『tvk(テレビ神奈川)』では毎週日曜日の夜に、往年の名作アニメばかり放送されています。
2021年9月5日からはそのラインナップに名作がもう1作品、入れ替わりで加わりました。
加わった名作とは『妖怪人間ベム』です。
目次
tvkの日曜日の夜がすごい
神奈川県のローカルテレビ局『tvk(テレビ神奈川)』の日曜日の夜の放送ラインナップがすごいことになっています。
- 20時00分:『ガラスの仮面』
- 20時30分:『キャプテン』
- 21時00分:『らんま1/2』
- 21時30分:『北斗の拳』
- 22時30分:『SLAM DUNK』
- 23時00分:『銀河鉄道999』
- 23時30分:『機動戦士Ζガンダム』
上記リストのとおりです。
上にリンクを貼った記事に書いています。
超豪華ですよね。
アニメ『妖怪人間ベム』の再放送始まる
2021年9月5日から、『tvk』の日曜夜の時間帯に名作アニメが1作品加わりました。
冒頭で申し上げたとおり『妖怪人間ベム』です。
\✨新番組✨/
— tvk(テレビ神奈川) (@tvk_3ch) 2021年9月5日
🌙夜10時30分
『#妖怪人間ベム 』
┏━━━━━━┓
第1話
🚂恐怖の貨物列車
┗━━━━━━┛
“#はやく人間になりたい ”
妖怪人間、彼らは人間ではない。
だが、その醜い体の中には、
正義の血が隠されているのだ💥
ショートギャグアニメ
『俺たちゃ妖怪人間』も放送👀💕
#️tvk pic.twitter.com/hkuV80gF1s
tvkの公式Twitterアカウント tvk(テレビ神奈川) (@tvk_3ch) による告知ツイートです。
おそらくですけど『SLAM DUNK』との入れ替わりと思います。
ベムが放送された時間はスラムダンクが放送されていたのと同じなので。
スラムダンクを観ていなかったので、最終回を迎えたかを未確認です。
正確な情報かどうかわかりません。
妖怪人間ベムとは?
『妖怪人間ベム』とはどのような作品でしょうか。
人智を超える能力を持ったベム、ベラ、ベロの3人の妖怪人間が罪なき人々を狙う恐ろしい妖怪や悪霊、悪人たちに立ち向かう姿を描いた記念スべきシリーズ第1作
番組の録画データには上記引用部のように書かれています。
シリーズものなのですね。
観たことがない
実は私は『妖怪人間ベム』を観たことがありませんでした。
不思議と縁がなかったです。
今回の放送を観るまで、少年をベムだと思っていたくらいですから。
主題歌は知っていました。
1話を観る限りベロが主人公のようですけど、タイトルはベム。
何だか『天才バカボン』みたいです。
バカボンのパパが主人公ですよね、あちらは。
少し話が逸れてきたので戻します。
第1作の放送は1968年10月7日から1969年3月31日とのこと。
私が生まれる前の作品です。
なので観たことないのも当たり前と言えば当たり前。
劇画タッチ
先ほど「不思議と縁が」などと書いていますけど、私が子どもの頃にも古い作品の再放送は結構ありました。
おそらくは『妖怪人間ベム』の再放送だってあったことでしょう。
実は子どもの私が本作を観なかった理由は明白です。
理由は絵柄が苦手だからです。
劇画タッチと言えばよいでしょうか、あれがどうも苦手でした。
今も子ども時代ほどではないにせよ、どちらかというと苦手です。
子どもの頃はあの劇画の絵柄が怖く感じられました。
『ガッチャマン』も同じ理由であまり観ていません。
何度か観ようと試みはしたのですが続かなかったです。
『ヤッターマン』シリーズはメカが好きで観ていたのですけど、人物の絵柄は少し苦手でした。
ポップさこそあれ、特にキャラクターから劇画の香りが漂ってくるのを、子どもながらに感じ取っていたのでしょう。
アニメでいうと、私は藤子不二雄さんの絵柄で育ったことが大きいのでしょうか。
『ドラえもん』とか『お化けのQ太郎』とか『パーマン』とか。
藤子不二雄さんの丸みのある、柔らかいキャラクター絵で育ってきました、私は。
少しあとになって、『キン肉マン』や『Dr.スランプ』などジャンプ漫画・アニメへ興味が移っていきます。
それでもやはり、『魁男塾』などのような絵柄より鳥山明さんの絵の方がずっと好きでした。
1970年前後以前の作品でも手塚治虫さんや、『サイボーグ009』の石ノ森章太郎さんの絵柄は大丈夫ですね。
009は内容をほとんど覚えていないですけど、大好きと思っていた記憶は残っています。
加速装置がかっこよかった思い出。
怖い
観なかった理由はもう一つあります。
それは「怖い」からです。
どう観たって怖いじゃないですか、ベムたちは。
絵柄からあれだけ暗さを感じさせれば、内容が明るいとは到底思えません。
なので観ること自体を避けていたのでしょう。
劇画っぽい絵柄でも『ヤッターマン』は、いかにも物語が明るそうだから観られたのでしょう、たぶん。
ホラーなど怖い作品は今も苦手です。
ハッドエンドの作品も苦手です。
創作物はハッピーエンディングを求める傾向にあります。
暗いのは自分の人生だけで十分。
アニメ1話を視聴した感想
アニメ『妖怪人間ベム』1話「恐怖の貨物列車」を観た感想です。
良い子
ベロがとても良い子でした。
でもねぇ、それだけに哀しいですよ。
ベムたちは、妖怪人間でも善行を重ねれば、いずれ人間になることができると思っているみたいです。
特にベムはそう思っている様子でした。
そう思いたい、思わなければやっていけないと感じているのかもしれませんが。
人間になれるのか?
しかしながら、本当はどんなに悪人を懲らしめて善行を重ねても、彼らが人間になることはないのでしょう。
「早く人間になりたい」という超有名な歌詞が主題歌にあるじゃないですか。
あそこからして「ああ、彼らは人間にはなれないのだろうな」と思わせます。
人間になりたいと涙を浮かべながら言っていましたもの、ベムが。
救いがない
人間になれないとすれば、救いがないです。
圧倒的に救いがない。
子ども向けのアニメとは思えないほどダークな設定です。
本作が子ども向けかどうかはわからないですか。
いやでも60年代当時は今以上に「アニメは子どものもの」という価値観が人々の根っこにあったと思います。
しかし、その救いのなさ、圧倒的な悲哀こそが、本作を名作たらしめているのだろうとも感じ取ることができました。
外見ではない
また、人間は中身が大事で出自や外見の美醜に囚われるべきではないのだという、制作サイドのメッセージも受け取ることができます。
差別に対して、特には過剰と思えるほど敏感な現代の私たちです。
しかしどうでしょう、50年もの前にこういう作品が存在して、しかも平日ゴールデンに放送できた事実を考えますと、現代とどちらが古い価値観なのか、私にはわからなくなります。
本放送は月曜日の19時30分から20時00分まで、いわゆるゴールデンタイムに放送されていたそうです。
残念ながら、こういう設定の作品は2021年現在では成立しにくいと思います。
深夜アニメでどうにかなるかというところではないでしょうか。
絵柄
先ほど書いた絵柄については、やはり最初はとても気になりました。
しかし観ているうちに徐々に気にならなくなっていました。
受け入れられたのは私がおっさんになったからか、単に食わず嫌いだったのかわからないものの。
おわりに
ということで『tvk(テレビ神奈川)』の日曜日の夜に『妖怪人間ベム』の再放送が始まっていますの記事でした。
『Amazon』でも観られるようです。
tvkを観られない方で、気になる方はぜひ。