ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

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Eテレ『ふるカフェ系 ハルさんの休日』「福島・会津若松」編のお店「あんてぃーくCafe 中の蔵」さんは漆器店の作業蔵でした。馬カツが美味しそう

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毎週水曜日23:00-23:30にEテレで放送されている『ふるカフェ系 ハルさんの休日』、2017年4月5日から新シリーズが始まりました。

2017年6月28日放送された新シリーズ第13回は「福島・会津若松~古蔵の会津塗と江戸コーヒー~」です。

 

 

目次 

 

 

ふるカフェ系 ハルさんの休日 

www4.nhk.or.jp

 

今、地方では過疎化が進み、何代も受け継がれてきた古民家が廃屋として次々と取り壊されつつある。そんな古民家を惜しみ次世代に残そうとする試みが、リフォームカフェ。
一歩足を踏み入れば、懐かしい空間が広がる古民家カフェは、女性や若者達に新鮮なおしゃれスポットとして大人気。京都、奈良の町屋カフェや下北沢の古民家喫茶など全国的にブームとなっている。そんな古民家カフェを舞台に、記憶から失われつつあるかつての町の姿と記憶をドラマ形式で甦らせていく番組。カフェを訪れる住民たちとの出会いを通して、全国各地の意外な歴史を明らかにしていく。

こちらは以前のシリーズのイントロダクションです。

ドラマの冒頭に「古い建物を活かしたレトロなカフェがあると聞けば、全国どこへでも訪ねる」という、俳優の「渡部豪太(わたべ・ごうた)」さんが演じる、本作の主人公「真田ハル(さなだ・はる)」のセリフが入っています。

台詞の通り、ハルさんは古くから営業を続けている純喫茶的な喫茶店ではなく、古民家など古い建物をリフォームしたカフェを対象にしています。ハルさんは一部に熱狂的なファンを持つブロガーで、古カフェを取材する体で番組が進行します。

当番組は、カフェのオーナーさんがご本人で、お客さんも現地の方を起用しているため、渡部さんの他の出演者は演技の素人さんです。基本的に台詞が棒読みですし演技も上手ではありません。渡部さんの演技もほぼ全編に渡って滑っています。

ただこれは渡部さんが滑っているというより、脚本や演出が滑っていると捉えた方が良いでしょう。古カフェ好きかつ演技面が気にならない方であるならば、大いに楽しめる番組になっていると思います。

 

 

福島・会津若松編のカフェは「あんてぃーくCafe 中の蔵」さん

2017年6月28日放送された『ふるカフェ系 ハルさんの休日』の2017年春シリーズ第13回「福島・会津若松~古蔵の会津塗と江戸コーヒー~」編で、舞台となった古カフェは「あんてぃーくCafe 中の蔵」さんです。

番組内では「会津らしさが詰め込まれたカフェ」と紹介されていました。

福島県は会津若松市にある「蔵のカフェ」へと足を運んだハルさん、築250年の蔵を改装したカフェには、会津漆器の器や「起き上がり小法師(こぼし) 」がありました。

 

 

「中の蔵」さんの場所と営業時間・定休日

今回ハルさんが訪れた「あんてぃーくCafe 中の蔵」さんのある場所は福島県会津若松市大町1丁目にあるようです。

ネットで地図を見たとこでは、お店の最寄り駅はJR只見線「七日町駅」でしょうか。所在地名は「なのかまち」ですが駅名は「なぬかまち」とのことです。「なぬか」の方が個人的には好きです。

駅から国道252号線を南東方向へ進み、国道118号線の一つ手前の交差点を左に曲がり、直進して交差点を一つ抜けた左手にお店があります。「鶴ヶ城(つるがじょう)」の北の方角です。

 

若松城(わかまつじょう)は、福島県会津若松市追手町にあった日本の城である。
地元では鶴ヶ城(つるがじょう)と言うが、同名の城が他にあるため、地元以外では会津若松城と呼ばれることが多い。

若松城 - Wikipedia

若松城のWikipediaにはこのように書かれています。鶴ヶ城、会津若松城、若松城。

 

「中の蔵」さんの営業時間は11:00-17:00で、米・酒メニュー対応時間は毎週水曜11:00-15:00のみとのことです。定休日は木曜日で日曜日は不定休。放送翌日の2017年6月29日木曜日は残念ながら休業ですね。

放送直後は来店客が多くなるでしょうから注意をしたいところです。特に混雑が予想される土日のお昼前後に来店する場合は、事前にお店と連絡を取ることを考えた方が良いかもしれません。

調べたところWebサイトやブログといったページは見つけられませんでした。店名でネット検索をすると電話番号がわかりますので、予約を含め来店予定の方は電話を一本入れると良いでしょう。

  

 

「あんてぃーくCafe 中の蔵」の建物は築250年の作業蔵

「中の蔵」さんの建物は250年前に建てられた漆を扱う作業蔵でした。2017年の250年前というと1767年ですか、江戸時代の中期ですね。

建物は屋根が鶴ヶ城と同じ「赤瓦(あかがわら)」を用いていました。赤瓦とは鉄分が入った釉薬(ゆうやく)がかけられた瓦のことで、水が染み込まないため凍っても割れない、ということでした。

しかも建物の屋根は「片流れ」といって片方だけが傾いている住居が密集する町家などで多く見られる技法を用いていて、通りから見て奥の建物は山型の「切妻屋根(きりづま・やね)」屋根と、2つの異なる屋根の建物が連なっています。

その理由は「漆を扱う」と先述したように、建物は元々は「漆器屋」さんで、お店と蔵を繋いでいるからでした。

実際に建物の中に入ってみると、重厚な観音開きの扉があり、その先には「座敷蔵(ざしきぐら)」がありました。住居も兼ねていたのですね。

カフェは裏庭にありました。隠れ家的な。引き戸を開けて中に入ると、天井は低く、窓は小さいものが1つしかありません。このような密閉に近い空間になっている理由は建物が漆の作業蔵だったからです。漆は非常にデリケートで埃や紫外線を嫌うからこういう造りになっている、と店主の方がハルさんに教えていました。

漆器店は安永8年創業と言っていましたから、西暦に直すと1780年でしょうか。通りから見て、手前に漆器店、座敷蔵、作業蔵の順に建物が並んでいるそうです。カフェは作業蔵。

でもこの閉鎖空間のような状況は、隠れ家要素をより強調してくれますから、落ち着いて飲食をしたり読書をしたりしたい場合は打ってつけかもしれません。

 

  

「あんてぃーくCafe 中の蔵」さんの「しょう油とお餅のワッフル」

ハルさんは「中の蔵」さんで「日替わりランチ」と「コーヒー」を頼んでいました。

日替わりランチはランチプレートで、漆器の小鉢が3つもプレートに乗っていましたし、お味噌汁が入った椀も漆器のようでした。

ご飯は玄米で、メインディッシュは「馬カツ」でした。馬肉のカツです。他はサラダと漬物、つくねのような団子状のものと、魚でしょうか……がお皿に乗っていましたか。

「やわらか~い。しかもサッパリしていて、上品な味わいだ」とハルさんは馬カツを食べた感想を述べていました。

しかし、番組の最後に馬カツは特別に作っていただいたと言っていましたから、通常メニューにはないものと思われます。残念。

コーヒーは、急須と湯のみ茶碗のような椀、そして、すり鉢にコーヒー豆が入っている状態でテーブルに出されました。客がすり鉢でコーヒー豆をすり潰してそれを予め作ったコーヒーに加えて飲む「追いコーヒー」のスタイルです。

 

戊辰戦争(ぼしんせんそう、慶応4年/明治元年 - 明治2年(1868年 - 1869年))は、王政復古を経て明治政府を樹立した薩摩藩・長州藩・土佐藩らを中核とした新政府軍と、旧幕府勢力および奥羽越列藩同盟が戦った日本の内戦。名称は慶応4年/明治元年の干支が戊辰であることに由来する。

戊辰戦争 - Wikipedia

戊辰戦争のWikipediaにはこのように書かれています。

その「戊辰戦争(ぼしんせんそう)」の60年前に、会津藩は幕府から対ロシアの北方警備を任されました。しかし、厳しい寒さの影響でしょうか、栄養不足から病気になる人が出たそうで、その対策として幕府から薬として提供されたものがコーヒーだったとのことです。当時は擂り鉢でコーヒー豆をすって飲んでいたそうです。

 

 

おわりに

後半は「会津漆器」のことや「起き上がり小法師」のこと、会津の歴史的な背景などが中心に話が進んでいました。

私は子供の頃に数年、福島県に住んでいました。自動車の運転免許の合宿所も福島でしたから、私にとって何かと縁のある土地です。ただし会津方面はあまり行ったことがなく、両親の友人が会津に住んでいるということで数回遊びに行ったことがあるくらいでした。

でも「会津」の発音・アクセントが福島と標準語では異なりますから、あちらのアクセントを聞けて懐かしくなりました。

 

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