ディスディスブログ

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ドワーフとエルフの映画化を!ジブリ『耳をすませば』が放送されたので思い出や視聴した感想などを書きました

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ジブリアニメ『耳をすませば』が2022年8月19日、日本テレビ『金曜ロードショー』枠に放送されました。

ラピュタ、トトロときて耳すまですよ。

2022年の夏は傑作揃いです。

視聴した感想をあれこれ書いています。

 

以下、ネタバレ要素を含みますから、バレても構わない方のみ下にスクロールしてください。

 

目次

 

アニメ『耳をすませば』

耳をすませば』が日本テレビで放送されました。

 

耳をすませば [DVD]

 

kinro.ntv.co.jp

 

小説家を夢見る読書好きな女の子・月島雫。バイオリン職人を目指す男の子・天沢聖司と運命的な出会いを果たした彼女は、自分の現在と将来、そして初めての恋に向き合うことになるが…。作品の中で綴られていくのは、家族や友達との何気ない会話などの中学生の等身大の日常。その中で、誰もが通った思春期の繊細な心の動きを丁寧に描き出し、クライマックスではスタジオジブリらしいファンタジー要素をプラスして、前向きな気持ちになれる余韻も残してくれる。甘酸っぱくて、どこか懐かしい、純粋な恋物語。

 

日本テレビの『金曜ロードショー』のwebページには上記引用部のように書かれています。

 

www.ghibli.jp

 

本作の公式webサイトもありました。

 

耳をすませば [DVD]

 

放送日時

放送日時です。

2022年8月26日の21時00分から。

放送局は『日本テレビ』。

 

監督など

本作の監督について。

監督は「近藤喜文」さんです。

近藤さんは確か故人でしたよね。

 

 

アンク@金曜ロードショー公式Twitterアカウント (@kinro_ntv) によるツイートです。

 

「宮崎駿」さんが監督ではない作品です。

脚本やプロデュースは担当されているのでしょうか。

 

原作はあるのか?

本作に原作の小説などはあるのでしょうか。

 

耳をすませば (集英社文庫(コミック版))

上のツイートに書かれていますように、「柊あおい」さんによる漫画が原作だそう。

私は原作漫画を読んだことがないので一度読んでみたいです。

アニメとはストーリーが異なるかもしれないので、アニメベースで読むとがっかりすることもあるかもしれませんけど。

 

感想

ジブリアニメ『耳をすませば』を観た感想です。

 

ジブリじゃないと思っていた

公開当時、私は耳すまが映画で放映されたことを一切知りませんでした。

本作が初めてテレビで放送されたときに私も初めて観たはずです。

 

当時の私は、ジブリというとナウシカやラピュタなど宮崎監督のオリジナル作品のことと思い込んでいました。

そのため『火垂るの墓』や『おもひでぽろぽろ』、『海がきこえる』、『平成狸合戦ぽんぽこ』といった作品に対しては「ジブリじゃない」とすら思っていたのです。

それらが放送されても観ようともしませんでした。

今思うとなんともったいないことをと思うのですが。

ですから『耳をすませば』も、邪道な作品、ジブリではないと決め込んでいたのです。

 

ではどうして耳すまは観ようと思ったのか。

それは覚えていません、暇だったのでしょう。

 

傑作だ!

そんな状態ですから、訝しく思いながら観始めました。

が、あるシーンから一気に世界に引き込まれました。

そして観終えた後、これは傑作だと思ったのです。

 

ストーリー的に一切隙がなく、私が恋愛もの・純愛ものに求めることを余すことなく実現してくれた作品に、当時の私には思えたのです。

理想的な作品でした。

漫画でも映画でも何でも、見ていてこのシーンは苦手だな、ここがこうならよかったのに、あの人とあの人が付き合ってくれればよかったのになどと思うことがよくあるのですが、本作にはそれが全くなかったのですよね。

 

dysdis.hatenablog.com

 

これほどまでにアニメ映画を観て満足したことは、ラピュタを初めて観たとき以来でした。

 

それは同時に、それまで私が抱いていたジブリアニメに対する偏見が取り払わた瞬間でもあります。

『火垂るの墓』や『おもひでぽろぽろ』、『海がきこえる』、『平成狸合戦ぽんぽこ』などの作品も観てみようと思えたのですね。

しかし『ゲド戦記』以降、再び宮崎駿監督じゃないなら、という考えに傾きつつありますけれども。

 

最も好きなシーン

耳すまで最も好きなシーンがあります。

それは柱時計のシーンです。

何度観てもいいなぁと思えます。

先ほど書いた、訝しく思いながら観ていた私の認識を変えた瞬間のシーンでもあります。

 

 

ヒロインの「月島雫」が、猫を追いかけて迷い込んだ先に、お店「地球屋」が佇んでいました。

 

 

中に入ると猫の人形があり、その不思議な瞳に魅入られます。

店内には店主のおじいさんがいて、用事があるわけでもないのに店に立ち入った雫が店を出ようとするのを彼は引き止めます。

 

 

おじいさんは雫と少し会話をした後、ある柱時計のアラームを起動して見せました。

 

 

アラームが起動すると、ドワーフの王とエルフの女王の叶わぬ恋の物語が、盤面に展開され、雫は再び魅入られるのでした。

 

という感じですよね。

このドワーフとエルフの話が、初見のときから大好きです。

この物語だけをジブリで映画にしてはもらえないだろうかと、当時からずっと思い続けています。

 

ジブリグッズ 耳をすませば ドワーフの王の夢のシリーズ ブックエンド

 

最も好きなシーン2

ドワーフとエルフのシーンと同じくらい好きなシーンがもう一つあります。

皆さんの中にも大好きという方は大勢いらっしゃると思います。

 

 

雫が「天沢聖司」と出会い、と言ってもこの時点では雫はまだ彼の名前を天沢聖司と知らずに接しているのですが。

地球屋の工房で、聖司がバイオリンを造っていることを知った雫は、聖司にバイオリンを弾いて欲しいと願います。

聖司は自分が弾く代わりに、雫に歌を歌って欲しいと言います。

音痴だからと断る雫を尻目に聖司はある曲を弾き始めると、その曲が自分が訳詞を手掛けた「カントリーロード」と雫は気づきます。

そうこうしているうちにイントロが終わってAメロへ、後に引けなくなった雫は顔を赤らめながらも、自分で訳した歌詞でカントリーロードを歌い始めます。

 

 

2人のセッションが乗ってきたところで、おじいさんが仲間2人を連れて地球屋に戻ってきました。

店の扉を開けると、音が流れてくるものですから、おじいさんは仲間に対して指を口に当てて見せ、そおっと下階を覗くと聖司と雫のセッションが。

おじいさんと仲間2人はどうやら音楽でつながっているらしく、それぞれが楽器を手に持って、2人のセッションに加わるのです。

 

という流れですよね。

説明不要と思いますが。

このシーンも大好きです。

観るたびに、私も楽器を扱えたらなぁと羨ましくなります。

 

カントリー・ロード(耳をすませば)

 

最も好きなシーン3

上記2つのシーンと同じくらい、甲乙つけがたいほど好きなシーンがあります。

 

 

それは雫が物語を書き、聖司のおじいさん「西司朗」さんに読んでもらうシーン。

先ほどの地球屋のご主人ですね。

 

聖司がバイオリン職人になるために、イタリアのクレモーナまで行くことになった。

好きな人が、中学3年生にも関わらず自分の進むべき道を見つけているばかりか、既にその道を歩みだそうとしていることを目の当たりにした雫。

 

 

焦燥感からでしょうか、劣等感もあるでしょうけど、自分も物語を書きたいという夢を実現すべく、小説を書き始めたのですね。

その読者第一号に名乗りを上げてくれたのが西老人。

 

 

受験生にも関わらず物語の執筆に熱中するあまり、学校の試験では順位を100位も落として、学校と親姉を大いに心配させましたが、何とか書き上げます。

さっそく地球屋に向かい西老人に呼んでもらいました。

 

 

西老人は大いに褒めてくれましたが、雫はそれを「嘘」と否定します。

上手く書けていないことは自分でわかっていると。

 

物語を書く力が足りていない。

技術なこともそうでしょうけど、それ以前の下地がついていない=勉強が足りていない。

そのためにはもっと勉強する必要がある、だから高校へ進学をするのだ。

そういうことを頭ではなく身体全体で実感できたのですね、雫は。

 

これほどの決意をした上で高校へ進学している人なんて、ごくわずかと思いますけれども。

でもそういう人と、私のように周りが行くから、そういうものだからと、何となく進学をした人とは、後に大きな違いが出てくるだろうなとも思います。

 

私のように、自分のやりたいことが見つからないと思っている人間は、そもそも動いていないのでは? と耳すまに言われている気がします。

近藤喜文さんに、あるいは宮崎駿さんに。

自分が興味を持つことに対して真面目に向き合って行動をしていれば、今の自分に何が足りないか見えてくるはずだし、そのために今何をすればよいかも見えてくるはずだと。

逆に、自ら行動しない人がやりたいことが見つけられないのは当然だろう、と言われている気もします。

 

私はいつも何かしら「できない言い訳」を探しては何もしない人生を送っていた人間です。

なので耳すまは胸に刺さりますね、ぐさりと。

 

 

今の自分の精一杯をつぎ込んで小説を書き上げ、思いっきり緊張して思いっきり泣いた後に、西老人と食べた鍋焼きうどんはさぞ美味しかったことでしょう。

この鍋焼きうどんは、私はずっと出前をとったのかと思っていたのですが、西老人が作ってくれたのでしょうか。

 

この3シーンが私は大好きです。

3つ目のシーンは、他の2つとは好きの意味合いが異なりますね。

3つ目は観るたびに心が傷つきもするので。

それぞれ物語のハイライトでしょうから、お好きな方が多いことでしょう。

 

感心するちょっとした仕草

本作を観るたびに感心する「ちょっとした仕草」があります。

仲良しの杉村くんとのことで打ちひしがれた雫が、地球屋を訪れたものの店は閉まっていて、店の前でムーンといると聖司がやって来て、店の裏手から中に入れてくれたシーン。

上記2つ目のエピソードの直前です。

 

地球屋は建物が高台にあって裏手が崖で、そこから街を一望できます。

光景の壮観さに興奮・感動をする雫。

 

裏手から店に入るには階段を少し下るのですが、下りる際、雫は家の外壁に左手を伸ばして、身体を支えるのですね。

高いところに立つと底に吸い込まれそうになるじゃないですか。

初めての場所ということもあって、その吸い込まれそうな気持ちはより強いはず。

その繊細な気持ちの揺れを、雫の左手でさり気なく表している。

どなたのアイデアか分かりませんけど、そこに気づいて描いた人に対して、私は毎回、感心をするのです。

 

街の景色

本作の何が好きなのか、今回ブログの記事にするにあたって考えました。

気づいたことは「街の景色」です。

 

ごくごく普通の、日本の街並みが全編に渡って描かれている。

これがよいです。

ラピュタや紅の豚に描かれる街と違う、トトロやもののけ姫、千と千尋に描かれる街とも違う。

日本人の、特に私の世代には、自分ごとと思いやすい、その距離感がよいです。

 

ヒロインの家が団地なのもとてもよい。

ただでさえ手狭感のある間取りの上に、物に溢れているあの感じ、たまりません。

平積みされた本の上に電話が置かれているところとか、本棚の本の前に日用品が雑多に置かれているところとか、絶妙なリアルさ。

 

あの曲は何?

疑問に思っていることが一つあります。

いくつかあるのですけど今は一つ。

 

それはやはり上記2番目のエピソードの、聖司が『カントリーロード』を弾くにあたって、指慣らし的にちょっと弾くじゃないですか。

あの曲は何だろうと、毎回疑問に思っています。

たったワンフレーズなのに、カントリーロードよりもずっとよい曲に私には思えます。

 

www.youtube.com

 

ネットで調べたところ、ある曲に行き着きました。

あの曲は「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調 BWV1001」でしょうか。

「ヨハン・セバスティアン・バッハ」の。

 

それを知って、私は大いに納得しました。

というのも私はクラシックは全然なのですが、たまによい曲だなと思う曲があって調べると、たいていがJSバッハなのですよね。

だから今回も、ああやっぱりそうかと。

 

何度観てもいい!

耳すまは、おそらく放送されるたびに見逃さず観ているはずです。

録画をしてでも観ていたはず。

今回で何度目の視聴かわかりません。

 

 

今回の視聴でも今までと同じように感じました。

今回もめちゃくちゃ楽しかったと。

何度観ても面白いですね。

ラピュタもトトロもそうですけど、耳すまは「するめ感」が強く感じられます。

 

dysdis.hatenablog.com

 

トトロの感想記事では、1位ラピュタ、2位紅の豚、3位トトロと私のジブリ映画ランキングを書いています。

でも今回耳すまを観た後に考えると、耳すまが2位かもしれないなぁと感じます。

 

紅の豚を観た直後に順位付けをするとやっぱり豚が2位! と思うのでしょうね。

気分屋なので。

1位ラピュタは今のところ揺るがなそう。

 

実写映画

今回の放送中、『耳をすませば』の実写映画化のCMが流れていました。

 

movies.shochiku.co.jp

 

アニメ映画から10年後を舞台にした物語のようです。

「清野菜名」さんと「松坂桃李」さんですか。

西老人は「近藤正臣」さんと。

う〜ん。

 

私はアニメ映画だけで十分かなと感じます。

彼らの10年後は知らなくてよいことな気がするので。

 

おわりに

ということでジブリアニメ『耳をすませば』が放送されたので、視聴した感想を書いた記事でした。

 

私の認識や理解が間違っていたら申し訳ありません。

 

Amazonでは本作のDVDとBlu-rayが発売されていました。

気になる方はぜひ。

 

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