『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2022年6月23日の放送に俳句コーナーがありました。
お題は「ガッツポーズ」。
視聴した感想を書いています。
目次
MBS『プレバト!!』
テレビ番組『プレバト!!』についてです。
人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。
公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。
あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆などです。
中でも俳句がメインコンテンツと思われます。
放送時間
放送時間について。
放送は毎週木曜日の19時00分から20時00分までです。
出演者
出演者です。
メインの司会は「浜田雅功」さんです。
ダウンタウンの浜ちゃんですね。
アシスタントが毎日放送の「清水麻椰」アナウンサー。
ナレーションが「銀河万丈」さん。
俳句の査定員は「夏井いつき」さん。
俳句カテゴリの出演者は「梅沢富美男」さんを始め、「東国原英夫」さんや「中田喜子」さん、「立川志らく」さん、「千原ジュニア」さん、「藤本敏史」さん、「村上健志」さん、「横尾渉」さん、「千賀健永」さんなどがいます。
俳句
『プレバト!!』の俳句カテゴリが2022年6月23日の放送でも扱われました。
今回のお題は「ガッツポーズ」です。
「ガッツポーズ」は季語ではないでしょう。
今回は作り手が自分で俳句に合った季語を探す必要があります。
この回は「」さんが出演していました。
今回は特殊な回で、平場の順位戦は行われませんでした。
レギュラー陣では永世名人の「梅沢富美男」さんとフルーツポンチ「村上健志」さん、名人10段の「千原ジュニア」さんが出演していました。
順位戦
まずは今回行われた俳句カテゴリの順位戦の結果です。
4位がさん(才能なし、点)、3位がさん(凡人、点)、2位がさん(凡人、点)、1位がさん(才能あり、点)でした。
今回はなし。
気になった句
順位戦で個人的に気になった句は1位のさんです。
今回はなし。
名人10段「永世名人への道」
今回は千原ジュニアさんの名人10段「永世名人への道」がありました。
千原ジュニアさんは試験を迎えて「名人10段」でした。
今回1ランク昇格すると名人10段☆となります。
句は夏にいよいよサンドバックが歪んでいる、そんな様子が詠まれていました。
夏に試合があるボクサー、毎日同じパンチを練習しているためサンドバッグが歪んでいる、そのことに気がついた。
色々な人の想いがつまっていると。
季語は「夏」。
結果は「1ランク前進」。
名人10段☆となりました。
一言は「切れ字がわかってきましたね」。
「けり」がよくないのではないかと梅沢さんに指摘されていました。
切れ字「けり」は元々は過去の意味をもつ助動詞で、次第に詠嘆に使われるようになった。
この切れ字は「その状況が元々そこにずっとあったのに、今、本人がハッと気づいた」、これが詠嘆「けり」の持つ意味・効果。
ここがこの句のいちばん大事なポイント。
サンドバックが歪んでいるという状況がずっとあった、しかし、夏がいよいよ盛んになってきたと思って、ハッとサンドバックを見ると、この歪みはずっと練習してきた、その成果の歪みであるよと、この感動を「けり」は表す。
だから、この句を褒めるのは当たり前とのことでした。
いや、梅沢さんも村上さんも「けり」は難しいとおっしゃっていました。
確かに作ると難しさがあるのですよね、けりは。
私は「けり」の効果を捉えきれないです。
ジュニアさんはお見事でした。
俳句史に残る句集作り
永世名人である梅沢富美男さんと、フルーツポンチ村上健志さんの句です。
句集に入れる50の俳句を、掲載決定かボツかを先生が判定します。
梅沢さんは50句まで残り5句です。
村上さんは50句まで残り??句です。
フルーツポンチ村上健志さん
まずは村上さんから。
句は、(野球が)延長の末に引き分けたことと、季語「夏の月」とを取り合わせていました。
勝負の結果を待って待って待った末に、結局引き分けだった。
引き分けかと思ったら、夏の月があり、涼しさもやって来ている。
試合の熱気が収まって、涼しさにも気づいた。
季語は「夏の月」。
結果は「ボツ!」。
一言は「フツー」。
普通以外の何物でもない。
引き分けを残念がっているのか、よく引き分けたと思っているのかを、季語を使って表現できてこそが、永世名人。
例えば、下五を「月涼し」とすれば、あまり勝負にこだわっていないとか、よく引き分けたとかと、肯定的な句になる。
引き分けられて悔しかったら「(上五・中七も若干訂正を入れて)夏の月赤し」とすれば、暑苦しさが出る。
このようにすれば、引き分けの意味が、読んだ人にきちんと伝わる。
う〜ん、私は原句の方がよかったです。
というのも、夏の月は夏のピークを過ぎた頃の月のことですよね。
それ自体が涼しさをかすかに帯びているのですから、そのままでよいと感じます。
添削句は手を入れすぎで、そこに作者の意図を「感じすぎて」しまい、私はあまり好きではありません。
月涼しや赤しなどとするのは野暮に感じられます。
普通でよいですよ、俳句は。
梅沢富美男さん
次に梅沢さん。
句は、バーディで上がったホールと季語「青葉木菟」とを取り合わせていました。
素人がゴルフをしてバーディを取ると嬉しこと。
バーディを取ってよっしゃーっとガッツポーズをした、青葉木菟もホーホーと鳴いていて、私を歓迎しているようだ。
そういうことだそうです。
季語は「青葉木菟」。
読みは「アオバズク」。
結果は「ボツ!」。
一言は「はしゃぎ過ぎ」。
上五中七で言いたいことはよくわかる。
ただ季語を置き去りにしている。
中七終わりの詠嘆「や」に、バーディを取った「俺」のはしゃぎ過ぎ感が出てしまっている。
添削では「や」を削除、「青葉木菟のホール」と語順を入替えていました。
これで俺よりも季語が前に出てくる。
こちらは納得できました。
そもそも青葉木菟などフクロウは夜のイメージがあるので、日中に行うゴルフとの相性はよくない気がします。
おわりに
ということで、MBS『プレバト!!』の2022年6月23日放送の俳句コーナーのお題「ガッツポーズ」回を視聴しての感想を書いた記事でした。
私の俳句の読解や解釈が正しいとは限りません。
むしろ間違えていることの方が多いでしょう。
おかしなことを書いていたら申し訳ありません。