ディスディスブログ

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ロンサムジョージ!『プレバト!!』2022年6月9日放送の俳句「最後の一個」回を観た感想です

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『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2022年6月9日の放送に俳句コーナーがありました。

お題は「最後の一個」。

視聴した感想を書いています。

 

目次

 

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MBS『プレバト!!』

テレビ番組『プレバト!!』についてです。

 

www.mbs.jp

 

人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。

 

公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。

あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆などです。

中でも俳句がメインコンテンツと思われます。

 

放送時間

放送時間について。

放送は毎週木曜日の19時00分から20時00分までです。

 

出演者

出演者です。

メインの司会は「浜田雅功」さんです。

ダウンタウンの浜ちゃんですね。

 

アシスタントが毎日放送の「清水麻椰」アナウンサー。

ナレーションが「銀河万丈」さん。

 

俳句の査定員は「夏井いつき」さん。

俳句カテゴリの出演者は「梅沢富美男」さんを始め、「東国原英夫」さんや「中田喜子」さん、「立川志らく」さん、「千原ジュニア」さん、「藤本敏史」さん、「村上健志」さん、「横尾渉」さん、「千賀健永」さんなどがいます。

 

俳句

『プレバト!!』の俳句カテゴリが2022年6月9日の放送でも扱われました。

 

今回のお題は「(ケーキ屋さんの)最後の一個」です。

 

「最後の一個」は季語ではないでしょう。

今回は作り手が自分で俳句に合った季語を探す必要があります。

 

この回は「藤真利子」さんと「高橋克実」さん、「小籔千豊」さん、「平井理央」さんが出演していました。

レギュラー陣では永世名人の「梅沢富美男」さん、名人5段の「立川志らく」さん、Kis-My-Ft2「千賀健永」さんが出演していました。

 

順位戦

まずは今回行われた俳句カテゴリの順位戦の結果です。

4位が小籔さん(才能なし、20点)、3位が藤さん(凡人、60点)、2位が平井さん(才能あり、70点)、1位が高橋さん(才能あり、72点)でした。

 

気になった句

順位戦で個人的に気になった句は1位の高橋克実さんです。

 

句は梅雨の夕焼けにタイムセールに走る父のことを詠まれていました。

 

何円引きとなったシールが貼り直されるタイミングで、高橋さんが買いに行かされるみたいですね。

 

季語は「梅雨夕焼」。

読みは「つゆゆやけ」。

梅雨どきの雨上がりの夕焼けのことでしょう。

2つの季語が合体してできた季語のようです。

 

夏井先生は褒めていました。

中七「タイムセール」の一単語だけで場所と場面が浮かぶ。

下五「駆ける」という動作、「父」という人物が出てくる。

情報が全て被っていない=余計な言葉がない。

最後、父と出てきたところで、その父の背後には梅雨どきの夕焼けという、冒頭の季語がもう一度見えると。

 

これはよい句でしたね。

景が描かれていて。

タイムセールの語を、よく見つけたなと感じます。

 

「名人10段」を目指す試験

今回は立川志らくさんと千賀健永さんの「名人10段」を目指す試験がありました。

 

志らくさんは試験を迎えて「名人5段」でした。

千賀さんは試験を迎えて「名人4段」でした。

今回1ランク昇格すると、志らくさんは名人6段で千賀さんは名人5段となります。

 

千賀さん

まずは千賀さんから。

 

句は、雷がなっていることと絶島(孤島)のロンサムジョージとの取り合わせが詠まれていました。

 

ロンサム・ジョージとは「ピンタゾウガメ」という種類のリクガメの最後の1頭のことですね。

 

季語は「雷声」。

読みは「らいせい」。

「雷」の傍題でしょうか。

 

結果は「1ランク昇格」。

千賀さんは晴れて名人5段となりました。

一言は「良いたくらみ」。

 

雷鳴ではなく雷声としたことで、ロンサムジョージの「叫び」にも感じられる。

孤島ではなく絶島としたことで、ロンサムジョージの「絶滅」「拒絶」にも感じられる。

雷声と絶島という硬く大袈裟な響きも、ロンサムジョージという存在によって、大袈裟ではなく企みでやっているのだと伝わる。

ここまで発想を飛ばす是非はあるもののと。

 

こちらはよい句でした。

絶島が特に効いているように感じられます。

作り込みすぎて、季語の効果がやや薄まっているものの。

 

志らくさん

次に立川志らくさん。

 

句は朝、清貧の洋菓子屋の青簾に忌中とあったことが詠まれていました。

 

長く営業しているお菓子屋さんがあるとき閉まっていて、忌中の語が青簾に貼ってあり、もうこのお店はなくなるのだと感じたことだそうです。

 

季語は「青簾」。

読みは「あおすだれ」。

 

結果は「1ランク昇格」。

志らくさんはこれで名人6段となりました。

一言は「まるで短編小説」。

 

清貧の言葉が必要かどうかと梅沢さんは仰っていました。

私も必要ない気がしていたのですが、志らくさんによればこれは狙って入れているとのこと。

先生も「清貧の菓子屋」とするだけで小さなストーリーがあると評価していました。

古いお菓子屋さんだけど、だんだん流行らなくなって、でもこだわりを持っていてという。

それだけではなく後半の「青簾に忌中」で物語は一気に動き出します。

このお菓子屋さんはこれからどうなっていくのだろうと、読者は想像をし始めることになる。

青簾と忌中の張り紙の色の対比も鮮やかとのこと。

 

清貧のところは、私は話をうかがった後でも必要ない気がしています。

その分の音数を、青簾や忌中のより詳しい描写にあてて、お店の清貧さを演出した方が得ではないかと感じました。

 

門口や忌中と書きし青簾

 

それと、引用部内の句は「正岡子規」の句です。

志らくさんの句はネタが子規の句と同じかなと思いました。

パクリなどではなく偶然と思いますけど。

 

俳句史に残る句集作り

永世名人である梅沢富美男さんの句です。

句集に入れる50の俳句を、掲載決定かボツかを先生が判定します。

 

梅沢さんは50句まで残り6句です。

 

句は、追えば消えてしまう夏の蝶を、言の葉という言葉と取り合わせていました。

 

蝶は追うとパーッといなくなることと、自分の作句の下五のフレーズがなかなか出てこない追おうとすると言葉が逃げていく感じ、知らん顔をすると寄ってくる感じと、どこか通じるものがあると思って詠まれたそうです。

 

季語は「夏の蝶」。

 

結果は「ボツ!」。

一言は「ゆるい!」。

 

緩いとは中七「追えば消えゆく」のこと。

言の葉と軽く触れ合っていて悪くはない。

けれども蝶の描写として、追えば消えてしまうことはありがち、もったいない、ゆるい。

「追え(へ)ば夏蝶夏に消ゆ」と添削されていたでしょうか。

 

前回も書いたのですが、近ごろの梅沢さんの句は、発想の段階で少々物足りなさがあります。

発想が平坦すぎる気がして。

お芝居にお忙しくて、作句に時間を取れていないのでしょうか。

 

俳句はいわば「あるあるネタ」です。

読者の「体験とかすかに触れる」と佳い句と評価されることが多いと思います。

が、あるあるが過ぎると、または体験に触れすぎると、それは類想になってしまいがちです。

今回の梅沢さんの句は体験に触れすぎているのでしょう。

 

おわりに

ということで、MBS『プレバト!!』の2022年6月9日放送の俳句コーナーのお題「最後の一個」回を視聴しての感想を書いた記事でした。

 

私の俳句の読解や解釈が正しいとは限りません。

むしろ間違えていることの方が多いでしょう。

おかしなことを書いていたら申し訳ありません。

 

 

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