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ミネバがフル・フロンタルにラプラスの箱の最終座標を教えた理由は何でしょうか? - アニメ『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』17話「奪還! ネェル・アーガマ」の感想

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毎週日曜日07:00より、テレビ朝日にてアニメ『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』が放送されています。

 

www.gundam-unicorn.net

 

以下、ネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

2016年8月7日の放送は第17話「奪還! ネェル・アーガマ」です。

 

 

 

主人公のバナージ・リンクスの乗る地球連邦軍の強襲揚陸艦「ネェル・アーガマ」は、フル・フロンタル率いるジオン残党軍「袖付き」と共同戦線を張ることになりました。

ネェル・アーガマ艦長オットー・ミタスはデッキに現れたフル・フロンタルに彼の狙いを聞き出そうとし、それにヒロインのミネバ・ラオ・ザビも乗ります。フル・フロンタルは、地球以外の月やコロニー同士がこれまで以上に強く結束することで地球連邦を弱体化させる「サイド共栄圏」構想を明かします。ミネバはフル・フロンタルに失望し、「ラプラスの箱」の最終座標がインダストリアル7の「メガラニカ」だとフル・フロンタルに伝えました。

ミネバが自分には荷が重いと、フル・フロンタルに箱の最終座標を教えてしまったことにショックを受けたのは、主人公のバナージ・リンクスです。落ち込むバナージにたいいてマリーダ・クルスは望みを持ち続ければチャンスは来ると励まします。

ネェル・アーガマに乗るバナージの友人タクヤ・イレイとミコット・バーチは、袖付きに気づかれないよう、連邦軍哨戒艦を呼んでいて袖付きに反撃しようとしています。しかしタクヤたちの動きは袖付きのアンジェロ・ザウパーに察知されてしまいました。アンジェロはタクヤたちを人質にとって、オットー艦長に哨戒艦の撃沈を要求し、それを見たオットーは共同戦線を破棄することを宣言、直後から総方の銃撃戦が始まりました。

フル・フロンタルに賛同できないミネバはマリーダと共に動きます。マリーダのマスターであるスベロア・ジンネマンはマリーダに投降するよう命令しましたが、マリーダの一言でジンネマンの積年の恨みが霧散したようでした。バナージのユニコーンガンダムとマリーだのクシャトリヤによって反撃を受けたフル・フロンタルは、アンジェロの操るローゼン・ズールに乗ってネェル・アーガマを脱出し、「ラプラスの箱」の最終座標へと向かいました。

 

 

どうしてミネバはフル・フロンタルに最終座標を教えたのか?

16話で、ミネバはフル・フロンタルに「ラプラスの箱」の最終座標を教えていましたが、どうしてミネバはそんな大事なことを一番教えてはいけないフル・フロンタルに教えてしまったのか、という疑問がありました。

17話ではタクヤとミコットが会話をしていて、その中でミコットが言った台詞がその疑問に対する答えのヒントになっているかと思われます。「油断させるためよ。女の嘘はね、肌にピリピリくるの。あの子は本気よ」という箇所です。

ミネバはフル・フロンタルと袂を分かち別行動を移そうとしたのは17話のマリーダとの動きで明らかになりました。ミコットによればミネバはフル・フロンタルを「油断させるため」に最終座標を教えたとのことですけど、なぜ彼を油断させたいのでしょうか、また彼を油断させた後自分はどうしたいのでしょうか?

以下は私の考えです。間違っているかもしれません。まず前提としてミネバはラプラスの箱の座標がわかったとしても、箱の鍵がなければ中身にまで到達することはできないと考えています。そしておそらくそれは正しいでしょう。対するフル・フロンタルは座標の在り処さえわかれば箱の中身も得られると考えていて、それを察知したミネバはそれなら彼に座標を教えてしまいさえすればネェル・アーガマから手を引くであろう、と判断したから最終座標を教えたのではないでしょうか。

フル・フロンタルの目的が箱の鍵ではなく箱の在り処(最終座標)であることは、17話でバナージと2人になったときの台詞、「下手な真似はしない方がいい。箱の在り処が明らかになった今、我々はためらいなく君を殺すことができる。ユニコーンを壊すこともな」からも明らかです。鍵が重要だと考えているなら出てこない台詞です。本心で言った台詞かどうかにも依りますけど。

ミネバは16話でフル・フロンタルの狙い「サイド共栄圏」構想を聞きました。その内容は「ジオン・ダイクンが夢見た“人の進化と調和”はない」もので、ミネバには受け入れられるものではありませんでした。そんなフル・フロンタルに失望したミネバは、彼に箱の最終座標を教えることでネェル・アーガマから退いてもらい、袂を分かつことにしたのだと思います。先程も書いたようにこの意見で合っているかはわかりません。

 

 

おわりに

オットーさんがネェル・アーガマの艦長らしくアンジェロを一喝したところは気持ちよかったです。物語の最初の頃のオットーさんはどこか頼りないところがありましたけど、物語が進むに連れてイケメンになっていきます。

また、ジンネマンの積年の想いが消えていく瞬間が良かったです。マリーダの「お……お父さん……ワガママを……許してくれますか……?」の言葉が動かしましたね。「許す」と答えたことでそれまでずっと後ろ向きだったジンネマンがついに前を向きました。

さて、この辺りまでがかつてテレビ東京で放送されたOVA版の内容だったかと思います。次回からはテレ東では放送されなかった(と思います)Episode7の領域に入るはずです。私にとっても未知の領域、どのようにUCの物語が終わるのか楽しみです。

 

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