ディスディスブログ

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市会議員の「西園」の正体は誰か?澤田はミスリードを狙っているのか?が気になります - アニメ『僕だけがいない街』6話「死神」の感想

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毎週金曜日01:55(木曜深夜25:55)より、フジテレビ ノイタミナにてアニメ『僕だけがいない街』が放送されています。

 

bokumachi-anime.com

 

以下、ネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年2月12日の放送は第6話「死神」です。

  

イントロダクション

漫画家としてデビューするも、いまひとつ結果を出せずに毎日を過ごす青年・藤沼悟。
彼は、彼の身にしか起こらない、ある不可思議な現象に不満を感じていた。
ーーリバイバル(再上映)
何か「悪い事」が怒る直前まで時が巻き戻る現象。
それは、その原因が取り除かれるまで何度も繰り返される。
……まるで、誰かに「お前が防げ」と強制されているかのように。
しかし、ある日起きた事件をきっかけに、その現象に大きな変化が訪れる。
自らの過去に向き合う時、悟が目撃する真実とは?
そして、悟の未来はーー?

 

www.kadokawa.co.jp

 

コミック版の公式Webサイトもありました。

私は本作『僕だけがいない街』を全く知りませんでした。原作はKADOKAWAの『ヤングエース』で連載されている漫画のようです。作者は三部けいさん。既刊7巻。

『僕だけがいない街』のジャンルは、SFミステリー・SFサスペンスになるのでしょうか。
 

リバイバルとは?

リバイバル(再上映)とは、悟の身の回りに(?)何か悪いことが起こる直前に発生して、大体1-5分ほど前にタイムスリップをして同じ光景を見る能力のことみたいです。「まるで誰かに“お前が防げ”と強制されているかのように、違和感を探している自分がいる。結果、何度となくトラブルを回避してきた。そのほとんどが、マイナスだったことがプラマイゼロになるだけのことで、たまに今回みたく自分にとってマイナスになったりする」と1話で悟が語っています。

 

6話「死神」

リバイバル(再上映)が終了し、18年前の昭和63年の北海道から戻ってきた主人公の「藤沼悟(ふじぬま・さとる)」は、自分の母である佐知子(さちこ)を数害した容疑をかけられ、今は逃走中です。

逃走中の悟は、最初に匿ってもらっていたバイト先の店長からは通報され、逃げ出したところにバイト仲間の片桐愛梨(かたぎり・あいり)が現れ、今度は彼女の家に匿ってもらっているところ、家に何者からか火が放たれました。

炎に包まれていた愛梨を救ったのは悟でしたが、後に現れた店長が横取りしていて、悟は裏口から逃げています。手柄を横取り(悟にそんな意図はないですが)されましたけど、あのまま悟が愛梨を抱きかかえて公衆の前に戻ったらそれ以上逃げられなかったでしょう。

悟は、火を放ち愛梨を数そうとした人物こそ、母を数した人物だと確信します。母がタヒぬ直前に残していたメモに書かれた電話番号からある人物と会うことになりました。その人物は、18年前に北海道で起こった連続誘拐数人事件のことを佐知子と共に独自に調べていた、元テレビ石狩の記者である澤田真(さわだ・まこと)です。CVは大川透さん。

悟は澤田と会い、澤田が佐知子のタヒの当日に電話がかかってきたこととその内容が伝えられます。佐知子が18年前の真犯人に気づいたこと、です。2006年現在、確定タヒ刑囚となっている白鳥潤(しらとり・じゅん)ではない、と。さらに澤田は、犯人は数人の後に必ず無実の人物を容疑者に仕立てあげている、と言います。

 

澤田の事件レポート

澤田はその後も独自に事件を追っており、悟は彼のパソコンから容疑者リストを観ることができました。リストを追う中で悟はある重要なことに気が付きます。

その前に、真犯人が愛梨を狙った原因も悟はわかりました。悟は、真犯人が自分(悟)を母親数しの犯人に仕立てるために、バイト先から帰宅時間を知る必要があり、バイト先の店に来てシフト表を見ているはずだと考えています。真犯人が来店した際に愛梨は顔を見られていて(5話で見られていましたね)、そのために愛梨も狙われることになった、と。

バイト先の、しかもシフト表の貼られている店内にまで足を踏み入れることのできる人物が真犯人ということになります。つまり悟も知っている人物の可能性が出てきました。

18年前のレポートには、容疑者リストがあり、そこには「白鳥潤」「白鳥清一郎」「石塔岡勲」「坂下真司」「柳田正之」の5人の名前が書き込まれていました。

で、私はこのとき初めて気がついたのですが、連続誘拐数人事件の被害者の一人、杉田広美とは、小学校で悟が仲良くしていた「ヒロミ」のことだったんですね。女の子のような男の子。杉田広美=ヒロミと結びつけて考えていませんでした……そうですか。

ヒロミは女児と間違われて数害された、と警察は判断しています。そのため、杉田広美と面識のない上記の5名が最終的な容疑者リストに残ったそうです。そこから白鳥潤に絞られていった、と。

これを読んだ悟は、「広美が数された理由がわかった。犯人は男だと知っていて、自分を容疑者リストから外すためだけに、あえて広美を数したんだ」と言っています。白鳥を陥れたのもそいつです。

ヒロミがタヒぬ前の容疑者リスト、この中にこそ真犯人の名前があるはずです。

 

西園とは誰か?何者か?

愛梨から悟に電話がかかってきて再び合流します。愛梨は警察の監視の目をくぐり抜けてきました。そこでバイト先の店に来たであろうそれらしい人物を聞くと、愛梨は「西園(にしぞの)って人が怪しいと思う」と告げます。

しかし、悟が見たヒロミのタヒぬ前の容疑者リストには載っていない名前でした。店長は西園を「先生」と呼んでいて、バッヂを付けていたからおそらく市会議員であろう、西園ならシフト表を見られたはずだし住所もわかると思う、と愛梨は話してくれました。話してくれましたが……。

ヒロミがタヒる前のリストには「白鳥潤」「白鳥清一郎」「石塔岡勲」「坂下真司」「川田誠」「藤沼佐知子」「斎藤」の名前が書き込まれていました。最後の斎藤は名前が画面から見切れてしまっていて視聴者にはわからないようになっています。

 

おわりに

愛梨が病院から抜けだした後、警察が彼女を尾行しており、悟は捕まってしまいます。そのとき、西園と思われる人物と目が合っていました。1話で佐知子が目撃した誘拐未遂の現場にいた男と同じ目をした男です。連行される悟を見てニヤけていました。

私は以前から小学校の担任だった「八代学(やしろ・がく)」が犯人だと思っていて、さらに佐知子が電話で連絡を取った人物(澤田)も十分に怪しいと書いていたかと思います。犯人が複数いる可能性も指摘したことがありました。6話を観る限りでは澤田の可能性は低くなった……ように製作サイドは見せています。

しかし、私は今回のことでかえって澤田の怪しさが増したように感じられました。澤田が、意図的に悟にレポートと容疑者リストを見せたように思えたからです。悟と視聴者にミスリードを仕掛けている可能性、澤田と八代が共犯である可能性を感じさせます。

となると、西園と八代の関係も気になります。これはあくまで八代が犯人だと疑っているからこそ気になっているだけで、実際関係しているのかしていないのかは確証がありません。でも私は、西園は八代本人か八代に近い立場の人間と思っています。西園が八代本人であるなら結婚して姓が変わったか偽名を使っているか、近い立場であるなら親戚筋、です。ただ、姓が変わるとなると、偽名で議員になる場合は芸能人くらいに知名度のある方でないと許可されないでしょうし、それこそ調べればすぐにわかりそうなものですけれども。

白鳥潤の冤罪については、彼の足跡で疑いは晴らせられなかったのでしょうか。白鳥潤の容疑が確定したのはゴム長靴が白鳥家のものと一致したとレポートにはありました。でも、ゴム長靴だけで確定されるくらいに特殊なゴム長靴を履いていたのでしょうか?  市販されているゴム長靴であるなら、雪国の北海道なら至る所で履かれていそうですけど……。白鳥潤の背格好は平均的に見えましたから、足のサイズもありふれたもののはずですし。ゴム長靴を決定的な証拠とするには少々どころではなく心もとないと感じられます。

 

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