久しぶりのファッション関係の記事です。
先日、あるお店で『CANTON(キャントン)』の古着ジーンズを購入しました。
目次
CANTONを購入
『CANTON(キャントン)』のジーンズを購入しました。
古着のボトムは今年の7月に『Levi's(リーバイス)』のコーデュロイパンツを購入して以来です。
コーデュロイに関しては本ブログでも記事にしていたと思います。
コーデュロイパンツはLevi'sの517です。
300円ほどと非常に安価で購入しましたけど、今回はその10倍ほどの2,980円で購入しました。
私にとっては少々高かったですね。
『CANTON』とは?
『CANTON』とはどのようなブランドでしょうか?
ヒストリー | BIG JOHN JEANS / ビッグジョンジーンズ
『BIG JOHN(ビッグジョン)』さんの公式Webサイトの「ヒストリー」ページに、『CANTON(キャントン)』のことが触れられています。
1963年から『大石貿易』と『キャントン・ミルズ社』との契約から、『マルオ被服』が製作したジーンズを「CANTON」ブランドとして発売していた、ということのようです。
どういう経緯かは書かれていませんけど、おそらくアメリカの『キャントン・ミルズ社』から『CANTON』のブランドネームを使うことを禁じられたのでしょう。
『CANTON』の名前を使えなくなった『マルオ被服』は『BIG JOHN』ブランドを使うようになり、『大石貿易』は『BIG STONE(ビッグ・ストーン)』となったのだと思います。
私の想像なので合っているかはわかりません。
「BIG STONE」ブランドは2016年現在存在しないと思いますので、物語に登場した企業では大石貿易が一番割りを食った感がありますね。
ちなみに「大石」だから「大 (BIG) +石 (STONE) 」です。
私はこの「BIG STONE」のジーンズも所有しています。
今のような生活をする前に買いました。
ストレートのジップフライ、ジッパーは「Talon 42」。
確かBIG STONEのジーンズは「Cone Mills(コーンミルズ)」社製のデニム生地です。
2008年に「CANTON」はブランドを復活させているようです。
正式には「CANTON OVERALLS(キャントン・オーバーオールズ)」でしょうか。
現行のジーンズのパッチやタブはOVERALLS部分まで刻印されているみたいで、見分けを付けられそうですね。
私が購入した『CANTON』ジーンズ
私が購入した『CANTON』のジーンズを紹介しましょう。
なかなか良い色落ちをしています。
『DENIME(ドゥニーム)』の質感に似ている気もします。
パッチは革パッチでした。
残念ながら画像のような「革パッチ」は、1960年代中期のオリジナルではなく復刻みたいですね。
オリジナルは「紙パッチ」のようです。
「CANTON Products」と印が押され「CANTON OVERALL」表記がないです。
2008年の復活後ではなく、その前に造られたジーンズがあるのでしょう。
パッチからは「Lot.(ロット)」ナンバーを確認できませんでした。
通常パッチの左下に記されているものです。
実際に画像のパッチをよく見ると、ロットナンバーらしきものが薄っすらと見えますが、読み取れませんでした。
内部にタブがあり、「0411020」と書かれています。
この数字の羅列がLot.ナンバーと推察されます。
革パッチにもおそらく「0411020」と記されていたのでしょう。
タグには「NON SANFORIZED」とあります。
生地は「防縮ではない」と書かれています。
他、「15oz(15オンス)」のピュア・インディゴ・デニム、「縮率」が10%前後、サイズはウェストが31インチでレングスが34インチと書かれています。
画像がパッチの裏側です。
「純正のインディゴデニム」「コットン(綿)100%」「ユニオンメイド加盟店によって織られた生地」と書かれています。
残念なことに裾上げされているようです。
シングルステッチなので。
元はチェーンステッチのはずです。
一般的にチェーンステッチの方が人気があります。
それはシングルステッチとはアタリ(色落ち)が異なるからです。
チェーンだとアタリが斜めに出て、シングルだと縦に出やすいですね。
レングスはタグには34インチと書かれていました。
実際穿いてみたところでは私の脚より少し短かったですから、30インチほどにカットされています。
裾上げの縫製は丁寧なのでプロの方が施したのでしょう。
これは何でしょう。
「OORIUI」なる会社(?)の著作権に関する表記です。
デザインやフォントがすごく最近っぽい……。
「OORUI」については検索をかけてもわかりませんでした。
漢字に直すと「大琉蛇」でしょうか?
ピスネームは「赤タブ」です。
生地はレーヨンでしょう。
定規に隠れていますけど「Rマーク」入りが入っていました。
バックポケットの飾りステッチはなし。
大戦モデル?
ネットで他オーナーの所有する「CANTON」のバックポケットを拝見すると、Levi'sを意識したような緩やかなアーキュエイトステッチが見られますが……どういうことでしょうか。
こちらも「DENIME」っぽい。
バックポケット裏のポケット口はシングルステッチが2本入っていました。
脚を裏返してみたところ「Selvedge(セルヴィッヂ、セルヴィッジ)」でした。
脇割ではなく赤耳(赤ミミ)ということ。
サイドシームの「アタリ(色落ち)」の具合を見ても赤耳っぽいですね。
テーパリングもそこそこされていそうな。
テーパリングとは、人間の脚の形状に合わせて、ジーンズも裾に向けて徐々に細くすることです。
インシームはシングルステッチ。
フロントのトップボタン付近の生地には「Vステッチ」があり、角度が広めに取ってあります。
バックポケット裏は「カンヌキ(バータック)」と「裏リベット」がありました。
「隠しリベット」ではないです。
背面センターのベルトループはオフセットではありません。
オフセットとはセンターからズレている、という意味。
これらの特徴を見ていくと、このCANTONはLevi'sの「501」でいうなら1950年代前半の「革パッチ」時代のディテールに近いようなそうでもないような。
おわりに
実はまだ穿いていません。
試着はしていますけど穿いて外へは出ていないです。
この『CANTON』はオリジナルではない可能性が極めて高いです。
というか確実にオリジナルではなく復刻でしょう。
とはいえ、生地や縫製、色落ちは好みですから、まずまずの買い物だったと思っています。
できれば裾上げされていない物が良かったかなぁ。
足りないと思った画像は覚えていたら更新します。脚の裏面とバックポケット裏、ベルトループ、バックポケット裏の4枚ですか。夜に撮影すると暗いですし光の色味が昼間と異なるため、撮るなら同じ時間帯にしたいです。
追記:足りないと思われる画像をアップしました。