ディスディスブログ

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MBS『プレバト!!』で雨宮萌果さんの海老名SAのミニかつ丼を詠んだ句に対する先生のアドバイスの例には同意できなかったです

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『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2021年1月7日の放送に俳句コーナーがありました。

俳句コーナーで1位を獲得してた「雨宮萌果」さんの詠んだ句に対する先生のアドバイスに少しモヤモヤしました。

 

目次

 

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MBS『プレバト!!』

テレビ番組『プレバト!!』についてです。

 

www.mbs.jp

 

人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。

 

公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。

あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆、などです。

中でも俳句がメインコンテンツと思われます。

 

放送時間

放送時間について。

放送は毎週木曜日の19時から20時までです。

 

出演者

出演者です。

メインの司会は「浜田雅功」さんです。

ダウンタウンの浜ちゃんですね。

 

アシスタントが毎日放送の「玉巻映美」アナウンサー。

ナレーションが「銀河万丈」さん。

 

俳句の査定員は「夏井いつき」さん。

俳句カテゴリの出演者は「梅沢富美男」さんを始め、「東国原英夫」さんや「立川志らく」さん、「中田喜子」さん、「千原ジュニア」さん、「藤本敏史」さん、「村上健志」さん、「横尾渉」さん、「千賀健永」さんなどがいます。

 

最近見始めた

実は私は『プレバト!!』を最近見始めています。

継続して観ているのは1年ほど前、2019年末くらいからでしょうか。

 

番組の存在は何年も前から知っていました。

しかし当時はどうも夏井先生の言葉の強さと荒さが受け付けないと感じてしまい、少し観ただけでそれから全く観ていませんでした。

その後、夏井先生が『NHK俳句』の選者に就任されてから、あああれはやはりエンターテインメントとして、役として演じている部分も大きいのかと思い至りました。

 

それからは夏井先生の印象が大きく変わって、ずいぶんと間が空きましたが、2019年末くらいからようやく継続して観るようになっています。

元から民放のバラエティ番組を好んでいないことも理由としては大きいでしょう。

 

俳句

『プレバト!!』の俳句カテゴリが、2020年1月7日の放送でも扱われました

今回のお題は「食券機」です。

 

この回では俳優の「津田寛治」さんを始め、アイドルグループ「Kis-My-Ft2」の「二階堂高嗣」さん、芸人「かまいたち」の「濱家隆一」さん、タレントの「小島瑠璃子」さん、元NHKアナウンサー「雨宮萌果」さんが出場していました。

 

民放もバラエティもほとんど観ないので、お顔とお名前は知っていますけど、どういう方かは知らない方ばかりです。

雨宮さんは『NHKあさイチ』に出演されていた方なので知っていました。

 

レギュラー陣では「梅沢富美男」さんと「皆藤愛子」さんが出演していました。

 

1位は雨宮さん

俳句カテゴリで今回1位を獲得したのは雨宮さんでした。

今回が初登場だったみたいです。

初登場で才能アリで1位です。

得点は「70」点。

 

詠まれた句は、高速道路のサービスエリアでの食事風景です。

家族で旅行していたときに立ち寄ったサービスエリアで何か食べたいのだけれど、旅の目的地でも美味しいものを食べるのだから、ここはミニサイズで我慢したことを詠まれたようです。

 

添削はなし

雨宮さんの詠んだ句について、先生からの添削はなかったと思います。

初出場で1位、且つ添削なしは素晴らしいですね。

 

私も雨宮さんの句を聞いて、あるいは見て、良い句だと感じました。

情景がパッと見えてくる句は良い句と思っていて、こちらの句にはそれがありましたので。

 

アドバイス

添削はなかったですけど、これから特待生を目指す上での「小さなアドバイス」はありました。

 

サービスエリアは海老名でなくても良いのではないか、海老名という地名をどう活かすか。

実際に雨宮さんが食べたものは「かつ丼」、これは事実は事実としてあるのはわかる。

だけれども、これを「天丼」にすると文学として面白いひねりが生まれる。

そうすると(聞き手が)「海老ね」と海老の色が(映像として)見えてくる、こんな「小さなウソ」のつき方をして作品の質をちょっと上げる、こんな手もあります。

 

原文ママではありませんが、先生はこのように仰っていたでしょうか。

「天丼」は天ぷらを載せた丼のことですから、「海老名」と天ぷらの「海老」を掛けているのですね。

 

違和感

私はこの先生のアドバイスには賛同できなかったのですよね。

いえ、イメージを膨らませて、ウソを入れることそのものは悪いことではないと思います。

アドバイスの具体的な内容には賛同できなかったということです。

 

と言いますのも、海老名だから天丼としてしまうことは、両者が付きすぎている気がしたからです。

狙いすぎ感があると言いますか。

 

ミニかつ丼をミニ天丼としてしまっては、詠み手の「狙い」が聞き手に伝わってしまい句が凡庸に見えます。

私はオリジナルのままの方がそういう余計な「疑い」みたいなものが頭をよぎらず、脳内に情景を素直に描写できて良いと感じられました。

 

先生も、あくまでアドバイスをしただけです。

天丼についてはそのとき思いついたアイデアかもしれませんので、付きすぎているとかどうとかまでお考えでなかったかもしれません。

また私の解釈がおかしいだけの可能性も少なからずあります。

 

津田寛治さん

津田寛治さんの句も個人的には好きな句でした。

句が好きというより、津田さんの切り取った情景が好きですね。

 

句の点数が38点、順位が4位とあまり良くなかったです。

確かに説明を聞いた後に詠まれた句を見てみると、伝えたいことを伝えられていないようで、もったいない句と感じられます。

 

津田さんの詠まれた句は、食堂の食券機に、大好物の鰤(ぶり)が出てくる「鰤の照り焼き定食」や「鰤の煮付け定食」を選ぶときの、ボタンの赤いライトが煌々と照らされている様子を描かれています。

 

鰤は冬が旬のお魚ですよね、確か。

津田さんは北陸、福井のご出身だそうですから、食堂の外は雪が降っているかもしれません。

身が凍る思いをしてたどり着いた食堂、扉を開けると店からの熱気が襲ってきます。

眼鏡をかけていればレンズが曇るような。

店内に温かさを覚えながらも、入店直後ですから身体はまだ冷たく手もかじかんでいて、財布からお金を取り出す手を思うように動かせない。

そんなもどかしさを覚えながら、赤いランプが煌々と灯る「鰤の照り焼き定食」のボタンを探して目で追っている、そんなイメージです。

ランプの赤色にも温かさを感じます。

いやいや、良いですね。

 

先生も「やろうとしていることは悪くない」と仰っていました。

 

情景を上手く切り取ること、切り取った情景を季語を含め17音に収めること、これはまた別の技術が必要でしょう。

津田さんは前者は上手くいったけれども後者が上手くいかなかった。

そこが俳句の難しさであり面白さであり奥深さであるのでしょう。

 

おわりに

ということで、MBS『プレバト!!』で雨宮萌果さんの詠んだ句に対する先生のアドバイス内容はあまり良くなかった気がしたことを書いた記事でした。

 

2021年版 夏井いつきの365日季語手帖

2021年版 夏井いつきの365日季語手帖

 

 

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