『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2023年10月5日の放送に俳句コーナーがありました。
今回から2023年「金秋戦」が始まりました。
今回は予選でした。
お題は「母の背中」。
視聴した感想を書いています。
目次
MBS『プレバト!!』
テレビ番組『プレバト!!』についてです。
人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。
公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。
あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆などです。
中でも俳句がメインコンテンツと思われます。
放送時間
放送時間について。
放送は毎週木曜日の19時00分から20時00分までです。
出演者
出演者です。
メインの司会は「浜田雅功」さんです。
ダウンタウンの浜ちゃんですね。
アシスタントが毎日放送の「清水麻椰」アナウンサー。
ナレーションが「銀河万丈」さん。
俳句の査定員は「夏井いつき」さん。
他、査定される芸能人・有名人の皆さんです。
俳句2023年「金秋戦」
『プレバト!!』の俳句カテゴリが2023年10月5日の放送でも扱われました。
今回から2023年秋のタイトル戦「金秋戦」が始まりました。
今回の放送では「予選」が行われています。
前回大会までは予選はいくつかのブロックに分かれて行われていましたが、今回は決勝進出者が6名も決まっているため、ブロック分けはされず一発勝負のようです。
予選の上位4名が決勝進出です。
お題は「母の背中」です。
母の背中は季語ではないでしょう。
予選出場者
予選の出場者です。
以下敬称略で失礼します。
- 千賀健永(名人9段)
- 中田喜子(名人8段)
- 立川志らく(名人7段)
- 森口瑤子(名人7段)
- 馬場典子(特待生1級)
- 森迫永依(特待生3級)
- 犬山紙子(特待生3級)
- 春風亭昇吉(特待生4級)
上記のとおりです。
段位級数を間違えていたら申し訳ありません。
結果
結果です。
- 春風亭昇吉(特待生4級)
- 森口瑤子(名人7段)
- 犬山紙子(特待生3級)
- 森迫永依(特待生3級)
- 中田喜子(名人8段)
- 馬場典子(特待生1級)
- 千賀健永(名人9段)
- 立川志らく(名人7段)
上記のとおりです。
決勝に進んだのは昇吉さんと森口さん、紙子さん、森迫さんの4名でした。
おめでとうございます。
感想
2023年10月5日放送された「金秋戦」の予選を視聴した感想です。
ジ◯ニのタレントさんはどうなる
金秋戦とは関係ないですが、ジ◯ニの方々は今後、番組に出演できるのでしょうか。
気になっています。
1位春風亭昇吉
1位は昇吉さんでした。
いやぁ、すごい句が出てきましたね。
ここ数年の全てのプレバト俳句の中でも、1,2位を争うレベルの句だったのではないでしょうか。
びっくりしました。
夏井さんも褒めていましたけど、字余り且つ三段切れの句を作って、それを提出した勇気なり判断なりが何より凄いです。
句は、お母様が腫瘍の切除手術をした様子と、芒の先に穂がついたままであることの取り合わせでした。
老病死に関する俳句は山のようにありますけど、病気そのものを辛いとか死んでしまうのかとか何とかと詠まずに、穂の綿にフォーカスを当てることで命を描写されていて。
すごい。
2位森口瑤子
2位は森口さんでした。
句は黒ぶどうの甘やかさと、母の背中にホクロがあることの甘やかさを掛けるような句でした。
こちらもとてもよい句でしたね。
夏井さんは甘やかさの位置を褒めていて、字面では葡萄の甘やかさを言っているのだけれど、母のホクロの甘やかにも読める位置が絶妙だということでした。
動詞を使わず描写することでそれを実現しているようにも見え、上手い句だなと思います。
3位犬山紙子
3位は紙子さんでした。
発熱をした車椅子のお母様を月の光が照らしてくれていることで、熱が冷めていくようだという句だったと思います。
こちらも下手に動詞を入れて叙述をせず描写したことで情感が生まれている句と、私は受け取れました。
いい句ですけど、ただ並べて見てしまうと、1〜2位に比べるとやや情報のレイヤーが薄い気はして、句から受ける凄みが足りていない感はあります。
でもいい句でした。
4位森迫永依
4位は森迫さん。
薄月夜にお母様が電卓を打っている、それがスタッカートのような軽やかさだったという句でした。
薄月夜の季語が動くと、スタジオの千原ジュニアさんが言っていて、夏井さんも同じ感覚を抱いたようです。
せっかくのスタッカートの軽やかさが生きていないのではということですね。
星月夜とか星流るなどの方が、生きると。
こちらはなるほどな指摘でした。
5位中田喜子
5位は中田さん。
句は秋の夜に背を硬くして娘の帰りを待っている母親のことでした。
娘としたことで第三者が見ている状況が生まれてしまっていると、スタジオの梅沢さんでしたか、指摘していて夏井さんも同じ意見のようでした。
視点が誰のものか、視点が途中で変わっていないか、これは俳句で陥りやすい落とし穴で、句会をしていると時おり見かけるタイプです。
6位馬場典子
6位は馬場さん。
句は、添い寝をしてくれていた母が生返事をしてくることと、秋湿りの季語との取り合わせでしたか。
季語が合っていない、というか「近い」と指摘されていましたね。
本当に近いのですよね、これは気づけないとというレベルで。
ここに気づけないというのは、上位陣との差はとてつもなく大きいのではないでしょうか。
7位千賀健永
7位は千賀さん。
句は、手羽を似ているお母さんの背中と、秋彼岸との取り合わせでした。
類想の多いタイプの句、秋彼岸だと亡くなっていることをイメージしてしまうという、2点の指摘があったかと思います。
確かに類想が多いのですよね、秋彼岸と老いや病気、タヒというのは、本当によく見かけるタイプの句です。
こちらも馬場さんと同じで、作っている段階、もっと前の発想した段階で類想と気づけないといけないレベルかなと感じました。
8位立川志らく
8位は志らくさんでした。
句は、門付けでしたっけ、家の門で三味線を弾く芸人の音と、蚯蚓鳴くの季語との取り合わせでした。
生きるために昼間に芸をする母という句でしたか。
蚯蚓鳴くが来ると夜の時間帯を想像してしまうということで、添削では「真昼」の言葉を入れていたかと思います。
最下位でしたけど、志らくさんしか詠めない句で、句のオリジナリティでは上位陣に引けを取らないどころか、突出しているなと感じます。
おわりに
ということで、MBS『プレバト!!』の2023年10月5日放送の俳句コーナーの2023年「金秋戦」予選を視聴しての感想を書いた記事でした。
私の俳句の読解や解釈が正しいとは限りません。
むしろ間違えていることの方が多いでしょう。
おかしなことを書いていたら申し訳ありません。