『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2023年11月2日の放送に俳句コーナーがありました。
お題は「夜更かし」。
視聴した感想を書いています。
目次
MBS『プレバト!!』
テレビ番組『プレバト!!』についてです。
人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。
公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。
あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆などです。
中でも俳句がメインコンテンツと思われます。
放送時間
放送時間について。
放送は毎週木曜日の19時00分から20時00分までです。
出演者
出演者です。
メインの司会は「浜田雅功」さんです。
ダウンタウンの浜ちゃんですね。
アシスタントが毎日放送の「清水麻椰」アナウンサー。
ナレーションが「銀河万丈」さん。
俳句の査定員は「夏井いつき」さん。
他、査定される芸能人・有名人の皆さんです。
俳句
『プレバト!!』の俳句カテゴリが2023年11月2日の放送でも扱われました。
今回のお題は「夜更かし」です。
夜更かしは季語ではないでしょう。
この回は「鈴木砂羽」さんと「丸山桂里奈」さん、和牛「水田信二」さん、なにわ男子「高橋恭平」さんが出演していました。
レギュラー陣では名人初段「岩永徹也」さん、永世名人フルーツポンチ「村上健志」さんと特別永世名人「梅沢富美男」さんが出演していました。
順位戦
まずは今回行われた俳句カテゴリの順位戦の結果です。
4位が水田さん(才能なし、20点)、3位が高橋さん(才能なし、25点)、2位が鈴木さん(凡人、50点)、1位が丸山さん(才能あり、70点)でした。
名人10段を目指す試験
岩永徹也さんの「名人10段を目指す試験」です。
試験を迎えて岩永さんは「名人初段」でした。
句は、ロンドンで日本に住む人からの(時差)おはよう電話を待っている様子を詠まれていました。
季語は「夜食」。
読みは「やしょく」。
結果は「現状維持!」。
先生からの一言は「発想はなまってないけど…」。
永世名人、句集完成への道!
フルーツポンチ村上健志さんの「永世名人、句集完成への道!」です。
句集に入れる50の俳句を、掲載決定かボツかを先生が判定します。
50句まで残り18句。
句は、世界史か何かの、既に存在しない王朝名を覚えながら夜食を摂っていることを詠まれていました。
季語は「夜食喰う」。
読みは「やしょくくう」。
結果は「掲載決定!」。
一言は「意図的なミスリード!」。
特別永世名人「締めのお手本」
最後は特別永世名人である梅沢富美男さんによる「締めのお手本」です。
句は、秋の夜に即席麺を器に移さず鍋のまま食べたことを詠まれていました。
季語は「夜半の秋」。
読みは「よわのあき」。
先生の査定は「ガッカリ…」。
一言は「未完成のまま提出しました?」。
感想
感想です。
順位戦
平場の順位戦の感想です。
順位戦で個人的に気になった句は4位の水田さんです。
夏井さんも発想を褒めていて才能ありだったと、俳句の出来や技術は才能なしだけどというお話をされてました。
私も同感で、骨だけになった秋刀魚がシンクでこちらを睨んでいたという、この発想は面白かったです。
1〜3位より、4位の水田さんの句が一番はっとさせられました。
ジュニアさんのような存在になれると夏井さんは期待をしていらっしゃいましたが、私も期待したいです。
芸人枠が1つ、当分空いていますから。
ただ水田さんの原句のうち「睨む」では作者や主体の主観になっています。
そこは添削でも直されていたように、読者に「睨んでいるかも」と思わせるくらいに表現を抑えた方が、俳句は恰好よくなりますよね。
それと2位鈴木砂羽さんの句に対して、夏井さんは「家路へ」と添削をしていましたが、これはよくない添削と思います。
家路というのは基本的には「家への帰り道」と道そのものを指しますので、「(家路)へ」とすると「帰り道へ向かって歩く」と言っていることになります。
道に向かって歩く、これは日本語として違和感があります。
あくまでも「家」に向かって歩いているはずですので。
「家路を」とするなら、少なくとも「へ」よりはよいのではないかなと感じました。
レギュラー陣
特待生以上の方々の感想です。
岩永徹也
岩永さん。
いや、こちらもよい発想でした。
村上さんや梅沢さんも、実際に体験していないと作れない句と褒めていました。
ただ、夏井さんは原句「『おはようの朝』がぶれる」と言っていました。
具体的にどういう風にぶれるのか、何と何とで誤読するのかまでは言及されていませんでした。
そこで他の誤読の可能性を考えたのですが、私にはわからなかったです。
どういうことでしょうね、他にどういう読解があるのでしょう?
と言いますか、岩永徹也さんは1年半ぶりの『プレバト!!』への出演だそうです。
タイトル戦にも全く出場していませんでしたし、どうしてそんなに期間が空いたのでしょうね。
番組では「留学」していたと言っていました。
おそらく留学する段階で事務所を辞めたのでしょう、調べたところ現在フリーでいらっしゃるようなので。
留学するから辞めたのか、辞めたから留学したのか、それはわかりませんけど。
フルポン村上
村上さん。
こちらはすごくよかったです。
今回の一番の句でしたね、ダントツ。
受験のためとは言え、もう存在しない王朝を覚えることの受験勉強の無意味さ、虚無感みたいなものが、長い秋の夜の空気と絶妙な距離をとっているように思え、素晴らしいなと。
梅沢富美男
最後は梅沢さん。
こちらは夏井さんがおっしゃるとおり散文でしたね。
俳句に慣れている人ならすぐに駄目だなとわかるレベルでした。
句の内容もただの報告ですよね。
鍋のまま即席麺を食べましたと言っているだけなので。
発想もありふれています。
おわりに
ということで、MBS『プレバト!!』の2023年11月2日放送の俳句コーナーのお題「夜更かし」回を視聴しての感想を書いた記事でした。
私の俳句の読解や解釈が正しいとは限りません。
むしろ間違えていることの方が多いでしょう。
おかしなことを書いていたら申し訳ありません。