ブックオフで『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』2巻の古本を108円で購入しました。
本作を初めて買ったのに2巻です。
読んだ感想などを書いています。
目次
ガンダムが好き
『ガンダム』が好きです。
ですがヘビーなファンではないですし、観た作品も偏っていると思います。
ファーストは子どもの頃に再放送で、ΖとZZはリアルタイムで観ました。
映画の逆襲のシャアはテレビで放送されたときに観ました。
OVA作品は、後にTOKYO MXで再放送された0080 ポケットの中の戦争と0083 STARDUST MEMORYを観ました。
第08MS小隊も観た気はしますけど、内容をはっきりとは思い出せないです。
最近ではUCやGレコ、鉄血、ビルドファイターズは観ました。
記事を作成している2019年6月現在は、NHKで放送されているアニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』を視聴しています。
今回『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』の漫画を購入したきっかけも『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』です。
感想記事を書くために調べごとをしていたときに偶然タイトルを知りました。
プラモデルは子どもの頃に小遣いでガンプラを何体か購入したくらい。
ゲームはPS2の『機動戦士ガンダム戦記』が好きでよくプレイしていましたが、その他はVS系を少し経験したくらいでほぼプレイしていません。
漫画は『THE ORIGIN』の1〜14巻までと、近藤和久さんの『機動戦士Ζガンダム』を所持しています。
子どもの頃に『コミックボンボン』を購入していて『プラモ狂四郎』が大好きでした。
そのくらいのファンです。
画像の『機動戦士Zガンダムを10倍楽しむ本 (コミックボンボン緊急増刊)』の本を子どもの頃に持っていました。
ですが捨ててしまったのか気づいたときには無くなっていて、今無性に読みたい本です。
私にとってはガンダムのバイブルでしたね。
『コミックボンボン』や『機動戦士Zガンダムを10倍楽しむ本 (コミックボンボン緊急増刊)』で掲載されていたMSVの情報にわくわくしていた記憶があります。
それも今回の『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』を購入する動機の一つになっているでしょう。
『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』2巻
今回購入した品はカドカワコミックス・エースの単行本『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』です。
それも2巻だけ。
表表紙はザクⅡと主人公の「レッド・ウェイライン」。
裏表紙は青いゲルググです。
『ブックオフ』で購入
購入したお店は中古本販売チェーンの『ブックオフ』です。
最近はブックオフを見かけてはジョニー・ライデンの帰還が売られていないかをチェックするようにしていました。
価格
価格は108円でした。
私が行ったブックオフでは、108円で売られている『ジョニー・ライデンの帰還』がこの2巻しかなかったです。
だから現在2巻だけ持っているということですね。
『ガンダムエース』
『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』の掲載誌は『ガンダムエース』だそうです。
本作の連載は2010年6月号からで、記事作成現在は18巻まで販売されているとのこと。
作者「Ark Performance」
作者は「Ark Performance」さんです。
Ark Performance(アーク・パフォーマンス)は、日本の漫画家。石川考一と光吉賢司の共同筆名。石川がストーリーを担当し、光吉が作画を担当するという役割分担になっている。
Ark PerformanceのWikipediaには上記引用部のように書かれています。
個人名ではなく漫画家ユニットということですか。
ゆでたまご的な。
本作の他には『蒼き鋼のアルペジオ』を描いていらっしゃるようです。
アルペジオは『艦これ』のコラボレーションイベントをしていましたね。
アニメ化もしていたでしょうか。
作品2巻の内容
『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』の内容は、正直2巻だけ読んだだけではよくわからないです。
2巻を読んでわかることは、ジョニー・ライデンとは何者なのか? を追っていく物語である、ということです。
主人公レッド・ウェイラインこそがジョニー・ライデンではないかと考える幾つかの勢力が、彼と彼の所属する「FSS」に探りを入れていて、FSSも突如出現した青いゲルググとそのパイロットが発する言葉に導かれるようにジョニー・ライデンとは何者なのかを探っているようでした。
レッド・ウェイライン自身も自分がジョニー・ライデンかどうかわかっていません。
レッド・ウェイラインは1年戦争時は連邦軍のパイロットとして従事していたようですけど、過去の記憶がなさそうです。
例えば、連邦のパイロットながらザクⅡを操りつつ、機体が認識しない武器をとっさにマニュアル操作で使えるようにするなど、自分でも自らの行動に違和感を持っている様子が描かれています。
連邦のパイロットにもかかわらず、過去ジオンのモビルスーツを操った経験があるのか?
だとすれば自分の過去の記憶を自らが持っていないことの意味は何か?
レッド・ウェイラインはZガンダムに登場したロザミア・バダムたちのような「強化人間」なのかと思わせる内容です。
不思議なことは、登場する人物の全員が全員「ジョニー・ライデンは生きている」という前提の下で動いているように見える点です。
あれだけ大規模な戦争でしたから、戦死の可能性だって十分あると思うのですが。
各組織に大きな金額が動いているようにも思えますし、1巻でその辺のことが言及されているのでしょうか?
時代はいつ?
『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』は、宇宙世紀のどの時代を描いているのでしょう?
後述する「第2次FSS」の誕生がU.C.0089とあります。
調べると、『ZZ』の物語の舞台である「第一次ネオ・ジオン抗争」が、U.C.0088に起こった出来事のようです。
『逆襲のシャア』の物語の舞台である「第二次ネオ・ジオン抗争」が、U.C.0093の出来事のようです。
0089年となると、第一次ネオ・ジオン抗争終結の直後、第二次ネオ・ジオン抗争前になります。
2巻115ページのある人物のセリフにもヒントがありました。
「結果はどうだ? ティターンズは消滅し」
「直後のネオ・ジオン紛争でエゥーゴは崩壊した」
……というセリフです。
エゥーゴが崩壊した後で第二次ネオ・ジオン抗争の話題が一切出ていないことから、本作はやはりZZと逆襲のシャアの間にある物語と考えて良さそうです。
キマイラ隊
ジョニー・ライデンと共に「キマイラ隊」がキーワードになっているでしょうか。
キマイラ隊(キマイラたい)は、アニメ『機動戦士ガンダム』のメカニックデザイン企画『モビルスーツバリエーション(MSV)』に登場する架空の特殊部隊。ジオン公国軍に所属し、キシリア・ザビの命により各戦線から選抜されたエース・パイロットを中核とする部隊。制式名称は「突撃機動軍特別編成大隊」であり、「キマイラ隊」は旗艦「キマイラ」に由来する愛称で[1]、単に「エース部隊」とも呼ばれる[2]。
キマイラ隊のWikipediaには上記引用部のように書かれています。
ジョニー・ライデンは「キマイラ隊」に所属していたようです。
第一MS中隊の隊長だそう。
Wikipediaに「MSV」に登場したとありますけど、私は全く覚えていないです。
おそらく当時子どもすぎて文章を理解できていなかったのでしょう。
勉強ができない子&頭が悪い子でしたし。
本作においても「キマイラ隊」が登場します。
登場人物も、民間軍事会社「テミス」の社長である「ジャコビアス」や、所属不明の「青いゲルググ」を駆る「ユーマ・ライトニング」といった、レッド・ウェイラインに近づいてくる人物はキマイラ隊に所属していた人物のようです。
彼らはいずれもレッド・ウェイラインをジョニー・ライデンと感じている様子。
外見は違ってもそんなことは手術でどうにでもなると。
ジャコビアスはFSSの「リミア・グリンウッド」を訪ねた際に、一年戦争時にキマイラ隊は「ザビ家の財宝」を守護していたと言っていました。
ただ、一年戦争末期にそんなものを守るためにエースパイロットを集めるなんてことをするのか、という疑問が私にはあります。
そんなものと言ってはいけないかもしれません。
ジオンというかザビ家は、連邦に反して戦争を仕掛けて大虐殺を行ったのですから、戦争に負けたら財宝を守るどころではないように思うのですね。
極刑は免れない。
財宝の中身にもよるでしょうか。
「FSS」とは?
レッド・ウェイライン等が在籍している「FSS」とは何かについてです。
「Federation Survey Service」の略称だそう。
一年戦争時、連邦軍の各戦区司令部は占領地に遺棄、または投棄されたジオン公国軍の兵器や諸設備を回収・調査を始めた。
(略)
一年戦争後のU.C.0080に連邦群は卓抜した公国軍の技術を接収する事を目的に「兵器群調査委員会」を設置。旧公国軍の兵器体系を調査する事になった。
U.C.0089、第2次FSSの誕生である。
MSV調査以後に開示となった共和国及び地球連邦の資料を用い、さらなる調査を開始した。
2巻の巻頭には上記引用部のような説明がありました。
一部を抜粋しています。
こういう組織みたいです。
MSV-Rとは?
作品タイトルにある「MSV-R」とは何でしょう?
MSVなら当時『コミックボンボン』で毎号のように「モビルスーツ・バリエーション」として、様々なバリエーションのモビルスーツたちが描かれていたと記憶していて知っていますけど。
MSV-R(モビルスーツバリエーションアール)は、角川書店発行の雑誌『ガンダムエース』誌上で連載中の大河原邦男によるガンダムシリーズのメカニックデザイン企画、及びその中で発表された一連のバリエーションを指す。
(略)
宇宙世紀0089年、地球連邦軍が一年戦争終結10周年の区切りとして過去の資料や文献の調査をF.S.S.(Federation Survey Service)社に依頼、調査の中で明らかになったこれまで未確認だったMSや状況がまとめられた物という設定。
MSV-RのWikipediaには上記引用部のように書かれています。
『ジョニー・ライデンの帰還』もMSV-Rの企画の一環なのですか?
なるほどMSV-Rか……こんなに面白そうな企画が『ガンダムエース』にあったとは。
書籍化されているみたいなのでいずれ読みたいです。
MSV-Rの「R」って何?
MSV-Rの「R」は何の略でしょう?
『ジョニー・ライデンの帰還』の帰還=リターン (Return) でしょうか。
「Mobile Suit Variation - Return」ということ?
MSV-Rが面白い!
『ジョニー・ライデンの帰還』の中でもこの「MSV-R」の説明部分といいますか、「FSS」の調査をしているパートが個人的にはストーリー内容より面白いです。
例えば2巻では「MS-07W GOUF 複合試験型グフ」が登場していました。
複合試験型グフのコクピットのある腹部には、小型「ドップ」のような飛行形態に変形可能なユニットが仕込まれているそうです。
ガンダムでいうコアファイターのようなものですけど、こちらはコアファイターとは異なり離脱してしまうと再ドッキングはできない仕様のようでした。
あくまでもパイロットの生存率を上げるためのものみたいで、設計思想がガンダムのそれとは異なるという話です。
複合試験型グフはカラーリングまで完成された機体が1機しか見つかっていないことから、ガルマ・ザビ大佐用として造られたのではないかとの憶測もあるのだとか。
こういうの大好物です、私。
あとは「キマイラ隊」のジャコビアスが乗っていたゲルググに装備された「多目的カメラモジュール」も登場していました。
「MS06E-3 ザクフリッパー」にも採用された三連スコープを、ゲルググの頭部に装着してスナイプするという。
あれは「ゲルググキャノン」ですか?
公国軍のカメラ類は 生産性やメンテナンス性において 連邦のそれを大きく引き離していた
(略)
一年戦争後 連邦は公国軍のこれらモノアイテクノロジーを積極的に吸収 多くのMSに採用していく
ジオンのカメラ性能については上記引用部のように書かれていました。
連邦がジオンのモノアイテクノロジーを積極的に取り入れた結果、ティターンズに見られるモビルスーツや可変モビルスーツ(可変モビルアーマー)群がモノアイ仕様なのだということですね。
当時は混乱の源になっていましたもの、モノアイは。
ティターンズは連邦軍なのに、どうしてハイザック? マラサイ? ギャプラン? ガブスレイ? という。
子どもの頃の私は、ファーストを観ながら「モノアイ=ザク=ジオン=敵」な安易な紐付けをしていたので、Zになって大混乱しました。
そういうアニメで説明されていない設定のチグハグさが、修正されるというか補完されるというか、そういうこともされていて、それも「MSV-R」の役割なのだろうなと感じられます。
面白いです。
絵柄について
ネガティブなことを書きます。
本作の絵柄が苦手です。
モビルスーツや戦闘の描写は、線が細すぎる感はありつつも、精細な描写で好きです。
モビルスーツの画は「近藤和久」さんの系譜っぽく感じられます。
アッシマー、かっこいい。
ところが私はこの方の描く「人物」がどうも苦手なのです。
プロの方に対して発言するのはおこがましいですけど、絵に立体感を感じられないですし、陰影の付け方が不自然に感じられる箇所が幾つもありました。
デッサンが苦手なのかなと思えるほど。
とはいえリミアのような少女にも見える女性や、レッドやユーマといった青年(レッドは壮年?)の男性は描けているように見えます。
それでもある一定の角度に限定されている気がしますが。
しかし、中年以上の年齢の男性に関しては描けていなく見えます。
例えば、先ほども名前をあげたジャコビアス、彼の「鼻」です。
画像の鼻では「ぺたんこ」に見えませんか?
顔の角度が右方向を向いているのに、鼻だけが正面(読者の方)を向いているように見えます。
画像のコマだけの問題ではなくて、他の、画像とは異なる顔の角度を描いたコマでも鼻だけは正面を向いていました。
鼻がわがまま。
画像はユーマ・ライトニングです。
こういう絵は描き慣れている感じがしますね。
しかしこの画像では別の問題を感じます。
スクリーントーンによる陰影の付け方が良くないように見えます。
光源がどこに、どういう状況で存在しているかわかりませんし、陰影の付け方や濃さが不自然です。
変に影をつけるものだから人物に違和感や不自然さが出てしまい、かえってリアリティを損ねている印象です。
画像の頬に貼られたスクリーントーンはあれでしょうか、影ではなく人間の「迫力」「凄み」を出すための陰影なのでしょうか?
だとしても、通常の陰影との描き分けができていないように見えますから、やはり……という。
私は絵を描く人ではないので見当違いな発言をしている可能性があります。
そのときは申し訳ありません。
おわりに
ということで、『ブックオフ』で『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』の2巻が108円で売られていたので、買って読んでみた記事でした。
物語の続きが気になるので、未購入巻が108円で売られていればその都度購入していこうかと思っています。
私の場合は続きよりもまず物語の導入部分ですか。
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