ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

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東京・高尾編の店は「TOUMAI」。1970年ヴィンテージの住宅とトグルスイッチが好みでした - Eテレ『ふるカフェ系 ハルさんの休日』

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2018年4月4日水曜日23:00より、Eテレにて『ふるカフェ系ハルさんの休日』の新シリーズの放送が始まりました。

2018年5月23日放送の2018年度シリーズ第8回(再放送を除けば第6回)は「東京・高尾~70年代ヴィンテージを楽しむカフェ」でした。

 

 

目次

 

 

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ふるカフェ系 ハルさんの休日 

www4.nhk.or.jp

 

今、地方では過疎化が進み、何代も受け継がれてきた古民家が廃屋として次々と取り壊されつつある。そんな古民家を惜しみ次世代に残そうとする試みが、リフォームカフェ。
一歩足を踏み入れば、懐かしい空間が広がる古民家カフェは、女性や若者達に新鮮なおしゃれスポットとして大人気。京都、奈良の町屋カフェや下北沢の古民家喫茶など全国的にブームとなっている。そんな古民家カフェを舞台に、記憶から失われつつあるかつての町の姿と記憶をドラマ形式で甦らせていく番組。カフェを訪れる住民たちとの出会いを通して、全国各地の意外な歴史を明らかにしていく。

こちらは以前のシリーズのイントロダクションです。

ドラマの冒頭に「古い建物を活かしたレトロなカフェがあると聞けば、全国どこへでも訪ねる」という、俳優の「渡部豪太(わたべ・ごうた)」さんが演じる、本作の主人公「真田ハル(さなだ・はる)」のセリフが入っています。

台詞の通り、ハルさんは古くから営業を続けている純喫茶的な喫茶店ではなく、古民家など古い建物をリフォームしたカフェを対象にしています。ハルさんは一部に熱狂的なファンを持つブロガーで、古カフェを取材する体で番組が進行します。

当番組は、カフェのオーナーさんがご本人で、お客さんも現地の方を起用しているため、渡部さんの他の出演者は演技の素人さんです。基本的に台詞が棒読みですし演技も上手ではありません。渡部さんの演技もほぼ全編に渡って滑っています。

ただこれは渡部さんが滑っているというより、脚本や演出が滑っていると捉えた方が良いでしょう。古カフェ好きかつ演技面が気にならない方であるならば、大いに楽しめる番組になっていると思います。

 

 

東京・高尾編のカフェは「TOUMAI」さん

http://cafetoumai.com/

 

2018年5月23日放送された『ふるカフェ系 ハルさんの休日』の東京・高尾編で、ハルさんが足を運んだカフェは「TOUMAI」さんです。

「TOUMAI」は「トゥーマイ」と読むようです。

番組内では「今キテる!1970年代のビンテージカフェ」と紹介されていました。

1970時代、2018年からすると50年弱の時代に建てられた、というか増築された家が今回のカフェの建物でした。

時代の変化、それに伴うライフスタイルの変化をも感じさせる家でした。

しかし今回は、カフェや建物よりも、オーナーの女性の人物にフォーカスが当たっている感じがしていて、確かに凄い活動的かつ魅力的な女性であることが画面からも伝わりました。

  

 

「TOUMAI」の場所と営業時間・定休日

https://www.facebook.com/cafetoumai/

 

今回ハルさんが訪れたカフェ「TOUMAI」さんのある場所は東京都八王子市にあります。

カフェのWebサイトによると、住所は「東京都八王子市館町657」とあります。

劇中ではハルさんが降りていた駅は「高尾駅」です。

Webで地図を見た限り最寄り駅も高尾駅で良さそう。

「JR東日本」と「京王電鉄」が乗り入れている駅みたいですね。

Webで見たところでは、高尾駅から「東京都道46号八王子あきる野線」に出て南へ、「紅葉台東」交差点を西へ入るとカフェがあるようです。

 

営業時間は、火曜日から金曜日はランチタイムが11:30-15:00 (LO14:00) でディナータイムが17:00-22:00 (LO21:00) 、土曜日・日曜日・祝日は11:30-22:00 (LO21:00) とのことです。

定休日は月曜日で、祝日でもお休みだそう。

予約は受け付けているみたいです。

放送後のお昼前後は特に混雑が予想されますので、来店前にお店と連絡を取っておくと良いかもしれないですね。

 

 

「TOUMAI」は平屋+増築

ハルさんが今回訪れた「TOUMAI」さんの建物は、1970年の一般に使われていた住宅です。

私は1960年代半ばから1970年代、1980年代までの文化が特に好きなので、今回は結構ツボな建物でした。

 

ハルさんは「最近の住宅ってスラッとしているようなぁ。なぜなら、屋根の軒(のき)があまり出ていなくて、雨戸も無いからなんだよねぇ」と言っていました。

翻って今回紹介された70年代の住宅は「軒がさっきの新しい住宅と違って、奥行きがあるでしょう? ああ、雨戸も付いた2階の窓!レイコちゃんの部屋にも付いてたっけなぁ」と。

レイコちゃんとはハルさんの小学校時代のマドンナのこと。

そう言われると確かに、最近の住宅には軒があまりないですね、雨戸もない……なるほど。

 

「TOUMAI」さんの建物は、2階と1階とで換気口の作りと年代が違ったのですね。

2階の軒下の換気口は、屋根の中を換気する建築材で1970年代の住居に多く使われた「軒天有孔ボード(のきてんゆうこうぼーど)」で、1階の軒下の換気口の方がもっと古いものでした。

その理由は、元々は平屋建ての建物に、1970年代になってから2階部分を増築したからでした。

 

現オーナーのお父様が建築家で、八王子に建てた家が「TOUMAI」の元。

1970年代になると、都心近郊の八王子は2階建て住宅が急増し、個人が自分の部屋で過ごす時代に突入します。

それに倣って「TOUMAI」さんの家も増築して、子供時代のオーナーさんが自分の部屋を持つことができたことで、自分の時間や夢を育む時間を持つこともでき、大人になってからの活動を素地ができあがったようです。

ちなみにオーナーさんが使っていた2階の部屋は、現在宿泊スペースになっているとのこと。

 

内装は、壁が取り払われてて開放的な感じが古民家カフェあるある、他には電灯のスイッチに、戦後から開発され1970年代に一般住宅に普及した屋内用の、しかも国産の「トグルスイッチ」が使われていました。

「オンとオフを切り替えるときのパチンッパチンッ(実際の音)という音がたまらなく良いんだよなー」とはハルさん。

私もトグルスイッチが大好物なんですよね……いいです。

 

また店内には世界中の民芸品や雑貨がそこかしこに設置されていました。

 

 

「TOUMAI」のレモンシチュー&バタフライピーティー

ハルさんは「TOUMAI」さんで「レモンシチュー」と「バタフライピーティー」を頼んでいました。

ハルさんは初めて聞く単語です。もちろん私も初めて。

 

レモンシチュー

レモンシチューは、オーナーさんがコートジボワールで出会って感動した料理とのことで、「西アフリカ地域の酸味が効いた家庭料理」という説明が画面にありました。

スープとライス。

ハルさんはスープについて「爽やかな酸味と色々な味が複雑に絡み合って美味い」と感想を述べていました。

スープには骨付きの鶏肉が入っていて、フォークやナイフの通りがよく柔らかいそう、「ああ、ほろほろと解ける肉の繊維にスープが絡まってジューシー! これがアフリカの料理か」とのこと。

簡単な作り方が紹介されていました。

まずはレモンを絞り、レモン汁・塩・砂糖・醤油・にんにく・蜂蜜・マスタードを混ぜてタレを作ります。骨付きの鶏肉をタレ(前述のとは別?)に付けて一晩寝かせ、鍋で玉ねぎを炒めたら焼いた鶏肉と水を足した漬けダレを入れ沸騰させできあがり、のようです。

紹介されていなかったですが、最後に縦にカットしたオクラなどを乗せていたでしょうか。

 

バタフライピーティー

「バタフライピーティー」は、バタフライピーという東南アジア原産のマメ科の植物に咲く青い花を煮出した飲み物みたいです。

ハルさんは始め、青い見た目に飲むことを躊躇していました。

しかし、オーナーさんの推しもあって意を決して飲んでいて、その感想は……

「あ、さっぱりしていて美味しいですね。確かに何か、豆の味がすると言うか……。あ、美味しい」

……というものでした。

 

 

おわりに

とにかく、今回は建物や食べ物・飲み物以上に、オーナーさんの人間に惚れて店に来るお客さんが多そうだというところが、他のカフェとは少し毛色の違うところでした。

いや、他のお店のオーナーさん店長さんももちろん魅力的な方が多いのでしょうけど、今回はドラマの見せ方的にも他の回よりオーナーさんの魅力を押し出している感が強かったです。

世界中を旅してこられた方のようですけど、そういう人にありがちな押しの強さはそれほどなく、自分の考えを強引に押し付ける感じもなく、自然体が格好良い女性、という感じでした。

人と触れ合うのが怖いと感じる私ですらお会いしてみたいなと思ったほどです。

 

「恵まれた日本で、なぜか不安感を感じている人が多い中で、ここに来てくださった方たちが『私のスタイルでいいんだ』って思ってくだされば、それで私は幸せだなって思います」

 

このように最後にオーナーさんは言っていました。

「大丈夫」がキーワードでもありましたね。

 

白川由紀オフィシャルサイト~それでも地球は素晴らしい!~

 

オーナーさんのお名前は「白川由紀(しらかわ・ゆき)」さんといいます。

旅そのものを職業にしていて、エッセイストや写真家さんなどでもあるようです。

カフェも経営していると。凄すぎ。

 

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