TVアニメ『メイドインアビス』第2期「烈日の黄金郷」が、2022年7月6日から放送されています。
TOKYO MXで視聴しています。
2022年9月8日は10話「拾うものすべて」が放送されました。
視聴した感想をあれこれ書いています。
以下、ネタバレ要素を含みますから、バレても構わない方のみ下にスクロールしてください。
目次
アニメ2期『メイドインアビス 烈日の黄金郷』
2022年7月6日よりTVアニメ2期『メイドインアビス 烈日の黄金郷』の放送がスタートしました。
貴重な遺物が眠る秘境の大穴アビスを舞台に、少女リコと少年ロボットのレグの冒険を描く。
番組の録画データには上記引用部のように書かれています。
放送日時と局
放送日時です。
放送日時は毎週木曜日01時05分(水曜深夜25時05分)から。
放送局は『TOKYO MX』など。
登場人物
登場人物。
先ほどの録画データの引用部どおりですね。
原作
原作は漫画です。
「つくしあきひと」さんの作品。
Wikipediaによると、出版社は『竹書房』、掲載誌は『まんがライフWIN』『WEBコミックガンマ』、レーベルは『バンブーコミックス』とのこと。
発表期間は2012年からで、既刊10巻だそうです。
沖縄旅行をしたとき漫画喫茶に立ち寄って、そこで通して読みました。
2期10話「拾うものすべて」
2022年9月1日はTVアニメ2期『メイドインアビス 烈日の黄金郷』、10話「拾うものすべて」が放送されました。
以降ネタバレ要素がありますので、大丈夫な方のみ下方スクロールをお願いいたします。
説明
10話の説明です。
レグの火葬砲で「成れ果て村」へと入れるようになったファプタが、復讐を誓い乗り込んでくる。村が破壊されていくなか、眠っていたナナチが目覚める。ベラフは自らの価値と記憶を託してナナチを解放するが、境界線を越えると「ミーティは消える」と告げる。ミーティと再び別れてリコとレグのところへ向かうか、留まってミーティと一緒に留まり続けるか、ナナチは選択を迫られる。
番組の録画データには上記引用部のように書かれています。
第10話「拾うものすべて」あらすじ公開!
— アニメ「メイドインアビス」公式 (@miabyss_anime) 2022年9月2日
ナナチの選択は…
ミーティとずっと一緒にいる?
お別れする?😢https://t.co/iCY8qZVc02#miabyss #メイドインアビス pic.twitter.com/z450YRvKbH
アニメ「メイドインアビス」公式 (@miabyss_anime) による告知ツイート。
2期10話を視聴した感想
『メイドインアビス』2期10話「拾うものすべて」を視聴した感想です。
ナナチ
9話終盤にナナチが夢を見ていました。
目が覚めたときは、ベラフと価値を交換しベラフの物となったナナチではなく、通常のナナチに戻っています。
ベラフと交換した後のナナチは眠ったままのような状態で、リコが話しかけても無反応でしたよね。
ベラフもワズキャンも『村の器官』として作り替えられているので、外に出ても少しの間は耐えられる身体をしているよ。
— つくしあきひと (@tukushiA) 2022年9月7日
でも外に出ると消える部分がいっぱいあって二度と元に戻れないよ。#miabyss
ベラフは「私は行かねばならぬ」と言っていましたか。
おそらくファプタが村に入ったことで○を覚悟したのでしょう。
ベラフは記憶と価値をナナチに託し、そしてナナチは目を覚ますことができたようです。
ベラフの記憶と一緒に。
要するにベラフがナナチを手放したということでしょう。
ミーティが!
かくしてナナチは自由になりました。
が、ナナチがリコとレグのもとへ戻るとなると、ミーティとの別れなければなりません。
イルミューイの体内で作られたものは全て、彼女の体外では生きていけないからです。
選択を迫られるナナチ。
ですがナナチの決断は早かったです。
ミーティと二度目のお別れを迎えました。
今度こそ永遠の別れになるでしょうから、辛いに決まっていますが、それでもナナチはリコとレグとの冒険を選んだのですね。
でもある意味で、今回の別れは幸せかもしれません。
一度目はレグの力を借りてのお別れでしたが、二度目はナナチ自らの手で葬れるのですから。
区切りをつける意味ではより明確な別れになったことでしょう。
「外のもので作った」
— つくしあきひと (@tukushiA) 2022年9月7日
村の中で作られたものは、外に持ち出したら消えてしまう。
遺物由来のものを加工したこの衣装は、どこへ行っても消えはしない。#miabyss
この衣装、昨日今日で作ったんじゃあないよね。
— つくしあきひと (@tukushiA) 2022年9月7日
小さなピギムゥたちはこの日が来るのを知っていたのかもね。どこかで「記憶そのものである匂い」を嗅いだりして。#miabyss
ところでナナチの元の服どこいっちゃったの?ベラフ食べちゃった?#miabyss
— つくしあきひと (@tukushiA) 2022年9月7日
ミーティと別れたあと、成れ果てたちが新しい衣装を用意してくれました。
その成れ果てたちも、ナナチに衣装を手渡した後に消失していましたが。
そこまでしてくれるって何なのでしょうね。
どの道先が長くないからということもあるかもしれません。
ファプタvsレグ
ナナチとミーティのことを除けば、10話はほぼファプタとレグのことでした。
レグは前回火葬砲を撃っていますから、数時間ですか、充電が切れていました。
その間もなんとかリコたちは無事でしたが、ファプタと成れ果てたちの戦いはその間ずっと続いていました。
死屍累々。
村を、というか村の成れ果てたちを滅ぼそうとするファプタに対して、それを食い止めようと目を覚めたレグが動くのですね。
レグの記憶が失われているとわかっていても、記憶喪失以前を知るファプタにとってレグと戦うことは辛いことでしょう。
しかしそれ以上に、母の復讐を果たすことの方が優先されています。
過去の回想
過去レグと出会った頃のファプタの記憶の回想も、10話では長い時間をかけて描かれていました。
このレグの言葉は「リコレグたちの使う言葉」を日本語訳しなかった場合の発音だよ。
— つくしあきひと (@tukushiA) 2022年9月7日
ファプタが初めて耳にする言葉なので、こういう表現になってるよ。#miabyss
ファプタの語尾に「そす」をつける話し方にも理由がありましたね。
レグが大いに関係していました。
レグが記憶を失った理由
レグは過去の記憶を失っています。
この過去のレグは、手から出る光をまだ「火葬砲」と名付けられていない。
— つくしあきひと (@tukushiA) 2022年9月7日
でも今のレグよりこの「書き換えが出来る光」に対して色々知ってそうだね。#miabyss
ファプタのことも忘れていましたが、戦っている中で少し思い出すところもあったみたいです。
いやこれレグ君…ほんと早く思い出さないとまずくないかい…#miabyss
— つくしあきひと (@tukushiA) 2022年9月7日
でも肝心なところはまだ。
今回、重要な示唆があったように思いました。
それはレグの記憶に関することです。
回想内の会話の流れから、当時残り1回となっていた火葬砲を何かの機会に撃ったから、レグの記憶が失われた可能性は高そうです。
それは1期1話でリコを助けたときではないかと、私は思いました。
そこで意識を失うと同時に記憶が失われ、目が覚めたときに目の前にいたリコがレグにとっての「主」になった、何か書き換えられた可能性です。
いやそれこそがライザの願いかも。
レグのハクとは?
回想シーンで一つ、重要なワードが出てきたようにも思いました。
「ハク」です。
ファプタは「一番大事なものにつけるそす」と、ハクを説明していました。
「(ファプタは)3つの卵から産まれたから3つまでよいそす」と言っていましたっけ。
卵とは揺籃のことでしょうか。
干渉器「ガブールン」の頭部と成れ果て村の入り口についていた、線画の人を逆さまにしたような「記号」。
あれがファプタにとってのハクのようです。
記号そのものがハクというより、大事なものに記号をつけ、内外に示すために描いたり貼ったりしているのでしょう。
レグは「『ハク』を探してアビスを登っている」と言いました。
「頼まれたことがある」と。
探している大事なものがアビスの上にある、つまり地上にあるという意味と思います。
レグにとってのハク、それは何でしょう?
レグにハクを探すよう頼んだ人は誰でしょう?
シンプルに考えれば、レグにとってのハクは「リコ」です。
頼んだ人は「ライザ」でしょう。
ライザとレグの関係は、1期を含めてこれまで何度か触れられました。
レグの口癖「度し難い」はライザの口癖でもあったことなどの示唆がありましたよね。
ライザは死産だった娘をなお生かそうと、遺物を用いて娘を地上へと運びました。
つまり、ライザにとって何事にも代えがたい大事なもの=ハク、それはリコであることは想像に難くありません。
それならレグがライザに頼まれたハクもまたリコである可能性、これも決して低くないのではないかと考えます。
あくまで頼まれた人がライザであるならと仮定した話ですけど。
ハクを探し出したら、頼まれたことを果たしたら、レグはファプタの手助けをする。
火葬砲の残量の問題もハクなら手を貸してくれる。
回想シーンではそうも言っていました。
レグのハクがリコであるなら、もはや頼まれ事も半ば達成できているかもしれません。
今、レグは記憶が失われているので、ハクのことを忘れてしまっていますから、こうしてファプタと戦うことになっていますが。
回想では、ファプタにとってレグは、一緒に子どもを作りたい対象にまで大きくなっていました。
当時のレグも鈍感でしょうから、そこまで理解していたかは怪しいです。
でも目的が果たせたら、その後は二人で一緒に旅をしようとは考えていた様子でした。
愚かそす。
— つくしあきひと (@tukushiA) 2022年9月7日
そんなことでファプタは止まらない。
次回もお楽しみに!!#miabyss
とにかく、レグは早いとこファプタとのことなどを思い出すことが、このファプタとのバトルの鍵になりそうです。
そうなったら一緒に冒険ができる。
ファプタが「リコさん隊」のメンバーになってくれるはず。
ワズキャン
イルミューイの成れ果て村の外には「鉄の雨」が降っています。
レグが膜を破壊し、ファプタが村に侵入して暴れていることから、その鉄の雨が村内部にまで降り注ぎ始めています。
ワズキャンは危機を感じて、それまで覆われていた顔を現し、自らの身体に生えている数多の触手を伸ばして、村を覆うようにしています。
そのことからも、ワズキャンは自らの欲求「探究心」に純粋な人物とわかります。
自分の目的を果たすためなら何でもする。
傍から見れば、それは良い場合も悪い場合もあるのですね。
今回はヴエコや村の成れ果てたちを守るための行動、他の人の目にも良いと映る行動をとっています。
単純に善悪で分けられるものではない、そんな分け方はあまりに乱暴。
それが今回の彼の行動にも表れていると感じました。
おわりに
ということでTOKYO MXでTVアニメ2期『メイドインアビス 烈日の黄金郷』10話「拾うものすべて」が放送されたので、視聴した感想を書いた記事でした。
私の認識や理解が間違っていたら申し訳ありません。
Amazonでも観られるみたいです。
気になる方はぜひ。