ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

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2023年12月「傍年句会2023」に参加したので結果と感想を書いています

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俳句同人「傍点」さんが「傍年句会2023」を開催していました。

私も参加しました。

結果が出ていますので結果と感想を書いています。

 

目次

 

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俳句好き

俳句が好きです。

 

dysdis.hatenablog.com

 

テレビ番組の『NHK俳句』や『プレバト!!』を観ています。

ここ数年は視聴だけでなく作句もしています。

 

俳句同人『傍点』を知る

俳句同人『傍点』を知りました。

 

俳句は入門できる (朝日新書)

以前『俳句は入門できる』という、芥川賞作家である「長嶋有」さんの書籍を購入しました。

 

dysdis.hatenablog.com

 

長嶋さんは2019年度に『NHK俳句』の選者を務めていらしゃいました。

そのことを当ブログにも書いていますね、上にリンクを貼った記事がそれです。

長嶋さんの著作を読んだことがなかったので興味があり買ってみました。

 

本の中で、長嶋さんご自身が立ち上げた俳句同人『傍点』が存在することを知ります。

 

twitter.com

 

著作にX(旧Twitter)での活動などが書かれていたことから、検索をかけたところ『傍点』のXアカウントを見つけました。

上に貼ったリンクが『傍点』のXアカウント「@bouten_haiku」です。

 

likethisshop.jp

 

傍点の同人誌の創刊号が発売されていました。

 

傍点 夏休みの宿題句会

その傍点さんが2023年夏に開催されていた「傍点 夏休みの宿題句会」に参加しました。

 

dysdis.hatenablog.com

 

参加しようとしていることと、参加した結果は以前当ブログに書いています。

上にリンクを貼った記事がそれ。

 

傍年句会2023

2023年12月は「傍年句会2023」が開催されました。

記事作成現在、句会は終わっています。

 

句会ルール

句会ルールです。

 

 

句会のルールと日程は上記のようになっています。

 

4句出しで、今年の印象的な出来事を句にします。

季語はどの季節でもOKです。

 

今回も『夏雲システム』を使用しました。

以前は『ねたあとに』というシステムを使用していたかと思いますが、Twitterがあれになったことが大きな理由なのでしょうか。

よくわかっていません。

 

参加中

句会に参加しています。

記事作成現在、参加募集は終えています。

 

投句

投句期間も終わっています。

4句、今年の印象的な出来事をいずれかの季語を使って作ったものです。

 

選句

選句期間も終わっています。

選句期間は2023年12月26日23時55分から同年同月29日19時00分まででした。

 

 

傍点さんのXに参加者全員の投句の一覧が公開されました。

この40句の中に私が投稿した4句が含まれています。

40句の中から特選1句、並選5句の計6句を選びます。

 

選評

選評期間も終わっています。

選句期間は選評と同じです。

 

俳号は「D」

私の俳号は「D」です。

最初に『傍点』さんの句会に参加して以来同じ俳号を使用しています。

『傍点』さんの句会システムはX(旧Twitter)アカウントと連携して行っていることから、Xアカウント名の「頭文字」を使いました。

要するに当ブログの管理人名「dysdis(ディスディス)」の「D」です。

 

結果

結果です。

 

ntgm.nolimbre.com

 

 

傍点句会は公開されていると思います。

上のリンク先からご覧になってください。

 

傍年王は「野口真砂輝」さんでした。

おめでとうございます。

11点。

 

私「D」の結果は8点でした。

 

  • サンダルは時を半音浮いており(5点)
  • 鎌倉やスタバに秋を置き忘れ(1点)
  • 掃除夫も自殺現場も冬日向(1点)
  • 遅き日や僕だけ犬の糞を提げ(1点)

 

私の投句は上記の4句です。

ありがとうございます。

 

皆さんもいかが?

皆さんもぜひ参加されてはいかがでしょう。

と言っても「傍年句会2023」の開催期間は終わっているので、興味のある方は次に開催される句会にぜひ。

 

感想

感想です。

 

解説

句会で解説を求められていた句がありましたので、こちらでお答えします。

 

遅き日や僕だけ犬の糞を提げ

 

こちらは春に、姉が買っている犬を数日預かることになりました。

夕方に犬を散歩していたときに、ふっと浮かんだ句でした。

 

サンダルは時を半音浮いており

 

私は海へ、季節を問わず行きます。

お気に入りの場所がありそこへ。

今年の夏、体調を崩したのですが、その前にも行っていました。

真夏は行かないのですよね、6月に一番行きます。

そのときにサンダルが1つ落ちていたのです。

そのサンダルはその前に来たときもあったような、同じサンダルが同じ場所にあるように思えました。

サンダルだけ時間が止まっているのではないか、そう思ったことを句にしています。

句会では全く異なる解釈をされていましたが、それはそれで。

 

鎌倉やスタバに秋を置き忘れ

 

今年は夏に体調を崩しました。

身体が多少楽になった秋に、鎌倉へ行って、ご褒美にスターバックスに行ったのですね。

スタバは、行くとカフェモカばかり頼んできたので、一度ドリップコーヒーを飲みたいと思っていたのでそれを実現させようと。

せっかくだからと、秋の歳時記とメモとペンを持って。

それを忘れたのですね、それを句にしました。

なのでこの句の秋は歳時記のことです。

でもスタバに忘れたかは確証がありません、家に帰ってから気づきましたし、別の場所でも歳時記を出していたので、どこかわからないのですが句にしました。

 

掃除夫も自殺現場も冬日向

 

これはそのままの出来事がつい1ヶ月ほど前に起こりました。

何となく通り過ぎている場所でも、実はその前にそういうことがあったかもしれないなぁと感じました。

あまり書きたくないのでこれくらいで。

 

私が選んだ特選句

私が選んだ特選句です。

 

魔女の一撃かわしきれず聖夜

石津栗人

 

私はこちらの句を特選にいただきました。

 

私は「魔女の一撃」を「ぎっくり腰」と思ったのです。

作者さん的にどうだかはわかりませんけど。

ぎっくり腰を回避できず、そのままクリスマスイブを迎えてしまったという句と思いました。

その後予定をキャンセルしたかもしれませんし、家で一人で苦しんでいたかも知れません。

それが何だかおかしくて、いや可哀想なのですけど、御本人が滑稽に描いていますので、やはり笑っていいのだろうと思います。

 

いや、こういうユーモアを句に取り入れたいなと憧れます。

大好きな句で、一読して即特選ボタンを押していました。

今回は一瞬も迷わなかったです。

 

並選5句

並選にいただいた5句です。

 

献杯の向きばらばらや年送る

徳山雅記

 

会社の忘年会での出来事でしょうか。

大人数での乾杯のときって、会社の人たちで認識は一括りですけど、乾杯時はそれぞれがバラバラの方向にグラスを掲げているなと思いました。

一見当たり前ですけど、そこに気づけるかというとなかなかできないですよね。

作者さんのその気づきが素晴らしいと思っていただきました。

魔女の一撃の句がなかったら、こちらが特選でした。

 

無花果や祖父に良く似て死顔の
黒木理津子

 

ごめんなさい、最初読んだとき何だか嫌な句だなと思いました。

人の死に顔を無花果に例えるか、普通? と思ったのです、ごめんなさい。

無花果みたいな顔って、その人にどういうことが起こったのだろうと考えると怖くもなりますし。

あえてそこに触れたこと、季語と歪な下五の展開が、作中主体の、祖父に対する想いに通じているのだろうと思ったこと、それらが句の重さにつながっているようで、嫌な持ちと素晴らしいなと想う気持ちとが綯い交ぜになりました。

今でも良い句か悪い句かわかっていないのですけど、強烈に心に引っかかったのでいただいた次第です。

 

窓のないレストラン街夏の果
友定洸太

 

今年の夏、暑かったですし長かったじゃないですか。

夏の果がいつなのかわからないくらい。

それを地下街でしょうか、窓のないレストラン街で感じるって、すごく2023年らしいなと思えました。

なのでいただきました。

 

親知らず抜いて焼き芋抱きしめる
石津栗人

 

親知らずが痛くて、抜くまで大好きな焼き芋を食べられなかったのでしょう。

抜いたから早速買って、早く食べたい気持ちを抑えて家に駆けている様子かなと思いました。

若干の因果を感じてしまうものの、さぞ美味しかったろうと想像できて好きな句でした。

 

昼寝すんすん片腕にギプスして
友定洸太

 

「すんすん」がいいオノマトペだなと、こちらも一読で選を決めました。

かわいいです。

私は人生でギプスをした経験がないのですが、夏のギプスは暑いでしょうし汗疹ができるでしょうしお風呂に入るのも大変でしょうし、想像するだけでうへぇとなります。

その夏感がよかったです。

 

楽しかった

傍点さんの句会はやっぱり楽しいです。

皆さんの句も楽しいし、選評を読むことも楽しかったです。

 

自句への選評では、毎回鋭いところを突かれてドキッとするのですが、今回もそれを感じました。

例えば、サンダル句では「時」が鼻につくことを、掃除夫の句では時系列を指摘されてドキッとしましたね。

自分でもそれを感じていたので、やはり察する人がいたか、気づかれたかと。

 

自分で思うのと、他人の句を読んで思うのとでは、後者の方が難しいでしょうか。

鼻につくという言葉を書き込む以上、そこに責任が出てきそうで、その覚悟があるから発言されたのでしょう。

その覚悟が、自分とは違うなと思わされます。

私は気になるところがあれば指摘はすると思いますけど、保身のためにより安全な言葉を選んでしまいます。

私もそういう覚悟をもって挑みたいものです。

 

おわりに

ということで、俳句同人『傍点』さんの「傍年句会2023」の結果と感想をお伝えした記事でした。

 

 

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