NHK連続テレビ小説『わろてんか』、2018年2月21日放送の118話は隼也とリリコに恋愛フラグが立てていました。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
『わろてんか』第21週「ちっちゃな恋の物語」
2018年2月19日月曜日から朝ドラ『わろてんか』は第21週「ちっちゃな恋の物語」の放送が始まっています。
『わろてんか』の時代設定は昭和9年(1934年)頃と思われます。
本作のヒロイン「北村てん(きたむら・てん、演:葵わかな)」は、17週に夫の「北村藤吉(きたむら・とうきち、演:松坂桃李)」を亡くし、以降「北村笑店(きたむら・しょうてん)」社長に就任しています。
籐吉との間にできた子ども「隼也(しゅんや)」は、アメリカのショービジネスに興味を持ち、通っていた大学を退学して渡米しました。アメリカでは「てん」の義理の母「北村啄子(きたむら・つえこ、演:鈴木京香)」のもとへ身を寄せていましたが帰国していて、北村笑店で働いています。
「てん」の従兄弟の「武井風太(たけい・ふうた、演:濱田岳)」が専務、「てん」の経理を手伝っていた「トキ(演:徳永えり)」は風太と結婚してからは子育て中心に移行しています。
「てん」のかつての見合い相手で、籐吉の親友でもあった「伊能栞(いのう・しおり、演:高橋一生)」は、トーキー映画を扱う映画会社から不動産、百貨店など手広く手掛ける「伊能商会」を経営しつつ、北村笑店の役員として「てん」を支えています。
「風鳥亭」の元席主「亀井庄助(かめい・しょうすけ、演:内場勝則)」は北村笑店の従業員のままのようです。
「万丈目吉蔵(まんじょうめ・きちぞう、演:藤井隆)」は、現在は芸人を辞めて北村笑店文芸部の部長として、漫才のネタを書く作家業に専念、吉蔵の妻「万丈目歌子(まんじょうめ・うたこ、演:枝元萌)」は芸人からカフェ「マンマン」の経営者の専業に戻っています。
かつては「てん」のライバルだった「杉田楓(すぎた・かえで、演:岡本玲)」は、北村笑店文芸部に入って主に「ミス・リリコ・アンド・シロー」のネタの台本を書いています。
藤吉の芸人時代からの仲間で、しゃべくり万歳でお笑い界のトップに立っていた「キース(演:大野拓朗)」と「アサリ(演:前野朋哉)」はコンビを解消、キースは東京で新しいコンビを組み活躍し、アサリはピン芸人で漫談家として活動することになりました。
「岩さん(がん・さん、演:岡大介)」は芸人のまま?
「てん」のライバルとして籐吉のことを好きであり続けた「リリコ(演:広瀬アリス)」は映画俳優から女芸人に戻って、栞が連れてきた「川上四郎(かわかみ・しろう、演:松尾諭)」と「ミス・リリコ・アンド・シロー」として「しゃべらん漫才」のお笑いの新機軸を打ち立て、「北村笑店」の看板芸人になっています。
マーチン・ショウ日本公演へ
隼也がアメリカへ行っていた際に、欧米のショービジネスを勉強していて、その中でも当時大流行していた「マーチン・ショウ」に感動して、彼は何とかそのマーチン・ショウを日本でも公演できないかと考えています。
先週はそれで大やけどをしていました。
マーチン・ショウの代理人を名乗る男から日本公演の話を持ちかけられて、手付金として5000円でしたっけ、前金が欲しいと言われたことを真に受けてしまい籐吉から譲り受けたお金を使って支払ってしまったのですね。
要するに詐欺です。
金を受け取った代理人は直後に行方をくらませています。が、後に逮捕されました。
そんなこともあって、「てん」も風太も栞も、自らの隼也への監督不行き届きを謝罪しました。
「てん」は親ということもあって、もう一度北村笑店で下働きから始めさせることにしました。
詐欺に遭ったとはいえ、隼也の目の付けどころ自体決して悪かった訳ではない、彼には先見の明があると判断した栞は、隼也に企画書を書いてみなさいと勧めています。
隼也は栞から言われてさっそくマーチン・ショウ日本公演実現のための企画書を作り始めます。
詐欺代理人の通訳をしていた「加納つばき(かのう・つばき、演:水上京香)」も隼也を手伝っています。
そうしてできあがった企画書は栞はもちろん、あの頑固で保守的な風太と、そして頑なに息子をマーチン・ショウに関わらせたがらない「てん」をも納得させるもので、マーチン・ショウの日本公演は本格的に始動しました。
しかし「てん」も風太も、マーチン・ショウ日本公演に隼也を一切関わらせない意思は変わりません。
隼也とつばきは恋愛に発展するのか?
隼也と「つばき」は徐々に心の距離を近づけているようで、恋愛や結婚のフラグが立っているような……しかし、これは上手くいかないような気もします。
上手くいかないというか、大きな壁が立ちはだかるのではないかと。
「つばき」は帰国子女なのでしたっけ、そういう背景や、服装・立ち振舞いを見るに良いところのお嬢様と思いますから、親に隼也との恋愛や結婚を反対されるとか何とか、そういう展開があるのではないかと私は予想しています。
「てん」と籐吉が「藤岡儀兵衛」に反対されたように。
リリコと四郎の結婚フラグ
隼也リリコと四郎にも恋愛・結婚のフラグが立っています。
116話でしたか、117話でしたか、四郎は高座から楽屋に戻った直後に倒れました。
リリコは熱心に四郎を介抱してやります。
「てん」の家の台所を借りてお粥を作ってあげていました。
落ち着いた四郎に事情を聞くと、自分がもっとシュッとしていないとリリコと釣り合わないと考え、リリコのために痩せようと3日間何も食べていなかったのだそう。絶食。
話を聞いたリリコは……
「あんたはそのまんまでええ。うちはそのまんまのあんたがええんや」
と言っていました。それは慰めではなく本心で言っているようでした。
それ以来、リリコは熱がある気がするとか胸が苦しい気がするとか「てん」に訴えています。
心配した「てん」はリリコの額に手を当てますが熱はないようです。
ゴンドラの唄
リリコは「てん」に四郎のことが気になって仕方がないと言います。「温い」気持ちになると。
また介抱してもらったお礼にともらったスカーフも「てん」に見せます。
もらったときは愛想なくしていましたけど、やはり嬉しかったようです。
すると「てん」はリリコにそれは恋だと言っていました。
言っていたというか歌を歌っていました。「ゴンドラの唄」を。
「ゴンドラの唄」(ゴンドラのうた)は、1915年(大正4年)に発表された歌謡曲。吉井勇作詞。中山晋平作曲。
芸術座第5回公演『その前夜』の劇中歌として生まれ、松井須磨子らが歌唱、大正時代の日本で流行した。
ゴンドラの唄にはこのように書かれています。大正時代に流行った歌なのですね。
籐吉さん堪忍やで
昭和9年当時の「てん」たちは40代から50代に入ろうかとしている年齢でしょうか。
それだから、リリコは恋をすることを忘れていて、四郎に対する思いが恋だとなかなか気づけなかったということだったのでしょう
籐吉の仏壇に向かい「籐吉さん、堪忍やで」といった台詞は、幼少から続いていた籐吉への片思いの終わりを意味しました。
この台詞はとても感慨深いものがありました。
おわりに
リリコと四郎の恋愛はもどかしさもあってとても好みです。
史実のミスワカナと玉松一郎は……なんですよねぇ。
ドラマでそこまでやってしまうのか……そこまでやらないで良いような。