『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2022年9月1日の放送に俳句コーナーがありました。
今回から2022年「金秋戦」が始まりました。
2022年9月1日は予選「Aブロック」です。
視聴した感想を書いています。
目次
MBS『プレバト!!』
テレビ番組『プレバト!!』についてです。
人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。
公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。
あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆などです。
中でも俳句がメインコンテンツと思われます。
放送時間
放送時間について。
放送は毎週木曜日の19時00分から20時00分までです。
出演者
出演者です。
メインの司会は「浜田雅功」さんです。
ダウンタウンの浜ちゃんですね。
アシスタントが毎日放送の「清水麻椰」アナウンサー。
ナレーションが「銀河万丈」さん。
俳句の査定員は「夏井いつき」さん。
俳句カテゴリの出演者は「梅沢富美男」さんを始め、「東国原英夫」さんや「中田喜子」さん、「立川志らく」さん、「千原ジュニア」さん、「藤本敏史」さん、「村上健志」さん、「横尾渉」さん、「千賀健永」さんなどがいます。
俳句2022年「金秋戦」
『プレバト!!』の俳句カテゴリが2022年9月1日の放送でも扱われました。
今回から2022年秋のタイトル戦「金秋戦」が始まりました。
今回の放送では「予選Aブロック」の結果が明らかになっています。
予選組み合わせ抽選の結果
予選の組み合わせ抽選の結果です。
前回の放送で組み合わせ抽選が行われました。
シード
予選を免除され、決勝から参加できる「シード権」を持つのは3名です。
春のタイトル保持者「立川志らく」さんと、永世名人の「梅沢富美男」さんとフルーツポンチ「村上健志」さんのお三方。
東国原英夫さんは今回不参加ですか、お名前がありませんでした。
残り7枠を15人の名人・特待生で競うことになります。
Aブロック
Aブロック。
- 藤本敏史(名人10段)
- 春風亭昇吉(特待生5級)
- 犬山紙子(特待生4級)
- 松岡充(特待生2級)
- 馬場典子(特待生2級)
敬称略で失礼します。
段位などを間違えていたら申し訳ありません。
お題は「ファッションの秋」と予め決まっています。
Bブロック
Bブロック。
- 中田喜子(名人6段)
- ミッツ・マングローブ(名人2段)
- 森口瑤子(名人初段)
- 篠田麻里子(特待生2級)
- 北山宏光(特待生3級)
お題は「行楽の秋」。
Cブロック
Cブロック。
- 千原ジュニア(名人10段)
- 横尾渉(名人10段)
- 千賀健永(名人8段)
- 皆藤愛子(名人3段)
- 的場浩司(特待生5級)
お題は「食欲の秋」。
Aブロックの結果
2022年9月1日は予選Aブロックの模様が放送されました。
- 藤本敏史(名人10段)
- 春風亭昇吉(特待生5級)
- 松岡充(特待生2級)
- 馬場典子(特待生2級)
- 犬山紙子(特待生4級)
1位の藤本さんは勝ち抜け決定。
2位となった昇吉さん以下が敗者復活戦に回ることになったということでよいでしょうか。
感想
2022年9月1日放送された、2022年「金秋戦」予選Aブロックの戦いを視聴した感想です。
2位:春風亭昇吉さん
2位になった昇吉さんの句が気になりました。
句は、秋のショーウィンドーに黙っている自分が映っている様子が詠まれていました。
夜ショーウィンドウの前に立っているだけの景。
きらびやかなファッションが飾られている、それを黙って見ている自分、夜なので自分がガラスに反射している。
季語は「錦秋」。
読みは「きんしゅう」。
秋の季語。
意味は錦の織物のように美しい秋の光景とのこと。
色々と難しいことに挑戦して、上手くいっている、やり抜いている。
錦秋は錦の織物のように彩られた秋の光景。
錦の一字が邪魔して、本当の自然の光景で使うのは難しい。
それに対して句は錦秋のショーウィンドウ、人の手によって作られた、彩られた秋の光景がある。
虚構の季語。
さらに「映る」、俳句では「映る」とは言わなくていい。
だがこの句の場合は「映る」がキーワードになっている。
沈黙、「黙(もだ)」を映しているという展開にしている。
それを全てわかって選んでいる。
本来映らない沈黙をどうやったら映像に描くことができるか(できている)。
そういう鑑賞でした。
とてもよい句でしたね。
昇吉さんがこれまで詠んだ句の中でも上位にくると思います。
昇吉さんがAブロックの1位でも何らおかしくなかったと私は受け取っています。
5位:犬山紙子さん
5位だった犬山さんの句も気になりました。
5位はブロックの最下位です。
句は、稲妻が光ったからタートルネックを子に着せたことを詠まれていました。
歳時記で稲妻を調べたところ、家族的な意味合いを感じられたそうです。
実りある家族のイメージを持ったそう。
雷が光ったときに、親が少し不安になったから、時期はまだ早いけれどタートルネックの「肌着」を子どもに着させたことを詠んだそうです。
季語は「稲妻」。
読みは「いなづま」。
具体的に書きすぎて失敗した。
タートルネックは、確かにセーターとは書いていないが、冬のタートルネックのセーターを思い浮かべる人が大半。
説明を聞いて肌着だったのねと気づいたくらい(遠い)。
「子に着せる」としているから、親子の関係性とわかる。
タートルネックを具体的に書かないことで、季語を活かすことができる。
何かを1枚着せるというやり方。
タートルネックを削除して「一枚を」として、「子に着せる」を「着せて」に整える。
余った音数で、上五「稲妻や」を「稲妻の『夜』や」としました。
一枚としか書いていないので、肌着かも布団や毛布かもしれない。
一枚としたことで逆に得をする。
俳句は具体的に書くことでオリジナリティを獲得するというのが定石だが、この句の場合は書きすぎて損をしたと。
プレバト!金秋戦の予選…!
— 犬山紙子 (@inuningen) 2022年9月1日
TVerで見ている方もいるので結果はここにこれから当日は書かないようにします。
しかし秋のファッションというテーマの難しいことよ。
プレバト!はいつもBGMに愛を感じます#プレバト pic.twitter.com/TF9fchPMVX
私は犬山さんの才能を高く買っています。
応援もしているので今回5位だったことは残念でした。
が、稲妻から家族を、と発想を持つこと。
しかも親の不安を、子に服を着せることで表現する。
そんな句を作ろうとする時点で、やはり飛び抜けている方です。
すごい。
1位:藤本敏史さん
1位となったフジモンさんの句も当然気になりました。
句は、マネキンの坐骨をデニムに入れていることが詠まれていました。
秋の新作のジーパンをマネキンにはかせている店員さんの様子。
ジーパンは固いから、お尻の部分をぐっと入れている感じを表現したそう。
季語は「秋」。
読みは「」。
普通ははかせるとか着せるとか書くが、それでは当たり前。
自分の目に映った光景を映ったように描写と、坐骨をデニムに入れる。
そういう表現にちゃんとたどり着ける。
観察力も大事だけど、観察したことを言葉で書けるかどうか、そこが実力。
秋で着地させている。
秋の新作デニムなんだな、ショーウィンドウの飾り付けも秋らしくしている、マネキンや店員さんの背後には秋の飾り付けが整っているのではないかと、秋という季語は思いの外光景をちゃんと立ててくれている。
作者はそういう効果もわかって、最後に入れたのだろう。
上手いですね。
先生のおっしゃったとおり、ちょっとしたところを見逃さない目と、目にしたことを言葉に表す力、これはさすがの名人10段の力でした。
昇吉さんに比べると地味に映るかもしれませんが、これは1位でしょう。
私もマネキンを扱った経験があるのですが、腰のところで引っかかるのですよね。
映像にあったような、マネキンが腰で終わっていて脚が支柱1本だけのタイプの方が、つま先まであるマネキンよりむしろ腰にボトムを入れにくい。
句の気持ちはよくわかります。
おわりに
ということで、MBS『プレバト!!』の2022年9月1日放送の俳句コーナーの2022年「金秋戦」予選Aブロックを視聴しての感想を書いた記事でした。
私の俳句の読解や解釈が正しいとは限りません。
むしろ間違えていることの方が多いでしょう。
おかしなことを書いていたら申し訳ありません。