鎌倉の海岸に龍涎香（りゅうぜんこう）が流れ着いているかも？！ NHK『マサカメTV』で紹介されていました

毎週土曜日18:10から放送しているNHKの情報バラエティ番組『マサカメTV』、昨日2015年10月3日の放送は「宝探し」の特集でした。

NHK『マサカメTV』

<a href="http://www4.nhk.or.jp/masakame/" data-mce-href="http://www4.nhk.or.jp/masakame/">マサカメTV - NHK</a>www4.nhk.or.jp

この『マサカメTV』のマサカメは「まさか！の目のつけどころ」のから取っています。昨日のマサカメは「お宝大捜索SP! チャンスはキミのスグそばに！」でした。

個人的に海岸でのお宝探しです。ロケ地は神奈川県の鎌倉海岸と番組の画面には表示されていましたが……そんな名称の海岸ありましたっけ？見たところ由比ヶ浜か材木座海岸に見えました。そこで海岸に落ちている物の中に、何と25,000円の価値のあるお宝が眠っていることがあるそうです。

www.nhk.or.jp

確か、同じNHKで放送されている『ブラタモリ』の「鎌倉」の回でも、材木座海岸にタモリさんたちが足を運んで、海岸にの波打ち際に落ちている様々な時代の器の破片を拾っていました。江戸時代や鎌倉時代のものがあり、鎌倉時代のものは素焼きの「かわらけ」、漢字では土器と書くようですが、これが見つかったり、鎌倉時代に中国大陸の宋から輸入された「青磁」も見つかると言っていたかと記憶しています。

海岸でお宝探し

おそらく、今回マサカメがロケした場所もブラタモと同じ場所らしかったことから、今回のお宝さがしはブラタモと同じ器の欠片ではないか、と予想しながら観ていましたが……そうではありませんでした。マサカメで探していたのは超レアなお宝でした。何でも、イギリスで少年が見つけたそのお宝は約400万円、男性が見つけたお宝は約620万円もの価値があったそうです。それくらいの価値のあるものが鎌倉でも見つかるかも知れない、ということでした。

お宝の正体は「マッコウクジラの糞」です。正確にはマッコウクジラの腸内で分泌され、糞とともに排泄された脂肪の塊だそう。別名「龍涎香（りゅうぜんこう）」、あるいは竜涎香。龍涎香は1g=2,000円以上で取引されている貴重な香料みたいです。龍涎香のピュアオイルは3mlで3万円だそう。何でもクレオパトラや楊貴妃も好んで使っていたそう。前述の400万円や620万円の龍涎香はとても大きなもので、人の顔くらいあるサイズ感でした。

スタジオに龍涎香が持ち込まれていて、出演者の方々が手に持ったり匂いを嗅いだりしていました。匂いは動物園の柵の中だと男性出演者さんが言っていましたね。結構臭いみたい。

日本では和歌山や沖縄で特大の龍涎香が見つかった報告があり、また鎌倉のある相模湾近海にはダイオウイカもいて、マッコウクジラも来ているので海辺に糞が流れ着く可能性はあるとのこと。ダイオウイカはマッコウクジラの餌ということでしょう。もし由比ヶ浜や材木座に行った際は探してみるのもよいかもしれませんね。

龍涎香の見分け方は、まず水に浮くほど軽いこと、強い匂いがすること（犬を連れて探すと良いらしい）の2つです。竜涎香らしいものを見つけた場合の確認方法は、龍涎香は脂肪の塊のため、火で熱した針金を当てると脂肪が溶けてズブズブ刺さっていきます。

ゲーム『ぼくのなつやすみ』

ぼくのなつやすみポータブルムシムシ博士とてっぺん山の秘密！！ PSP® the Best | ソフトウェアカタログ | プレイステーション® オフィシャルサイト

また、龍涎香の他にも「布袋石（ほていせき）」という物も海辺では見つかることがあるそうです。こちらはイルカの耳の骨で、形が布袋様に似ていることから名付けられたとか。1万円ほどで売られているそうですよ。

この布袋石に関しては、PS1のゲーム『ぼくのなつやすみ』で、クジラの耳の骨として登場していました。いわゆる初代ぼくなつ。PSPのリメイク版『ぼくのなつやすみポータブルムシムシ博士とてっぺん山の秘密!!』でも登場するエピソードと思います。

主人公のボクくんが海岸近くの道で不思議な物体を拾って、家に持ち帰って家のおじちゃんに聞くと、それがクジラの耳の骨だと判明するんだったと思います。記憶が怪しいですが。クジラが死ぬと本体は海底に沈んでいき、いずれは骨だけになります。耳の骨は他の骨と離れているため、白骨化していく際に耳の骨のみ体から離れて、しかも軽くて水に浮きますから、それが稀に海岸に流れ着くことがあるとか何とか説明していたような。