『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2022年9月15日の放送に俳句コーナーがありました。
前回から2022年「金秋戦」が始まりました。
2022年9月15日は予選「Cブロック」です。
視聴した感想を書いています。
目次
MBS『プレバト!!』
テレビ番組『プレバト!!』についてです。
人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。
公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。
あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆などです。
中でも俳句がメインコンテンツと思われます。
放送時間
放送時間について。
放送は毎週木曜日の19時00分から20時00分までです。
出演者
出演者です。
メインの司会は「浜田雅功」さんです。
ダウンタウンの浜ちゃんですね。
アシスタントが毎日放送の「清水麻椰」アナウンサー。
ナレーションが「銀河万丈」さん。
俳句の査定員は「夏井いつき」さん。
俳句カテゴリの出演者は「梅沢富美男」さんを始め、「東国原英夫」さんや「中田喜子」さん、「立川志らく」さん、「千原ジュニア」さん、「藤本敏史」さん、「村上健志」さん、「横尾渉」さん、「千賀健永」さんなどがいます。
俳句2022年「金秋戦」
『プレバト!!』の俳句カテゴリが2022年9月8日の放送でも扱われました。
前回から2022年秋のタイトル戦「金秋戦」が始まりました。
前回の放送では「予選Aブロック」の結果が明らかになっています。
今回は「予選Bブロック」の結果がわかりました。
予選組み合わせ抽選の結果
予選の組み合わせ抽選の結果です。
前回の放送で組み合わせ抽選が行われました。
シード
予選を免除され、決勝から参加できる「シード権」を持つのは3名です。
春のタイトル保持者「立川志らく」さんと、永世名人の「梅沢富美男」さんとフルーツポンチ「村上健志」さんのお三方。
東国原英夫さんは今回不参加ですか、お名前がありませんでした。
残り7枠を15人の名人・特待生で競うことになります。
Aブロック
Aブロックの結果です。
お題は「ファッションの秋」。
- 藤本敏史(名人10段)
- 春風亭昇吉(特待生5級)
- 松岡充(特待生2級)
- 馬場典子(特待生2級)
- 犬山紙子(特待生4級)
敬称略で失礼します。
段位などを間違えていたら申し訳ありません。
フジモンさんが勝ち抜け決定。
他の皆さんは敗者復活戦にまわります。
Bブロック
Bブロック。
お題は「行楽の秋」。
- 森口瑤子(名人初段)
- ミッツ・マングローブ(名人2段)
- 中田喜子(名人6段)
- 篠田麻里子(特待生2級)
- 北山宏光(特待生3級)
森口さんが勝ち抜け決定。
他の皆さんは敗者復活戦にまわります。
Cブロック
Cブロック。
- 千原ジュニア(名人10段)
- 横尾渉(名人10段)
- 千賀健永(名人8段)
- 皆藤愛子(名人3段)
- 的場浩司(特待生5級)
お題は「食欲の秋」と決まっています。
Cブロックの結果
2022年9月15日は予選Cブロックの模様が放送されました。
- 千原ジュニア(名人10段)
- 横尾渉(名人10段)
- 皆藤愛子(名人3段)
- 千賀健永(名人8段)
- 的場浩司(特待生5級)
1位のさんは勝ち抜け決定。
2位となった横尾さん以下が敗者復活戦に回ることになったということでよいでしょうか。
感想
2022年9月15日放送された、2022年「金秋戦」予選Cブロックの戦いを視聴した感想です。
千賀さんが
千賀さんが4位、タイトル戦の優勝経験者がという、波乱といえば波乱が起きました。
ただCブロックは再激戦区のため、ちょっとしたことで3位以下に落ちる危険は想像されましたね。
3位:皆藤愛子さん
3位になった皆藤さんの句が気になりました。
句は、梨を噛んだら耳の鼓膜が潤ったことを詠まれていました。
梨を噛んだら果汁が耳から出そうになった。
わぁっと思って作ったとのこと。
季語は「梨」。
読みは「なし」。
秋の季語。
非常に面白い句。
評価が分かれるのが後半の「両耳の鼓膜」部分。
非常にみずみずしい独特の感覚とプラス評価する人もあれば、大袈裟だとマイナス評価する人もあるだろう。
真っ二つに分かれるタイプ。
ただ作者が表現したいことは言葉を過不足なく選んで表現できている。
独自の感覚。
添削なし。
私はこの句が大好きです。
ABブロックを含め、予選の中で後述するジュニアさんの次に好きな句でした。
プラス評価するタイプですね。
実際に耳が潤うほどの瑞々しさを梨から感じたことがあります。
あの感覚を句に表現できる人がいたかと、先を越された悔しい想いもあります。
非常によい句でした。
特に「両耳」としたことがよかったと私は思っています。
句は梨を頬張って、その瑞々しさが耳に来るようだと詠まれています。
それなら「両耳」と言う必要はなく、「耳」とだけするだけでも十分に意味は通じるのでは? と思う人がいらっしゃるのではないでしょうか。
原句は二つ音数を稼ぐために「両耳」とした可能性があるということ。
しかし私には両耳が大事だったのだろうと感じています。
両の耳から果汁が溢れそうなくらい、鼓膜が潤っているのだと、この「両」の二音が描写の奥行きを出していて、よい表現だなぁと感じました。
2位:横尾渉さん
2位だった横尾さんの句も気になりました。
句は、丸善の古書フェアと檸檬ケーキの香りを取り合わせでしょうか、または古書フェアそのものが檸檬ケーキの香りがしたことを詠まれていました。
梶井基次郎の『檸檬』のケーキの香りに誘われてカフェに入っていく句だそう。
丸善ではこの作品に基づいたケーキが売られているとナレーションが入っていたでしょうか。
季語は「檸檬」。
読みは「れもん」。
晩秋の季語。
作品としてはきちんとできている。
固有名詞から始まって古書フェアまで行く。
丸善と来て檸檬が出てきた瞬間に梶井基次郎の作品が否応なく思い浮かぶ。
作者の狙い通り。
本物の檸檬ではなくケーキになるので季語の力はやや弱まる。
しかし美味しそうな檸檬ケーキを表現できている。
最後に「香り」を残す辺り、手慣れている。
となれば、この句に関して文句をつけるところはない。
添削なし。
私も季語の力が弱まっているところが気になりました。
こちらなら皆藤さんの方が上かなと思います。
横尾さんの句は要素が多くごちゃついていることと、作者の「よい句を詠んでやったぜ感」が伝わってきて少々苦手です。
1位:千原ジュニアさん
1位となったジュニアさんの句も当然気になりました。
句は、豚饅の油が染みているべい独楽の紐が詠まれていました。
そのまま。
豚饅の油を拭くかのごとく紐でべい独楽に巻いて遊んでいた。
いい匂いがする紐になっていた。
そういう実体験の思い出から作られたそうです。
季語は「べい独楽」。
読みは「べいごま」。
秋分類でよいのでしょうか。
豚饅は冬の季語として歳時記に載せ始めているところがあるかないかくらい。
微妙なところのようです。
べい独楽は、独楽だと新年の季語だが、べい独楽は(新年に遊ぶものではなく)子どもたちが日常的に遊ぶもので、独楽の原型は「海螺廻し(ばいまわし)」で、これが後にべい独楽になっている歴史がある(あるのだそうです)。
(海螺廻しは秋の季語と画面にありました)
そうなったときに豚饅とべい独楽のどちらが主たる季語かが問題。
豚饅は既に食べ終えて姿はない、読み終わったときに最後に書かれた「紐」に染みている油から豚饅の匂いがする。
豚饅を食べ終えた子どもたちが勝負を再開しようと、手の油を紐にくっつけて、油には豚饅の匂いが染みていて、そういう情景がありありと見えてくる。
だから、食欲の秋という意味において、この句が一番おいしそうに描けていた。
添削なし。
いやいや、この句は素晴らしかったです。
他のブロックの句と比べても相手にならないくらい、揚句が上にいるように感じました。
決勝でも優勝できたのでは、と思えるほど個人的には大好きな句です。
ジュニアさんはすごい。
季重なりの点は、主従もそうですけど、「季感」「季節感」が出ているかどうかが重要と私は思っています。
私には揚句から秋感がしっかり伝わってくるのでOKです。
敗者復活は誰か?
敗者復活を果たした出場者の発表も行われました。
- C2位:横尾渉(名人10段)
- A2位:春風亭昇吉(特待生5級)
- A3位:松岡充(特待生2級)
- C3位:皆藤愛子(名人3段)
上記の4名が決勝トーナメント進出決定です。
2位で唯一ミッツ・マングローブさんが決勝に進めず。
やはりACブロックの出来が良すぎましたね。
私が選べる立場なら、松岡さんではなくミッツさんを決勝に進めます。
でも松岡さんとミッツさんと皆藤さんは大きな差はないと思えたので、夏井先生の選択に何ら疑問はありません。
おわりに
ということで、MBS『プレバト!!』の2022年9月15日放送の俳句コーナーの2022年「金秋戦」予選Cブロックを視聴しての感想を書いた記事でした。
私の俳句の読解や解釈が正しいとは限りません。
むしろ間違えていることの方が多いでしょう。
おかしなことを書いていたら申し訳ありません。