ZZを持て余す
脚本に物足りなさを感じる象徴の一つとして、ZZガンダムがあると感じています。
ZZはガンダムやZガンダムに比べて、強いモビルスーツ感が希薄でした。
リゲルグやキュベレイに押されている感がありましたので、はっきり物足りなさを覚えます。
額のメガ粒子砲なんて、終盤ほとんど使っていませんでしたよね。
終盤のネオ・ジオンの内部抗争のときなんて、ジュドーたちが出撃する必要がなかったと思っていて、そこにも製作サイドがZZガンダムとジュドーを持て余している感が伝わってきました。
それは後述する、47話しかなかったことも理由としてはあるのかなとは思います。
ジュドーのMSパイロットやニュータイプとしての力量が、アムロやカミーユほどはなかったということもあるのかもしれません。
イリアはいなかった
46話の感想で、イリア・バゾムが物語の舞台から消えたことを書いています。
イリアとはマシュマーのお目付け役のピンク色の髪色をした彼女ですね。
45話までは登場していたのですが、46話と47話には一瞬たりとも登場せず、物語が終わってしまいました。
何のために彼女を登場させたのか。
47話という中途半端な話数からして、おそらく打ち切りと言いますか、放送期間短縮の要請がテレビ局などからかかったのでしょう。
Zガンダムは50話ありましたから、3話も少ない。
単純計算90分。
本来、その短縮された話数の中にイリアのことも描くつもりだったけど、3話も短縮されたから物語をまとめるために描く予定だった脚本から取捨選択をし、捨てられた人物の一人がイリアだった、そういうことと推察します。
しかし、放送期間短縮が本当だとして、それも結局はそれまでに魅力的な物語をしっかり描けていないから、視聴率や話題を得られずに招いた事態ですからね。
イリアは被害者、一番の被害者は私を含めた当時の視聴者ですが。
黒いキュベレイ
47話ではニュータイプ部隊でしょうか、黒いキュベレイが複数体登場しました。
黒というより濃い紫でしょうか。
46話にもニュータイプ部隊の量産型キュベレイが多数登場していましたが、あちらはグレーの機体カラーだったと思います。
今回登場したキュベレイは黒(濃紫)にピンク差し色。
エルピー・プルが乗っていたキュベレイMk-2と同じ機体カラーと思います。
プルツーのMk-2は赤に黄の差し色だったはず。
だとしたらわざわざ機体を変更した理由は何でしょう?
46話のニュータイプ部隊とは別のニュータイプ部隊という認識でよいでしょうか。
47話のあれがMk-2なら、量産型より優れている可能性があるので、最初からMk-2を出せばよいのに。
量産型の方がMk-2より優れているのでしょうか、いやちょっと考えにくいです。
単にグレーの地味な量産型より、見栄え優先で色使いの派手なMk-2を引っ張り出してきたように、私の目には映ります。
だとすると、こういうところもいい加減だなぁと思ってしまいます。
ニュータイプ部隊の、個々のこと、強化人間というかクローンのことにもほとんど触れられないまま終わってしまいましたし。
救いはカミーユ
救いはカミーユです。
47話のエンディングで、カミーユがファ・ユイリィと手をつないで、笑顔で海岸を走っている様子が映し出されます。
Zの最後、シロッコの怨念により精神が崩壊してしまったカミーユでしたが、そこから解放されたことが示唆される描写で、救われました。
カミーユにしても可愛そうですね。
Zが放送されている段階からZZの放送は決まっていたはずで、時間的に続いている物語なことから、ああいう形で弾かれてしまったのでしょう。
新作ガンダムは新キャラクターで、という製作サイドの思惑があった、たぶん。
カミーユは陰気な性格ですから、新しいコンセプトの主人公としては相応しくないという判断もあったでしょうか。
○されないだけマシだったのかもしれませんけど、ずいぶん都合よく快復するものだと思わなくないです。
ハマーンはシ○アが解決しなさいよ
ずっと気になっていたことがあります。
それはハマーンはジュドーのことを好きだったのか、です。
この場合の好きは恋愛対象としてです。
作中からははっきりしたことがわかりません。
しかし少なくともハマーンはジュドーが新世代の旗手に相応しいと認めてはいましたよね。
その導き手としてジュドーと手を組むこと、それは恋愛や結婚という形を含めてかもしれませんが、それを望んでいたとも受け取れます。
ただその根っこにある想いは、シャアに対してのものとは異なっていたと私は考えています。
シャアを含めた旧世代の人類に絶望していて、ジュドーに出会ったことで彼に活路を見出したという感じかなと。
ジュドーしかいないように見えているのでしょう、彼女には。
ハマーンのことはシャアが決着をつけるべきだったと今でも思います。
彼奴のせいなのですから。ですよね?
当初はZZの物語後半にシャアが出てきて〜という話があったそうなので、富野由悠季さんはシャアにハマーンとの決着をつけさせるつもりでいたと思います。
その物語をぜひ観たかったですけど、となると逆襲のシャアの物語が存在しなくなる可能性が高まり、となるとνガンダムとかサザビーとかギラドーガとかも存在しなくなるかもしれず。
となるとハサウェイの物語も生まれなかったかもしれず、で痛し痒しです。
おわりに
ということでtvkでアニメ『機動戦士ガンダムZZ』の再放送47話(最終話)「戦士、再び…」の感想を書いた記事でした。
↓Amazonでも本作を見られるみたいです。
気になる方はぜひ。