ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

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志らくさんの句が凄まじい!『プレバト!!』2022年3月31日「春光戦」決勝の結果と感想です

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『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2022年3月31日の放送に俳句コーナーがありました。

 

今回から2022年「春光戦」が開催されます。

今回は決勝戦です。

お題は「ハプニング」。

結果と、視聴した感想を書いています。

 

目次

 

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MBS『プレバト!!』

テレビ番組『プレバト!!』についてです。

 

www.mbs.jp

 

人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。

 

公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。

あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆などです。

中でも俳句がメインコンテンツと思われます。

 

放送時間

放送時間について。

放送は毎週木曜日の19時から20時までです。

 

出演者

出演者です。

メインの司会は「浜田雅功」さんです。

ダウンタウンの浜ちゃんですね。

 

アシスタントが毎日放送の「玉巻映美」アナウンサー。

ナレーションが「銀河万丈」さん。

 

俳句の査定員は「夏井いつき」さん。

俳句カテゴリの出演者は「梅沢富美男」さんを始め、「東国原英夫」さんや「中田喜子」さん、「立川志らく」さん、「千原ジュニア」さん、「藤本敏史」さん、「村上健志」さん、「横尾渉」さん、「千賀健永」さんなどがいます。

 

俳句2022年春光戦

『プレバト!!』の俳句カテゴリが2022年3月31日の放送でも扱われました。

2022年の「春光戦」が開催されています。

 

dysdis.hatenablog.com

dysdis.hatenablog.com

 

予選各ブロックの結果やその感想は、上にリンクを貼った記事に書いています。

 

決勝のお題は「ハプニング」です。

 

「ハプニング」は季語ではないでしょう。

今回は作り手が自分で俳句に合った季語を探す必要があります。

 

2022年『春光戦』決勝出場者

前回行われた2022年の『春光戦』の決勝戦の出場者です。

敬称略で失礼します。

 

  • 梅沢富美男(永世名人)
  • 東国原英夫(永世名人)
  • 村上健志(名人10段☆☆☆)
  • 藤本敏史(名人10段☆)
  • 千原ジュニア(名人9段)
  • 横尾渉(名人8段)
  • 立川志らく(名人5段)
  • 森口瑤子(名人初段)
  • 馬場典子(特待生2級)
  • 北山宏光(特待生3級)

 

段位順です。

段位等を間違えていたら申し訳ありません。

 

結果

2022年「春光戦」決勝の結果です。

 

  1. 立川志らく(名人5段)
  2. 森口瑤子(名人初段)
  3. 村上健志(名人10段☆☆☆)
  4. 横尾渉(名人8段)
  5. 馬場典子(特待生2級)
  6. 藤本敏史(名人10段☆)
  7. 梅沢富美男(永世名人)
  8. 北山宏光(特待生3級)
  9. 千原ジュニア(名人9段)
  10. 東国原英夫(永世名人)

 

上記の結果になりました。

 

色を変えた志らくさんのみ、秋の大会のシード権を獲得しました。

夏は別のルールで行われるそうです。

 

フルーツポンチ村上健志の俳句修行

 

感想

2022年3月31日放送の『プレバト!!』「春光戦」決勝を視聴しての感想です。

観て気になった俳句をピックしていきます。

 

10位 東国原英夫さん

気になった句の一つは、10位、最下位となった東国原英夫さんです。

 

俳句は、カンガルーを泊めた2DKと朧の夜を詠まれていました。

 

季語は「朧」。

霞が朝、朧が夜でしょうか。

 

昔、実際にあった実話だそうです。

番組収録でカンガルーを使って、ひょんなことから東さんがそのカンガルーを自室に泊めることになったと。

 

夏井先生の評価は高かったです。

添削した後の句が提出されていれば1位だったと仰っていたかと思います。

ただ、原句は具体的に書きすぎてしまったために、体験していない人には一体何が起こっているのかわからない句になってしまったと評価されています。

 

普段から先生は具体を書けと言っていますけど、それではかえって読者を混乱させることもあるのですね。

それくらい、エピソードが独特すぎたのでしょう。

芸能人、それもお笑い芸人さんでないと、カンガルーを家に泊めるなんて経験はできませんからね。

 

先生はカンガルーと朧の取り合わせはとても高く評価されていました。

私もこの取り合わせはさすが東さんと思いました。

絶対に思いつけないなと感じられるので。

 

7位 梅沢富美男さん

7位、梅沢富美男さんも気になりました。

 

句は、お風呂なり温泉なりでしたオナラが棚引いている様子を詠まれました。

 

季語は「長閑」。

読みは「のどか」。

春の日ののんびりとした様子ですか。

 

東さんも先生も指摘していましたが、「たなびく」の意味を梅沢さんは勘違いしているようです。

棚引くの意味は、雲などが横方向に長くかかる様子ですよね。

 

お風呂でオナラをすると、下から上に行くはずです。

それが横に流れたとしても、泡はもはや目で確認することはできないでしょう。

 

映像的に無理がある。

これは私もすぐ気づけました。

 

梅沢さんは今回、優勝を公言していました。

それにしては発想が凡庸でした。

こういうお風呂や温泉でオナラをしたよという句は、探せばいくらでも出てくるのではないでしょうか。

 

5位 馬場典子さん

5位となった馬場典子さんの句も気になりました。

 

句は、昔は青かったし苦く感じられる日もあったことを、野菜の慈姑に委ねられたものでした。

 

季語は「慈姑」。

読みは「くわい」ですね。

縁起の良い野菜。

 

原句下五は「青慈姑」となっていました。

上五が「青き日」のため「青」が2つあること。

それと、句の前半が処世訓めいていることで、評価が分かれるであろうと言われていました。

 

先生は、青慈姑がちょっと取り合わせてみましたみたいな感じになっている点を指摘していて、そこに添削を入れていました。

 

dysdis.hatenablog.com

 

個人的には、今回の俳句は馬場さんが春光戦の予選で詠まれた句と、発想と作句の方法論が似通っている点がとても気になりました。

独活(うど)を詠まれた句ですね。

 

2句は着想の、その根っこの部分が同じであること。

また、自らの人生と野菜とを取り合わせる手法も、基本的には同じものであること。

このどちらもが私は嫌でした。

安易な逃げのように見えて。

 

私が馬場さんの立場なら、この2句のどちらかしか使わないですね。

一つ大会の中では。

予選の句の方がよいと思えるので、そちらだけを使うでしょう。

別の機会なら使うかもしれませんけど。

 

3位 フルポン村上さん

3位はフルポン村上さんでした。

 

句は、控え選手のペン、鉛筆のようでしたが、その先が減っていることを詠まれていました。

 

季語は「光風」。

読みは「こうふう」。

風光るの傍題。

春の風が光るように感じられることだそう。

 

原句上五が「光風や」と切っていました。

この切れ字「や」が必要かどうか。

また内容がベンチ要員の子のことなので、光風が内容と合っているのかどうか。

そういうことを指摘していました。

梅沢さんも指摘していましたね。

 

「や」を使わずに、「風光る」でよかったのではないか。

「春の風」など他にもっと合っている季語があったのではないか。

 

添削はされませんでしたので直すところはなかったようです。

もっとよい選択があったのではという問題提起ですね。

 

一方で、「野球」などと書かずとも読者にそれと伝わること、書かないでよいと判断できるところは、村上さんの実力を褒めていました。

 

これは繊細なやり取りと思います。

村上さんの具体的な説明を聞きたかったです。

新型コロナウィルスの影響でしょうか、村上さんだけはスタジオにおらず、別の日に個別で収録の様子をビデオで観ていました。

なのでスタジオでの村上さんのコメントはありませんでした。

 

1位 立川志らくさん

そして1位となった志らくさんです。

初優勝だそうです。

おめでとうございます。

 

句は、影のような野良犬と、そこに桜散らしの雨が降っている様子が詠まれていました。

 

季語は「桜ながし」。

歳時記に載っていることが少ない言葉だそう。

九州で使われる言葉と言われていたでしょうか。

桜を散らせてしまう長雨のこと。

 

この俳句は驚きました。

志らくさんの実体験のようです。

 

絵画のような俳句だと先生は鑑賞なさっていました。

本当にそうですね。

 

「影のような野良犬」の上五中七がまず壮絶な絵でした。

特に「影のような」の描写に驚かされます。

私には影のような野良犬が、まるで写真家「森山大道」さんの有名な写真「三沢の犬」のように感じられたのです。

粗い、白黒のハイコントラストの風景が眼前にバンッと広がります。

 

志らくさんは下五に「桜ながし」を持ってきました。

桜色がふわっと入ってきて、それまでの白黒の世界に淡い色が加わります。

桜散らしの雨ですから、色が加わったことで、野良犬のみすぼらしさはかえって強調されるようでもあります。

 

雨に濡れた野良犬が1匹、桜の下に佇んでいる。

これは凄まじい描写でした。

 

志らくさんらしく、破調であり自由律である句です。

先生はこの句を1位にするのは勇気がいったと仰っていました。

でもこの句が1位なことに、私は100%納得がいきます。

 

にっぽん劇場写真帖 (森山大道写真集成(1))

 

おわりに

ということで、MBS『プレバト!!』の2022年3月31日放送の俳句コーナー2022年「春光戦」決勝を視聴しての感想を書いた記事でした。

 

私の俳句の読解や解釈が正しいとは限りません。

むしろ間違えていることの方が多いでしょう。

おかしなことを書いていたら申し訳ありません。

 

 

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