漫画『銀河鉄道999』の2巻を古本屋で購入しました。
大昔に発行されたヒットコミックスの2巻です。
いや、ずっと欲しかったので古本屋で見つけたときは運命を感じました。
目次
『銀河鉄道999』
『銀河鉄道999』についてです。
『銀河鉄道999』(ぎんがてつどうスリーナイン、Galaxy Express 999)は、松本零士作のSF漫画、およびそれを原作としたテレビアニメ番組、アニメ映画である。
銀河鉄道999のWikipediaには上記引用部のように書かれています。
2020年7月から『tvk(テレビ神奈川)』にて、毎週日曜日23:00からアニメ『銀河鉄道999』の再放送が放送されています。
記事作成現在もまだ絶賛放送中です。
年度が変わっても放送が続くのか不安ですが。
リンク先の記事に、本作のあらすじや登場人物、本作の思い出なども書いています。
あわせてご覧になってください。
大四畳半惑星の幻想
上のリンク先の記事に書いているのですが、私には『銀河鉄道999』の思い出深いエピソードがあります。
ネットで調べたところではアニメ60,61話の「大四畳半惑星の幻想」です。
かつて私は子どもの頃に漫画を序盤だけ持っていました。
子どもながらにこの「大四畳半惑星の幻想」が大好きでした。
しかしいつのタイミングだったか単行本をすべて処分しています。
その辺のことも上の記事に書いているかと思います。
2巻に再び出会う
また「大四畳半惑星の幻想」を読みたい気持ちがもりもり湧いてきました。
ブログの記事にこの「大四畳半惑星の幻想」のことを書いたことがきっかけです。
アニメの放送まで待てば良いのですが待ちきれない。
漫画とアニメは同じようでやはり別物です。
とても待ちきれないので『Amazon』で文庫本でも買おうかと思っていました。
しかし先日、2020年に新型コロナウィルスの影響もあり、ほとんど行かなかった『ブックオフ』に立ち寄ったところあったのです。
画像の、単行本2巻が。
しかも110円で。
さすがに40年以上も前に発行された漫画です。
ご覧のとおり紙は茶ばんでいます。
しかし破れやシミなどはなく、茶ばみの他は状態が良い品でした。
初版ではありませんでした。
重版としか書かれていないので、昭和52年11月15日が本当は初版かもしれないです。
間違え。
2巻1話「大四畳半惑星の幻想」
そして、その単行本2巻の1話にありました。
あの読みたくで仕方のなかった「大四畳半惑星の幻想」が。
地球そっくりの星に999が降りていく様子が扉絵です。
星の名前は「明日の星」。
読みは「あしたのほし」です。
設定
明日の星は外見だけでなく、人々の姿や町並みまで地球そっくりです。
蒸気機関車もあります。
九州も小倉も存在します。
全く同じかはわからないものの。
明日の星は1960年代頃の日本がモデルではないかと思います。
世の中は高度成長期に入っているのに、時代から取り残されたような建物や人物が登場します。
そしてこれが重要なポイントですけど、明日の星の住民たちは銀河鉄道の存在を知りません。
鉄道関係者は知っていますが、他はすべてが極秘。
999が2週間停留していた間も、他の鉄道に紛れさせています。
蒸気機関車がまだ普通に走っているので星の人たちはわからないのですね。
どうして星の人たちに知らせないかは明確には言っていなかったと思います。
知らないことが幸せなこともある的なことはメーテルが言っています。
しかし星の住人たちも存在に気づき始めていて、銀河鉄道に関する色々な噂が広まっている、そんな状況のようです。
星にはラーメンも存在します。
この「明日の星」で、鉄郎は生まれて初めてラーメンを口にしました。
『銀河鉄道999』の世界では既に地球からラーメンが消えてしまって年月が経っているようです。
「地球では数星年だれもたべたことのない」、それが999世界におけるラーメンの立ち位置です。
伝説上の食べ物だったのでしょう。
そのため画像のように「これが……人類の口の永遠の友とうたわれたラーメンの味」と大感動なのですね、鉄郎は。
足立太との出会い
ところが、そんな明日の星で鉄郎たちは泥棒にパスポートを含め全ての所持品を奪われてしまいます。
パスポートがなければ銀河鉄道に乗ることができず、一生明日の星で暮らしていかなければなりません。
滞在期間は地球の時間で2週間、その間に盗まれたパスポートを奪い返さないと。
しかし何しろ鉄郎たちは無一文ですから、2週間をどうやって過ごすかもとても大事です。
土地の不動産屋からの斡旋でボロアパートを借りた2人。
ボロアパートで「足立太」なる人物と出会います。
足立は松本零士さんの他作品で主人公になっているようです。
私は未読。
足立は鉄郎を気にいったようで、金も職もない鉄郎のために、先日追い出されたラーメン屋に誘いラーメンをたらふくご馳走し、バイトの斡旋もしてあげたようです。
鉄郎も、狭い四畳半一間の部屋でメーテルと一緒に暮らすことに恥ずかしさを覚え、足立の部屋に転がり込んでいます。
画像のように、大量のトランクスを布団代わりにして眠っています。
臭さそう。
でもこのシーン、私はとても好きです。
泰然と構えている懐の深さがある、でも貧乏で必死にもがいている足立が良いなと思えます。
青春ですね。
足立との別れ
パスポートは鉄道が出発する当日に手元に戻りました。
ここはあまり重要ではないと思うので書きません。
パスポートを取り戻して出発に間に合った2人。
足立と急に別れなくてはならなくなりました。
鉄郎は急いでアパートに戻り、稼いだお金で買ったのでしょう、カップラーメンを2個、足立の部屋の扉の前に置き、大声で別れの挨拶をし立ち去りました。
足立は大いびきをかいて寝ていたためです。
足立は鉄郎が立ち去った後に起きて、カップラーメンのこと、鉄郎たちが立ち退いたことを知ります。
夜、部屋で独りカップラーメンを食べていると、画像のように鉄道が空を飛んでいるところを目撃します。
足立は、急に来て急に去っていった鉄郎たちが、実はあの空を飛ぶ鉄道に乗っていってしまったのではなかろうかと思います。
それは正しい認識なのですが、話を聞いたアパートの大家のおばさんは「若いうちにゃ よくみえるものさ」と相手にしません。
そういうお話です。
これが読みたかった。
読めて満足です。
初めて読んでから何十年後に読んでも、改めて良いエピソードと思います。
カップスター?
足立が食べたカップラーメン、あれは『カップスター』がモデルな気がします。
他のカットでは「カップきつね」と描かれていましたが。
容器に縦線が入っているから、そう思ったのでしょうね。
エンボス加工が。
おわりに
ということで『銀河鉄道999』の単行本2巻を古本で購入し「大四畳半惑星の幻想」を再び読むことができて満足した記事でした。
『元祖大四畳半大物語』や『男おいどん』はやっぱり読みたいです。