TOKYO MXにて特撮ドラマ『仮面ライダーV3』が放送されています。
2022年8月19日は44話「V3対ライダーマン」が放送されました。
前回43話で、ついに「ライダーマン」が登場しました。
ライダーマンが登場してから物語が面白くなっています。
記事を投稿するタイミングを失して、一週遅れになっています。
目次
特撮ドラマ『仮面ライダーV3』
特撮アクションドラマ『仮面ライダーV3』についてです。
仮面ライダーV3(かめんらいだーぶいすりー)とは、1973年(昭和48年)に放送を開始した仮面ライダー作品シリーズの第2作。前作「仮面ライダー」の1号・2号から「技」と「力」を受け継いだ、いわば正統な後継者であるV3が、変身ヒーローブームをさらに加速させて人気を確立させた一作。
仮面ライダーポータルサイト『仮面ライダーWEB【公式】』には上記引用部のように書かれています。
初放送は1973年だそうですから2021年の48年前の作品ですか、ほぼ半世紀前ですね。
TOKYO MX『仮面ライダーV3』再放送
東京ローカル『TOKYO MX』で『仮面ライダー』が再放送されていました。
初代ですね。
2021年9月いっぱいで再放送が終わり、2021年10月からは『仮面ライダーV3』の再放送が始まりました。
V3の1話を視聴したときの感想は以前当ブログの記事に書いています。
上にリンクを貼った記事がそれです。
放送日
放送日についてです。
放送は毎週金曜日19:00から30分間になります。
放送局は『TOKYO MX』、9チャンネル。
感想
『仮面ライダーV3』第44話「V3対ライダーマン」を観た感想です。
ライダーマン登場
前回43話から「ライダーマン」が登場しています。
感想は以前、当ブログで記事にしています。
ライダーマンは簡単に言えばデストロンの人間でした。
デストロンに所属していた科学者「結城丈二」が、組織の権力抗争に巻き込まれ、「ヨロイ元帥」から命を狙われます。
その際に失われた右腕を仲間にアタッチメントを取り付ける手術をしてもらい機械化、ライダーマンとなりました。
中身を完全に改造されたV3までの仮面ライダーとは異なり、ライダーマンは腕を強化されただけの人間と私は受け取っています。
そのためか、口やその周りの顔がむき出しの、ある意味で中途半端なデザインのライダーになっています。
変身もベルトのファンの回転によってではなく、仮面を被ることで変身するという、V3までとは色々と仕様の異なる、特異なライダーです。
面白い
正直申せば、V3は序盤からあまり面白いと思って観ていませんでした。
最初期こそV3のビジュアルの格好良さを楽しめていたものの、それもすぐに慣れてしまいました。
序盤に「26の秘密」を少しずつ明かそうとしながら中途半端に終わったり、そのせいかV3が弱かったり、1号と2号を再登場させたり、何人もの幹部キャラが登場したり。
その試行錯誤から製作サイドの苦心が伝わってきます。
しかし残念ながら、結局は1号2号からV3へと人が変わっただけで、同じことを繰り返しているなぁという印象が強く、あまり楽しめていませんでした。
『ウルトラマン』でいうバルタン星人みたいな、印象的かつ魅力的な敵キャラがいないことが大きな原因ではないかと思いながら観ていたところ、登場しました。
ライダーマンが。
ライダーマンが登場して以降、『仮面ライダーV3』が面白いです。
別の作品を観ているかのように、これまでのマンネリ感がすっと消えました。
対立
面白い理由はもちろんライダーマンの登場そのものです。
先述したとおり、結城は元々デストロンの人間でした。
でしたが、ヨロイ元帥らの裏切りにあい、また仲間たちを○されたことで、ヨロイ元帥だけでなくデストロンの組織そのものを憎んでいます。
その意味でV3と目的が同じのはずですし、ライダーであるのならV3に最も近い存在なはずなのですが、44話ではライダーの2人が対立していました。
対立と言いますか、V3はライダーマンを諭そうとするのに、ライダーマンがV3との共闘を拒絶するのですね。
理由は、結城はデストロンを倒すのは自分の役割と思っているから。
自らの恨みと仲間の恨みを晴らすため、復讐です。
だからV3に自分の復讐の邪魔をさせまいと彼の行く手を阻もうとします。
しかし両者の力の差は歴然で、明らかにV3の方がライダーマンより強そうでした。
それは当たり前ですよね、ライダーマンは右腕が改造されただけ、おそらくライダースーツを着ることで身体能力が強化されただけの「人間」です。
一方のV3の「風見志郎」は身体全体が改造されたはずですから。
しかも1号と2号によって改造手術を施される皮肉。
44話を観たところ、ライダーマンはデストロンの戦闘員を倒せる力はあるけど、怪人や幹部を倒すまでの力はない印象を持ちます。
その点からも、今後ライダーマンがV3の仲間になるであろうと思わせます。
ライダーマンの苦悩はV3の苦悩
ライダーマンが抱えている苦悩。
苦悩とは、先ほど書いたデストロンに仲間や身内を○された恨み、自分が生身の人間でいられなくなる経緯のことです。
これはV3の苦悩とある程度重なります。
44話時点でライダーマンが怒りのあまり視野狭窄に陥っていて、V3の意見を聞き入れる心の余裕がないのだと思います。
なので44話時点で表現上、両者は対立しています。
していますが、ライダーマンの苦悩はV3が一番わかるはずで、逆にV3の苦悩もライダーマンが一番わかってやれるはずですよね。
その点からも、やはりこの2人は手を組むのだろうと思わせます。
結城の過去
共通する点のある2人ですけど、両者には大きな「違い」も存在します。
それは結城の「過去」です。
彼は元々デストロンの人間です。
多くの人たちを苦しめた、あるいは彼が直接手を下していないかもしれませんが、無実の人を○す手助けをしたことは、まず間違いないでしょう。
そういった過去を結城自身がどのように精算して、そしてV3と手を組むことになるのか。
この点は今後の物語の大きな見どころになりそうです。
苦しみを詳しく描けば描くほど、物語の奥行きが出ると期待されます。
あるいは2人が手を組まないまま進行するかもしれません。
私にとってV3は今回が初見ですので、わかっていないです。
背景が欲しかった?
私が『仮面ライダーV3』に期待していたことは、そういったライダーの苦悩を描くことかもと、今書いていて気づきました。
つまり、風見たちの人生の「背景」、人生の「エピソード」が足りていなかったのかなと感じています。
V3の秘密を描くとか、必殺キックをたくさん考えるとか、たくさんの敵を登場させるとか、そういうことじゃなく。
おわりに
ということで『仮面ライダーV3』44話「V3対ライダーマン」を視聴した感想を書いた記事でした。
Amazonでも観られるみたいです。