ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

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優勝は誰?『プレバト!!』の2024年「冬麗戦」を視聴しての感想です

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MBS『プレバト!!』では2024年1月11日の放送に俳句コーナーがありました。

今回は3時間SPで、俳句は2024年冬のタイトル戦「冬麗戦」でした。

視聴した感想を書いています。

 

大会の結果などネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

目次

 

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MBS『プレバト!!』

テレビ番組『プレバト!!』についてです。

 

www.mbs.jp

 

人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。

 

公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。

あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆などです。

中でも俳句がメインコンテンツと思われます。

 

放送時間

放送時間について。

放送は毎週木曜日の19時から20時までです。

今回は3時間スペシャルでした。

 

出演者

出演者です。

メインの司会は「浜田雅功」さんです。

ダウンタウンの浜ちゃんですね。

 

アシスタントが毎日放送の「玉巻映美」アナウンサー。

ナレーションが「銀河万丈」さん。

 

俳句の査定員は「夏井いつき」さん。

俳句カテゴリの出演者の方々です。

 

2024年「冬麗戦」

『プレバト!!』の2023年1月11日の放送は3時間スペシャルでした。

俳句では冬のタイトル戦「冬麗戦」が開催されています。

 

 

今回のお題は「大笑い」です。

「お笑い」は季語ではないでしょう。

 

公式X (Twitter) では清水アナが作った俳句が公開されています。

こちらは「ゴーグル」も「雪焼」も晩冬の季語で季重なりですね。

雪焼けのゴーグル痕がという内容もありがち=類想と思います。

類想である以上は、後半部分を「はきと残りけり」ではなく、もうひと展開欲しいところです。

 

一発勝負

2024年冬麗戦は予選なしの一発勝負でした。

夏井さんが2023年内に番組で詠まれた句から上位16名を選出し、その16名による一発勝負です。

10位までが番組で取り上げられ、11位から16位までになった方は句をテレビ放送内では披露されないルールになっていました。

 

11位から16位の俳句は『TVer』では観られるようです。

 

TVer(ティーバー) - 民放公式テレビポータル - 無料で動画見放題

 

出演者

2024年「冬麗戦」の出場者。

言い換えると、夏井さんが選出した2023年のベスト16のメンバーです。

 

  • 梅沢富美男(特別永世名人)
  • 村上健志(永世名人)
  • 千原ジュニア(永世名人)
  • 横尾渉(永世名人)
  • 中田喜子(名人9段)
  • 立川志らく(名人7段)
  • 森口瑤子(名人7段)
  • こがけん(特待生4級)
  • 春風亭昇吉(特待生4級)
  • 本上まなみ(特待生4級)
  • 勝村政信(特待生5級)
  • 水野真紀(特待生5級)
  • 安藤和津(段位なし)
  • えなこ(段位なし)
  • かたせ梨乃(段位なし)
  • 川島如恵留(段位なし)


敬称略で失礼します。

選出された16名は上記のとおりです。

段位順、同じ段位の場合は五十音順です。

段位等間違えていたら申し訳ありません。

 

結果

結果です。

 

  1. 春風亭昇吉
  2. 横尾渉
  3. 梅沢富美男
  4. 村上健志
  5. 立川志らく
  6. 川島如恵留
  7. 中田喜子
  8. 森口瑤子
  9. 千原ジュニア
  10. 安藤和津
  11. 本上まなみ
  12. こがけん
  13. かたせ梨乃
  14. 水野真紀
  15. 勝村政信
  16. えなこ

 

敬称略。

順位は上記のとおりです。

優勝は春風亭昇吉さんでした。

初優勝、おめでとうございます。

 

句集 一人十色 (ヨシモトブックス)

 

感想

2024年「冬麗戦」を視聴した感想です。

 

全体の感想

今回はよい大会だったと思います。

大笑いのテーマに沿っていない句は順位が上がらず、沿って描けている句が上位に、さらに沿った上で視点の独自性が高い句が優勝していたように思います。

昨年と一昨年の夏の大会など、一発勝負の大会の結果には疑問符がつくことが多いのですが、今回はその点安堵しましたし楽しめました。

 

dysdis.hatenablog.com

 

ただ16名の選抜の仕方はどうなのでしょうね。

例えば武井壮さんは75点でした。

選ばれない理由は無いと思うのですが。

スケジュール的なものでしょうか。

選ばれたらタイトルを取れてしまうくらい能力のある方と思うので、一度タイトル戦で観てみたいです。

 

優勝(1位)

1位、優勝者は昇吉さんでした。

 

句は、一月の笑いの外に自分がいたことが詠まれていました。

 

正月に受験勉強をしていて疎外感を覚えたということだったかと思います。

 

季語は「一月」。

読みは「いちがつ」。

 

すごく良い句でしたし、実感がこもっていました。

夏井さんは笑いの対極から笑いを描いたことを褒めていましたが、そういう自虐を客観的に表現することは俳句のコツの一つであろうと思います。

それがうまくいった句という感じがします。

 

と言いますか、現在開催中のネット句会に提出した私の句に、こちらのネタがとても近かったので、一瞬私の句が番組に出たのかと思いました。

いや私より昇吉さんの方がずっとよい出来ですけど、発想の根っこは同じです。

 

2位

2位は横尾さんでした。

 

句は、残業をしている一が鍋焼きをテレビでM-1を観ながら食べている様子が詠まれていました。

 

季語は「鍋焼」。

読みは「なべやき」。

 

よく練られた句と思いました。

鍋焼と出囃子の韻を踏む感じも考えられていて、口に出して読むといいリズムです。

 

ただ、残業中にテレビを観るなんてことをするだろうか、ということは気になります。

軽食をとることはあっても、そういう基本的にガスが必要なものを食べる人は少ないでしょう。

また、クリスマスかクリスマスイブですよね、M-1の放送日って。

仕事中にお笑いを観ようとは思わないでしょうし、それもクリスマスにとなればもっと観ようとは思わないのではないでしょうか。

それより早く仕事を終えて家族や恋人、友だちと会いたいと思うのが心情では? と。

等々考えると、こちらの句は共感を得づらく感じます。

 

句の出来や内容より気になることは、横尾さんはどうもご自身の体験を俳句にしないで、誰かの体験を句にする傾向がある点です。

俳句は嘘をついてもいいものですけど、毎回のようにそういう句となるとちょっと。

そこが私はどうも引っかかります、毎回。

誰か別の人が作ったものを、横尾さんが自分の句として提出しても成立してしまうからです。

特に『プレバト!!』では俳句だけが作っている場面がテレビに流れませんから余計に。

 

3位

3位は梅沢さんです。

 

句は、寄席から客が出てきたことを、まるではね太鼓が追い出しているようだということが詠まれていました。

 

季語は「初笑」。

読みは「はつわらい」。

 

夏井さんも言っていましたが、テーマに沿った句を真正面から挑んだ、素直な句という印象を私も受けました。

梅沢さんらしい句と思いますし、句も破綻なくできていて、実力者の句という感じです。

ただ、素直なだけに突出したものを見出しにくくもあって、梅沢さんがタイトル戦に強くない理由もよくわかる句と思いました。

 

4位以下

4位以下の方々の感想です。

 

4位

4位は村上さん。

去年笑った横隔膜の揺れが年をまたいでもまだ残っている句でしたか。

こちらも、梅沢さんと似ていて、発想もよく技術的にも高い句ですが、もう一歩突出したものが欲しいという句に感じられます。

また、中七下五で上五「爆笑や」の説明をしているようにも読めてしまう分、損をしたかなと。

 

5位

5位は志らくさん。

祖父のタヒに顔がまるで福笑いのようだったという句でした。

そういう場で福笑いのようだと笑うことは失礼と子どもながらに感じたから「、」と読点をあえて句の中に入れていました。

この発想はすごいなと思います、夏井さんも褒めていましたね。

大笑いというテーマには沿っていないので、そこで順位が伸びなかったみたいですけど、もっと上の順位でよかったように思います。

私の中では2位で、何なら1位でもよかったくらいです。

テーマから逸れていても1位や2位にしたいくらい発想がすごい。

 

6位

6位は川島さん。

電車か何かで初旅をした様子を、「B席」だけで表現していました。

そこでiPadでドリフを観ているという句です。

B席が巧みですね、状況がよく伝わります。

特待生や名人までそうもたつかずに行ける方ではないでしょうか、川島さんは。

ただし大笑いのテーマからは、少し逸れているように思います。

 

7位

7位は中田さん。

盃に彫られた富士山を見て一礼をした人を見て、笑ったという句でしたっけ。

う〜ん、句が初笑いの状況説明をしている感じが強かったです。

上位に行くには発想が物足りない感じと、やはり大笑いのテーマからは逸れているようにも思います。

 

8位

8位は森口さん。

舞台のサスペンスで「犯人は」のセリフが出た直後に客席からクシャミが出たという句でした。

タイミングがいいんだか悪いんだかという。

本当にあったことのようですけど、私には創作感があるように思えました。

場面が「できすぎてしまっている」ことが理由と思います。

ドリフのコントなどでもありそうな展開ですからどうも。

加トちゃんが「へっくし」とやりそうじゃないですか。

それに夏井さんも指摘していたように、「に続く」が説明をしている点も気になる感じで。

 

9位

9位はジュニアさん。

注連飾りをしている交番から笑い声が漏れてきた句。

こちらは破綻がないですけど、やはりテーマからはという句ですか。

でも個人的には、もっと順位が上、中田さんや森口さんより上と思います。

それくらいオリジナリティのあるシーンを切り取っていらっしゃいます。

 

10位

10位は安藤さん。

亡くなったお母様の忌日だから、遺言にあった牡蠣フライを食べたという句でした。

こちらは「はは」に「妣」という漢字を用いていて、こちらは「亡くなった母」を意味するのだから「忌」という語が要らなかったという指摘がありました。

ただ、夏井さんの添削は「忌」を「通夜」などとされていて、それはそれで作者の意図からは逸れるので、どうかと思いました。

それでも、こちらもジュニアさんの句のように、場面にオリジナリティがありますし、中七下五の措辞の気軽さが故人への情愛の度合いとして伝わりますし、口にしたときの調べが流れるようで、やはり中田さんや森口さんより上に感じられました。

 

おわりに

ということで、MBS『プレバト!!』の2024年「冬麗戦」を視聴しての感想を書いた記事でした。

 

私の読解や解釈が正しいとは限りません。

むしろ間違えていることの方が多いでしょう。

おかしなことを書いていたら申し訳ありません。

 

 

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