ディスディスブログ

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1位と2位の良さがさっぱり。『プレバト!!』2023年8月3日放送「炎帝戦」の結果と感想です

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『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2023年8月3日の放送に俳句コーナーがありました。

「夏の3時間スペシャル」です。

このたび夏のタイトル戦「炎帝戦」が行われました。

視聴した感想を書いています。

 

目次

 

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MBS『プレバト!!』

テレビ番組『プレバト!!』についてです。

 

www.mbs.jp

 

人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。

 

公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。

あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆などです。

中でも俳句がメインコンテンツと思われます。

 

放送時間

放送時間について。

放送は毎週木曜日の19時00分から20時00分までです。

 

出演者

出演者です。

メインの司会は「浜田雅功」さんです。

ダウンタウンの浜ちゃんですね。

 

アシスタントが毎日放送の「清水麻椰」アナウンサー。

ナレーションが「銀河万丈」さん。

 

俳句の査定員は「夏井いつき」さん。

他、査定される芸能人・有名人の皆さんです。

 

俳句

『プレバト!!』の俳句カテゴリが2023年8月3日の放送でも扱われました。

夏のタイトル戦「炎帝戦」です。

 

永世名人の「千原ジュニア」さんと同じく「藤本敏史 (FUJIWARA) 」さん、、名人10段「横尾渉 (Kis-My-Ft2) 」さん、特待生3級「森迫永依」さんが出演していました。

 

句集 一人十色 (ヨシモトブックス)

 

2023年「炎帝戦」

2023夏のタイトル戦「炎帝戦」。

 

出場者

出場者です。

この2ヶ月の応募期間内に投句された句から上位15名が厳選されたそう。

 

  • 梅沢富美男(特別永世名人)
  • フルーツポンチ村上健志(永世名人)
  • 千原ジュニア(永世名人)
  • FUJIWRA藤本敏史(永世名人)
  • Kis-My-Ft2横尾渉(名人10段)
  • Kis-My-Ft2千賀健永(名人9段)
  • 中田喜子(名人8段)
  • 森口瑤子(名人6段)
  • 立川志らく(名人7段)
  • 森迫永依(特待生3級)
  • 春風亭昇吉(特待生4級)
  • かたせ梨乃(なし)
  • 伊集院光(なし)
  • 星野真里(なし)
  • ニューヨーク嶋佐和也(なし)

 

敬称略で失礼します。

上記の15名です。

 

句集 一人十色 (ヨシモトブックス)

 

結果

結果です。

 

  1. 梅沢富美男(特別永世名人)
  2. 中田喜子(名人8段)
  3. かたせ梨乃(なし)
  4. Kis-My-Ft2横尾渉(名人10段)
  5. 伊集院光(なし)
  6. FUJIWRA藤本敏史(永世名人)
  7. フルーツポンチ村上健志(永世名人)
  8. 千原ジュニア(永世名人)
  9. 立川志らく(名人7段)
  10. 春風亭昇吉(特待生4級)
  11. 森口瑤子(名人6段)
  12. Kis-My-Ft2千賀健永(名人9段)
  13. 森迫永依(特待生3級)
  14. 星野真里(なし)
  15. ニューヨーク嶋佐和也(なし)

 

上記のとおりです。

11位以下は番組内で投句が公開されませんでした。

 

『TVer』の見逃し配信で11位以下の句の内容を確認可能なようです。

 

TVer(ティーバー) 民放公式テレビ配信サービス

 

感想

感想です。

 

1位が決まっているような大会

今回はルール的に人生経験が豊富か、お金をたくさん持っているか、どれだけ上級な暮らしをしているか、その差が如実に表れた回でした。

 

お題は「行きつけのお店」でしたっけ。

それは単に子どもの頃好きだった店とか、学生時代にたまっていた店などではありません。

というのも、番組内でその人が通っているお店の紹介がされていたからです。

 

「(1位と2位の句は)小手先の行きつけ感じゃなく、季語を生かして、そのお店の雰囲気とかお味を表現している」と夏井さんは言っていました。

 

その「小手先の行きつけ感」の言葉は、句の表現だけに向けた内容ではないのだろうと私には受け取れました。

どういうことかと言いますと、子どもの頃によく行っていた駄菓子屋、家族で行っていた、学生時代にたまっていたファミレス、会社の昼食に使っている立ち食いそば屋や定食屋、夜の居酒屋といったものではない、ということも含意されているように感じられたのです。

 

偶然の可能性もなくはないですが、それは結果からわかります。

1位が生のアワビを水に浮かべる料理「水貝」、2位と3位が「鱧(はも)」でした。

 

つまり何が言いたいかというと、作られた大会だったということです。

完全かどの程度かはわからないものの。

少なくとも私はそう思っているということですね、事実かは知りません。

◯◯レースとまで言ってしまうのは違うかもしれませんが私は思っています。

皆さんも自由に思えばよいと思います。

 

正直、1位と2位の句、よくなったです。

決して悪くはないですけど、1位2位の句とは到底思えません。

せいぜいフジモンさんの下、7位辺りが妥当ではないかと思います。

 

1位の「さくりと清く」の「清く」とか、2位の「はんなり抜けて」の「はんなり」とかは、そういう上級感や高級感、京都感を出したいときに誰でも思い浮かびそうなレベルの言葉のチョイスに、私には感じられます。

しかも、「(呼び鈴の)はんなり抜けて」なんて説明感が強いです。

さらに言うとこれらの言葉からは、その作者の「ドヤ感」までがにじみ出てきて、聴いていて辟易しました。

「さくりと清く」の次に「まず一献」なんて続くのですからもう。

俳句は作者の「作為」が見えることを嫌います。

17音しかないので完全にそれを避けることは難しいですけど、できるだけ作為を見せないことが作者の力であり配慮であり粋であろうと思います。

粋の欠片もない私が言うのもなんですが。

ところがこの2句にはそれが、透けるどころかはっきり見えます。

なのでこの2句が句会に出されたら、私ならとてもじゃないですけど採らないです。

フジモンさんたちが梅沢さんの句に対して「行きつけ感」がないと言っていたことも、個人的には大いに同意できるご意見でした。

 

夏井さんの解説も納得のできるものではなく、具体性に乏しく、歯切れも悪かったように私には見えました。

なので、結果ありきで、夏井さんがあえて句の悪い部分には一切触れず、良いところだけを抽出して絶賛することで良い句に仕立て、出場者や視聴者に句や順位に対して文句を言わせなくしているように私には感じられました。

要するに情報操作や印象操作をしている節がある。

それはまるで理解できない人は俳句がわかっていないからですよと言っているようです(上流階級じゃないからわからないですよとまで言っているか知りませんけど可能性はあるかもしれない)。

でも、だとすればそれはテレビ局として一番やってはいけないことですよね、俳句を知らない人たちだって中流階級以下の人たちだって、大勢テレビを観ているのですから。

夏井さんにとっても、俳句の裾野を広げる活動とは? ということになりかねないですし。

 

ジュニアさんが番組内で人生経験の差が出るとかどうとか言っていました。

あのとき、制作サイドも夏井さんもドキッとしたのではないでしょうか。

図星を言い当てられて。

まぁそれを含めてかもしれませんが。

 

そんな私も◯◯レースであるという結論から、そういう受け取り方をしてしまっていることは否めないですけど。

あくまでも私個人の正直な感想はこうです。

 

では、どうしてこういう結果がある程度見えるような大会ルールにしたか、という疑問が当然出てきます。

それには思い当たる節があります。

 

句集 一人十色 (ヨシモトブックス)

ですが、これ以上指摘する意味はないので書きません。

 

dysdis.hatenablog.com

 

前回の炎帝戦もその気が強かったので、今回もまぁそういうことなんだろうと思ったのでしょうね、私は。

 

小手先の行きつけ感

先ほど触れた夏井さんの発言。

「(1位と2位の句は)小手先の行きつけ感じゃなく」。

これかなり失礼ですよね。

だって3位以下皆さんに、お前らの俳句は小手先だと言っているのですから。

行きつけの店が上級ではない、付き合いが浅いとすら言っている可能性すらある、あくまで可能性。

それも、1位の梅沢さんの句を褒める流れで言っているので、3位以下の人たちは言うに言えないですし。

 

私は当事者ではないですけど、かなり嫌な思いをしました。

こういうところがあれですよね、彼女。

 

個人的な順位

私個人の順位を書いていきます。

 

1位はかたせ梨乃さんです。

「あの娘再婚したらしい」のセリフ調の12音が、主体の心持ちや店の主人との関係性をよく表していると思います。

 

2位はジュニアさん。

どんな事情かがわかりにくいからという理由だったでしょうか、番組では順位が伸びなかったです。

けど、個人的にはそこのところはこちらの句の鑑賞において重要ではないと思います。

でも順位を落とすため、あるいは梅沢さんらの順位を上げるためのいい餌になってしまった感があります。

個人的には切実さの伝わるよい句と思います。

 

3位は志らくさんです。

いつものように破調がすぎる、雰囲気重視すぎるきらいはありますけど、後半の「影だけが呑んでる」の「音の全く伝わらない迫力と空恐ろしさ」が好きでした。

とても夏らしい。

 

4位は伊集院さん。

かたせさんと似たタイプの句、セリフ調の12音がよく効いていました。

リズムのよさにもつながるのですけど、ちょっとブツブツと切れすぎているかなとは感じました。

そのため俳句よりキャッチコピーや標語寄りに見えます。

 

5位はフジモンさん。

長いワードを複数用いた挑戦句と受け取れ、添削句の方がよいとは思えたものの、原句もよかったです。

 

6位は村上さん。

こちらも、かたせさんや伊集院さんに似たタイプ、セリフ調の9音+季語を含んだ8音で勝負していました。

フジモンさんと同じで、添削句の方がよかったので振るわなかったです。

村上ワールドは見られず。

 

7位以降は横尾さん、梅沢さん、中田さん、昇吉さんですね。

横尾さんは中七を説明に費やしているように見えたのでやや低めです。

 

11位以降は句を知らないのでわかりません、と。

 

そうそう、15名に私の好きな「犬山紙子」さんが選ばれなかったのですよね。

期待の新人枠を森迫さんに奪われて以来、俳句コーナーに出場すること自体めっきり減ってしまっています。

出場して場数を増やさなければ上手くなっても行きにくいでしょうし。

個人的には犬山さんを断然観たいのですけど。

 

句集 一人十色 (ヨシモトブックス)

 

おわりに

ということで、MBS『プレバト!!』の2023年8月3日放送の俳句コーナー、炎帝戦を視聴しての結果と感想を書いた記事でした。

 

私の俳句の読解や解釈が正しいとは限りません。

むしろ間違えていることの方が多いでしょう。

おかしなことを書いていたら申し訳ありません。

 

 

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