『tvk(テレビ神奈川)』では平日15時30分から「懐ドラ」枠として『思い橋』なるドラマが再放送されています。
今から半世紀ほど前、1973年に放送されていた作品です。
このドラマが何だか好きで観ています。
視聴した感想を書きました。
目次
tvk『懐ドラ』
神奈川県のローカルテレビ局『tvk(テレビ神奈川)』では「懐ドラ」なる放送枠が存在しています。
シンプルに「『懐メロ』のドラマ版」と捉えていいと思います。
懐かしのドラマですね。
今回ご紹介している『思い橋』もその一つです。
放送日時
放送日時です。
月曜日から木曜日まで、いずれも15時30分からです。
放送局は『tvk』。
2023年度は17時台などに放送されていた記憶がありますが、定かではありません。
いまいち把握できていないので、あるいは一日の中でも複数作品を、複数の放送時間で流しているかもしれないです。
懐ドラ『思い橋』
確か2024年4月からだったと思います。
tvkの懐ドラ『思い橋』が始まりました。
読みは「おもいばし」です。
概要
概要です。
秩父郊外の温泉旅館を舞台に、秩父の自然の美しさを織り込み、そこに住む姉妹のある愛の経験を描く物語▽木下恵介シリーズ作品(全26話/1973年)
番組の録画データには上記引用部のように書かれています。
本作の初回放送は1973年4月3日から2クール、『TBS』で放送されていたようです。
2024年現在から51年前の作品です。
出演者
出演者です。
夫を亡くしている、秩父の割烹旅館『二上』の女将「二上彩子」を「淡島千景」さん。
二上で働く彩子の長女「多美」を「上村香子」さん。
秩父銘仙の織元『織庄』に勤務している、彩子の次女「桂」を「松坂慶子」さん。
二上を買収するべく派遣された『トラベルチェーン』の社員「北晴彦」を「藤岡弘」さん。
二上の板前「中西鶴吉」を「花沢徳衛」さん。
二上で働く鶴吉の息子「良男」を「仲雅美」さん。
思い橋で身投げをしようとして彩子たちに助けられ二上で働くようになる「山下幸子」を「望月真理子」さん。
桂と恋人になりきれない『織庄』の息子「大須賀伸」を「荒谷公之」さん。
他にもいますがメインキャストは上記のとおりです。
感想
懐ドラ『思い橋』を視聴した感想です。
記事作成時点でまだドラマは途中、完結していません。
これから書くことは、私が観た範囲内の情報になります。
1話を見逃す
1話を見逃しています。
どうも私は1話を見逃すことが多いです。
1話で済めばいい方で、もっと見逃すこともしばしば。
新番組のチェックが甘いのですよね。
なので彼らの出会いや舞台設定的なものがわからないまま観始めています。
ただ、1回30分のドラマですので、1話を見逃したところでそこまで大きな損失ははない気もします。
1話は舞台など設定や登場人物の紹介に宛がう可能性が高く、それらは今やインターネット情報で賄えることも多いからです。
とは言っても半世紀前のドラマなんてまず再放送されませんし、よほどの名作じゃない限りネット情報も充実しないですから、難しさもあるでしょう。
本作も人気作ではないでしょうし、その辺難しいはず。
それでも昔のドラマは、ドラマだけでなく全ての時間の流れがスローなので、1話を見逃したところで決定的なものには今のところなっていません。
藤岡弘さん
藤岡弘さんが主人公です。
秩父の旅館を乗っ取ろうと派遣されるのですが、多美たちの人柄と秩父に触れるうち、次第に自分のやっている仕事に疑問を懐くようになる、北という人を演じています。
藤岡さんと言えば『仮面ライダー』です。
初代、1号。
放送日を調べると、どうやら『思い橋』は『仮面ライダー』のすぐ後に放送されていました。
当時20代後半ですか、若い。
毛量多い
藤岡さんだけでなく、出演者の毛量が多いなという印象を持ちます。
本作に限った話ではなく、当時のドラマ、例えば『仮面ライダー』や『ウルトラマン』シリーズでもそれを感じましたし、映画を観ていてもよく感じます。
理由は何でしょう。
髪の毛を染めるなどしている人がいないこともあるのか、現代人はシャンプーなどをしすぎているのか、食生活の違いか、社会生活のストレス量か。
松坂慶子さん
松坂慶子さんも出演しています。
当時の年齢は20歳前後でしょう。
2023年に放送されたNHKの朝ドラ『らんまん!』にも出演された松坂さん。
50年前に既に俳優業をスタートさせていて、今なおご活躍、大変なことですね。
淡島千景さん
本作は「淡島千景」さん演じる「彩子」が、ある意味最も目立つ存在です。
もしかしたら淡島さんは本作で最も画面に映っている時間が多いかもしれません。
調べていませんけど、下手をすると主人公と思われる藤岡さんや、ヒロインと思われる上村さんより多い印象。
でも考えれば当然と言えば当然です。
本作は旅館が舞台で、旅館の女将ですから。
多美や鶴吉と会話したり、女中たちに支持をして旅館を切り盛りしたり、北たち客の応対をしたり、北に金儲けを持ちかけられてあれこれ悩んだりと、色々と登場シーンがあります。
それと淡島さん演じる女将の彩子が目立つのは、メインヒロインと思われる上村香子さん演じる多美が大人しい性格設定なこともあるでしょう。
上村さんが、どちらかというと脇役で光るタイプの俳優さん(という私のイメージ)もあるのかも。
いや、今書いていて気づきましたが、私が勝手に藤岡弘さんや上村香子さんがドラマの中心と思っていただけかもしれません。
監督や脚本など制作陣はそうは思っていない可能性に、今気づきました。
扱いが淡島さんがメイン。
そう考えると、彩子が一番多く画面に映っている(印象)ことにも、多美が大人しい・地味なことにも、合点がいきます。
そういうことかぁ、藤岡さんと上村さんが主役と思い込んでいました。
それはそうと、私は淡島さんを今回までほぼ知りませんでした。
幼い頃にこういう人がいたかな? くらいの認識です。
調べると宝塚の出身なのですね。
八千草薫さんや越路吹雪さんといい、昔は宝塚出身の俳優さんが多かったのでしょうか。
今も多いでしょうけど、昔の方がより多かった印象。
上村香子さん
実は、本作を観ている一番の目的は、多美を演じる「上村香子」さんです。
上村さんを、私は好きなのです。
もちろん綺麗ですけど、それ以上に可愛い印象の強い方。
先ほど少し触れた八千草薫さんも好きです。
かわいい。
私は上村さんのことをあまり知りません。
同じtvkで2018年に『俺たちの朝』『俺たちの旅』が再放送され、そこで初めて上村さんを意識した感じです。
上村さんは1973年放送の本作に出演されているのですから、私は小さい頃から上村さんを見てきたはずです。
出演どころか主演レベル。
調べたところでは上村さんは『水戸黄門』などにもご出演のようで、子どもの頃よく『水戸黄門』を観ていました。
でも子どもの頃に認識をしていなかったですね。
子ども頃どころか、ごく最近、『俺たちの朝』など昔のドラマの再放送を観て、そこで上村さんの魅力に気がついたという感じ。
時代劇だと髪型が日本髪ですから、上村さんと気づけなかったのかも。
記事作成現在、上村さん演じる多美と、藤岡さん演じる北の、距離がなかなか近づかないので、やきもきしています。
北は既に結婚を前提にした付き合いを告白していますが、多美がどうも自己主張の足りない人なので、なかなか進まないですね。
タイミング的に、その直後に北が『トラベルチェーン』から回し者だとバレたこともあって。
1973年当時の文化や風俗
1973年当時の文化や風俗を楽しむことも、本作の楽しみになっています。
このことは本作に限らず、昔のドラマの感想を書くと毎度書いていることですが。
どういう自動車や電車が走っているか、町の看板、家の造り、内装、生活雑貨、洋服、髪型、化粧などなど、半世紀前の日本を見ることがとても楽しい。
上に書いた、出演者の毛量や、髪を染めている人がほぼいないこともそうですね。
スマホもインターネットも家庭用ゲーム機も、カメラだってフィルムカメラしかありません。
男性はタバコをガンガン吸いますし。
本作は秩父の自然もしばしば映されています。
現代では失われている秩父の風景も多くあることでしょう。
セリフからも時代を感じます。
今では日常生活でも、例えば現代の昭和中期が舞台設定のドラマでも、使われないであろう言葉遣いがまま用いられます。
日本語も変化しているのだなぁと実感します。
いや、日本語の変化ではなく、当時ドラマは固いセリフ回しが好まれていただけかもしれません。
当時でも日常では用いられていない言葉遣いがドラマでは用いられた可能性。
しかし、それは私にはわからないし調べようのないことなので、当時既に成人されていた方にうかがってみたいものです。
男女の価値観の違いもそうですね。
男らしく、女らしくという凝り固まった価値観が現代より強くあります。
例えば「男は女にそのくらい強く言っていいんだよ」などというセリフがありました。
男が上で女が下、女は黙って男に従っていればいいという価値観。
良くも悪くも半世紀前は現代とは色々と違って、でもそれが興味深いです。
おわりに
ということで『tvk(テレビ神奈川)』の懐ドラ『思い橋』を視聴している感想を書いた記事でした。