ディスディスブログ

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横尾さんは名人10段になれた?『プレバト!!』2022年6月16日放送の俳句「クーポン」回を観た感想です

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『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2022年6月16日の放送に俳句コーナーがありました。

お題は「クーポン」。

視聴した感想を書いています。

 

目次

 

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MBS『プレバト!!』

テレビ番組『プレバト!!』についてです。

 

www.mbs.jp

 

人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。

 

公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。

あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆などです。

中でも俳句がメインコンテンツと思われます。

 

放送時間

放送時間について。

放送は毎週木曜日の19時00分から20時00分までです。

 

出演者

出演者です。

メインの司会は「浜田雅功」さんです。

ダウンタウンの浜ちゃんですね。

 

アシスタントが毎日放送の「清水麻椰」アナウンサー。

ナレーションが「銀河万丈」さん。

 

俳句の査定員は「夏井いつき」さん。

俳句カテゴリの出演者は「梅沢富美男」さんを始め、「東国原英夫」さんや「中田喜子」さん、「立川志らく」さん、「千原ジュニア」さん、「藤本敏史」さん、「村上健志」さん、「横尾渉」さん、「千賀健永」さんなどがいます。

 

俳句

『プレバト!!』の俳句カテゴリが2022年6月16日の放送でも扱われました。

 

今回のお題は「クーポン」です。

 

「クーポン」は季語ではないでしょう。

今回は作り手が自分で俳句に合った季語を探す必要があります。

 

この回は「高島礼子」さんと「音月桂」さん、ミキ「亜生」さん、7 MEN 侍「本髙克樹」さんが出演していました。

レギュラー陣では永世名人の「梅沢富美男」さんと「東国原英夫」さん、名人9段のKis-My-Ft2「横尾渉」さんが出演していました。

 

順位戦

まずは今回行われた俳句カテゴリの順位戦の結果です。

4位が亜生さん(才能なし、35点)、3位が音月さん(凡人、60点)、2位が高島さん(凡人、67点)、1位が本髙さん(才能あり、70点)でした。

 

気になった句

順位戦で個人的に気になった句は1位の本髙さんです。

 

句は虫食いになっているクーポンを埋めるように梅雨の星がある、そういうことを詠まれていました。

 

クーポンを使いたいものから使っていると、穴あきが出てきてしまい、その穴あきクーポンを空に掲げると梅雨の星が見え、穴あきだけど明るい気持ちになったと仰っていたでしょうか。

 

季語は「梅雨の星」。

 

夏井先生は褒めていました。

虫食いのクーポンと、季語である梅雨の星を取り合わせた句で、取り合わせの感覚がよいと。

ただ、クーポンの隙間から星を見るなんてことはしないだろうとも言っていて、それを解説をしない方がよかったみたいです。

 

中七の「埋める」を削除。

下五「梅雨の星」に「ふえて」とか「ふゆる」とか、そういう語を入れて、虫食いで減っているクーポンとの対比をさせる添削がなされていました。

 

でも先生も褒めていたとおり、感覚の優れた方だなと感じますね。

ネタ探しと言葉選びの感覚に優れているので、特待生以上になる才能だろうと予感させます。

 

dysdis.hatenablog.com

 

本髙さんはNHKで短歌を担当していらっしゃいますね。

そこで得た知識なりが俳句にも役に立っているかもしれません。

 

「名人10段」を目指す試験

今回は横尾渉さんの「名人10段」を目指す試験がありました。

 

横尾さんは試験を迎えて「名人9段」でした。

今回1ランク昇格すると名人10段となります。

 

句は「A席」からタイムラプスの街が見える、そういう様子を季語「夕虹」とあわせて詠まれていました。

 

季語は「夕虹」。

読みは「ゆうにじ」。

 

結果は「1ランク昇格」。

横尾さんはこれで名人10段となりました。

一言は「こだわりの言葉選び」。

 

「A席」はどうかという点が考え方として必ず出てくる。

A席が飛行機なのか新幹線なのかバスなのか、不明瞭だという。

ただ何にしてもA席と抑えることで、飛行機だろうが何だろうが窓側の席とわかるようになっている。

タイムラプスとしたことで、A席との関連で、電車など横に動く車窓でのタイムラプスと、飛行機の空からのタイムラプスと、光景の広がりをもたせている。

作者はそういうところを狙って、「色々な街の夕虹を見せよう」と企んだのであろうと、先生は判断なさったようです。

 

私には句の良さがちょっとわからなかったです。

タイムラプスの言葉の強さに引っ張られているだけで、描いている光景としてはそこまでかなと。

 

俳句史に残る句集作り

永世名人である梅沢富美男と東国原英夫さんの句です。

句集に入れる50の俳句を、掲載決定かボツかを先生が判定します。

 

梅沢さんは50句まで残り6句です。

東さんは50句まで残り16句です。

 

東国原英夫さん

まずは東さんから。

 

句は、周遊のついでに帰省をしていることが詠まれていました。

 

学生の頃に帰省に興味がなかったそう。

周遊券を買って、そのついでに帰っているのだと。

後ろめたさをありつつ帰ってきたことを強調するために「(帰省して)ゐる」としたそう。

 

季語は「帰省」。

 

結果は「掲載決定!」。

一言は「私ならこう書かないけど…」。

 

あえて書いた「ゐる」と「ついで」が響いている。

下五が「かな」で終わっている句でした。

そこが問題になりはするようです。

先生はかなとせず、帰省を嫌がる言い方をすると言っていましたか。

「帰省なぞしてゐる」などと。

 

ただ、この「かな」は作者の表現意図にかかわること。

番組で「かな」を外して「なぞ」を入れろとは言えない範囲の話になってくる。

添削の範囲の話ではなく、許容しなければいけない範囲。

 

なるほど。

これはとても重要なことを仰っているように思います。

俳句の評価以上に、この作者表現の範囲に踏み込むことについてのご発言が印象的でした。

私も他所様の俳句を鑑賞するときのために肝に銘じないと。

 

梅沢富美男さん

次に東さんから。

 

句は、夕焼けどきに赤札のプードルを抱いて帰路につく、そういうことを詠まれていました。

 

犬は大きくなるほど値段が下がる、赤札は値下げの証。

実際に梅沢さんが保護犬を保護したときの想いみたいです。

 

季語は「夕焼」。

 

結果は「掲載決定!」。

一言はなかったように思います

一応字幕には「狙い通りの一句」とは書かれていました。

 

上五中七「赤札のプードル」だけで言いたい場面を描けているのは見事。

特価品の札を生き物につけていると。

意外性や悲哀、えっと思う気持ちも書けている。

それ以降の後半の着地もよいようです。

原句は「帰路夕焼け」として、場所や行動、人物、夏の季語である夕焼が広がっていく感じ。

この夕焼けは決して明るいのでなく、前半の悲哀をもって、一緒に帰ろうねと犬を抱いている。

季語の夕焼の赤と赤札の赤、種類の違う赤を一句の世界の中でそれぞれ存在感を灯している。

そういうところまで狙って考えている、という評価でした。

 

いやぁ、よい句でしたね。

会心の出来ではないでしょうか。

さすが永世名人。

 

おわりに

ということで、MBS『プレバト!!』の2022年6月16日放送の俳句コーナーのお題「クーポン」回を視聴しての感想を書いた記事でした。

 

私の俳句の読解や解釈が正しいとは限りません。

むしろ間違えていることの方が多いでしょう。

おかしなことを書いていたら申し訳ありません。

 

 

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