ディスディスブログ

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からOK!『プレバト!!』2022年12月1日放送の俳句「カラオケ」回を観た感想です

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『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2022年12月1日の放送に俳句コーナーがありました。

お題は「カラオケ」。

視聴した感想を書いています。

 

目次

 

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MBS『プレバト!!』

テレビ番組『プレバト!!』についてです。

 

www.mbs.jp

 

人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。

 

公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。

あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆などです。

中でも俳句がメインコンテンツと思われます。

 

放送時間

放送時間について。

放送は毎週木曜日の19時00分から20時00分までです。

 

出演者

出演者です。

メインの司会は「浜田雅功」さんです。

ダウンタウンの浜ちゃんですね。

 

アシスタントが毎日放送の「清水麻椰」アナウンサー。

ナレーションが「銀河万丈」さん。

 

俳句の査定員は「夏井いつき」さん。

俳句カテゴリの出演者は「梅沢富美男」さんを始め、「東国原英夫」さんや「中田喜子」さん、「立川志らく」さん、「千原ジュニア」さん、「藤本敏史」さん、「村上健志」さん、「横尾渉」さん、「千賀健永」さんなどがいます。

 

俳句

『プレバト!!』の俳句カテゴリが2022年12月1日の放送でも扱われました。

 

今回のお題は「カラオケ」です。

「カラオケ」は季語ではないでしょう。

 

この回は「徳光和夫」さんと「山口もえ」さん、「那須川天心」さん、「村上佳菜子」さんが出演していました。

レギュラー陣では名人10段「千原ジュニア」さん、永世名人「梅沢富美男」さんと同「村上健志」さんが出演していました。

 

順位戦

まずは今回行われた俳句カテゴリの順位戦の結果です。

 

4位が那須川さん(才能なし、35点)、3位が徳光さん(凡人、60点)、2位が山口さん(凡人、62点)、1位が村上さん(才能あり、70点)でした。

 

気になった句

順位戦で個人的に気になった句は4位の那須川さんです。

 

「〜からOK」とカラオケを掛けた句ですね。

先生から怒られ、ジュニアさん等から散々いじられていました。

 

確かに正直申して今回の句は、俳句と呼べないレベルの代物でした。

でも、言葉を操ることに興味がある人特有の匂いみたいなものを句から感じたので、真剣に取り組んだら上手になりそうな方だなと思いながら観ていました。

めげずに二度三度とトライしていただきたいです。

 

名人10段「永世名人への道」

まずは千原ジュニアさんの名人10段「永世名人への道」です。

 

試験を迎えて、ジュニアさんは名人10段☆☆で、1つ前進すれば名人10段☆☆☆になります。

 

句は、カラオケの二番を歌っている途中でコートを脱いだことを詠んでいました。

 

カラオケの好きな人を想像。

入ってすぐに曲を入れる人がいることを詠まれたようです。

入れてそのまま熱唱を始めて、二番の途中でようやく着ていたコートを脱いだ。

そういう句だそう。

 

季語は「コート」。

読みは「こーと」。

 

結果は「1つ前進」。

これで名人10段☆☆☆です。

一言は「名人らしいリアリティー」。

 

とても強いリアリティーがある句。

コートを着たまま部屋に入って、そそくさと歌い出す。

ちょうど二番の途中くらいから身体が温まってきて、よしここからとコートを脱ぎ捨てると。

人物の表情までありありと見える。

それでいて、室内なのにコートという季語がきちんと主役に立っている。

これが大事なポイントになる。

 

こちらはよい句でしたね。

今回の放送で一番好きでした。

ジュニアさんはカラオケが好きじゃないそうで、それなのに想像でここまで描けることに驚きました。

 

俳句史に残る句集作り

永世名人である梅沢富美男さんと村上健志さんの句です。

句集に入れる50の俳句を、掲載決定かボツかを先生が判定します。

 

村上さんは50句まで残り25句。

梅沢さんは50句まで残り2句です。

 

村上健志さん

まずは村上さんから。

 

句は、間奏約30秒がカッコ書きで書かれ、そのカラオケの画面表示と暖房の取り合わせが詠まれていました。

 

モニターに間奏約30秒などと表示されるそうです。

その間奏の間に、暖房が温かいななど意識をしている様子を季語に託しているとのこと。

 

季語は「暖房」。

読みは「だんぼう」。


結果は「ボツ!」。

これで残り25句。

一言は「まじめさで損している」。

 

発想が面白い。

こうきたかと。

カラオケと書かないでカラオケを思わせる方法は色々あるけれど、「(間奏約30秒)」を持ってきたのは本当アイデアだった。

何がまじめすぎてもったいないか、それは間奏約30秒の「約」。

村上さんはまじめに一所懸命誠実に俳句を作る人、事実に誠実に書くべきと判断された。

ただ俳句など文芸は、小さな嘘をつくことで作品として力を持ち出すということもある。

俳句の上でフィクションはOK。

 

「約」がないだけで、季語に情報を添えられる。

例えば「暖房や」のやを消し、「暖房が熱い」。

暑いではなく、歌詞の一番を熱唱したことへの照れを含めて、「熱」とした方が俳句としての面白みがある。

暖房が熱いダメ押しによって現場が立ち上がってくる、そういうところもあるだろう。

 

私は原句の方がよかったです。

添削句は作者の狙いが透けてしまい、嫌です。

もし私が選者で添削句の方を出されたら、作者はしてやったりでドヤってるだろうなと思え、よい評価にしないと思います。

「熱い」は言い過ぎ・狙い過ぎです。

 

それにしても村上さんのこのアイデアは面白いですね。

個人的には俳句に記号を入れることは極力避けたいのですが感心しました。

 

梅沢富美男さん

次に梅沢さん。

 

句は、榾木を使う宿の主人が「夢芝居」が十八番であることが詠まれていました。

 

夢芝居 (1991年ver.)

梅沢さん世代の昭和の人たちは十八番が「夢芝居」、そういう句とのこと。

 

季語は「榾」。

読みは「ほた」。

囲炉裏や竈にくべる薪のこと。

 

結果は「ボツ!」。

これで残り2句。

一言は「画角が緩い」。

 

十八番が夢芝居だという人物が見えた方がよい。

上五「榾の宿」と「宿」を大きくするより、くべている手元とかくべている人が見えるように微調整した方が得。

 

添削は上五「榾くべて」として、榾がわからない若い人にも、くべるのだから木の何かに違いないとわかる。

「主十八番の」の「の」を削除し「は」とし、この主はと強調できる。

夢芝居にカギカッコをつける。

としていました。

 

先生は夢芝居を外したいみたいです。

夢芝居さえ諦めてくれたら、もっと飄々としたよい句になる。

例えば「榾くべて」「十八番といふを唸り出す」とすれば、主が十八番と言い張る歌をいきなり唸りだすとなって、俳諧味があってよい句になるんだけど。

ご本人は自分のヒット曲を捨てるとは言わないだろうから、このままボツでよい、とのことでした。

 

私は原句で悪くないと思ってました。

ただ添削句を見てしまうと、明らかに添削後の方がよいですね。

比べると原句は緩いと言われても仕方ない感じです。

 

ただ添削の「榾くべて」の「て」はどうかと思います。

「て」では状況を説明してしまっていると思えるので。

「榾くべし主」とした方がよさそう。

 

それにしても、この梅沢さんの句と添削は個人的にたいへん勉強になりました。

見る価値の高いやり取りで、この後何度か観直そうと思っています。

 

おわりに

ということで、MBS『プレバト!!』の2022年12月1日放送の俳句コーナーのお題「ピザ窯」回を視聴しての感想を書いた記事でした。

 

私の俳句の読解や解釈が正しいとは限りません。

むしろ間違えていることの方が多いでしょう。

おかしなことを書いていたら申し訳ありません。

 

 

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