『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2022年3月3日の放送に俳句コーナーがありました。
お題は「おもちゃ屋さんの雛人形」。
視聴した感想を書いています。
目次
MBS『プレバト!!』
テレビ番組『プレバト!!』についてです。
人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。
公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。
あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆などです。
中でも俳句がメインコンテンツと思われます。
放送時間
放送時間について。
放送は毎週木曜日の19時から20時までです。
出演者
出演者です。
メインの司会は「浜田雅功」さんです。
ダウンタウンの浜ちゃんですね。
アシスタントが毎日放送の「玉巻映美」アナウンサー。
ナレーションが「銀河万丈」さん。
俳句の査定員は「夏井いつき」さん。
俳句カテゴリの出演者は「梅沢富美男」さんを始め、「東国原英夫」さんや「中田喜子」さん、「立川志らく」さん、「千原ジュニア」さん、「藤本敏史」さん、「村上健志」さん、「横尾渉」さん、「千賀健永」さんなどがいます。
俳句
『プレバト!!』の俳句カテゴリが2022年3月3日の放送でも扱われました。
今回のお題は「おもちゃ屋さんの雛人形」です。
「」は季語ではないでしょう。
今回は作り手が自分で俳句に合った季語を探す必要があります。
「雛」は季語だったはずです。
この回は「ダイアン」の「ユースケ」さんと「津田篤宏」さん、「湘南乃風」の「HAN-KUN」さん、「朝日奈央」さん、「早見あかり」さんが出演していました。
レギュラー陣では永世名人の「梅沢富美男」さん、名人7段の「Kis-My-Ft2」の「横尾渉」さんと、特待生5級の「立川志らく」さんが出演していました。
順位戦
まずは今回行われた俳句カテゴリの、順位戦の結果です。
5位が朝日さん(才能なし、20点)、4位が津田さん(才能なし、30点)、3位がユースケさん(凡人、40点)、2位がHAN-KUNさん(凡人、50点)、1位が早見さん(才能あり、70点)でした。
気になった句はなし
順位戦で個人的に気になった句はありませんでした。
「名人10段」を目指す試験
今回は立川志らくさんと横尾渉さんの「名人10段」を目指す試験がありました。
志らくさんは試験を迎えて「名人5段」でした。
横尾さんは「名人7段」でした。
立川志らくさん
志らくさんから。
句は、流し雛と目が合ったことが詠まれていました。
小さな女の子がその親に目が合ったと言っているかのように、会話調でした。
句の中に「読点(、)」が含まれています。
季語は「流し雛」。
「雛流し」ですか。
結果は「現状維持!」。
理由は「会話より表情を」。
読点を入れること会話調にすることが、この句を詠む上でベストだったかはもう一歩踏み込んで考えてよかったと、先生は指摘していらっしゃいました。
表情を書くことで会話が見えてくる。
添削は「雛と目が合ったと言い張る」と娘さんの表情を描枯れています。
「本当なの!」と言っていることを読者が容易に想像できるように。
いや、会話調にする、読点を入れる、これは私もたまにやってしまうのですよね。
自分のことを言われているみたいでした。
その奥にある表情を描く、肝に銘じます。
横尾渉さん
次に横尾さん。
句は、春の夜のおもちゃ売り場のプラレールを詠んでいます。
「やわやわ」という用語ですかね。
列車を連結するときの減速を指す言葉だそうです。
それを下五に使っていらっしゃいました。
季語は「春夜」。
結果は「1ランク昇格!」。
理由は「二重三重の工夫!」。
お題が「おもちゃ屋さんの雛人形」です。
しかしこちらはプラレールを詠まれています。
横尾さんは男兄弟だそうで、縁遠い雛を詠まなかったみたいです。
先生はこの発想の展開がとても良いと評価されていました。
私もこれはよいと思います。
俳句は実体験を詠むことが何より強さや深さを生むからです。
下手に知らないことを詠むより、お題から離れてでも実体験を詠まれた方がよいかと。
それと先生は時間軸を動かしてみることの発想にも触れていらっしゃいました。
夜になったらどうだろうと。
確かに、今回の出演者の中で夜の句は横尾さんだけでした。
勉強になります。
また、今回の横尾さんの句は「や」が多いです。
志らくさんも指摘していました。
春夜の「夜」、おもちゃ屋の「屋」、「やわやわ」の2つの「や」。
意図的にやを多く用いることで調べを生んでいる。
「やわやわ」についても、用語を知らなくても、プラレールをつなげるときの感触もやわやわだし、ゆっくり動く様子もやわやわな感じがする。
やわやわが季語である春夜の手触りに及んでいると評価していらっしゃいました。
なるほど、手触りですね。
俳句史に残る句集作り
永世名人である梅沢富美男さんの句です。
句集に入れる50の俳句を、掲載決定かボツかを先生が判定します。
梅沢さんは50句まで残り9句です。
句は、雛人形からお歯黒がかすかに見えたことが詠まれていました。
結婚をすると女性はお歯黒をしていました。
お雛様は結婚をしているのだから当然お歯黒をしているのだろうけれど、雛人形にもお歯黒が施されているところを改めて知った、驚きが詠まれています。
季語は「雛」。
判定は「ボツ!」。
先生からの一言は「また説明してる!」です。
原句中七が「かすかにのぞく」なのですね。
これが説明だと先生は指摘していらっしゃいます。
特に「のぞく」が。
添削ではのぞくを消して、「笑まふ(えまふ)」としていました。
ニコニコするという意味ですね。
今でも「笑み(えみ)」と言いますから。
これね、私もやりがちなんですよ。
指摘されるとああそうかと思えるのですが、作っているときはどうしても主観が勝ってしまうというか主観ばかりになって、客観的な鑑賞が難しくなります。
ある程度寝かせると、後日これは説明していると気づくことも多いのですけどね。
おっちゃんはお忙しいでしょうから、寝かす作業が少ないと想像され、こういう俳句も生まれてしまうのかなと感じます。
それと、毎度のように書いていますが、おっちゃんが出演すると番組が一気に楽しくなります。
必要な方ですよ、句集ができても。
そのまま第2句集を作ればよいではないですか。
2022年『春光戦』予選組み合わせ抽選会
2022年の『春光戦』が始まります。
2022年3月3日の放送では「予選組み合わせ抽選会」が行われました。
シード
シードは5名です。
前回大会のトップ3、1位のKis-My-Ft2「北山宏光」さん、2位のKis-My-Ft2「横尾渉」さん、3位の「立川志らく」さん。
そして永世名人のお二人「梅沢富美男」さんと「東国原英夫」さん。
この5名。
Aブロック
Aブロックに組み込まれた方々です。
- 千原ジュニア(名人9段)
- 馬場典子(特待生2級)
- パックン(特待生2級)
- 松岡充(特待生2級)
敬称略で失礼いたします。
名人がお一人。
Bブロック
Bブロックです。
- FUJIWARA藤本(名人10段)
- 中田喜子(名人6段)
- パンサー向井(特待生3級)
- 筒井真理子(特待生3級)
向井さんは以前詠まれたレイトショーの句が非常によかったですよね。
Cブロック
Cブロックです。
- フルーツポンチ村上(名人10段)
- ミッツ・マングローブ(名人2段)
- Kis-My-Ft2千賀健永(名人4段)
- 岩永徹也(名人初段)
再激戦区ですね。
Dブロック
Dブロックです。
- 森口瑤子(名人初段)
- 皆藤愛子(名人初段)
- 春風亭昇吉(特待生5級)
Dブロックは人が少ないです。
おそらく圓楽さんが入る予定だったのでしょう。
感想
春光戦予選組み合わせ抽選の結果を受けての感想です。
何よりCブロックですよ。
これは組み込まれた方々は大変ですね。
全員が名人ですから。
視聴者としては一番面白いブロックになりました。
能力で言えば村上さんが頭一つ抜けていると思います。
しかし、タイトル戦の優勝経験もある千賀さんがいることは、村上さんにとっては嫌でしょうね。
個人的には村上さんが上がってもらいたいです。
名人が一人しかいないAブロックは、名人のジュニアさんにとって楽そう。
Bブロックもフジモンさんが抜けているでしょうから、彼の1位はまず間違いないと感じます。
人が少ないこともあってDブロックはやや寂しいものの、段位が拮抗しているので何気に結果を読みにくいブロックです。
勝ち抜けの条件がわかりません。
無論、1位は無条件で決勝進出でしょう。
予選がある大会はたいてい敗者復活もありますので、2位の方も何人かはチャンスがあると思います。
おわりに
ということで、MBS『プレバト!!』の2022年3月3日放送の俳句コーナーのお題「おもちゃ屋さんの雛人形」回を視聴しての感想を書いた記事でした。
私の俳句の読解や解釈が正しいとは限りません。
むしろ間違えていることの方が多いでしょう。
おかしなことを書いていたら申し訳ありません。