ディスディスブログ

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割り算とは「割られる数の中に割る数が幾つあるのか」だとEテレ『又吉直樹のヘウレーカ!』で知って目から鱗が落ちました

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2017年9月27日水曜日22:00からEテレで放送された『又吉直樹のヘウレーカ!』が面白かったです。数学の番組です。

  

目次

 

 

『又吉直樹のヘウレーカ!』

www4.nhk.or.jp

 

お笑い芸人で作家の又吉直樹がニガテな数学。まして数学なんて…でも未知なる魅力にあふれているかも。一切数式を使わずに“人生に効く”す額が味わえる新感覚番組!

Eテレで放送された『又吉直樹のヘウレーカ!』の番組説明にはこのように書かれています。

この番組を観ても数学の点数が良くなるわけではないとナレーションで言っていました。

お笑いコンビ「ピース」の一人で、小説『火花』で芥川賞を受賞した「又吉直樹(またよし・なおき)」さんが、風変わりなカフェ「つまずき」のマスター役です。そこに訪れるお客さんがマスターに人生に効く数学を伝えられれば、飲食代は支払わなくて良いというカフェです。

普通にお金を支払って飲食することも可能です。

しかしその際は高額の料金を請求されます。例えばビールは1杯5,711円でココアが1,729円、全て素数とそれにまつわる数字です。

でも中には安価な飲み物もあります。例えばコーヒーは57円、アイスコーヒーは59円です。

57という数字は「グロタンディーク素数」と呼ばれるもので、数学者のグロタンディークさんが57を素数と間違えたことから名付けられた数字だそうです。

メニューの値段設定はアルバイト店員の「さきえちゃん」がしています。

さきえちゃんは、京都大学白眉センター数理解析研究所助教「鈴木咲衣」さんです。

今回カフェ「つまずき」を訪れた方は数学者の「千葉逸人」さんです。九州大学マス・フォア・インダストリ研究所准教授と肩書きが書かれていました。

 

twitter.com

 

ナレーションは「水曜日のカンパネラ」の「コムアイ」さんです。

 

ヘウレーカの意味

番組タイトルにある「ヘウレーカ」とは何の意味があるのかと調べたところ下記引用部分のようなことが書かれていました。

 

感嘆詞。古代ギリシャの科学者、アルキメデスが入浴中に「浮力の原理」を発見し、嬉しさのあまり裸で「ヘウレーカ、ヘウレーカと叫びながら街中を走ったという故事にちなむ。

- ヘウレーカとは - はてなキーワード

ヘウレーカとはのはてなキーワードにはこのように書かれています。

ヘウレーカそのものに意味があるというより、アルキメデスが原理を発見したときの感嘆の言葉が発見したという意味を持ったということのようです。

 

割り算って何だろう?

個人的にこの『又吉直樹のヘウレーカ!』で最も興味深かかったことは「割り算の意味」です。目から鱗が落ちました。

又吉さんは数学が苦手で、分数を分数で割るとか小数点がどうとかそういうところまではわかったけど、公式って何?とか考えていたら周りから遅れてしまっていたとかそういうことを仰っていました。

又吉さんではなくても、この「分数を分数で割る」ことって考え方が難しいですよね。

分数をどうして分数で割らなければいけないのか、そんなケースは日常で起こり得ないだろうと小学生の私も思っていました。

分数をひっくり返して掛けるとか意味がわかりません。

 

番組で「又吉直樹のそういうことだったのか!数学」というコーナーがあり、そこで又吉さんがこの「分数の割り算」について解説してくれていました。

 

「1/2のリンゴを1/2で割るってどういうことやねん、と思って」

「でも、割り算って何なんやろっていうのを根本的に考えたら、ちょっとわかりやすくなって」

要は割り算の『割る』っていうのは、『割られる数』の中に『割る数』が何ぼあるかっていうことやねんな」

「だから6の中に2は3つあるから6÷2=3っていうことやねんな」

「だから、この1/2のリンゴの中に1/2のリンゴは1個(1/2÷1/2=1)っていうことやねん。だろ?」

 

と又吉さんが言っていたのです。

これを聞いて私は鱗が落ちました。鱗が落ちるどころの衝撃ではなかったです。ああ、小学生の頃そういう風に考えれば良かったんだなと。

 

メトロノームの同期現象が不思議

他には同期に関する話も面白かったです。面白かったですけどわからなかったです。

横に置いたビール(?)のビン2つの上にガラス板かアクリル板を乗せて、更にその上にメトロノームを4つ並べます。

メトロノーム同士の距離は一定のようでした。

又吉さんがそれぞれのメトロノームを別々に動かし始めます。最初はバラバラにカチコチいっていたメトロノームの動きがしばらくすると徐々に合ってきて、最終的には同じタイミングでカチコチいい始めるのです。

メトロノームの同期現象」というそうです。

物理では作用・反作用の法則というそうです。

蛍(ほたる)の光が同期するとか、走っている人同士が同期するとか、それは生き物であるならできる気がしますけど、機械のメトロノームまで同期することがどうにも理解できませんでした。

 

ビンをおかずにテーブルのような固定されたところでメトロノームを動かしても同期するのでしょうか?

あえてそのような不安定な場所というか、他のメトロノームの動きを感じやすい状態にしていることには意味がありそうですね。

でもビルの複数並んでいるエレベーターにも同期起こったり、ろうそくの火にも同期が起こったりするみたいですから……ん〜不思議です。

ない頭で考えてもわからないです。

 

その同期が起こるメカニズムが実は同じなんだということを突き止めることも数学の役割なのだそう。

同期などの現象の背後に潜む普遍性、言い換えると全ての物事に通じる性質を解明することが数学の役割なのだ。そう言われるとロマンがあります。

 

この同期現象は「蔵元モデル」という方程式があるそうです。

蔵本モデル - WikipediaのWebページがありましたので興味のある方はご覧になって下さい。

 

おわりに

数学の話は他にもいくつかしていました。

正多面体の話も面白かったです。「オイラーの多面体定理」ですか。

「オイラーの定理」の話はどこかで聞いたことがありました……どこで聞いたのかは忘れましたが。

 

でも割り算って何だろう?というところが私には一番観ていて面白かったです。

割られる数の中に割る数が幾つあるのか、それが割り算ですよと、小学校当時の私が知っていればあんなに成績が悪くなかったかもしれません。

教科書にはそう書かれていたかもしれませんし、当時の私がそう言われたところで理解できたかは非常に怪しいですけど。

 

再放送は既に放送されてしまっていたと思います。

もう一度放送してくれれば、このブログを読んでくださった方にも面白さが伝わりそうですが……NHKオンデマンドでなら観られるかもしれません。

来週は第二回が放送されるのかも気になるところ。