ディスディスブログ

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村上さんが破調!『プレバト!!』2022年1月27日放送の俳句「肉まん」回を観た感想です

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『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2022年1月27日の放送に俳句コーナーがありました。

お題は「肉まん」。

視聴した感想を書いています。

 

目次

 

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MBS『プレバト!!』

テレビ番組『プレバト!!』についてです。

 

www.mbs.jp

 

人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。

 

公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。

あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆などです。

中でも俳句がメインコンテンツと思われます。

 

放送時間

放送時間について。

放送は毎週木曜日の19時から20時までです。

 

出演者

出演者です。

メインの司会は「浜田雅功」さんです。

ダウンタウンの浜ちゃんですね。

 

アシスタントが毎日放送の「玉巻映美」アナウンサー。

ナレーションが「銀河万丈」さん。

 

俳句の査定員は「夏井いつき」さん。

俳句カテゴリの出演者は「梅沢富美男」さんを始め、「東国原英夫」さんや「立川志らく」さん、「中田喜子」さん、「千原ジュニア」さん、「藤本敏史」さん、「村上健志」さん、「横尾渉」さん、「千賀健永」さんなどがいます。

 

俳句

『プレバト!!』の俳句カテゴリが2022年1月27日の放送でも扱われました。

 

今回のお題は「肉まん」です。

 

「肉まん」は季語ではないでしょう。

今回は作り手が自分で俳句に合った季語を探す必要があります。

近いうちに季語扱いされるかもしれませんね。

 

この回は「勝俣州和」さんと「瀧川鯉斗」さん、「蛙亭」の「イワクラ」さん、「岡田結実」さんが出演していました。

 

レギュラー陣では「フルーツポンチ」の「村上健志」さんと「中田喜子」さん、「立川志らく」さんが出演していました。

 

順位戦

まずは今回行われた俳句カテゴリの、順位戦の結果です。

4位が岡田さん(才能なし、10点)、3位が勝俣さん(凡人、50点)、2位がイワクラさん(凡人、55点)、1位が瀧川さん(才能あり、70点)でした。

 

1位瀧川鯉斗さん

順位戦で個人的に気になった方は1位の瀧川鯉斗さんです。

 

句はヘルメットとグローブを脱いで肉まんを食べようとする、あるいは食べていることが詠まれていました。

 

ツーリングをしていたときに、身体を温めるためにコンビニの前で食べたことだそうです。

 

季語は「手套」。

手袋のことですね。

 

季語ではない肉まんに切れ字「や」を添えて、ヘルメットと手套を脱ぐとシンプルに詠んでいました。

季語ではない単語に「や」を添えることは、少しテクニックのいることです。

彼は夏井先生がそれに気づき、評価されるとわかってやった節を感じました。

であるならば、そこまでのことを意図してできていますので、瀧川さんの俳句を詠む力はある程度の水準に達していると私には思えます。

 

今回の1位獲得で3回連続での才能ありでした。

通常なら特待生昇格も視野に入るところですけど、先生はバイクではない俳句を1つ見せて欲しいとのこと。

確かにこの点は気になりますよね、ずっとバイク関連ですので。

どういう句を詠まれるか見ものです。

 

「名人10段」を目指す試験

今回は志らくさんと中田さんの名人10段を目指す試験がありました。

 

志らくさんは試験を迎えて「名人4段」でした。

1ランク昇格なさったら名人5段になるようです。

中田さんは試験を迎えて「名人5段」でした。

1ランク昇格なさったら名人6段になるようです。

 

立川志らくさん

番組では志らくさんから試験に挑まれました。

 

句は、冬の路地裏に「昭和」が捨ててあることを詠まれていました。

 

空き地に色々なゴミが捨ててあり、その中に肉まんの敷き紙があったことを詠まれたそうです。

肉まんの紙が昭和ではなく、昔はそこらにゴミを捨てていたその意識が昭和ということでしょうか。

今でも普通にそこかしこにゴミは散らばっていますけれども。

 

季語は「冬」でしょう。

 

結果は「1ランク昇格」。

理由は「時代と物が見える!」。

 

夏井先生は「昭和」の一語を選んだことを褒めていらっしゃいました。

具体的に書かないことで成功していると。

 

私はその「昭和」がよくないと感じられます。

抽象的と思えるからです。

昭和とそのものを書くのでなく、昭和を感じさせる具体的な何か、例えば古い「看板」などの物を取り入れて、読者にそれが昭和であると想像させた方がよかったのではないかと。

 

崑ちゃん ボクの昭和青春譜 (文春e-book)

看板で思いっきりベタな例を挙げますと、『オロナミンC』などの「ホーロー看板」が落ちていたみたいことですね。

昭和に奥行きがあると先生は仰っていましたが、具体的に詠んだ方が想像が膨らみますので奥行きも出るのではと思うのですが。

私の俳句の力が足りていないからそう感じてしまうのだと思います。

 

また、昭和が終わったみたいなことを詠まれた句は少なからず存在するのではとも想像されます。

類想がなくはないだろうと。

句の中にお題「肉まん」の要素が一切ない点も気になります。

 

平場ならいざ知らず、長く名人ランクにいらっしゃる方ですから、もう少し踏み込んだ句であって欲しかったと思います。

よって、降格するほどではないにしても昇格もない、現状維持が妥当だったのではないかなというのが私の感想です。

 

中田喜子さん

次に中田さんです。

 

句は、肉饅頭がドサドサとあり、それを箱に詰める店員さん、黄さんという名前のようですが、店員さんの手が真赤になっていたことを詠まれていました。

 

季語は「肉饅」。

肉饅が冬の季語とはほとんどの歳時記に書かれていないそうです。

でもこれはOKみたいですね。

OKというか、季語を超えた臨場感があるから気にしなくてよいし、何なら無季の句だとしてもよいと。

確かにこの句からは冬を想像できますし、問題ないと私も思います。


結果は「1ランク昇格」。

理由は「一粒で二度美味しい!」。

 

黄さんと具体的な名前を取り入れたことで、場所や人がわかる。

中国か中華街かと絞られますね。

また、黄さんの黄色と真っ赤の赤色と色からも中国や中華街を想像させることが評価されたみたいです。

具体的な名前を出すことで生々しさがより出ています。

 

私も色の点にはすぐに気がつきました。

でも個人的にはその点が好きではなかったです。

作者の狙いが透けて見えてしまって。

しかし、句としての破綻はありませんでしたし、ドサドサのオノマトペと黄さんの具体名はよかったですから、昇格のご判断に異論はありません。

 

名人10段 永世名人への道

フルーツポンチ村上さんの「名人10段 永世名人への道」です。

 

村上さんは試験を迎えて「名人10段☆2」でした。

1つ前進なさったら名人10段☆3になるようです。

 

句は、白鳥の周りに生まれた波紋と御神籤(おみくじ)を開くことが詠まれていました。

 

いわゆる「取り合わせ」や「二物衝撃」と呼ばれるタイプの句です。

白鳥の波紋と御神籤を開くことをぶつけることで「魔法」が生まれると、村上さんは言っていたでしょうか。

 

お題の肉まんが白鳥に見えたそうです。

ほんまかいな。

 

季語は「白鳥」。

冬の季語でしょう。

 

判定は「1つ前進!」。

先生からの一言は「鮮やかな映像展開!」です。

 

1つ前進できたということは、取り合わせがうまく行っていると評価されたのですね。

波紋を切れ字「や」で強調していましたが、これも効果的だったと。

御神籤をひらく、ささやかな時間を切り取られていると。

「季語を信じるというのはこういう句のこと」だとまで先生は仰っていました。

 

私もこの句が好きです。

水の波紋と、御神籤を開く行為の間に流れる厳かな冬の時間がじんわりと伝わる良句と感じました。

この取り合わせは私には永遠に思いつかないでしょうね、さすが村上さん。

 

もっとよいと感じられたことは「御神籤をひらく」の「ひらく」です。

「開く」ではなく「ひらく」と平仮名で書かれている点。

平仮名にすることで、漢字よりもゆっくした動作を想像させます。

湖面に波紋が広がる速度と開く速度が同じだと言いたいのでしょうか。

志らくさんのところで触れた「奥行き」とは、こういうことをいうのだと思います。

 

それにしても村上さんが破調で挑まれるのは珍しいです。

記憶にないくらい。

たいてい五七五の定型で詠まれますからね。

 

今回共演した、中田さんと志らくさんは破調の句を詠むことの多い方です。

もしかしたら村上さんはお二人と共演することを知ってから、あえて破調で被せてきたのかなと思っています。

挑発とも受け取れそうな、今回の村上さんの俳句でした。

考えすぎでしょうか。

 

おわりに

ということで、MBS『プレバト!!』の2022年1月27日放送の俳句コーナーのお題「肉まん」回を視聴しての感想を書いた記事でした。

 

私の読解や解釈が正しいとは限りません。

むしろ間違えていることの方が多いでしょう。

おかしなことを書いていたら申し訳ありません。

 

 

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