2022年3月29日、サッカー日本代表は『FIFAワールドカップ カタール2022』のアジア最終予選の第10戦ベトナム戦を戦いました。
試合を観ての感想を書きました。
目次
『FIFAワールドカップカタール2022』アジア最終予選
サッカー日本代表は『FIFAワールドカップカタール2022』のアジア最終予選を戦っています。
記事作成現在、8戦して6勝2敗、グループ2位です。
最終予選4戦終了時で2勝、グループ4位と本戦出場に向けて黄信号が灯っていました。
そこから思えば苦境を脱しつつある、言い換えますとワールドカップ本戦出場の可能性が高まっているようです。
各グループの2位までが自動的にワールドカップ本戦に出場でき、3位は大陸間のプレーオフに回るのでしたっけ。
一時はそれによりサッカー日本代表の監督を務める「森保一(もりやす・はじめ)」さん、日本サッカー協会会長を務める「田嶋幸三(たしま・こうぞう)」さんの解任騒動まで発展していました。
それも小康状態にあるように見えます。
これまで当ブログでも何度かワールドカップ最終予選について記事にしています。
ベトナム戦の結果とメンバー
2022年3月30日、アジア最終予選第10戦オーストラリア戦が行われました。
ベトナムはアジア最終予選のグループ最下位のチームだったはずです。
試合結果
試合結果です。
ホームの日本がスコア「1 - 1」でベトナムと引き分けました。
得点者は19分「グエン・タイン・ビン」選手(以降敬称略)、54分「吉田麻也」です。
日本代表のメンバー
ベトナム戦の日本のメンバーです。
フォーメーションは433のようです。
4123や4141かもしれません。
ゴールキーパーが「川島永嗣」。
ディフェンダーが右から「山根視来」「吉田麻也」「谷口彰悟」「中山雄太」。
ディフェンシブハーフが「柴崎岳」。
インサイドハーフが「原口元気」と「旗手怜央」。
フォワードが右から「久保建英」と「上田綺世」と「三笘薫」。
交代は46分旗→「伊東純也」、61分柴崎→「田中碧」、久保→「南野拓実」、原口→「守田英正」です。
いつも同じ時間帯に交代します。
ベトナム戦を受けての感想
2022年3月30日行われたベトナム戦を受けての感想です。
観る価値なし
観る価値がありませんでした。
絶望的につまらない試合です。
森保監督は見えていない
森保監督は選手の特徴やコンディション、選手同士の力関係、こういったものがまるで見えていません。
これまでも書いてきましたが今回も同じように感じられました。
起用からして違和感しかないです。
柴崎がアンカーの位置に入っていたかと思います。
ここが明らかにおかしい。
フォーメーションやシステム、このシステムとは選手をどのように動かすかですが、どちらも今までと同じように戦おうとしていました。
同じ戦い方をしたいなら、柴崎がアンカーであるはずがないのです。
森保ジャパンのアンカーは遠藤航です
遠藤の守備的な強度、空中戦を含めた対人の強さ、中盤のバランス取りの巧みさがベースあって、初めて田中守田との3枚の中盤が完成します。
柴崎はキックが上手い選手ではあります。
しかし守備が強い選手ではありません。
体を張ろうとはしているところはよく見かけますが、それはだいたいが守備をサボった後のアリバイ作りのために、後追いで頑張っているだけです。
なので彼が守備を頑張っていると見えるときは、ボールホルダーを後ろから追いかけていることがとても多いはず。
少なくとも私にはそう見えます。
今のフォメで彼を活かせるのはトップ下、せいぜいインサイドハーフです。
しかも4年前の柴崎ならいざ知らず、今現在の彼はもはやレギュラークラスの力も、下手をすると代表レベルの力はない可能性が少なからずあります。
そんな柴崎があのフォメとシステムでアンカーにいることがおかしいのは明白でしょう。
森保監督は、選手の特徴や現在の力を無視して、ただ決まったフォメの決まったポジションに彼らを当てがっているだけ。
それではチームが機能するはずはありません。
ベトナム戦に起用されたメンバーで、どうしても同じフォーメーションとシステムで戦いたいなら、アンカーには守田を起用するしかないでしょう。
守田原口旗手の3枚に。
実際に、60分頃に田中と守田が入った途端に中盤が締まって、ボールを奪取できるようになりましたよね。
それまで死んでいた右サイドの山根も生き返りました。
選手間の連携とクラブの連携
ベトナム戦での代表の体たらく。
これは現在のチームが選手間の連携しか取れていないことも意味していると私は考えています。
森保監督が選手に戦術を植え付けていない。
植え付ける戦術を持っていない。
そういうことでしょう。
ディフェンスラインは基本、吉田と長友と酒井宏で構成している。
長年代表で一緒にプレイしている選手たちが中心です。
衰えが顕著であっても使い続けています。
先ほど、田中と守田が入った途端に中盤が落ち着き、右サイドの山根が生き返ったと書きました。
彼らは元を含む、川崎フロンターレの所属選手たちです。
どちらにも言えることは、森保監督が植え付けた連携ではなく、長年一緒にプレイしたことで培われた連携、クラブチームの監督が植え付けた連携だということです。
森保監督はチーム戦術を持っていない、植え付けられないから、3年も指揮しているチームが機能不全を起こしてしまった。
レギュラーではないといっても、山根や中山、柴崎、原口あたりは既に結構な試合数を森保監督の下でプレイしてきたはずです。
それなのに初めてのチームというくらい動けなかった。
もう理由は明白と思います。
引かれた相手に先制されたとき
5バックの相手に苦戦する。
これは森保ジャパンだけでなく、日本サッカーがアジア予選で常に問題になっているように思います。
しかも今回のように相手に先制点を与えてしまうと、相手がより守備的な戦い方をすることは明らかです。
そういうときに日本代表は機能不全に陥りがちです。
まるでその他の動きができないかのように、それぞれの選手が1つの動きしかしなくなります。
プログラミングされたかのように1つの動きしかしない。
ベトナム戦でも、後半はバイタルに選手が集まって渋滞し、クロスばかり放っていましたよね。
ベトナムの選手より体格に勝るからという理由と思いますけど、相手からするとクロスをしてくるとわかっていれば対処は難しくないでしょう。
クロスばかりになったことは監督の指示かもしれません。
日本人はボールテクニックはあるしすばしっこいしスタミナ豊富で勤勉だけれども、戦術的な動きが下手だと、ヨーロッパのコーチからしばしば聞かれます。
そんな日本人の欠点はこういうときに顕著ですよね。
思考に柔軟さがないのか、一人一人が戦局を理解できていないのか、あるいは理解できていても責任逃れからか周りに合わせてしまうのか。
私が見る限りでは、原口だけがその閉塞感を打破しようと、変化をつけようとしていたように感じられました。
ミドルシュートを撃つことで。
でも彼は60分頃に下げられて以降、ミドルを撃つ選手はいなくなりました。
アンチフットボールと言いますか、がっつり引かれた相手からゴールを奪うことは、日本でなくとも難しいとは思います。
そういう意味で先制点を与えたことが痛かったですね。
森保監督の限界
毎回のように書いていますが、毎回このように思うので仕方がありません。
この記事で書いた全ての問題点は一つの答えに通じているように思います。
森保監督では代表監督は務まらないということです。
選手の力が見えていない(見えていても試合には考慮しない?)、コンディションが見えていない(見えても試合には考慮しない?)、試合展開を読めていない。
いずれも致命的と感じます。
勝ってワールドカップ出場を決めれば全て良しでは済まないこともあるのです。
前回大会の予選時、あるいは予選後に日本代表の監督人事がどうなったかを思い返せばわかること。
4年後も同じことを繰り返すとは、当時思いもしませんでしたが。
今となれば、当時から会長が変わっていないのですから、同じ事態が発生することはある意味当然と思えます。
田嶋会長の責任
森保さんを監督に任命したのはJFA会長ですよね。
現JFA会長は田嶋幸三さんです。
森保さんに代表監督を務めるだけの力量がないことは私の中では疑いのないことです。
監督を替えるタイミングはとっくに来ていると感じられます。
しかし田嶋さんは替えない。
それは森保監督を任命したのが自分だからでしょう。
自身の責任問題に直結するから「解任できない」のです。
ここまでを考えると保身のためと思われても仕方がないです。
そんな下らない保身のために、ワールドカップ最終予選の大一番を地上波で放送できないくらい、今、サッカーの人気は凋落してしまいました。
会長が責任をとって辞任をする、森保監督も会長と一緒に辞任する。
そうでないと日本サッカーは今以上に死んでしまうことでしょう。
こちらも毎回同じことを書いています。
こちらもやはり会長も監督も変わっていないのですから結論も変わらないです。
おわりに
ということで、サッカー日本代表が『FIFAワールドカップ カタール2022』のアジア最終予選、2022年3月24日に行われたオーストラリア戦の感想を書いた記事でした。
サッカーの素人が書いている意見です。
見当違いなことを書いている可能性は少なからずあります。
ご了承ください。