毎週月曜日22:00からEテレで放送されている料理番組『グレーテルのかまど〜second season〜』、2017年7月17日の放送は「関西 夏の味 松井今朝子の冷やしあめ」でした。
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Eテレ『グレーテルのかまど』
“大人になったグレーテルたちへ”。
仕事や子育てなどで忙しい毎日を送る女性たちにとって、甘いものでひと休みする時間は、かけがえのない癒しの時間。
そんな女性たちを、15代ヘンゼル(瀬戸康史)と魔法のかまど(キムラ緑子)のコンビが応援します。
というイントロダクションです。
「15代目ヘンゼル」こと俳優の「瀬戸康史(せと・こうじ)」さんが、ヘンゼルがグレーテルと暮らす家の「かまど」と一緒に楽しくスイーツを作る番組です。
「かまど」は俳優の「キムラ緑子(きむら・みどりこ)」さんが演じています。
「関西 夏の味 松井今朝子の冷やしあめ」
2017年7月17日の『グレーテルのかまど 〜second season〜』の放送は、「関西 夏の味 松井今朝子の冷やしあめ」でした。
関西の暑気払いの定番と言われている「冷やしあめ(冷やし飴)」が今回のスイーツ(?)です。
「暑気払い(しょきばらい)」とは、夏の暑い時期に食べたり飲んだりするもののことですね。冷たい食べ物だったり身体を冷やすものを摂取して身体から暑さを取り除こうということかと思います。
冷やし飴(ひやしあめ)は、関西を中心とする飲料。
(略)
なお、広島以西および関東には広まっていない(関東にはかつて存在したが、その大部分は撤退した模様)。
冷やし飴のWikipediaにはこのように書かれています。
番組では、水飴に生姜を加えたものを、お湯で割れば「飴湯(あめ・ゆ)」、水で割れば「冷やしあめ」と表現していたかと思います。
引用分にあるように「冷やし飴」は関東ではまず見られない飲み物です。私は人生で一度も見たことも飲んだこともありません。
ヘンゼルくんも知らないようなリアクションを取っていました。瀬戸康史さんは九州は福岡県の出身だったと思いますので、そちらにも普及はしていないみたいです。Wikipediaの文言とも符合します。
関西では夏の風物詩で、街角の小さなお店でアイスキャンデーなどと一緒に売られるようになったということです。最近は観光地のカフェのメニューにもなっているそうです。確かに観光客にとっては珍しい飲み物ですからウケそうです。
ヘンゼルくんも言っていたかと思いますけど、私も「冷やし飴」というくらいですから、こってりとした甘い食べ物だろうと想像していました。
ちなみに、「かまど」は子供から馴染みのある飲み物で、当時は夏でも熱いものをのんでいたそうです。かまどなのに飲めるのですね。
麦芽水飴(または米飴)を湯で溶き、生姜の搾り汁や卸し生姜を加えた飲料を冷たい状態で飲むもの。
このような材料や作り方をするそうです。「生姜(しょうが)」を加えるため甘いだけの飲み物ではなくピリリとしたスッキリした味わいになるそうです。
番組ではさらに「ニッキ」を加えていました。ニッキはシナモンのことですね。
麦芽水飴なるものの存在も、実は今回初めて知りました。色は濃い琥珀色のような茶色をしていました。普通の水飴よりミネラル分が多く風味もあると。
松井 今朝子(まつい けさこ、1953年9月28日 - )は、日本の脚本家、演出家、評論家、直木賞作家。
松井今朝子さんのWikipediaにはこのように書かれています。直木賞作家さんなのですね。私は松井さんの作品は一度も読んだことがありません。
「冷やしあめ」の作り方
「冷やしあめ」の作り方は比較的シンプルでした。以下スパイシーバージョン。
まず「生姜」の皮を剥いておろし金でおろし、ガーゼで絞り汁と繊維に分けます。
鍋に「水」と「生姜の繊維」「黒砂糖」「三温糖」を入れて火にかけます。沸騰したら「弱火」にして約5分火にかけ煮詰めます。灰汁は取り除きます。
煮詰めたらガーゼやキッチンペーパーで濾します。鍋に「濾した液体」と「麦芽水飴」と「生姜の絞り汁」、さらに「ニッキ」も加えて「中火」にかけます。「一煮立ち」したところで火を止めます。「氷水」で冷やせばひとまず出来上がりです。
出来上がったものは「冷たい水」や「炭酸水」で割れば「冷やしあめ」になります。
おわりに
ヘンゼルくんが飲んだ感想は「凄くスッキリしていますね。甘みも残らないっていうかね。本当夏にピッタリ」「(炭酸水で割ったものは)生姜のせいなのか、炭酸をより強く感じますね。喉にくる感じ」「(スパイシーは)かなり生姜入れましたよね? 風味が加わることで生姜感が良い感じにほぐれているというか」などと言っていました。
飲んだ後、胸の辺りがポカポカしてきたそうですよ。
今回の『グレーテルのかまど』を観て、私の『冷やし飴』のイメージはかなり変わりました。生姜やニッキを入れるのはとても美味しそうで、これは一度と言わず何度でも飲みたいです。
想像でしかないですけど、材料は私が好きなものしかないので、絶対に好きです。
観ていて思ったのは冷やし飴を甘酒で割ったらどうだろうということです。美味しそうですけど甘すぎてしまいますか。生姜を多めに入れればいけるでしょうか。
夏は冷たくするのも良いですし、「かまど」みたいにあえて熱くして飲むのもまた美味しそうです。熱くても身体がスッキリサッパリとしそうで。冬は冬で生姜の効果で身体が温まりそうですから、冷え対策として有用に感じられます。
どうして関東地方というか私の住む首都圏地域にないのでしょうね。不思議です。