ハースF1所属のドイツ人「ニコ・ヒュルケンベルグ」が2025年から「キックザウバー」へ移籍することが先日発表されました。
ヒュルケンベルグの次の「2025年の中位下位のシートを巡る争い」について噂が上がっています。
目次
- 2024年F1ラインナップ
- ヒュルケンベルグのアウディ移籍
- 中位下位のシート争奪戦
- カルロス・サインツ
- 特殊ケース
- アルピーヌのドライバーは「逃げられる」か？
- シート喪失の可能性
- 新人
- 感想
- F1はDAZNで！
- おわりに
2024年F1ラインナップ
2024年シーズンのF1のドライバーラインナップについてです。
以下、敬称略で失礼します。
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- チーム (PU) ：ドライバー1、ドライバー2
- レッドブル（ホンダRBPT）：マックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレス
- メルセデス（メルセデス）：ジョージ・ラッセル、ルイス・ハミルトン
- フェラーリ（フェラーリ）：シャルル・ルクレール、カルロス・サインツJr.
- マクラーレン（メルセデス）：ランド・ノリス、オスカー ピアストリ
- アストンマーチン（メルセデス）：フェルナンド・アロンソ、ランス・ストロール
- アルピーヌ（ルノー）：ピエール・ガスリー、エステバン・オコン
- ウイリアムズ（メルセデス）：アレクサンダー・アルボン 、ローガン サージェント
- キックザウバー（フェラーリ）：バルテリ・ボッタス、周冠宇
- ビザ・キャッシュアップ・RB（ホンダRBPT）：ダニエル・リカルド、角田裕毅
- ハース（フェラーリ）：ニコ・ヒュルケンベルグ、ケビン・マグヌッセン
色を変えたドライバーが新加入です。
オレンジが他のチームからの移籍、青がアンダーカテゴリーからのステップアップ、紫がF1復帰組。
2024年シーズンのドライバーラインナップは2023年から変わりないようです。
ステークF1チーム・キック・ザウバー（キックザウバー）とビザ・キャッシュアップ・RBは、2023年までそれぞれアルファロメオとアルファタウリのチーム名で参加していました。
ヒュルケンベルグのアウディ移籍
「ハース」所属のドイツ人ドライバー「ニコ・ヒュルケンベルグ」は、2025年に「ステーク・キックザウバー」に移籍することが公式発表されました。
Nico Hülkenberg will join Stake F1 Team KICK Sauber for the 2025 season. Read more here. ⬇️
— Stake F1 Team KICK Sauber (@stakef1team_ks) 2024年4月26日
キックザウバーは2026年からは、「アウディ」のワークスとなる予定のチームです。
中位下位のシート争奪戦
ヒュルケンが動いたことで、トップ5を除いた中位下位のシート争奪戦も始まったことでしょう。
ソースはTHE RACE。
カルロス・サインツ
アウディ（現キックザウバー）にはもう一つシートに余裕があります。
アウディは「カルロス・サインツ」と交渉しているとされています。
（別の噂では5月中旬までサインツの返答に猶予があるということ）
特殊ケース
ヒュルケンベルグ移籍の影響を受けるであろう、現在F1を走っているドライバーは4人あげられています。
「アルピーヌ」の2人「ピエール・ガスリー」と「エステバン・オコン」、「バルテリ・ボッタス」、ウィリアムズの「アレックス・アルボン」です。
いずれにしても2025年だけを考えれば、キックザウバーへの移籍は「平行移動」と言える移籍になります。
しかし、2026年以降キックザウバーは「アウディ」のワークスとなることが決まっているため、「特殊な立場」のチームへの移籍になります。
長期的に見れば優れたギャンブルになる可能性がある。
唯一「ビザキャッシュアップRB」はレッドブルグループにいることから、他の中団以下のチームとはまた事情が異なります。
アルピーヌのドライバーは「逃げられる」か？
「アルピーヌ」は今季大苦戦を強いられています。
両ドライバー「エステバン・オコン」と「ピエール・ガスリー」は退団を希望している噂が持ち上がっています。
特にオコンはアウディの最終候補にリストアップされているそう。
サインツが断ればアウディへ移籍する可能性が高まるでしょう。
ガスリーのアウディへの移籍もなくはなく、彼はウィリアムズと接触を持っているとも言われています。
一方で、アルピーヌに残留する噂もあるようで、ガスリーはアルピーヌに猶予を与えているのだとか。
アルピーヌとしても、一度に2人のドライバーを失うことへの危機感からか、どちらか1人をキープしたいと考えており、それはガスリーになるのではないかと記事は伝えています。
しかしどれも確実なことではないと。
ウィリアムズへはオコンも移籍を考えているようです。
不透明な部分の多い現段階の移籍市場で自身の可能性を広げておきたいから、という意味合いが強そうではあります。
アルボンの、アウディなど他チームへの移籍は、彼とウィリアムズの次に交わされる長期契約次第であろうとのこと。
ウィリアムズはアルボンとの長期契約を望んでいるとされています。
ただ両者の将来のビジョンが異なればアルボンを手放すかもしれません。
シート喪失の可能性
2024年いっぱい、あるいは24年シーズン中にシートを喪失するドライバーもいるでしょう。
危惧されているドライバーは4人。
ザウバーの2人「バルテリ・ボッタス」と「周冠宇」、ハースの「ケビン・マグヌッセン」、ウィリアムズの「ローガン・サージェント」です。
2人以上の可能性も、4人全員の可能性もあります。
ボッタスは4人の中では最も強力なドライバーです。
しかし長期的な視野では彼は選択肢に入らず、F1に残るためにはサラリーの下方修正を含めてボッタス側の条件緩和が必要かもしれません。
アルピーヌとウィリアムズ、ハースのターゲットになっている話もあり、彼が2025年にF1に残れる可能性は十分あります。
周は、ボッタスに勝てていないものの、ボッタスの実力と経験を考えると悪いパフォーマンスではなく、ミスが少なく、チームとの関係も良好です。
彼の魅力は中国市場という商業的価値でしょう。
残れるとすれば、かつてジュニアドライバーを務めていたハース（フェラーリのアカデミー）かアルピーヌのシートです。
サージェントは4人の中でも最もF1に残る可能性が低いドライバーです。
ウィリアムズが契約更新を決断するためには、ペースの改善と結果が求められます。
マグヌッセンは昨季までと異なり、よいパフォーマンスを見せています。
ハースの代表からその仕事ぶりを評価されることは決定的。
また、ヒュルケンベルグが移籍したことで、チームにおけるマグヌッセンの経験は必要なものと判断されそうです。
新人
今後が期待されている「新人」が複数名います。
まずはイギリス人「オリバー・ベアマン」。
サウジアラビアGPでフェラーリを駆り、結果を残したことで、ハースでの将来を見据えられています。
イタリア人「アンドレア・キミ・アントネッリ」。
F2での活躍次第ではありますが、来季以降メルセデスかウィリアムズで走ることになりそうです。
それどころか24年シーズン中に、サージェントの代わりにウィリアムズでデビューする可能性さえあると。
オーストラリア人「ジャック・ドゥーハン」。
ロードレース500ccの元王者「ミック・ドゥーハン」を父に持つジャックは、1つか2つのシートが空くとされるアルピーヌでのデビューの可能性があります。
24年シーズン、彼はアルピーヌのリザーブドライバーで、旧型マシンでのテストやシミュレータを担当しています。
ニュージーランド人「リアム・ローソン」は既に数レース、グランプリを走っているためピュアな新人ではありませんが、彼もカウントに入ります。
他にも、元F2王者であるブラジル人「フェリペ・ドルゴヴィッチ」やフランス人「テオ・プルシェール」、現在F2のリーダーであるバルバドス人「ゼイン・マロニー」などシート争いに加わる可能性が取り沙汰されています。
感想
感想です。
記事にもあるように、サインツの動向次第で幾つかのシートは決まりそうに思います。
もっと言えばフェルスタッペン次第でしょう。
フェルスタッペンが決めれば、サインツも決まるでしょうし、そうなれば中団以下も動きやすくなるはずなので。
アウディの将来を有望と捉えるかは難しいですね。
いくらWECなど他カテゴリでの経験が豊富なメーカーと言えども、F1での活躍の保証はありませんから。
活躍するとしても、ホンダがレッドブルと手を組んだことで王者にたどり着いたように、5年以上の年月がかかるかもしれず。
なのでサインツが決めきれない気持ちは痛いほどわかります。
それと世代交代はそろそろ大規模なものを期待したいですね。
既にアロンソやヒュルケンベルグが残留を決めていますけど、近年のF1ドライバーのマンネリは著しい印象があり、新たなヒーローを求められています（私に）。
新ヒーローは必ずしも新人である必要はなく、例えばノリスや角田といったまだ優勝していない若い世代の「真」に速いドライバーが、チャンピオンシップを争う状況になって欲しいです。
そしてそれはベアマンとローソンではないですね、私にとっては。
ドルゴヴィッチ、ドゥーハン、プルシェール、マロニー、ハジャー、アーロンもたぶん違います。
アントネッリも疑っています。
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おわりに
ということで、F1の2025年シーズン、中団以下チームのシートを巡る争いについての感想を書いた記事でした。
