『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2022年9月8日の放送に俳句コーナーがありました。
前回から2022年「金秋戦」が始まりました。
2022年9月8日は予選「Bブロック」です。
視聴した感想を書いています。
目次
MBS『プレバト!!』
テレビ番組『プレバト!!』についてです。
人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。
公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。
あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆などです。
中でも俳句がメインコンテンツと思われます。
放送時間
放送時間について。
放送は毎週木曜日の19時00分から20時00分までです。
出演者
出演者です。
メインの司会は「浜田雅功」さんです。
ダウンタウンの浜ちゃんですね。
アシスタントが毎日放送の「清水麻椰」アナウンサー。
ナレーションが「銀河万丈」さん。
俳句の査定員は「夏井いつき」さん。
俳句カテゴリの出演者は「梅沢富美男」さんを始め、「東国原英夫」さんや「中田喜子」さん、「立川志らく」さん、「千原ジュニア」さん、「藤本敏史」さん、「村上健志」さん、「横尾渉」さん、「千賀健永」さんなどがいます。
俳句2022年「金秋戦」
『プレバト!!』の俳句カテゴリが2022年9月8日の放送でも扱われました。
前回から2022年秋のタイトル戦「金秋戦」が始まりました。
前回の放送では「予選Aブロック」の結果が明らかになっています。
今回は「予選Bブロック」の結果がわかりました。
予選組み合わせ抽選の結果
予選の組み合わせ抽選の結果です。
前回の放送で組み合わせ抽選が行われました。
シード
予選を免除され、決勝から参加できる「シード権」を持つのは3名です。
春のタイトル保持者「立川志らく」さんと、永世名人の「梅沢富美男」さんとフルーツポンチ「村上健志」さんのお三方。
東国原英夫さんは今回不参加ですか、お名前がありませんでした。
残り7枠を15人の名人・特待生で競うことになります。
Aブロック
Aブロックの結果です。
お題は「ファッションの秋」。
- 藤本敏史(名人10段)
- 春風亭昇吉(特待生5級)
- 松岡充(特待生2級)
- 馬場典子(特待生2級)
- 犬山紙子(特待生4級)
敬称略で失礼します。
段位などを間違えていたら申し訳ありません。
Bブロック
Bブロック。
- 中田喜子(名人6段)
- ミッツ・マングローブ(名人2段)
- 森口瑤子(名人初段)
- 篠田麻里子(特待生2級)
- 北山宏光(特待生3級)
お題は予め「行楽の秋」と決まっています。
Cブロック
Cブロック。
- 千原ジュニア(名人10段)
- 横尾渉(名人10段)
- 千賀健永(名人8段)
- 皆藤愛子(名人3段)
- 的場浩司(特待生5級)
お題は「食欲の秋」。
Bブロックの結果
2022年9月8日は予選Bブロックの模様が放送されました。
- 森口瑤子(名人初段)
- ミッツ・マングローブ(名人2段)
- 中田喜子(名人6段)
- 篠田麻里子(特待生2級)
- 北山宏光(特待生3級)
1位の森口さんは勝ち抜け決定。
2位となったミッツさん以下が敗者復活戦に回ることになったということでよいでしょうか。
感想
2022年9月8日放送された、2022年「金秋戦」予選Bブロックの戦いを視聴した感想です。
北山さんが
北山さんがまさかのブロック最下位となってしまいました。
北山さんは昨年2021年の金秋戦の優勝者です。
なのにという。
敗者復活の結果はまだですから可能性がゼロではないものの、勝ち抜けはかなり厳しいと言わざるを得ない状況です。
その意味では大波乱でした。
が、段位や俳句の実力的には拮抗しているブロックだったので、こういうことも十分あり得ます。
3位:中田喜子さん
3位になった中田さんの句が気になりました。
句は、出水に鶴が来て数取器が動き始めたことを詠まれていました。
鹿児島県出水市のことで、鶴の飛来地として有名だそう。
鶴が今年も来てくれたことへの悦びですね。
季語は「鶴来る」。
読みは「つるきたる」。
秋の季語。
(破調で)「数取器始動」と漢字がずっと連なって「出水」という地名が出てくる。
普通俳句は一行に書く。
そのまま書くと数取器始動の後にさらに「出水」と漢字が続いてしまう。
(出水は「でみず」として夏の季語でもあります)
季語と思って、何か数えることがあるのかと、不穏な気持ちになってしまう。
そして鶴来ると秋の季語に到達して、ちょっと待て、これ「でみず」じゃなく「いずみ」?
地名と思考が辿り着くまでに数秒かかってしまう。
これが俳句としては大きな損をしている。
ひらがなで書くとか書かないとかそういう問題じゃない。
(先生の鑑賞・添削の前に、梅沢さんと中田さんとで「いずみ」と出水を平仮名にすべきだというやり取りがありました)
語順の問題。
簡単な話。
「鶴来る」から始めれば「出水」を「でみず」とは読まない。
鹿児島の「出水」とわかる。
原句「射水に」の「に」を「よ」と軽く詠嘆。
そして数取器始動とする。
漢字が多いから、数取器と音数は同じ「カウンター」とすると軽やかになる。
そういう添削でした。
個人的には鶴と飛来地との組み合わせは凡人発想だなと感じました。
渡り鳥とカウンターも類想が相当あると思います。
2位:ミッツ・マングローブさん
2位だったミッツさんの句も気になりました。
句は、解熱剤が効いて秋晴れの午後だと知ったことを詠まれていました。
そのままですが。
遠足の前日に熱を出して、当時に行けなかった。
薬が効いて目が覚めると午後になっている。
今日は遠足日和だったんだなぁでも、ということを詠んだそうです。
季語は「秋晴」。
読みは「あきばれ」。
行楽の秋というテーマを逆手に取る発想もあっていい。
解熱剤から始まって、それが効いてくる。
つまり解熱剤を飲む前の状況もきちんと描けている。
効いてきたかと思ったら秋晴れへと展開。
ここで、ひょっとしたらある程度の時間経過があるのではと読者は持ち始める。
と、秋晴れの午後と、時間が明確になってくる。
ああ熱が出てなかったら遠足に行けたかも、と読者を想像できる。
想像させる力を持つのが最後の「知る」。
「(解熱剤)効き」と「知る」の叙述が丁寧に書けている。
7・5・5の破調でしたけど、すっきり読めてよい句と思いました。
難しいことをやろうとせず、それでいて余韻を持たせることに成功しています。
判断する人によっては1位になっていたかもしれません。
1位:森口瑤子さん
1位となった森口さんの句も当然気になりました。
句は、「アリクイ散歩3時より」と秋晴れとの取り合わせが詠まれていました。
家族でアリクイがお好きだそうで、動物園でコアリクイの散歩を見たときの光景のよう。
季語は「秋晴」。
読みは「」。
単純な作り。
季語を詠嘆し、その後の12音にはカギカッコがあるので張り紙の文言とわかる。
光景がありありと立ち上がる。
秋晴れの次にアリクイが出てくるので動物園に違いない。
そして散歩が3時から始まるよと。
3時まで待っていようかとか、その間に他の動物を見てこようとか、休憩しようかとか、そういう表情がこの後に色々見えてくる。
親子、恋人、友だち、遠足の子どもたち、色々なことが、たった12音で立ち上がってくる。
これが季語をちゃんと主役にに立てた、肩の力の抜けた俳句。
そういう鑑賞でした。
いやもうこれはお見事としか言いようがないです。
こういうシンプルな俳句を詠ませると本当に強いですね、森口さんは。
俳句はこういうことでよいと個人的には思っています。
私は以前から森口さんを評価していて、決勝も楽しみになる勝ち抜けでした。
敗者復活予想
誰が敗者復活を果たすかを予想しましょう。
あくまでABブロックが終わった段階ですけど。
枠は4つでしたっけ。
となると、現段階で可能性がある人は単純に上から、A2位の春風亭昇吉さんとA3位の松岡充さん、B2位のミッツさんとB3位の中田さんでしょう。
この4名の句に順位をつけると、昇吉さんとミッツさんと松岡さんはほぼ横並び、いや昇吉さんがやや抜けているか、一方で中田さんは3名から離されています。
Cブロックではジュニアさんと横尾さんと千賀さんのうち2人が敗者復活戦に参戦します。
このお三方なら誰が来てもABの4名より力があるため、先ほど挙げた4名のうち2名は落ちる可能性が高いです。
と考えますと、Cの2名と昇吉さん、ミッツさんor松岡さんの4名が勝ち上がるかなと私は考えます。
ほぼ同等と思いますけど、ミッツさんと松岡さんならミッツさんが上ですかね。
松岡さんよりミッツさんの句の方が、季語を主役に立てられているので。
おわりに
ということで、MBS『プレバト!!』の2022年9月8日放送の俳句コーナーの2022年「金秋戦」予選Bブロックを視聴しての感想を書いた記事でした。
私の俳句の読解や解釈が正しいとは限りません。
むしろ間違えていることの方が多いでしょう。
おかしなことを書いていたら申し訳ありません。