ほぼ毎週日曜日23:30から『tvk(テレビ神奈川)』にて音楽トーク番組『ザ・カセットテープ・ミュージック』が放送されています。
2019年9月1日は第41回「湿度じめじめ特集」が放送されました。
目次
tvk『ザ・カセットテープ・ミュージック』
2019年1月13日日曜日22:30より『tvk(テレビ神奈川)』にて音楽番組『ザ・カセットテープ・ミュージック』の放送が始まっています。
「カセットテープ」のリバイバルブームがきている昨今。
昔懐かしのカセットテープが流れる、珠玉の『80年代歌謡曲』を聴きながら、夜な夜なトークを繰り広げていく、夜更かし好きなオトナたちのための音楽トーク
録画データの番組説明にはこのように書かれていました。
元々は2017年に『BS12 トゥエルビ』で放送されていた番組で、tvkが放送の権利を買って2019年から放送している、ということになるのでしょう。
2019年4月28日日曜日に放送された、第12回「春の名曲フェア~マキタの春~」からは、23:30から24:00までに放送時間が変更されています。
メインMC
『ザ・カセットテープ・ミュージック』の番組MCは2人います。
お一人は俳優でありミュージシャンの「マキタスポーツ」さんです。
もうお一方は音楽評論家・野球評論家の「スージー鈴木」さんです。
カセットガール
第3回からでしたか、「カセットガール」と名付けられた番組アシスタントの女性タレントさんも1名加わっています。
番組内ではカセットガールを「カセガ」と略すこともしばしば。
カセットガールは1回の収録ごとに人が入れ替わるようです。
tvkの独自改編
tvkで2019年8月11日日曜日に放送された『ザ・カセットテープ・ミュージック』は第25回「もっと声に出して読みたい歌詞特集」から、tvkの放送では大きな変化がありました。
カット放送
BS12のオリジナル放送では、30分の放送時間の番組だった『ザ・カセットテープ・ミュージック』が、第25回「もっと声に出して読みたい歌詞特集」から1時間放送に枠が30分拡大されています。
放送時間も移動したようです。
しかし、tvkの放送は放送枠も時間も変わっていませんでした。
要するにオリジナル放送から半分ほどカットしてtvkで再放送されているということです。
放送回が大幅に飛ぶ
個人的には編集版というだけでも大きなショックでした。
しかしそれはまだ序章でしかなく、2019年9月1日の放送ではさらに大きなショックな出来事が起こりました。
2019年8月25日に放送された第27回「日本アイドル史概論」でした。
オリジナルは2018年11月4日に放送されているようです。
その次の回、2019年9月1日には第41回「湿度じめじめ特集」が流れていたのです。
つまり14回も放送回を飛ばして放送したということ。
第41回のオリジナルは2019年06月2日に放送されています。
tvkでは、前回の第27回「日本アイドル史概論」までは第1回から順番に放送されていました。
第25回からはカットが入っていたものの、それでも順番通りには放送されていたのです。
ところが今回、とうとう放送回まで大幅に飛ばすようになってしまいました。
もうこれは個人的には大きすぎるショックです。
畳み始めている?
おそらくですけど、tvkの放送はそう長くないタイミングで終了するのではないでしょうか。
上に書いたことから、広げた風呂敷を畳み始めている印象を受けますから、秋の改編で終わるのではないかと個人的には感じています。
放送してくれるだけでありがたい?
放送してくださっただけでもありがたいことです。
それはもう間違いなくありがたい。
『ザ・カセットテープ・ミュージック』では、多くの知らない曲を知ることができましたし、既知の曲でも新たな発見があったり再認識させられたりしたので。
しかしそれと同時に、そんな中途半端なことをするくらいなら端から放送しなければ良いのに、というモヤモヤした想いも心に湧き上がるのを感じます。
秋に番組改編で終了すると決まった訳ではないですけど、カットされていると知った時点で終了する可能性は考えていました。
危機感か?
tvkを見られない方に書きますと、tvkは音楽番組が比較的多いローカル局です。
これはあくまでも私の主観ではありますが、tvkがオリジナルで放送している多くの音楽番組より、『ザ・カセットテープ・ミュージック』の方が面白いです。
それも圧倒的に。
「俺らの音楽番組が他局の再放送に食われてしまう」という危機感があって、カットしたり放送回したり終わらせたり(これは私が予想しているだけ)……をしている可能性も、今記事を書いていて思いました。
だとすれば、それはある種の嫉妬から来るものかもしれません。
第41回「湿度じめじめ特集」
これ以上書くと単なる悪口になりかねないので、ここからは第41回「湿度じめじめ特集」について書いていきます。
私はスージーさんの仰ることに毎回のように感心させられているのですが、今回に関してはスージーさんの仰ることがよくわからなかったです。
「歌声湿度計」がわからない
今回スージーさんは「歌声湿度計」と称して、歌手の声から湿度を計測するように話を展開させていました。
「ハスキーボイス=湿度のある声」だそう。
これが私にはわかりませんでした。
歌声湿度計
歌声湿度計に関して、スージーさんは下記のように発言していらっしゃいます。
ハスキーボイスっていうじゃないですか
あれは声に湿度が溜まっていると考えるとですね
声にも0度から100度の分類ができるんじゃないかと
一番わかりやすく言いますと
湿度100%は森進一、八代亜紀、アンドASKA
0%はチャゲ
CHAGE and ASKAは0と100です
平均50くらい
この辺、喉に水が溜まっている感じってありまして
あれを湿度と捉えるとですね
全てのハスキーボイスの人っていうのを
湿度で測定できるのではないかという分析sdfghjですね
ということを仰っていました。
最後はマキタさんたちの笑い声が被ってしまい、うまく聞き取れませんでした。
ハスキーボイスとは何?
ハスキーボイスとは何かについて調べてみましょう。
ハスキーボイス (husky voice) とは、しゃがれた声、かすれた声の事。「嗄声」と似た言葉だが良い意味で用いられる。嗄声の一形態といえる。悪声の意味で使われることは少なく、「ダミ声」とは対照的である。
(略)
ハスキーボイスのハスキーは、トウモロコシの皮の意味のhuskからきている。そこから、乾いた殻、からからのしゃがれ声のという意味になってハスキーボイスという言葉が出来た。
ハスキーボイスのWikipediaには上記引用部のように書かれています。
注目すべきは「乾いた殻、からからのしゃがれ声のという意味になってハスキーボイスという言葉が出来た」という点です。
私もハスキーボイスに対してWikipediaと同じ感覚を持っています。
つまり、ハスキーボイスは乾いているイメージが私の中には強くあります。
ですから「ハスキーボイス=湿度のある声」とは到底なり得ないのです。
「ハスキーボイスであればあるほど湿度計が下がる」のなら理解できます。
しかし、スージーさんは「ハスキーボイスであればあるほど湿度が上がる」と仰っているのですから……う〜ん、という。
曲リスト
第41回「湿度じめじめ特集」で放送された曲のラインナップです。
- 「抱いた腰がチャッチャッチャッ」ビートたけし&たけし軍団 (1984)
- 「十人十色」大江千里 (1984)
- 「かりそめのスウィング」甲斐バンド (1975)
- 「おそうじオバチャン」憂歌団 (1975)
- 「Lemon」米津玄師 (2018)
- 「あなた」小坂明子 (1973)
- 「CLOUDY HEART」BOØWY (1985)
- 「恋人も濡れる街角」中村雅俊 (1982)
- 「優しい雨」小泉今日子 (1993)
以上になります。
赤色の曲はtvkの放送でカットされた曲。
「CLOUDY HEART」は以前、第23回「BOØWY 特集」でも扱われていました。
そこでBOØWYには湿度が高い曲が多いということを言っていたような。
前半、憂歌団の「おそうじオバチャン」までが、スージーさんの歌声湿度計です。
米津玄師さんの「Lemon」移行はマキタさんチョイスの、湿度のあるコード「m7-5」の曲たちになります。
「おそうじオバチャン」が名曲
今回紹介された中では、憂歌団の「おそうじオバチャン」を、私は今回初めて聴きました。
いやこれめっちゃ良い曲ですね。
名曲。
番組ではアコースティックと思われるライブのバージョンを流していました。
電子楽器ではない。
まぁとんでもないグルーブ感。
グルーヴ感と書いた方が良いでしょうか。
マキタさんも仰っていましたが、疾走感もあります。
ギターも素晴らしく良い。
1975年にこんなかっちょええブルースを奏でるバンドがあったのですね。
感動と興奮で全身が泡立ちました。
スージーさんは、ヴォーカルの「木村充揮」さんを人間国宝にしたい、とまで言っていました。
それほどまでに好きなのですね。
私はさすがに国宝までは思わないですけど、カッコイイのは間違いないです。
ハスキーボイス云々、湿度云々には理解が追いつきませんでしたけど、スージーさんのおかげでまた1曲名曲に出会うことができました。
ありがとうございます。
ブックオフなどに中古が売られていたら買って聴いてみたい。
放送禁止処分
「おそうじオバチャン」や憂歌団のことをネットで調べていたところ、気になる事実を知りました。
1975年10月1日、トリオレコードのショーボートレーベルからシングル「おそうじオバチャン」でデビュー。同曲は彼らの代表曲として知られているが、一週間後に「掃除婦に対して差別的な歌である」との理由により、放送禁止処分を受けた[2]。
憂歌団のWikipediaには上記引用部のように書かれています。
掃除婦に対して差別的な歌であるとして放送禁止処分を受けたと。
『ザ・カセットテープ・ミュージック』の放送では全てを聴けなかったため、どれだけ差別的な歌詞なのかを歌詞紹介サイトで拝見しました。
ところが、私が読んだ限り歌詞の内容は差別的ではないと思いますし、むしろ日々汗水流して働いている労働者の悲哀を描くことで、彼らへの敬愛を示している印象すら抱きます。
いや確かに、言葉の一つ一つを拾っていくと、汚く受け取れる言葉もあるにはあります。
しかし……あれを差別と捉えるというのは、言葉の上っ面だけを見て判断したということになるのではないでしょうか。
手垢のついた表現になりますけど、あれを差別と捉えた人こそ差別をしているのではないか、と思ってしまいますね。
憂歌団
「憂歌団(ゆうかだん)」について、私はほぼ知りません。
存在自体はもちろん知っていました。
でも彼らの音源をレコードやCDですすんで聴いたことがありませんでした。
接点はというと、たまたまラジオやテレビを聴いたり観たりしている中で、彼らの曲が紹介されていて聴いた……的なことがほとんでしょう。
まさに今回の『ザ・カセットテープ・ミュージック』のように。
ゲゲゲの鬼太郎
私の中にある憂歌団のイメージは『ゲゲゲの鬼太郎』です。
1990年代でしたっけ、フジテレビ系列で放送されていたアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』のオープニングとエンディングテーマ「カランコロンの歌」を憂歌団が歌っていました……よね?
その印象が極めて強いです。
子どもの頃から鬼太郎好きです。
『コミックボンボン』で毎号楽しく読んでいました。
しかし90年代の『ゲゲゲの鬼太郎』が放送されていた当時は、私は既にアニメをあまり観ない年齢に入っていたと思います。
なので欠かさずに観ていたシリーズではありませんでしたが、観ている回もそこそこあったはずです。
90年代のシリーズは、初期のようなおどろおどろしさを感じられる作風で、キャラクターに使われていた色使いも80年年代のものとはだいぶ違ったと記憶しています。
1980年代のシリーズはほぼ観ていました。
あのシリーズはもっとカジュアルでありつつ、都会的な雰囲気もある作品でした。
水木作品らしい「おどろおどろしさ」にやや欠ける感。
猫娘より「ユメコちゃん」という人間の女の子がヒロインでした。
2019年現在放送されているシリーズは一切観ていません。
おわりに
ということで、『ザ・カセットテープ・ミュージック』が放送回を14回も飛ばしていたことと、第41回「湿度じめじめ特集」で憂歌団の「おそうじオバチャン」を知ったことを書いた記事でした。
BSトゥエルビの方を観たいです。
- 作者: ザ・カセットテープ・ミュージック,マキタスポーツ,スージー鈴木
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
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