2022年11月23日、サッカー日本代表は「2022FIFAワールドカップカタール」本大会グループステージ第1戦、ドイツ代表との試合を行いました。
試合を観ての感想を書いています。
目次
「2022FIFAワールドカップカタール」
2022年11月20日から「2022FIFAワールドカップカタール」が開催されています。
日本はグループEに入っていて、ドイツ、スペイン、コスタリカと同組です。
御存知のとおりドイツとスペインはいずれもワールドカップ優勝経験国、日本は大変なグループに入ってしまいました。
ドイツ戦戦の結果とメンバー
2022年11月23日、ドイツ戦が行われました。
試合結果
試合結果です。
日本がスコア「2 - 1」でドイツに勝利しました。
スペインはコスタリカに「7 - 0」で勝利しています。
ナナゼロって。
日本代表のメンバー
エクアドル戦の日本のメンバーです。
以降、敬称略で失礼します。
フォーメーションはスタートは4231だったでしょうか。
ゴールキーパーが「権田修一」。
ディフェンダーが右から「酒井宏樹」「板倉滉」「吉田麻也」「長友佑都」。
ミッドフィールダーは、ディフェンシブハーフ「遠藤航」「田中碧」、右サイドハーフ「伊東純也」、左サイドハーフ「久保建英」、トップ下「鎌田大地」。
フォワード「前田大然」。
交代は46分久保→「冨安健洋」、57分長友→「三笘薫」、57分前田→「浅野拓磨」、71分田中→「堂安律」、75分酒井→「南野拓実」です。
ドイツ戦の感想
2022年11月23日行われたドイツ戦を視聴した感想です。
組織
一番に感じたことは「組織」です。
攻撃面でもそうですけど、特に守備面での組織が整備されていました。
森保監督が就任して以来見たことのないレベルで。
前半の開始から、どこから誰がどうやってどこまでプレスするか、開けらたらスペースを誰がどうやって埋めるかが徹底されているように見えました。
それでも相手は世界トップクラスのドイツ、前半は日本は長友のところから、要するに日本の左サイドから何度も突破を許して危険なシーンが生まれていました。
運も少なからず含まれていましたが、前半をPKによる1失点に抑えることが、後半の反転攻勢につながっていました。
前半から出場していたメンバーの下支えが、今回の勝利に大きな影響を及ぼしていたと思います。
監督・コーチも1失点なら、後半をプラン通りに進められたはずですし。
攻撃でもいくつか組織だった動き、予め練習されていたであろう動きが見られ、これまでにないものを感じ取れました。
例えば三笘と南野のコンビ、南野がぐるっと三笘の周りを周った後に縦に走り、三笘がボールを出す動きなどから。
3バック
後半開始から久保を下げて、冨安を投入して3バックに移行しました。
これには驚きました。
どうして驚いたかと言うと、サンフレッチェ広島時代の森保さんというと3バックのイメージがありますけど、代表の4年間で機能させられていなかったからです。
しかもここ数年は4バックしかしてこなかった記憶もあり、てっきり3バックは捨てたものと思っていました。
ドイツ代表の戦術アナリストも、日本が3バックを採用する可能性を捨てていたはずです。
ところが後半から3バックにしてきた事実がドイツに混乱をもたらし、主導権が日本に渡った理由につながっているように、私には見えました。
思えば、現在のメンバーなら3バックにすることは当然の帰結です。
吉田と冨安、板倉、谷口、伊藤と過去にないくらい優秀なセンターバックが揃っているからです。
これはどうして今までやらなかったのかと思っていたことでした。
当ブログでも以前少し触れているようですが、今のメンツなら当然3バックが視野に入りますよね。
スタートから3バックにしなかった理由はいくつかあるでしょう。
一つは冨安が怪我明けでコンディションの不安がある。
一つは相手の攻勢が激しくなることが予想される前半に、対人守備の高い長友をスタートに使いたい。
酒井も長友と同様の理由からスタートで使いたい。
この数点がスタートを4バックにした理由、3バックにしなかった理由でしょうか。
ラウムを抑える
3バックにした効果で最たるものは、サイドバックをウィングバックの高さまで上げられたことでしょう。
ドイツは右サイド、つまり日本の左サイドから崩してから左サイド(日本の右サイド)へ振って、という展開が前半の終盤に何度もありました。
そこで自由に動いていたのがドイツの左サイドバックのラウムです。
伊東もディフェンスラインまで押し下げられるくらい、日本にとってラウムは厄介な存在でした。
ここが危険と判断した日本は、後半開始から3バックに変更したのと同時に、高い位置からラウムの抑え込みに入りました。
要するに人をつけたのですね。
ここである程度ラウムを抑え込むことが出来たので、戦況を落ち着けたばかりでなく、日本優位に流れが傾いたと私は見ました。
交代枠5人
今回のフォーメーション変更を可能にしたのは「交代枠」と思います。
今回の大会からでしたっけ、交代枠が「5」に増えました。
前回大会までは「3」だったはず。
調べていないのであれですが、中東カタールの気候を考慮されたものと思われます。
交代枠が増えたら90分保たなくなった交代前提の長友、酒井もかもしれませんが、彼らをスタートから使えた。
だから冨安と三笘を後半から出場させられた。
三笘もコンディション不良でしたから、彼に極力疲労させず、且つ攻撃力を引き出せる「ジョーカー」として使えた。
これらは交代枠増のおかげかもしれません。
森保監督の仕事ではない
短期間でこれほどまで高い組織力を植え付ける手腕や、スタメン選出と交代枠に関するロジカルな思考、これは森保監督によるものではないと私は考えています。
短期間でここまでのことができるなら、これまでもできたはずだからです。
本番のために隠していたという可能性がなきにしもあらずですが。
トゥーロン国際大会
実は今回のドイツ戦ほどの組織力を持った日本代表は見たことがない訳ではありません。
森保監督のフル代表ではほぼ見たことがなかったですが。
確か決勝まで勝ち進んだ2019年開催の「トゥーロン国際大会」です。
アンダー22の大会。
私は試合をきちんと観たわけではないのですが、観たわずかな時間帯でも、当時のU-22日本代表のプレイが、今回のドイツ戦と戦い方がよく似ていると感じています。
横内昭展コーチ
確か2019年のトゥーロン国際大会では、現日本代表コーチである「横内昭展」さんが指揮を執っていた記憶です。
東京オリンピックで指揮をした森保監督は、トゥーロンには関わっていなかったはず。
横内さんはサンフレッチェ時代からの森保さんの相棒、右腕です。
サンフレッチェでも、トゥーロン国際大会でも3バックを採用していました。
今回のドイツ戦での3バック採用と人選、短期間で組織を植え付けた、その張本人は横内さんだろうと私は推測しています。
この試合で森保さんは、試合中にメモを取っている様子が見られなかったです。
見落としかもしれませんけど。
また、試合中に森保さんがベンチで横内さんと話し込んでいる様子も見られました。
横内さんが主導で作られたチームと考えると、短期間で組織を植え付けたこと、スタメン選手と交代の人選とタイミングのロジカル思考、3バック、森保さんがメモを取っていないこと、話し込んでいたこと、この全てに合点がいきます。
これはもはや「横内ジャパン」です。
トゥーロンであれだけ組織だった効率的なサッカーができていたのに、どうしてオリンピックではグダグダになったのか。
その理由もここにあると私は考えています。
おわりに
ということで、2022年11月23日行われたサッカー「2022FIFAワールドカップカタール」における日本代表のドイツ戦を視聴した感想を書いた記事でした。
サッカーの素人が書いている意見です。
見当違いなことを書いている可能性は少なからずあります。
ご了承ください。