ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

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干し柿食べたい。柿をブランデーに漬けるとカビないと『やまと尼寺精進日記』で知りました

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毎月最終週の日曜日18:00よりEテレで放送されている『やまと尼寺 精進日記』、2017年11月26日の放送は「霜月 秋たけなわ 軒に干し柿」でした。

 

 

目次

 

 

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『やまと尼寺 精進日記』

www4.nhk.or.jp

 

豊かな季節の恵みを知恵を工夫で極上の精進料理にする、奈良・桜井の尼寺。笑顔あふれる日々を美しい映像で!

Eテレで放送されている『やまと尼寺 精進日記』の番組説明です。

 

http://www.ac.auone-net.jp/~otowa/

音羽山観音寺 - 奈良県 桜井市 - 仏教寺院 | Facebook

 

奈良県桜井市に居を構える「音羽山観音寺」の住職と副住職、お手伝いをしている方の3人の女性が、毎回様々な精進料理を作っている様子を映像にした番組です。

料理を作ることが番組のメインとして彼女たちの普段の生活の様子も描かれていて、都会から少し距離を置いた田舎暮らしは私の目には新鮮に映ります。3人が3人とも本当に楽しそうに日々の作業をしていて、笑顔が耐えない様子を観ていると、こちらも釣られて自然と笑顔になってしまう、そんなほのぼのとした雰囲気が番組全体から漂います。

2017年度から、放送時間はエコ・ライフスタイル番組『猫のしっぽ カエルの手 京都 大原 ベニシアの手づくり暮らし』と同じで、月の最終週のみベニシアさんではなく『やまと尼寺〜』の放送をするという放送日程になっています。

番組の出演者は前述した3人の女性がメインになります。音羽山観音寺のご住職である「後藤密榮(ごとう・みつえい)」さんと、副住職の「佐々木慈瞳(ささき・じとう)」さん、そして4年ほどお手伝いをしている「まっちゃん」の3人です。お寺には番犬の「オサム」もいますから、正しくは3人+1頭ですか。オサムは雑種と思います。耳の先が垂れていて可愛い。

私はお手伝いをしている「まっちゃん」がどういう方なのかが把握できていません。詳しいプロフィールは不明ですが何か事情があって滞在していらっしゃるのでしょう。まっちゃんだけは剃髪していないので、彼女は仏教の道には入っていないと捉えて良さそうです。それ以上の詮索はなし。

番組のナレーションは俳優の「柄本佑(えもと・たすく)」さんです。

 

 

11月「霜月 秋たけなわ 軒に干し柿」

2017年11月26日日曜日の『やまと尼寺 精進日記』の放送は11月編、サブタイトルは「霜月 秋たけなわ 軒に干し柿」でした。

11月のやまと尼寺は秋の本番で、春に菌付けした「キノコ(茸)」を収穫したり、頂いたカキを使った干し柿をこしらえたり、食欲の秋を堪能していました。また、「ハス(蓮)」の花を模した「散華(さんげ)」に絵を描いていました。これは来春の大法要の準備だそうです。今から春のために動いているのですね。

そして今回の大きな出来事としては台風がありました。台風21号と22号が2週続けて日本列島各地を襲ったことは私の記憶にも新しいですが、音羽山観音寺のある奈良県も大きな被害を受けいたようで、お寺へ向かう山道の一部が崖崩れをしていましたし、キノコを栽培している敷地も池のように水が溜まっていたと瞳ちゃん(慈瞳さん)が言っていました。

そう言えば『猫のしっぽカエルの手』でもベニシアさんが住んでいる京都・大原でも台風の被害が報告されていましたね。ベニシアさんのお宅に生えているイチジクの木が倒れていたり、庭の植物たちも地面に倒れていたり、植木鉢が割れていたりしていました。

 

旧暦11月(きゅうれきじゅういちがつ)は、旧暦(太陰太陽暦)の年初から11番目の月である。
冬至を含む月が11月となる。新暦では11月下旬から1月上旬ごろに当たる。

11月 (旧暦) - Wikipedia

11月(旧暦)のWikipediaにはこのように書かれています。

 

「霜月」は文字通り霜が降る月の意味である。

11月 - Wikipedia

11月のWikipediaにはこのように書かれています。名前のままの由来のようです。

 

 

柿はブランデーを塗るとカビない

今回の目玉の一つは干し柿作りです。柿は知り合いの大学で食品の研究をしている先生から頂いていました。敷地内に川が流れているほど広大でした。凄い。

柿の実はヘタを残して皮をピーラーやナイフや包丁で剥き、ヘタ部分にビニール紐を結んで、実をブランデーに浸していました。その後、ビニール紐の両端に実がくるように2個ずつ結んで、紐を物干し竿的な竿にかけていきます。たまに吊るした実を手でもんであげるみたいですね。色が変わったり表面が柔らかくなるからでしたっけ。

 消毒のためという認識で良いのでしょうか、干し柿を消毒するには日本酒などではなくブランデーが良いみたいです。住職さんが言うには「果実酒用のブランデー。そう、始めは干し柿にするのに熱湯に漬けたり焼酎に漬けたりしても、結局カビるときはカビるのよね。で、このブランデーに漬けるようになってからカビなくなったので、今はブランデーに漬けてるの」という理由からブランデーを使っているのだそうです。

ビニール紐の干し柿とは別に、竹でしょうか、棒に柿の実を10個連ねて刺していました。10個の柿のうち両端の2個を並べて「ニコニコ夫婦」、中6つは「仲睦まじく」をかけて10個並べるそうです。棒の両端を紐でくくりつけて吊るし、お正月に鏡餅の上に乗せるみたいです。面白いですね、初めて聞きました。

私は実家が古くから続く農家でもなく、田舎というか地方に親戚がいないので、家に干し柿を作る習慣もないのですが、軒下などに柿が吊るしてある様子を見ることがとても好きです。日本の原風景ですよね。知らないのにどこか懐かしいです。木造家屋の茶色にオレンジ色がとてもよく映えます。

 

 

柿の葉寿司

山の麓の村に代々お住まいの、番組でもお馴染みの方は柿の葉を持ってきてくださっていて、「柿の葉寿司」を作っていました。柿の葉寿司も私にはあまり馴染みがない食べ物です。食べた記憶もないですね。朝ドラの『ごちそうさん』で登場していました。

酢飯を作る際に初撮りユズ(柚子)の皮を削り入れて、実の果汁も絞って入れていました。酢の効果もあるでしょうけど、柚子の色がお米について黄色くなっていました。卵をかけたかのように見えなくもない。

柿の葉寿司の中身は甘辛く煮たシイタケ(椎茸)と、麹でもんだ赤いカブラ(蕪)、それと「イブリガッコ(燻りがっこ)」も入れています。

 

www.iburigakko.co.jp

 

奥州食品さんのWebページにはこのように書かれています。秋田の方言で漬物のことを「がっこ」と言うそうです。大根を囲炉裏の上に吊るして燻して米ぬかで漬け込んだ、「たくあん」とはまた違った大根の漬物です。

柿の葉の上に具材を乗せ、その上から俵型に握った酢飯を乗せて葉で包み、葉の両端を畳んで中にぐっと押し込んで、箱に並べて一晩ほど置いてから食べるということでした。

 

 

散華(さんげ)

お寺では近所の人も集まって「散華(さんげ)」の絵を描いていました。

「蓮の花びらの形をした紙に、景色とか花とか色んな物を描いて、それが散華になるの。それでうち(観音寺)4月に大般若の法要のとき、いつも皆で描いた散華を道場で撒こうかなって思ってて、それを皆で描きましょかっていう」と副住職の瞳ちゃんは絵説明してくれました。

 

寺院で法要を巌修する時に、仏を供養するため花や葉を撒き散らす。法要に散華を行うのは、華の芳香によって悪い鬼神などを退却させ、道場を清めて仏を迎えるためとされる。
元来、蓮などの生花が使われていたが、現在は蓮の形を模った色紙で代用することが多い。その形から分かるように蓮華を模っている。

- 散華 - Wikipedia

散華のWikipediaにはこのように書かれています。死亡することの意味にもなるようです。散華という表現はとても美しいですね。

音羽山観音寺ではこの散華の準備を行ってたということです。引用にあるように蓮の花の模った紙に絵を描いて、紙を住職さんが皆の集まったところに上から散らして皆がそれを捕らえていました。これは本番の予行演習的なものというか、視聴者にどういうものはデモンストレーションで見せてくれたのでしょう。

絵はまっちゃんが得意ですね。以前も何かで見ましたが可愛らしい絵を描きます。

 

 

おわりに

観音寺は今からおよそ1200年前、ほど近くにある「談山神社(たんざんじんじゃ)」の鬼門除けとして建立された、と番組内で説明がありました。古いですね。神社の鬼門除けがお寺というところが面白いなと思いました。神道と仏教が協力している感じが。

干し柿はもうずいぶん長いこと食べていないですね。食べたいなぁ。でも干し芋の方がもっと食べたいです。凄く好きなんですよねぇ。ストーブの上で焼いて食べる、子供の頃に祖父母の家に行くとそうやって食べていたことを思い出します。

 

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