ディスディスブログ

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NHK『ドラゴンクエスト30th そして新たな伝説へ』で堀井雄二さんがドラクエ7の「キーファ離脱問題」を語っていました

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2016年12月29日22:00より、NHK総合にて『ドラゴンクエスト30th そして新たな伝説へ』が放送されました。

 

目次

 

「ドラゴンクエスト30th そして新たな伝説へ」

昨日2016年12月29日木曜日22:00-22:49に、ドキュメンタリー番組『ドラゴンクエスト30th そして新たな伝説へ』が放送されました。

待っていました。

NHK総合においてテレビゲームの『ドラゴンクエスト』が今年で30周年を迎えたことを記念する番組です。

 

ドラゴンクエスト30th ~そして新たな伝説へ~ - NHK

 

日本のゲームの歴史を作り続けてきた「ドラゴンクエスト」。堀井雄二の作るストーリー・鳥山明が描くキャラクター・すぎやまこういちによる壮大な音楽が結集したロールプレイングゲーム。シリーズ最新作開発中・その舞台裏に潜入。30年ぶりに明かされるドラクエ誕生秘話・爆発的ヒット作が生まれるまでのドラマとは? 山田孝之が堀井雄二を直撃・ドラクエファンからの質問に堀井の反応は?

 

番組説明にはこのようにあります。

 

名前の挙がっているうち、「鳥山明(とりやま・あきら)」さんは顔出しNGのため昔からお馴染みのロボットの自画像のみ、声もなく手紙での出演(?)でしたが、他のDQを語るためには欠かせない「堀井雄二(ほりい・ゆうじ)」さんや「中村光一(なかむら・こういち)」さん、「すぎやまこういち」さんは皆さんVTRに出演してインタビューを受けていました。

 

また、私たち世代では漫画『Dr.スランプ』の「Dr.マシリト」として有名な、当時『週刊少年ジャンプ』の編集者であった「鳥嶋和彦(とりしま・かずひこ)」さんもVTRに出演してインタビューを受けていました。

私は鳥嶋さんがきちんと話をするところを観るのは数回目だったと思うのですが、記憶が曖昧なので初めてかもしれません。

マシリトとは違って良い人っぽく見えました。

私たちはDr.スランプでかなり洗脳されていますからね……怖くて意地悪なイメージしかないです。

 

ドラクエ7の「キーファの離脱」問題に堀井さんが答えた!

番組説明にも書かれているように、俳優の「山田孝之(やまだ・たかゆき)」さんが堀井雄二さんとインタビューというか対談というかをしていました。

 

勇者ヨシヒコが堀井雄二さんに質問

山田孝之さんといえば、つい先日まで放送されていた、テレビ東京のドラマ『勇者ヨシヒコと導かれし七人』で、勇者の「ヨシヒコ」を演じていた方として有名ですよね。

 

www.tv-tokyo.co.jp

 

勇者ヨシヒコの基本的な舞台設定は『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』をモデルにしていると思われ、ヨシヒコが着る衣装もドラクエ5の主人公のそれにとても似ています。

ですから山田さんは、今回のドキュメンタリに打ってつけの人物と言えるかもしれません。

 

ドラクエⅦ「キーファ・グラン」

対談の中で、ドラクエのファンからの質問を山田さんが読み、堀井さんがそれに答えるシーンがありました。

その一つが見出しにも書いた『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』における「キーファの離脱」問題についてのものでした。

 

キーファ・グラン (Kiefer Gran / Kiefer Gran) 〔城の王子〕
グランエスタード王国の王子。作中では主にキーファと表示される。主人公より2つ年上の18歳で、物心ついた頃からの親友同士。王子ではあるが、王位継承を嫌がっている。冒険好きで、物語が始まる前から父のバーンズに内緒で主人公とともに遺跡を探検している。

ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち - Wikipedia

 

ドラゴンクエストVII エデンの戦士たちのWikipediaにはこのように書かれています。

キーファは王子ですけど、主人公とは幼い頃からの友だちで一緒に冒険を始めることになりました。

 

冒険の途中でユバール族の踊り子ライラに惚れ、主人公と別れユバール族として生きることを決意し過去の世界にとどまり、以降は登場しない。

 

しかし、物語の序盤ですか、過去に行ったときにキーファは主人公パーティを離脱してしまい、以降主人公たちの前に姿を現しません。

代わりと言ってはあれですがキーファの子孫は登場したと思います。

 

これは本当に初見時はショックでした。

我が目を疑いましたからね。

 

そうは言っても何だかんだで途中から再加入するだろうとか、最後の最後で登場して一緒にラスボスと戦ってくれるだろうとか思いますよね。

でも登場しないんです。

最後EDで主人公に宛てたキーファの手紙の内容が画面に表示されたと思いますが、キーファ自身は最後まで本編には登場しなかったはずです。

 

山田さんも仰っていましたが、プレイヤーはキーファが主要な登場人物と思っていましたし、プレイヤーの中には各種「種」をキーファに与えていた方も少なからずいたでしょうから、彼の離脱は本当にショックが大きかったはずです。

確か、キーファ離脱時に彼が装備していた武器・防具は「ふくろ」に戻ってきたはずです。

違いましたっけ? 奪われてしまうのは流石に鬼畜すぎます。

 

キーファ離脱問題への堀井さんの返事

話を山田さんが読み上げるファンからの質問に戻しますと、「ドラゴンクエストⅦのキーファは、なんで意味ありげに退場したその後、話にすら出てこないのですか?」という質問でした。

それに対して堀井さんは……

 

「最初は(キーファは)もうちょっと後にいなくなったんですけど、色んな物を与えていなくなるのは辛いから、なるべく早くいなくなるようにしたんですよね。それでもやっぱり種与えたのにとか言われちゃって……(笑)」

「ドラマに切なさを出したかった。切なさを」

 

……と答えていらっしゃいました。

 

でも実は、私はドラクエの「種」やメガテンの「香」のようなステータスを上昇させるアイテムは主人公にしか使わない派なので、キーファ離脱問題にしても種は全くショックではありませんでした。

キーファの離脱そのものがショックでした。

山田さんもショックを受けたプレイヤーの一人だったようでして、「あのビジュアルとか出方からしても、こいつは絶対最後までいるんだろうと思って、種を与えてたら、“えっ! いなくなった?!”みたいな」と仰っていました。

うんうん、わかるわかる、となる瞬間です。

 

ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて

『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて』が「PlayStation4(プレイステーション4)」と「ニンテンドー3DS」で来年2017年に発売される予定になっています。

番組ではその製作現場も取材していました。

 

www.dq11.jp

 

主に堀井さんたちがロムチェックをしているシーンだったでしょうか。

ロムチェックといっても取材時はまだマスターロムではないでしょう。

でも堀井さんが3DSを使って主人公たちを動かしている様子が映っていたので、ある程度出来上がっている感じはありました。

ダンジョンを移動していた感じ。

 

ムービーでは登場人物やフィールド画面、村or町もVTRには映っていましたが、それはあくまでもPR的なものだったと思われます。

公式Webサイトを見ると、どうやら3DS版は2Dと3Dと両方で遊べる仕様になっているみたいですね! これは凄い。

 

ただ、そういうビジュアル的なこだわりよりもゲーム内のシステムやストーリーを練ることにこだわりを持ってくれた方が、少なくとも私は嬉しいです。

ビジュアルも大切ですけど。

 

と言っても私はどちらもハードを持っていないので買わない買えないです。

ドラクエは8までしかプレイしていないということもあって、あまり購入意欲みたいなものも湧いてきません。

それなら1回しかプレイしていない6,7,8をもう一度プレイしたいかなと。

 

堀井さんの言葉

堀井さんが1988年のインタビューで仰っていた言葉が印象的でした。

 

「やる人間の身になって作る」

「本当に基本的なことなんですけど、ここを外しているゲームは少なくない」

「いきなり遊ぶ側が作り手に回っちゃうと、しめちゃおうとする。ゲームをしめちゃおうというのは、楽しんでもらうっていう風な考え方じゃなくて、しめて難しくしてやろうって考え方で作っちゃう」

 

などと言っていたことが印象的でした。

今もその気持ちは変わらないそうです。

 

確かに、ドラクエはそういうイメージがあります……か?

私にはドラクエ2はなかなかに鬼畜だった記憶がありますけど……。

ムーンペタの町からドラゴンの角を越えてルプガナへ行く道中なんて、個人的にはロンダルキアへの洞窟とロンダルキア台地よりも厳しかったです。

ルプガナに着いたら着いたで、回復をせず&「ふっかつのじゅもん」を聞かずに町外れで下手に話しかけるとグレムリン2匹との強制戦闘になってしまいますし。

あれは非道。

 

私がドラクエ2をプレイしたのはファミコンでした。

そのときは「ふくろ」などありませんでしたから、所持アイテムに限りがありました。

「やくそう」なり「どくけしそう」なりを持てる限り持って、決死の覚悟で戦い、逃げ、それでもアイテムは尽き、MPも尽きそうになって……命からがらたどり着いた記憶があります。

なのにグレムリンで追い打ち。

容量などの問題があったのでしょうけど、それにしたってという。

 

ウィズ派かウルティマ派か

それと、「中村光一」さんのインタビューで、堀井さんとRPG(ロールプレイングゲーム)を作ろうとなったときの話も面白かったです。

自分たちは『Wizardry(ウィザードリィ)』派で堀井さんたちは『Ultima(ウルティマ)』派だったという話をしていました。

分かれていたのですねぇ。

 

ちなみに私はウィザードリィ派です。

といっても1作目しかプレイしたことがありませんけど。

もっと言えばウルティマをプレイしたことがないですけど。

 

おわりに

『ドラゴンクエスト30th そして新たな伝説へ』の再放送は、2017年1月8日日曜日に予定されていたと思います。

土曜深夜ですね。

見忘れてしまった方は再放送をご覧になってください。