『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2024年5月9日の放送に俳句コーナーがありました。
お題は「文房具」。
視聴した感想を書いています。
目次
MBS『プレバト!!』
テレビ番組『プレバト!!』についてです。
人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。
公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。
あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆などです。
中でも俳句がメインコンテンツと思われます。
放送時間
放送時間について。
放送は毎週木曜日の19時00分から20時00分までです。
放送局は「MBS」「TBS」。
出演者
出演者です。
メインの司会は「浜田雅功」さん。
ダウンタウンの浜ちゃんですね。
アシスタントが毎日放送の「清水麻椰」アナウンサー。
ナレーションが「銀河万丈」さん。
俳句の査定員は「夏井いつき」さん。
他、査定される芸能人・有名人の皆さんです。
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俳句
『プレバト!!』の俳句カテゴリが2024年5月9日の放送でも扱われました。
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— 「プレバト!!」毎週木曜よる7時【公式】 (@prbt_official) 2024年5月7日
木曜、夜7時からはプレバト!!
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清水アナが次回のお題に挑戦!🔥
ほぼ才能アリだった…!?😭#清水アナの俳句道場#プレバト pic.twitter.com/phTsxuAu8n
今回のお題は「文房具」。
文房具は季語ではありませんので、別途季語を入れ込んで句を作る必要があります。
この回は「内藤剛志」さんとJO1「河野純喜」さん、「ゆりやんレトリィバァ」さん、「山本里菜」さん、Mirror,Mirror「雲丹うに」さんが出演していました。
レギュラー陣では永世名人「千原ジュニア」さんと特別永世名人「梅沢富美男」さんが出演していました。
清水アナの句の感想
放送前に、その回の俳句コーナーで扱われるお題を、アシスタントの清水アナが先んじて詠んでいらっしゃいます。
上に貼ったX (Twitter) のポストがそれ。
今回、夏井いつきさんの判定は「ギリギリ凡人」だったみたいです。
語順が逆とのこと。
句は「アナウンサーさんならでは」の内容で、オリジナリティがありました。
確かに「初ロケは」から始めた方が、読者がどういう状況かわかりやすく、読者を句の世界へ導入するにはいいかなと思います。
と言いますのも、我々は清水アナが作ったと映像からわかっていますけど、純粋に17音だけでこちらの句を読むと、「カンペ」から始まっては何のことかわからないからです。
ですから読者に句の世界を確定させるためにも、「初ロケ」から始めた方がこちらの句に関してはよさそうです。
また、原句ですと句またがりで、「カンペ握りしめる」の9音が「初ロケ」にかかっているように受け取れます。
(「握りしめる」で切れているようにも読めなくないですが)
それでは遅いのですよね、句が。
「初ロケは立夏」で一旦切った方が、読んだときのリズムがいいとも感じられます。
そして「初ロケは」とすることで五七五の韻律になりますから、やはりリズムが生まれます。
夏井さんの指摘の意図はそれらかなと想像されます。
俳句などが五七五である意味はあるのですよね。
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順位戦
まずは今回行われた俳句カテゴリの順位戦の結果です。
5位がゆりやんさん(才能なし、5点)、4位が河野さん(凡人、50点)、3位が雲丹さん(凡人、55点)、2位が内藤さん(才能あり、70点)、1位が山本さん(才能あり、71点)でした。
永世名人、句集完成への道!
千原ジュニアさんの「永世名人、句集完成への道!」です。
句集に入れる50の俳句を、掲載決定かボツかを先生が判定します。
50句まで残り15句。
句は、(授業中に)てんとう虫がこっそりと鉛筆を登っている様子を詠まれていました。
季語は「天道虫」。
読みは「てんとうむし」。
結果は「掲載決定!」。
一言は「『密やかに』が成功している」。
特別永世名人「締めのお手本」
最後は特別永世名人である梅沢富美男さんによる「締めのお手本」です。
句は、硝子ペンが初夏の光のインクを吸い上げている様子を詠まれていました。
季語は「初夏」。
読みは「はつなつ」。
先生の査定は「ガッカリ…」。
一言は「また未完成のまま提出しました?」。
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感想
感想です。
順位戦
平場の順位戦の感想です。
順位戦で個人的に気になった句は2位の内藤さんです。
内藤さんは今回、特待生に昇格しました。
おめでとうございます。
句は、虹の下でクレヨンの箱が踊り出しているよという句でしたね。
ワクワク感がよく伝わる句で好きでした。
特待生も納得です。
彼ら以上に気になったのは、最下位だったゆりやんさん。
その句に対する夏井さんの添削がおかしかったです。
原句には「ボウフラ」とあり、「孑孑」は季語です。
孑孑で「ぼうふら」と読みます。
ですが夏井さんは、添削で下五「ボウフラ」を残した上で中七に持ってきて、代わりに下五を「夏休み」としていました。
夏休みも季語ですので、季重なりです。
季重なりが絶対に駄目ということはありませんけど、初心者に教える添削ですから、できるだけ季重なりは避けたいです。
それと、夏井さんは何を言っているかわからない句だと言っていました。
私はわかりましたけどね、説明を聞く前から。
上五中七が「消しゴムが白き水面に」でした。
それならノートだろうなと想像はつきます。
ボウフラが消しカスなのだろうとも、すぐ映像化はできました。
なのでわからなくはないかなと思います。
かと言って、よい句かと聞かれたらよくないと答えますけど。
ゆりやんさんの句の一番の問題は、季語が消しカスの喩えになっていることかと思いました。
(比喩だと季語としては力が弱くなるからこそ、添削で夏休みと季語を入れた可能性はあります)
それに、やはりわかりにくいことはわかりにくいので、もう少し整理をして欲しいかなということです。
助詞の選び方、助詞を使うかどうかを含めて推敲できそうでもありました。
一言で言えば稚拙でしたね。
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レギュラー陣
特待生以上の方々の感想です。
千原ジュニア
ジュニアさん。
原句上五「密やかに」が成功しているという夏井さんのご判断でした。
私はその上五がよくないと思っていたので面食らった感じです。
どうして私はよくないと思ったのか。
それは、てんとう虫は棒などを高い方へ移動するときに、密やかに登るに決まっているからです。
てんとう虫は鳴き声を出す訳でも、激しい羽音を立てる訳でもないので。
逆に、密やかでなく登っていたなら句でそれを言及した方がいいと思いますけど、そうでないなら必要ないのではと思いました。
また、鉛筆を持っている人が息を潜めている意味もあるような、夏井さんの鑑賞がありました。
これも、わかるようなわからないようなという感じです。
鉛筆を持つ「吾」が騒々しくしていても、てんとう虫は密やかに登っているだろうからです。
人が息を潜めていることも詠んでいるのなら、「密やかに」の「に」が邪魔になる気がします。
「に(鉛筆登る)」と書いてあるなら、それはてんとう虫だけを指しています。
「密やかや」なら言っていることもわかるのですが。
山本さんの句へのアドバイスのように、密やかと言わずにそれと表現する方法があればそれがよいと思っています。
思いつきませんけど。
梅沢富美男
梅沢さん。
原句中七「光」を「ひかり」と平仮名にして、季語と中七「インク」を立てるべきだという夏井さんの鑑賞・添削だったかと思います。
私はこの句の場合、平仮名云々はあまり大事じゃない気がしています。
それより、上五「初夏の」の「の」が説明になっていて、それがよくないと思いました。
「の」を変えたくないなら、中七を変えるしかない。
今、ぱっと浮かんだところでは「初夏の光を吸ひし硝子ペン」みたくできたのではと。
「〜光吸いおる硝子ペン」とか。
推敲していないですし文法的に正しいか知らないですが。
それにしても平仮名の指摘は、さすがに無理があるなと感じます。
おっちゃんをガッカリにさせないと番組演出上つまらないと判断されて、つまり落とすことが前提になって、無理やり粗を探した感を覚えます。
辟易しますね、そうだとしたら。
見逃し配信はTVerで!
今回の『プレバト!!』は『TVer』で見逃し配信をしています。
見逃した方はぜひ『TVer』をご覧になってください。
Amazonからでも『TVer』の契約が可能で、同「Fire TV」では『TVer』を視聴できます。
TVerだけでなくNHK+やU-NEXT、DAZNも。
おわりに
ということで、MBS『プレバト!!』の2024年5月9日放送の俳句コーナーのお題「文房具」回を視聴しての感想を書いた記事でした。
私の俳句の読解や解釈が正しいとは限りません。
むしろ間違えていることの方が多いでしょう。
おかしなことを書いていたら申し訳ありません。