ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

ディスディスブログ

新システムの優勝は誰?『プレバト!!』2024年「春光戦」の感想です

スポンサーリンク

MBS『プレバト!!』では2024年3月28日の放送に俳句コーナーがありました。

今回は3時間SPで、俳句は2024年春のタイトル戦「春光戦」でした。

視聴した感想を書いています。

 

大会の結果などネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

目次

 

MBS『プレバト!!』

テレビ番組『プレバト!!』についてです。

 

www.mbs.jp

 

人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。

 

公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。

あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆などです。

中でも俳句がメインコンテンツと思われます。

 

放送時間

放送時間について。

放送は毎週木曜日の19時から20時までです。

今回は3時間スペシャルでした。

 

出演者

出演者です。

メインの司会は「浜田雅功」さん。

ダウンタウンの浜ちゃんですね。

 

アシスタントが毎日放送の「清水麻椰」アナウンサー。

ナレーションが「銀河万丈」さん。

 

俳句の査定員は「夏井いつき」さん。

俳句カテゴリの出演者の方々です。

 

2024年「春光戦」

『プレバト!!』の2023年3月28日の放送は3時間スペシャルでした。

俳句では冬のタイトル戦「春光戦」が開催されています。

 

 

今回のお題は「桜」ですか。

「桜」は春の季語の代表格ですね。

 

清水アナの句の感想

放送前に、その回の俳句コーナーで扱われるお題を、アシスタントの清水アナが先んじて詠んでいらっしゃいます。

上に貼ったX (Twitter) のポストがそれ。

 

今回、夏井いつきさんの判定は「凡人」だったみたいです。

ピアニカが校庭に響いていることと「春の雲」との取り合わせですね。

 

あるある過ぎる、という感想を持ちました。

技術的には動詞「響く」が要らない気がします。

「ピアニカの(音が)校庭に響いているよ」と状況を説明しているからです。

 

お話を聞くと、桜というお題に対して、桜と言わずに桜を表現した句だそう。

でもピアニカと春の雲だけでは桜にはつながらないですよね。

お話を伺った後で句を読むと、たくさんのピアニカが鳴っている様子を「響く」とされたのかなと想像できますけど、わかっていてもそこから桜には結びつけにくい。

それなら素直に季語を「桜」や「花」にするか、どうしても桜を避けたいなら「卒業式」や「入学式」にした方がよさそうに思います。

にしても伝えるって難しいですよね、私も俳句をするのでその気持ちはわかります。

 

あなたも才能アリになれる! プレバト公式! 名画から学ぶ水彩画 (ヨシモトブックス)

 

ルール変更

2024年春光戦はこれまでとルールが異なりました。

 

全員が同じお題で2句詠み、1stステージを通過した上位3人だけが2つ目の句で決勝を戦う新ルール。自信作をどちらのステージにぶつけるかの戦略が勝負の分かれ目に…果たして、新ルールに適応し、見事タイトルを手にするのは誰なのか?

 

番組のwebサイトには上記引用部のように書かれています。

 

こういうルールみたいです。

 

TVer(ティーバー) - 民放公式テレビポータル - 無料で動画見放題

 

出演者

2024年「春光戦」の出場者です。

 

 

  • 梅沢富美男(特別永世名人)
  • 千原ジュニア(永世名人)
  • 村上健志(永世名人)
  • 横尾渉(永世名人)
  • 中田喜子(名人10段)
  • 千賀健永(名人9段)
  • 森口瑤子(名人8段)
  • 森迫永依(特待生2級)
  • 犬山紙子(特待生3級)
  • 的場浩司(特待生4級)


敬称略で失礼します。

選出された10名は上記のとおりです。

段位順、同じ段位の場合は五十音順です。

段位等間違えていたら申し訳ありません。

 

どういう理由から選ばれたのでしょうね。

立川志らくさんや皆藤愛子さん、春風亭昇吉さん、こがけんさん、本上まなみさん、河井ゆずるさん 安藤和津さんは観たかったですが、今回は参加していらっしゃいません。

武井壮さんも昨年高得点をあげていらしたのでやはり大会で見てみたいです。

 

結果

結果です。

 

  1. 千賀健永(1st: 3位)
  2. 千原ジュニア(1st: 2位)
  3. 梅沢富美男(1st: 1位)
  4. 横尾渉
  5. 森口瑤子
  6. 犬山紙子
  7. 中田喜子
  8. 村上健志
  9. 森迫永依
  10. 的場浩司

 

敬称略。

順位は上記のとおり。

優勝は千賀さんでした。

おめでとうございます。

 

句集 一人十色 (ヨシモトブックス)

 

感想

2024年「春光戦」を視聴した感想です。

 

全体の感想

全体の感想です。

新システムはこれはこれでよかったかもしれません。

個人的にはブロック分けして戦う従来の予選方式の方が好みです。

しかし、視聴率的なものとマンネリ的なものとで、テコ入れが必要なのだろうなとも思っていたので、仕方ないかなと。

 

優勝(1位)

1位、優勝者は千賀健永さんでした。

 

ファーストステージは、深い谷のロッジの夜明けに白い桜が舞っていた句でした。

東山魁夷の絵を俳句にしたと言っていたでしょうか。

決勝は、上京をするときに花びらが窓を叩いていたことでした。

それが涙のようでもあり決意のようでもあるという。

 

綺麗な句ですね、2句とも。

2句目は「叩く」がよかったと夏井さんが言っていたでしょうか。

確かにこれは桜の花びらが車窓を叩くとは、シンプルな言葉の選び方ですけど、いざ自分で作るとなるとなかなか思いつかない表現かもしれません。

同時に「叩く」では言い過ぎと受け取る人もいるかな、とも感じましたが。

 

ただ好みかどうか聞かれるとあまり好みではなかったです。

後述する横尾さんもそうですけど、キスマイのお二人は句が綺麗すぎます。

綺麗な句が好きな人にはいいのかもしれませんけど、個人的にはという。

上に書いたように、千賀さんは東山魁夷の絵がお好きなようで、私は東山魁夷の絵が好みではないことと通じているよう。

 

2位

2位は千原ジュニアさんでした。

 

ファーストステージは、刑務所の周りに咲く桜が綺麗で、いつもより白く薄く感じられた句でした。

決勝は、青光りする750cc(ナナハン)の燃料タンクに花吹雪がという句でした。

 

「囲む」の措辞が評価されていましたね。

刑務所に塀があるという情報を、それだけで表現できていることを。

個人的には2句目よりこの1句目が好きでした。

2句目の中七「750ccに」の助詞「に」が、花吹雪が当たっている場所の「説明」になっているようで、読んだときに引っかかりました。

 

3位

3位は梅沢富美男さんです。

 

ファーストステージは、苗代桜にまるで鬼が住んでいるようだと感じられた句。

決勝は、弘前の城下町の桜が散ると町が桜色になる句でしたか。

 

桜と鬼を取り合わせる発想は私にはなかったので驚きました。

決勝が1句目なら優勝できたのではと、そのくらい好きな句でした。

でも2句目をファーストステージに持ってきたら3位以内は難しかったでしょうから、どの道梅沢さんに勝ち目はなかったです。

2句ともよい句を提出する必要がある今回のルールの、一番の犠牲者だった気がします。

 

4位以下

4位以下の方々の感想です。

 

4位

4位は横尾渉さん。

長編小説を読んでいて、きれいな桜が咲いていたから休憩がてら栞を挿した句でしたか。

 

原句下五「挿す栞」を「栞挿す」ともできるけど、それだと挿すが要らなくなるから原句の語順がいいという夏井さんの判断でした。

個人的には俳句が綺麗すぎると思います。

どうせ綺麗にするならとことん、桜の花びらを本の栞にした、くらいまで言ってよかったかもとは感じました。

 

そして横尾さんにしては「珍しく」定型でした。

それで3位にギリギリ届かなかったので、今後は通常どおり破調で攻めてくると私は予想します。

 

5位

5位は森口瑤子さん。

ご病気のお母様が短い間だけ正気に戻ったときに、桜の咲いている道を散歩した句でした。

 

「正気」がぐっと来ますね。

切実さと一瞬の静謐さ、考えさせられます。

どこか引いて見ているようでもあり、介護する側とされる側の微妙な関係がよく表されている言葉かと。

夏井さんは下五「道」を許容するかどうか悩ましいと言っていましたが、作者の意思を尊重して添削をしなかったと思います。

 

6位

6位は犬山紙子さん。

小さい子と桜を眺めているときに、娘の魂は桜のような色かと感じたという句でした。

 

これは素晴らしい発想です。

私はこの句が今大会一番好きで、私が選者ならもっと上位でした。

やっぱり紙子さんはすごい。

夏井さんによれば「娘」より「子」に限定しない方が広がるということですが、私は原句でよかったです。

 

7位

7位は中田喜子さん。

濠の端を鳥の羽音がなっていて、桜を楽しんでいるようだという句でした。

 

上五「濠の端の」の2つ目の「の」が「を」だということと、中七の「走りて」が「走れり」と添削されていました。

中田さんもそこを悩んだそうですが、悩んだとしても「の」にはならないのではと思ってしまいました。

「の」だと明確に説明になってしまうので、わかりやすく避けたい助詞、それなら選択肢に入らないでしょうと。

「濠の端へ」ならまだわかりますが(「へ」なら「走る」がなくてよくなりそうです)。

なので本当に気づいていたか、本当に悩まれたかは疑わしいなと感じました。

 

8位

8位は村上健志さん。

花曇と生まれたばかりの子には昼夜の区別がないことの取り合わせだったでしょうか。

 

ジュニアさんたちが指摘していたように中七「昼夜の区別なき」が説明的というのは、言われてみれば確かにそうですね。

でも、花曇が雲が花を養うことの意味を持ち、赤ちゃんと取り合わせた発想は素晴らしいなと感じます。

 

村上さんの2句目が気になります。

どういう句を提出する予定だったのか。

 

9位

9位は森迫永依さん。

夜に学校帰りの子が夜桜の元チャンバラをしているという句だったでしょうか。

花月夜と上五にあるのに、学童終わりと続くので時間が逆行しているという指摘がありました。

私は、他の方が言っていたように中七が説明的なことと、下五が「チャンバラ戦」の「戦」が不必要(音数合わせ)ではないかなと思いました。

 

10位

10位は的場浩司さん。

自分の生きている間にあと何度夜桜を見られるだろうという句でした。

 

観念的な句と指摘されていました。

一応添削はしていましたけど、的場さんはビリであってもこの句にしたいそうでその想いを尊重したいという夏井さんの鑑賞・感想だったでしょうか。

まぁ作者がそこまで言うのなら、技術的なことを指摘するのは野暮ですよねという。

ただ、それだと大会にはなかなか勝てないでしょうから、こういうタイプは番組ではない場所に使うとして、大会はウケのいい句でという割り切りも、参加する以上は必要かも、とも感じました。

 

見逃し配信はTVerで!

今回の『プレバト!!』は『TVer』で見逃し配信をしています。

見逃した方はぜひ『TVer』をご覧になってください。

 

 

Amazonからでも『TVer』の契約が可能で、同「Fire TV」では『TVer』を視聴できます。

 

TVerだけでなくNHK+やU-NEXT、DAZNも。

 

おわりに

ということで、MBS『プレバト!!』の2024年3月28日放送の俳句「春光戦 2024」を視聴しての感想を書いた記事でした。

 

私の俳句の読解や解釈が正しいとは限りません。

むしろ間違えていることの方が多いでしょう。

おかしなことを書いていたら申し訳ありません。