NHK連続テレビ小説『わろてんか』、2018年1月31日放送の100話はリリコが運命の出会いを回でした。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
『わろてんか』第18週「女興行師てん」
2018年1月29日月曜日から朝ドラ『わろてんか』は第18週「女興行師てん」の放送が始まっています。
『わろてんか』の時代設定は昭和9年(1934年)です。
本作のヒロイン「北村てん(きたむら・てん、演:葵わかな)」は、17週に夫の「北村藤吉(きたむら・とうきち、演:松坂桃李)」を亡くしました。
籐吉との間にできた子ども「隼也(しゅんや)」は、現在アメリカにいるようです。何でも通っていた大学を退学して渡米したとかで、現在は「てん」の義理の母「北村啄子(きたむら・つえこ、演:鈴木京香)」のもとへ身を寄せていると言っていたかと思います。
「てん」は大阪と東京に寄席小屋「風鳥亭(ふうちょうてい)」を30軒も出している「北村笑店(きたむら・しょうてん)」のご寮人さん(ごりょんさん)、女将さんです。籐吉亡き後は社長になりました。
「てん」の従兄弟の「武井風太(たけい・ふうた、演:濱田岳)」が大番頭(総支配人)のままでしょうか。「てん」の経理を手伝っていた「トキ(演:徳永えり)」は現在は子育てで休職中。
「てん」のかつての見合い相手で籐吉の親友でもあった「伊能栞(いのう・しおり、演:高橋一生)」は現在は北村笑店の役員として経営に参画しています。
「亀井庄助(かめい・しょうすけ、演:内場勝則)」などの従業員と、藤吉の芸人時代からの仲間「キース(演:大野拓朗)」と「アサリ(演:前野朋哉)」はしゃべくり万歳でお笑い界のトップにいるようで、
「万丈目吉蔵(まんじょうめ・きちぞう、演:藤井隆)」は、現在は芸人を辞めて万歳のネタを書く作家に専念、妻の「万丈目 歌子(まんじょうめ・うたこ、演:枝元萌)」は芸人からカフェ「マンマン」の経営者に戻っています。
「岩さん(がん・さん、演:岡大介)」は……芸人のままでしょうか。
女興行主として
昭和初期当時は、今よりもっと女性が社長を務めることが難しかった時代でして、周囲からはお飾りの女社長だと思われている「てん」、彼女自身もそれを完全には否定することができず、またそんな自分も気に入らないようです。
そこへ栞から、女興行主ならではの視点に立って新たなスター芸人を見つけてはいかがと提案を受けた「てん」は、トキと一緒になって芸人発掘をすることにしました。
トキは立候補しています。休職中に色々な雑誌を読み漁っていたので、流行には敏感になっているからとか何とか言っていたでしょうか。
トキが広げた雑誌のうち少女歌劇団(宝塚?)の表紙を見て、「女子(おなご)が女子に憧れる」そんな女子が主役の漫才をしてみたら良いのではないかとなり、トキと2人で女の芸人を見つけようということになりました。
リリコに白羽の矢が立つ
夫婦漫才ではなく「シュッとしてはる女子が憧れる女子」の漫才です。
格好良い女子の漫才師がいたらお客さんがもっと増えるのではないか、と「てん」は考えています。
「高座に立つだけでパァッと周りに花が咲いたようになる女芸人」が条件です。
そこへちょうど北村の家を訪ねてきた人がいました。「リリコ(演:広瀬アリス)」です。
玄関でリリコを迎えた「てん」は、リリコを見るなり「しゃべくりが上手くて、華のある、パァッと周りに花が咲いたような……」と条件にピッタリ合う人を見つけるのでした。
リリコが芸人に
「てん」とリリコは早速、栞が社長を務める「伊能商会」へと向かいました。
伊能商会は映画事業に加え、不動産、百貨店など多角経営に成功、日本有数の企業に急成長しています。
社長室で、栞に対して栞の映画の看板女優であるリリコを北村笑店の女芸人としてください、と頭を下げる「てん」、リリコは既に芸人に乗り気のようです。
栞は条件をつけてはいましたがそれを快諾、晴れてリリコは芸人の道に戻ることになりました。
リリコはいきなり日本一を決める漫才大会に出場することになりました。相方もいないのに。
ということで、リリコたちは相方を探すことになりました。相方は男性で、条件は「顔が良くて、洋楽器の演奏ができて、しゃべくりもできる」そんな人です。
100話の終盤では、リリコはトーキー映画反対のデモ行進をする中の一人「川上四郎」と出会っています。道の曲がり角で出合い頭にぶつかる、例の出会いです。
どうやら四郎がその「顔が良くて、洋楽器の演奏ができて、しゃべくりもできる男性」になりそうです。条件と合致しているようには……?
四郎は「松尾諭(まつお・さとし)」さんが演じています。
洋楽器とはおそらくアコーディオンですね。漫才というとアコーディオンのイメージがあります。
ていうか、リリコと四郎は結婚しそうですね。
流行歌万歳と女流作家
「てん」はリリコに「流行歌万歳」をやらせようとしています。
民謡や音頭ではなく、流行りの歌を取り入れたらお客さんにウケると考えてのこと。
また、漫才のネタも男ではなく女性に考えてもらう必要を感じて、会社で作家の面接を行っていました。
そこへやって来たのが、かつての籐吉の許嫁として「てん」のライバルで、現在は新聞社でしたか、そこで記者として働いている「杉田楓(すぎた・かえで、演:岡本玲)」でした。
記者として寄席の取材をしてきたことでお笑いのことに詳しく、文才もある、作家にうってつけです。与謝野晶子に憧れていたのでしたっけ?
こうして優秀な女性がどんどんと「てん」の元に集ってきています。
おわりに
今週から物語の起承転結のうち転に入った感じがします。いや、籐吉の死から転かも。
全150話ほどでしょうから、100話で物語の2/3が終わったことになります。早いです。
既存のメンバーの立ち位置が変わったり、新しいメンバーが入ったりして、99話100話とかなり忙しい感じで推移していましたが、99話と100話を一週間使ってじっくり描いても良かったように思います。
四郎演じる松尾諭さんは、朝ドラの前作『ひよっこ』ではバスの車掌「益子次郎(ましこ・じろう)」を演じていました。四郎と次郎、意識しているのでしょうか。