『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2022年9月22日に俳句の新企画が放送されました。
題して「47都道府県ふるさと戦2時間スペシャル」。
視聴した感想を書いています。
目次
MBS『プレバト!!』
テレビ番組『プレバト!!』についてです。
人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。
公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。
あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆などです。
中でも俳句がメインコンテンツと思われます。
放送時間
放送時間について。
放送は毎週木曜日の19時00分から20時00分までです。
出演者
出演者です。
メインの司会は「浜田雅功」さんです。
ダウンタウンの浜ちゃんですね。
アシスタントが毎日放送の「清水麻椰」アナウンサー。
ナレーションが「銀河万丈」さん。
俳句の査定員は「夏井いつき」さん。
俳句カテゴリの出演者は「梅沢富美男」さんを始め、「東国原英夫」さんや「中田喜子」さん、「立川志らく」さん、「千原ジュニア」さん、「藤本敏史」さん、「村上健志」さん、「横尾渉」さん、「千賀健永」さんなどがいます。
47都道府県ふるさと戦2時間スペシャル
『プレバト!!』の2022年9月22日、俳句の新企画「47都道府県ふるさと戦2時間スペシャル」が放送されました。
概要
概要です。
茨城県、福岡県、大阪府、福島県それぞれの名所写真をお題にした「写真俳句」でナンバーワンを競う。 各府県で見事1位に選ばれるとお題の写真に俳句を添えた観光PRポスターとなり、街中に張り出される。出身者が地元への熱い思いとプライドで栄光を勝ち取るのか、はたまた他府県人が優勝をかっさらうのか!?お楽しみに!!
TBSのwebサイトには上記引用部のように書かれています。
こういう企画だそうです。
結果
『47都道府県ふるさと戦2時間スペシャル』の、2022年9月22日放送分の結果です。
茨城県
まずは茨城県から放送されました。
【◆茨城県◆テーマ写真「北浦橋梁を走る列車」】 茨城県出身として永世名人の村上健志、石田たくみ(カミナリ)、他県から永世名人の梅沢富美男、名人6段の中田喜子、特待生5級の的場浩司が参加。
茨城県の出演者は上記引用部のとおり。
以降敬称略で失礼いたします。
- 村上健志
- 梅沢富美男
- 的場浩司
- 中田喜子
- 石田たくみ
茨城県出身者である村上さんが1位でした。
「秋夕焼(あきゆやけ)」を季語に持ってきて、列車がその音を失っていくということを詠まれていました。
写真俳句としてもよいですし、俳句として見てもとても上手いですね。
福岡県
次に福岡県。
【◆福岡県◆テーマ写真「中洲の屋台」】 福岡県出身として特待生5級の武田鉄矢、2級の篠田麻里子、他府県から名人10段の千原ジュニアと横尾渉、名人6段の立川志らくが参加。
福岡県の出演者は上記引用部のとおり。
- 篠田麻里子
- 千原ジュニア
- 立川志らく
- 武田鉄矢
- 横尾渉
こちらも福岡県出身者である篠田さんが1位でした。
名人10段のお二人を抑えての篠田さん、価値のある1位です。
篠田さんは中洲の満月とソフトバンクホークスが勝ったこととの取り合わせを詠まれていました。
季語は「満月」ですか。
また夏井先生は、都道府県別の対抗戦みたいなものがあったら、今回の放送では福岡県が1番だったとおっしゃっていたと思います。
つまり最もレベルが高かったということですね。
大阪府
大阪府。
【◆大阪府◆テーマ写真「道頓堀」】 大阪出身として、名人10段の藤本敏史、特待生2級の松岡充、4級の犬山紙子、ゆうちゃみ、他県から名人6段の志らく、初段の森口瑤子が参加。
大阪府編の出演者は上記引用部のとおり。
- ゆうちゃみ
- 藤本敏史
- 立川志らく
- 森口瑤子
- 松岡充
- 犬山紙子
大阪府出身のゆうちゃみさんが1位、今回の放送で一番の大波乱だったのではないでしょうか。
句は写ルンですを巻いている時間と街の秋との取り合わせを詠まれていました。
季語は「秋」。
福島県
福島県です。
【◆福島県◆テーマ写真「磐梯吾妻レークライン」】 なんと福島出身は永世名人梅沢富美男のみ。名人8段の千賀健永、6段の中田喜子、特待生4級の犬山紙子、勝村政信が挑む。
福島県の出演者は上記引用部のとおり。
- 千賀健永
- 中田喜子
- 梅沢富美男
- 勝村政信
- 犬山紙子
愛知県出身の千賀さんが1位。
今回の放送で唯一、1位が地元出身者ではない方でした。
おっちゃんこと梅沢さんは是が非でも勝ちたいところでしたが。
千賀さんの句はラジオからソウルミュージックが流れてくることと会津の初紅葉を取り合わせて詠まれていました。
季語は「初紅葉」。
感想
感想です。
楽しめた
初めての企画とのことでしたが個人的には楽しめました。
俳句を詠みカメラもする私のために放送されたのではと思えるほどの企画でした。
ただ2時間は少々長く感じられもしたので、1時間でよかったかなとも思っています。
個人的にベスト3
単純に俳句として評価した場合の、個人的なベスト3を挙げてみます。
村上さんが1位、ゆうちゃみさんが2位、ジュニアさんが3位でした。
ゆうちゃみさんが1位でもよいくらい、彼女の句も好きです。
ジュニアさんは福岡県ブロックで詠んだ、常連に席を譲られた内容の句。
こちらは福岡県の4位に終わったものの俳句単体ではかなり好きです。
4位にもかかわらず添削もなかったですし。
写真俳句独自の判定基準
写真俳句は、写真をポスターのようにしてそこに俳句のテキストを載せたらどうか、という判定基準になっています。
俳句単体での良し悪しではなく、写真をどれだけ活かせる俳句か、写真がどれだけ俳句を活かせるか、その相乗効果があってこそ評価されるみたいです。
活かすと言っても「足し算」ではなく「掛け算」であると。
誤解を恐れず言うと、今回は「キャッチコピー」的な俳句を求められている印象を受けていました。
JRや旅行会社の旅の企画ものの広告が、駅などによく貼られていますよね。
ああいうやつです。
無論、俳句そのものの評価も入るでしょうけど、PR的な意味合いは0ではないでしょう。
苦戦した人善戦した人
そういう、いつもの俳句とは異なる判断基準での戦いだったことで、いつも上位に顔を出す方が1位になれなかったり下位に沈んだりと、普段とは様相の異なる放送になっていました。
その点でも刺激的な回でしたね。
苦戦された方を挙げると、立川志らくさんやフジモンさん、ジュニアさん、梅沢さんなどはそうだったと思います。
一方で、篠田さんやゆうちゃみさんは写真を活かせた句を詠めているとの評価を受けて1位だったのでしょう。
確かに篠田さんの句もゆうちゃみさんの句も、普段の俳句コーナーなら1位にはなれていないかもしれません。
ただ、上に書いたように、ゆうちゃみさんの句は俳句単体でもよく出来ていて、俳句の才能がありそうだと感じています。
通常回にももっと出てきて欲しいです。
今回のレベルの句を安定して詠めるなら、定期的に出演されればそう遠くない時期に特待生になれると私には思えます。
カットの切り取り方にセンスがありますし、まぐれで詠めるタイプの句ではないため、いけるのではと。
夏井先生の判定もぶれていた?
写真俳句に苦戦した方を少し挙げましたけど、夏井先生もまた判断がぶれているように感じました。
茨城県のブロックで最下位になった「カミナリ」の「石田たくみ」さんの句の鑑賞で、夏井先生は「写真がなかったら何を言いたい句かわからない」ということをおっしゃったのですよね。
発言内容は原文ママではないです。
いやいや、写真がなかったらわからないから駄目と言っては写真俳句が成り立たないでしょう、と観ていて思いました。
なぜかと言うと、今回は「写真ポスターに俳句を載せてどうか」の判断で良し悪しを決めているからです。
俳句単体で句意がわからなくても、写真込みで伝わるのであればOKではないですかと。
選者側が慣れていない感じも、新しい企画感があって面白かったです。
おわりに
ということで、MBS『プレバト!!』の2022年9月22日放送の「47都道府県ふるさと戦2時間SP」を視聴しての感想を書いた記事でした。
私の俳句の読解や解釈が正しいとは限りません。
むしろ間違えていることの方が多いでしょう。
おかしなことを書いていたら申し訳ありません。