Nintendo Switch版『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』を購入し攻略しました。
プレイした感想を書いています。
ネタバレがあるかもしれません。
あまり露骨なバレはしていないつもりですが、配慮が足らずバラしてしまっている可能性はあるので、バレても大丈夫な方のみ下方スクロールをお願い致します。
目次
『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』
『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』について。
パラノマサイト FILE23 本所七不思議【公式】 (@PARANORMA_PR) / X
呪いの力を得た9人の男女が、七不思議に隠された《蘇りの秘術》の行使を巡ってそれぞれの想いをぶつけ合う群像ミステリー。最後にあなたに待ち受ける謎を解くことができるか…!? 昭和後期の東京都墨田区を舞台に、レトロスタイルなグラフィックでお届けする新感覚ホラーミステリーADV。
ゲームの説明は上記引用部のとおりです。
引用部内「ADV」とは「アドベンチャー」の略と思われます。
メーカーは「スクエア・エニックス」社。
Nintendo Switch版を購入しました。
他にSteamやiOS、Android版もあるようです。
全てダウンロード販売ですか。
定価は1980円。
私はセール時に購入しているので1400円ほどだったかと記憶しています。
アドベンチャーゲーム未プレイ
私はアドベンチャーゲーム未プレイです。
と言っても、いわゆるパラノマサイト的なアドベンチャーゲームは、という意味です。
『火吹き山の魔法使い』や『バルサスの要塞』など「ファイティング・ファンタジー」シリーズの、いわゆるアドベンチャーゲームブックは当時プレイしていました。
しかし、『ポートピア連続◯人事件』や『オホーツクに消ゆ』といった、当時のファミコンのアドベンチャーゲームはプレイしたことがないのです。
ファミコンを買ってもらえなかった子だったこともあって。
この手のアドベンチャーゲームはパラノマサイトが初プレイになります。
感想
『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』をプレイした感想です。
あくまでも私の個人的な感想ですので、皆さんの感想とは異なる可能性は大いにあります。
ご了承ください。
ネタバレ要素が含まれるかもしれません。
ネタバレされても大丈夫という方のみ下方スクロールをお願いいたします。
面白いか?
面白いかどうか。
結論から言いますと「めちゃくちゃ面白い」です。
Switchにおけるスクエニさんのソフトは、『ドラクエ11s』と『トライアングルストラテジー』、『オクトパストラベラー2』とプレイしてきました。
この中に本作を加えても一番と言っていいほど面白かったです。
ジャンルが異なるので比べても仕方ない気もしますが。
どこまでプレイしたか
私がどこまでプレイしたかを書いておきます。
「真エンド」と言われているであろうエンディングまでプレイしました。
それと「なめ◯り」も全て見つけられました。
10時間超プレイしたと思いますが、のろまな私でもそれくらいで真エンドを見ることができるくらいのボリュームです。
2000円ほどのゲームですから、価格からすると妥当なプレイ時間と思います。
面白さの面で言えば、2000円のゲームでこれだけ面白いのなら超お買い得と言えるでしょう。
倍の価格でも買いたいレベル。
攻略は見た
攻略は見てしまいました。
攻略を見ることが悪いことではないのでよいのですが。
でもまずは自力で攻略しました。
しかしたどり着いたエンディングは到底納得できるものではなかったです。
これは絶対真エンドがあるなと思える内容でした。
なので、その後色々と試して幾つかのエンディングというか何というか、それを探し出しました。
が、それでも真エンドにはたどり着けなかったです。
上記の「な◯どり」も2つ自力で見つけられなかったです。
他にも、あれするタイミングが結構シビアなところがあったり、七不思議の内容をしっかり把握できていないと解けないところだったりも難しかったです。
これらは攻略を見てしまいました。
攻略を見ないで行けたところでも、難しいというか注意深く探っていかないと詰みそうなポイントはそこそこありました。
半ば詰みかけても、気になるエピソードをやり直したり、一つのエピソード内でも要所要所に戻ってやり直せたりできるので、何とかなりました。
序盤の並垣のあれは攻略を見ずにわかりましたね。
数回失敗しましたけど。
失敗すると案内人からヒントをもらえて、失敗の回数が増えるとヒントがわかりやすくなっていって、ようやくわかった感じです。
そう来たかと。
ファミコン感
上に書いている並垣のあれは、私にとってパラノマサイトがどういうゲームかを知る大きな分岐点になりました。
事前情報や攻略、ネタバレを見ないでプレイしていましたから、全て手探りだったのですね、あの段階では。
しかし、並垣のあれの解決法に気づいたときに、「パラノマサイトはファミコン期のゲームと思ってプレイした方がいい」と気づけました。
ファミコンのソフトにはたまに、マイクに息を吹きかける攻略があったじゃないですか。
2コンでしたっけ、マイクがついていたのは。
何のソフトか全然覚えていないですけど、確かそういう攻略があった記憶です。
ああいう発想の転換が本作には求められている印象を、この並垣のエピソードで認識できました。
プレイヤーが主人公などの登場人物になり切る、いわゆるロールプレイというよりも、「プレイヤーも物語に参加する一人」なんだよ。
制作さんにそう言われた気がしたのですね。
実際にあそこはプレイヤーにそれを気づかせるために配されたギミックだろうと思いますし。
そして、その感覚を懐きながらプレイすることは、真エンドを見終えた今でも重要なことと思っています。
ポートピアへの憧れ
先ほども書いた『ポートピア連続◯人事件』や『オホーツクに消ゆ』、これは子どもの頃にとても憧れていたゲームでした。
当時プレイしていませんけど、友だちがプレイしているところは見たことがありました。
また、『週刊少年ジャンプ』でしたか、コロコロやボンボンかもしれませんけど、漫画雑誌にポートピアなどのゲーム紹介や攻略なども少し載っていた記憶もあります。
長い年月で記憶が改ざんされているかもしれません。
なので、どういう内容のゲームか、どういうことをするゲームか、ファミコンを持っていない私でも何となくは把握できていました。
そしてそれらの雑誌を読んでは遊んでみたいなと思っていました。
と同時に、自分には少々大人向けっぽいと、敷居の高さも感じていた気もします。
あれから何十年と経ち、その想いは遂げられていませんけど、本作をプレイして少し叶った気もします。
そう感じさせるのは本作がアドベンチャーゲームであることと、昭和後期が物語の舞台だったことが大いに関係しているでしょう。
先ほど触れた「なめどり」は、「なめ猫」がネタ元ですよね。
あの時代を知っているかどうかで、本作への印象はまた変わってくると思います。
キャラクターがいい
ちょっと脱線気味ですので話を内容に戻します。
「キャラクター」がいいです。
それなりに登場人物がいますけど、それぞれキャラが立っていてよかったです。
特に津詰と襟尾、それと利飛太ですね。
津詰とエリオのコント的なやり取りには、えげつない内容も多い物語にブレーキをかける、箸休め的な効果がありました。
リヒタのどこか抜けている感じもそうですね。
◯◯には泣かされもしました。
おいおい泣きはしませんでしたが、胸にぐっとこみ上げるものがありました。
ただ肝心のキャラの影がやや薄いことは気になります。
あまりにプレイヤーの印象に残してしまうとあれなので、敢えて抑えめなキャラにしたかったのしょう。
テキストの情報量
テキスト情報量が豊富です。
特に資料の、七不思議や本所に関する資料は攻略に必須なので充実しています。
本作は登場人物などがヌルヌル動くタイプではなく、一人のキャラクターに対して数パターンの表情を用意して、状況やセリフに応じて使い分けています。
動きが少ないですから、そういう部分を補う意味でもテキストの量と質の充実はとても重要な要素だったのだと想像します。
テキストの豊富さは、昭和期に生まれていない世代、あるいは生まれていたけど幼かった世代にとって、時代の雰囲気をつかむ意味で重要な情報にもなり得るでしょう。
知っている世代も全てを覚えているわけではないでしょうし。
また、本作の舞台は東京の本所深川です。
東京の土地を知らない人も少なからずいらっしゃるでしょう、私もよく知りません。
そういう私のような人のためにも、物語を知るためにも土地の背景を描かれた資料は重要と思います。
これだけのテキスト量ですと、本作をプレイし終えると小説を1冊読んだ感覚になります。
エンディングの盛り上がり
気になることは一点あります。
それはエンディング、特に真エンドの盛り上がりがやや物足りないことです。
しっとりし過ぎていて。
もう少し盛り上がってもよかったかなと感じました。
あちらの方が盛り上がりましたものね。
まぁでも物語の内容的に仕方ないですか。
先ほどの肝心のキャラが薄いと書いたことと関連していますね。
おすすめできる?
本作をおすすめできるかどうか。
大いにおすすめできます。
テキストベースのアドベンチャーが好きな方、ホラー・サスペンスが好きな方、そういうジャンルの小説が好きな方におすすめです。
逆にヌルヌル動くアクションとかバトルとかが好きな方には向いていないかもしれません。
おわりに
ということで、『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』をプレイした感想を書いた記事でした。