『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2022年7月7日の放送に俳句コーナーがありました。
お題は「七夕」。
視聴した感想を書いています。
目次
MBS『プレバト!!』
テレビ番組『プレバト!!』についてです。
人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。
公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。
あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆などです。
中でも俳句がメインコンテンツと思われます。
放送時間
放送時間について。
放送は毎週木曜日の19時00分から20時00分までです。
出演者
出演者です。
メインの司会は「浜田雅功」さんです。
ダウンタウンの浜ちゃんですね。
アシスタントが毎日放送の「清水麻椰」アナウンサー。
ナレーションが「銀河万丈」さん。
俳句の査定員は「夏井いつき」さん。
俳句カテゴリの出演者は「梅沢富美男」さんを始め、「東国原英夫」さんや「中田喜子」さん、「立川志らく」さん、「千原ジュニア」さん、「藤本敏史」さん、「村上健志」さん、「横尾渉」さん、「千賀健永」さんなどがいます。
俳句
『プレバト!!』の俳句カテゴリが2022年7月7日の放送でも扱われました。
今回のお題は「七夕」です。
「七夕」は季語ではないでしょう。
七夕は秋の季語だったはず。
この回は「」さんが出演していました。
平場の順位戦がありませんでした。
レギュラー陣では名人10段の「千原ジュニア」さんと、名人6段「中田喜子」さん、名人初段「森口瑤子」さんが出演していました。
順位戦
まずは今回行われた俳句カテゴリの順位戦の結果です。
4位がさん(、点)、3位がさん(、点)、2位がさん(、点)、1位がさん(、点)でした。
平場の順位戦がありませんでした。
気になった句
順位戦で個人的に気になった句は位のさんです。
平場の順位戦がありませんでした。
俳句名人昇格試験
今回は千原ジュニアさんと中田喜子さんと森口瑤子さんの俳句名人昇格試験がありました。
ジュニアさんは試験を迎えて「名人10段☆」。
中田さんは「名人6段」、森口さんは「名人初段」でした。
森口瑤子さん
まずは森口さんから。
句は、くずかごに七夕竹が捨てられていることが詠まれていました。
捨てられていることを「死骸」と表現なさっています。
娘さんがくずかごに捨てたときの様子だそう。
季語は「七夕」。
結果は「現状維持」。
一言は「小さいの?大きいの?」。
季語七夕が捨てられていることを詠んだことは、良い意味で裏切っている。
問題は屑籠に捨ててあるという前半の表現と、七夕竹の「死骸」の比喩とのバランス。
屑籠に捨てられているのだから小さい飾りと思うのだけれど、死骸となるとやたら大袈裟で、小さいのか大きいのかわかりにくくしている。
添削は「竹」を削除し、「かざり」とひらがなにして子どもが飾った感じを出し、死骸も削除し「乾きをり」とするとか「乾きけり」と描写。
とすることで小さな七夕飾りが捨ててあると読み取れると。
私も死骸は大袈裟すぎるなと思いました。
捨てられてあったショックを詠みたかったのだろうとは思うのですが。
想いを入れすぎているような気がします。
中田喜子さん
次に中田さん。
句は、「またござれ」と七夕の人の和に向かって言っていることを詠まれた句だったでしょうか。
「またござれ」は、仙台の方言「また来てください」の意味だそう。
常連が店に来て、口コミで店の評判を広げてくれることのようです。
よくわからないですが。
季語は「七夕」。
結果は「現状維持」。
一言は「余計な一言」。
「またござれ」で空気感が出ていてよい。
もったいないのは下五「和」。
この和が、読者がこの句を読み終わったときに、懐かしい人の和を思わせる七夕なんですねと、読み手の楽しみを取ってしまっている。
そこの着地の問題がある。
下五「人の和よ」を削除、「この町へ」や「みちのくへ」などとする。
私も、下五のぼんやりとしたところがどうも駄目でした。
何を言っているのか、言いたいのかが不鮮明で。
季語の本質を捉えて、具体を描いて欲しいです。
中田さんは厳しいですね。
近ごろは皆さんのレベルが上っているので、追いついていない印象があります。
名人6段と言ってもずいぶん前に上がっていらっしゃるようで、そこから上がれないというより、温情で下げられていないだけな気がしてしまいます。
今回も名人6段が詠むレベルに達していないように思えます。
千原ジュニアさん
最後にジュニアさんです。
句は、病室にある七夕竹に一礼をしたことが詠まれていました。
そのまま。
お身内が長期入院されていたときの様子だそう。
短冊には、看護師さんたちでしょうか、専門的なお願い事が書かれていたそうです。
季語は「七夕」。
結果は「1つ前進!」。
一言は「書かない勇気」。
あえて述べない勇気を持った一句。
病院や病棟などとぼんやりと言わず、病室と丁寧に言ったことが良かった。
病室とすることで、その特定の部屋の誰かの(七夕の)願いになる。
下五「一礼す」も、医者か看護師か、同僚か部下か、はたまた加害者かもしれない。
読者が様々なドラマを読み取る。
これが10段の句ですと。
いやいや素晴らしい句でした。
名句。
前回のフジモンさんのピザ句より、個人的には今回のジュニアさんの句の方が圧倒的によい句と思えます。
ジュニアさんはもはや、東さん村上さんに次ぐ、あるいは手が届きそうなレベルにまで到達なさっているように私の目には映ります。
今や3番手は横尾さんかジュニアさんでしょう。
おわりに
ということで、MBS『プレバト!!』の2022年7月7日放送の俳句コーナーのお題「七夕」回を視聴しての感想を書いた記事でした。
私の俳句の読解や解釈が正しいとは限りません。
むしろ間違えていることの方が多いでしょう。
おかしなことを書いていたら申し訳ありません。