F1のレッドブルチームのアドバイザー「ヘルムート・マルコ」が第2戦サウジアラビアGPが開催されている「ジェッダ」から離脱したとの情報が流れています。
チームの機密漏洩の嫌疑かけられているようで、停職以上の処分が下される可能性もあるとのこと。
レッドブル・レーシング内で大きな動乱が発生しています。
マックス・フェルスタッペンやエイドリアン・ニューウェイ、そして角田裕毅たちの動向をも左右しそうな気配を感じられます。
目次
- ホーナーの不適切行為
- 調査の結果
- メールでばら撒き事件
- 女性従業員の停職処分
- ヘルムート・マルコがチームを離脱か?
- マックスが黙っていない?
- エイドリアン・ニューウェイも退団する?
- レッドブル内部の権力争い
- 皆でメルセデスへ移籍?
- 角田裕毅の昇格は?
- 注意点
- F1はDAZNで
- おわりに
ホーナーの不適切行為
2024年2月6日ですか、2月5日かもしれませんけど、レッドブルF1に関する大きなニュースがありました。
チーム代表「クリスチャン・ホーナー」が、チーム従業員に不適切な行為をしたとのことです。
この件は以前当ブログに書いています。
権力争いではないかなどあれこれ妄想を書いているだけですが。
調査の結果
日本時間2024年2月29日、28日かもしれませんが、本件の調査に乗り出していたレッドブル社がその結果を明らかにしました。
調査の結果、不適切行為に関する苦情を「却下」するとのことです。
証拠を見つけられなかったと。
これによりホーナーはレッドブルF1のチーム代表の座に留まることになりました。
だがしかし。
メールでばら撒き事件
しかし、バーレーンGPのフリープラクティス2の前に、F1関係者や報道陣に一斉にメールが配信されたようです。
その表題は「クリスチャン・ホーナー調査証拠」。
メールにはGoogle DriveへのURLが記されていて、そのリンク先のファイル、79枚もあったそうですが、そこにはホーナーと本社に訴えた女性と思われる人物との間にかわされた会話・やり取りのスクリーンショットや画像があったようです。
それは創作とは思えない、ホーナーと女性の生々しい会話の内容や画像だったそう。
私は内容を一切知りません。
やり取りが本物であるなら、誰が報道陣にメールを送ったのか。
その女性本人か、違う人物としても女性に相当近い立場にいないと、これらの情報を手に入れることはできないと想像されます。
女性従業員の停職処分
2024年3月8日でしたか、7日かもしれませんが、レッドブル本社に不適切行為を訴えたとされる女性従業員が、この問題についての本社の調査結果を受けて停職処分を受けています。
この直後に今回の「事件」が起こっています。
ヘルムート・マルコがチームを離脱か?
その翌日でしょうか、冒頭に書いたようにレッドブルチームの顧問「ヘルムート・マルコ」が、ホーナーに関する機密情報漏洩の嫌疑がかけられているようです。
『AUTOSPORT』など海外紙が一斉に報じています。
マルコに対して、レッドブルからば停職処分、もっと踏み込んで懲戒処分が下される可能性もあるとのこと。
マルコは既に、第2戦サウジアラビアGPが開催されている「ジェッダ」から離脱したとの情報も流れていますし、AUTOSPORTなどはマルコ本人がそれを認めていると報じています。
信憑性は高いと見てよさそう。
マックスが黙っていない?
本件について「マックス・フェルスタッペン」が言及しています。
マックスは、マルコがチームに留まることが重要だし、彼の退団はレッドブルF1の将来も左右される、と発言したとのこと。
つまり、マルコが退団すれば自分自身がレッドブルに留まるかどうかに関わるよと言っているのでしょう。
噂では、マックスとレッドブルの契約の解除条項にマルコが大きく絡んでいる、言い換えるとマルコが退団すれば自分も退団できる内容があるようです。
エイドリアン・ニューウェイも退団する?
また、「エイドリアン・ニューウェイ」もマックスと一緒に退団する可能性もあると言っている人もいるみたいですね。
ソースを失ってしまいましたが、一部情報では、ニューウェイは既にレッドブルと退団について会談の場を設けたと言われていました。
レッドブル内部の権力争い
以前も書いたように、このホーナーとマルコの問題はレッドブルF1内とレッドブル本体の権力争いの顕在化です。
レッドブルは現在、陣営が二分していると言われています。
一方はフェルスタッペン親子とヘルムート・マルコとエイドリアン・ニューウェイ、レッドブルの大株主であるオーストリアのマテシッツ家、レッドブルCEOミンツラフ。
もう一方はホーナーと、これまたレッドブルの大株主であるタイのユーウィッタヤー家(それとイギリスの資本家も?)。
きっかけは「ディートリヒ・マテシッツ」のタヒ去でしょう。
カリスマがこの世を去ったことをきっかけに、レッドブル内での権力争いが活発になり、それが今F1でも顕在化しています。
ホーナーが狙っているのはレッドブルF1をレッドブル本社から完全に切り離して、自らが完全掌握すること。
トト・ヴォルフとメルセデスの関係を目指しているのでしょう。
確かヴォルフはメルセデスのディレクター就任時にメルセデスF1チームの株式のおよそ30%を取得していた(その後1/3まで増やした)はず。
そんなホーナーの動きを阻止しようとしているのがオーストリア側です。
2023年秋でしたか、ヘルムート・マルコをチームから追い出そうとして、フェルスタッペンがマルコを支持して収まった騒動がありましたよね。
その前にあったポルシェによるレッドブルF1買収劇も、積極的に進めていたのがミンツラフたちで、ホーナーがそれを阻止したと私は見ています。
冒頭からお伝えしている情報は、この対立構造を通して見るとわかりやすいのではないかと思います。
皆でメルセデスへ移籍?
仮に事態がフェルスタッペンのレッドブル退団まで悪化したとすると、移籍先は「メルセデス」しかないと思います。
ルイス・ハミルトンに逃げられた(とあえて書きますが)メルセデスですけど、代わりにマックスとニューウェイが来るのなら、逃げられてよかったとすら感じるでしょうね。
ハミルトンは既に39歳、彼に比べて、まだしばらく全盛期が続くであろうマックスの方が当然魅力的です。
その上ニューウェイも来るかもしれないのですから、今のレッドブルの内部崩壊具合を見てトト・ヴォルフは笑いが止まらないでしょう。
どうしてニューウェイも一緒に移籍すると書けるかと言いますと、おそらくニューウェイは自身のデザイン哲学を現在、最も理解して体現しているドライバーがマックスだと考えているであろうからです。
デイモン・ヒルやデビッド・クルサードなどもそうでしたが、ニューウェイとはそういう自分の哲学を理解・体現するドライバーをチーム選びの理由にしている節が強くある人物という、過去の移籍の傾向から判断しています。
他に小さい可能性があるとすれば、2026年にホンダと手を組む「アストンマーチン」でしょう。
ニューウェイはホンダPUを高く評価している情報をかつて見たことがありますし、マックスもまだ信頼しきれない状況だったホンダPUを信じてレッドブルに残留し、その後の常勝を築いた経緯がありますから。
ただアストンマーチン現状、チーム力はレッドブルやフェラーリ、メルセデスとは差があります。
それをマックスがどう受け取るかではないかと。
それにしてもフェラーリは勇み足だった感がありますよね。
もう1〜2ヶ月待っていれば、ハミルトンと契約を結ばずにいられたかもしれないのに。
マックスにもフェラーリブランドは魅力的でしょうからね。
まぁまだ可能性はあるでしょう、でもそのときはハミルトンを25年の単年限定と割り切る勇気があるかどうか。
角田裕毅の昇格は?
「角田裕毅」のレッドブルへの昇格はどうなるでしょう。
マルコが退団となったら、まずその可能性はないと考えていいと思います。
ホーナーが角田を評価していないからです。
一方でホーナーは「ダニエル・リカルド」を評価していますし、彼はタイから支持を受けていることから「アレクサンダー・アルボン」を評価する傾向にあるでしょう。
なのでそのときは角田もレッドブルグループからの離脱のときでもあると考えます。
しかし、レッドブルへの昇格を目指してきた角田ですが、最近のレッドブルの状況を思うと、もはや昇格を考えている場合じゃないと思います。
2026年に新レギュレーションとなり、同時にレッドブルパワートレインズ (RBPT) がフォードと手を組みます。
このRBPTフォードが未知数なのですよね。
マックスがチームを退団することを匂わせているのも、RBPTフォードへの信頼が薄いからという見方もできそうです。
なのでレッドブルグループに居続けることが、角田にとってよいかどうかはかなり微妙な状況だろうと思います。
考えられそうなムーブは、マックスがメルセデスへ行き、アロンソがレッドブル、サインツがアウディ(現キックザウバー)、角田がアストンマーチンではないでしょうか。
ただ、それだとアストンマーチンが角田とストロールのコンビになり、頼りないのですよね。
理想はストロールがあれしてくれて、代わりに誰が有力なドライバー、例えばめっちゃ希望を言うとガスリーが来てくれることです。
注意点
これらはあくまでもネット情報を元にしていて、公式に発表されていない情報も数多くあります。
私個人の妄想が多くを占めています。
決して鵜呑みにはしないようお願い致します。
F1はDAZNで
F1は『DAZN』で視聴できます。
Amazonの「Fire TV」で『DAZN』を視聴可能です。
DAZNだけでなく、TVerやU-NEXT、NHK+も。
おわりに
ということで、レッドブルのヘルムート・マルコが停職か懲戒処分が下されそう、マックス・フェルスタッペンや角田裕毅の動向にも注目という記事でした。