2019年4月29日(28日深夜)より、NHK総合にてアニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』の放送が始まりました。
2019年4月29日の放送は第1話「ジオンの子」でした。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』
2019年4月29日(28日深夜)より、NHK総合にてアニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』の放送が開始されました。
アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』、2019年4月29日の放送は第1話「ジオンの子」でした。
あらすじ
アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』のあらすじです。
“赤い彗星”と呼ばれるジオン公国軍のエースパイロット『シャア・アズナブル』と、彼の妹『セイラ・マス』の運命を決定づけた悲劇の始まりと過去〜2人の兄妹の流転の物語〜を背景に、サイド3の実権を掌握しジオン公国を統率するザビ家、ランバ・ラルや黒い三連星など「一年戦争」で活躍した数々のジオン軍の名高きエースパイロットたちの若き日の勇姿、戦況を劇的に変えることとなった人型機動兵器「モビルスーツ」の開発秘話、地球連邦軍との軋轢や開戦への道程など、「一年戦争」以前の過去の物語が、映像として初めて描かれていきます。
公式webサイトの「INTRODUCTION 作品概要」のページにはこのように書かれています。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』に新作OP&EDを加え、全13話に再編集したTVシリーズ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』が、4/29(月)からNHK総合テレビで毎週月曜0:35~(日曜深夜)放送決定!(関西地方では1:09~) https://t.co/QKcNOr5UIf #赤い彗星
— 機動戦士ガンダム THE ORIGIN (@G_THE_ORIGIN) February 22, 2019
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のTwitterアカウント (@G_THE_ORIGIN) には上記引用部のように書かれていました。
OVA版の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』に、OP/EDを加えて全13話に再編集されたものが『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』であると。
ネットで調べると、OVA版は原作漫画とは異なり、シャア・セイラ編が全4章、ルウム戦役編が全2章仕立てのようです。
つまり、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のうち、いわゆるファーストガンダムであるテレビアニメ『機動戦士ガンダム』では描かれなかった部分がOVA化された。
そのOVAをテレビアニメ向けに再編集されたものが『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』である、そういう認識で良いでしょうか。
登場人物
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』の主な登場人物です。
しかし、ファーストの登場人物など皆さんの方がよくご存知と思いますから、改めて紹介する必要を感じません。
- メインキャスト
- シャア・アズナブル:池田秀一
- アムロ・レイ:古谷徹
- セイラ・マス:潘めぐみ
- デギン・ソド・ザビ:浦山迅
- ギレン・ザビ:銀河万丈
- ドズル・ザビ:三宅健太
- キシリア・ザビ:渡辺明乃
- ガルマ・ザビ:柿原徹也
公式サイトの「MAINSTAFF & CAST メインスタッフ・キャスト」のページにはこのように書かれています。
『前夜 赤い彗星』1話時点ではアムロは登場せず、シャアもセイラも、そしてガルマもまだ幼かったです。
厳密にはシャアとセイラはまだ存在していなかったですかね。
これはファーストガンダムをご覧になったことがあれば誰しもが知っている事柄ですね。
キャスバルがシャア・アズナブルに、アルテイシアがセイラ・マスになる前の物語がジ・オリジンです。
また、ファーストでは名前だけ挙がっていたり、そもそも存在していなかったりした人物もジ・オリジンには登場しています。
例えば、キャスバルたちの父であるジオン・ズム・ダイクンはファーストでは名前しか登場しませんでしたし、母のアストライア・トア・ダイクンはファーストには名前すら登場しなかったと思います。
デギン・ザビの次男のサスロ・ザビ、ランバ・ラルの父親であるジンバ・ラルなどもファーストでは名前も登場しなかったと思います。
いや、私が覚えていないだけで名前は登場したかもしれません。
私は観ていないガンダムシリーズの作品がたくさんありますから、他のテレビシリーズ、映画、OVA、小説、漫画、ゲームなどで登場している可能性はあります。
若き頃のキャスバルやアルテイシアだけでなく、青年時代のランバ・ラルやハモン、クランプ、タチが登場することは、ファーストを観て育った私にとっては感涙モノです。
それだけも観る価値があるレベルで。
声の担当を見てみましょう。
1話のエンディングに流れたクレジットを拝見すると、キャスバルを「 田中真弓」さん、アルテイシアを「潘めぐみ」さんが声を演じていました。
他、デギン・ソド・ザビが「浦山迅」さん、ギレン・ザビが「銀河万丈」さん、サスロ・ザビが「藤真秀」さん、ドズル・ザビが「三宅健太」さん、キシリア・ザビが「渡辺明乃」さん、ランバ・ラルが「喜山茂雄」さん、クラウレ・ハモンが「沢城みゆき」さん、ジオン・ズム・ダイクンが「津田英三」さん、アストライア・トア・ダイクンが「恒松あゆみ」さん、ジンバ・ラルが「茶風林」さん、クランプが「近藤浩徳」さん、タチが「北沢力」さん、ドノバン・マトグロスが「小形満」さんでした。
1話に登場した人物といえばこの辺りですか。
1話「ジオンの子」
『前夜 赤い彗星』の1話は「ジオンの子」でした。
内容
内容を書きますと、まずジオン・ズム・ダイクンが死んでしまいます。
それはサビ家の陰謀で、だとすればダイクンの遺児であるキャスバルたちの身にも危険が迫っています。
ザビ家がジオンを支配・主導するためにはダイクンの血族、特に嫡男のキャスバルは邪魔ですから。
ダイクンの臣下でありザビ家のライバルであるラル家としてはキャスバルたちを守りたいのですが、直後に起こったサスロの爆死がラル家の陰謀であるとの誤情報が世間に流布され(ギレンによって?)、立場が厳しくなります。
ジンバはこのままジオンにいても殺されるだけと判断したジンバの息子ランバは、父・ジンバを地球に亡命させ、一緒にキャスバルとアルテイシアも地球に送ろうとします。
そんなラル家の動きを察してか、キャスバルたちを自分たちの手の届くところへ置いておきたいキシリアがキャスバルたちが身を隠しているラル家の邸宅を訪れ、場所を移すようキャスバルに命令をします。
しかし、キャスバルはキシリアの言葉に従わず、手錠をかける無礼を働いたキシリアに対して己の胆力を見せつけるのでした……という1話です。
認識違いがあったら申し訳ありません。
私は原作漫画の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の単行本を1巻から14巻まで持っています。
画像のとおりです。
『前夜 赤い彗星』1話は『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の単行本で言うと、9巻の18ページから104ページまでが範囲です。
画像のところまで。
原作では、ジャブローにてセイラ・マスがシャア・アズナブルと邂逅し、お互いがお互いを肉親だと認識、ホワイトベースの自室に戻ったセイラが過去を回想する流れから、本作『前夜 赤い彗星』の物語へと向かいます。
ジ・オリジンは全巻揃えるつもりで買い始めたのですが、読んでいるとファーストまで(今回のアニメ)の部分が面白すぎて、ファーストで描いた話は改めて読まずに描かれていない部分だけ読めば良いのではないか、と考えが変わりました。
お金もありませんし。
なので収集は、ルウム戦役が終わったと感じられた14巻までで止まっています。
サスロは誰に暗殺されたのか?
1話で謎な点があります
それは「誰がサスロ・ザビを暗殺したのか、理由は何か」についてです。
爆死する前のシーンでは、サスロが実妹(実姉?)のキシリアを殴っていました。
キシリアがキャスバルたちを見つけたにもかかわらず、みすみす逃したから。
殴られたことに対して、頭に来たキシリアが手下を使い、サスロ(とドズル)が乗る予定の移動車に爆弾を仕掛けさせ、移動中に爆発……ということ。
サスロの隣りに乗っていたドズルは爆発を直に食らっても死にませんでした……何という頑強さ。
ただこの爆発で顔などに大きな傷を負っています。
ファーストでドズルに見られる顔の傷は、この事件が主なきっかけのようです。
明確な描写こそないものの、放送の流れをそのまま素直に受け取れば、キシリアがサスロを殺した可能性を考えるでしょう。
キシリアが犯人であるとするならば、サスロを殺した理由は何か?
サスロが自分を殴ったから?
そういうこともあるかもしれませんけど、殴られたからと言って人を殺していては自分が犯人であることがすぐにバレてしまいますし、人を殺す理由としては弱いのではないかと思います。
なのでキシリアがサスロ暗殺の犯人ではないと私は思っています。
キリシアと思わせようとするミスリードかなと。
では誰がサスロを殺したのか?
私が考える犯人は「ギレン」です。
理由はサスロを殺したのがラル家のせいにしたいから、ラル家の立場を悪くしてザビ家の主導権をより強くしたいから。
野望実現のためなら実の弟でも殺す。
実際に物語はそういう流れになっていましたし、ギレンならやりかねないことです。
殺す相手はキシリアでもドズルでもガルマでも良かったのかもしれません。
しかし、ギレンにとって自分の次に力があると思われる人物を殺すことで、自分の立場を守ることにもつながりますし、身内の死をより効果的に政治に活かすためにはザビ家にとってもある程度痛手である必要がありますから、ギレンにとっては次男のサスロが最も都合の良い「対象」だったのではないでしょうか。
ギレンは後に、父・デギンに対しても非情な行いをしましたしね。
本件において総じて言えることは「キシリアへの軽視」です。
これがサスロにもギレンにも見られた描写です。
このことは後の布石になっているようでもあり、奥深さを覚えます。
犯人がキリシアかギレンかと書いていますが、どちらにせよ本人が直接手を下した、という意味ではありません。
当然ながら。
配下の者たちにサスロ暗殺の命令を下したということです。
EDが「めぐりあい」!!
『前夜 赤い彗星』のオープニングソングとエンディングソングについてです。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』第1弾オープニング&エンディング公開! https://t.co/0YU1sG0kOK
— ガンダムインフォ (@gundam_info) April 29, 2019
OPは「宇宙の詩〜Higher and Higher〜」でした。
作詞・作曲・編曲・歌はいずれも「LUNA SEA」さんです。
EDは「めぐりあい」でした。
作詞が「井荻麟」さんと「売野雅勇」さん、作曲が「井上大輔」さん、編曲が「SUGIZO」さん、歌が「SUGIZO feat. GLIM SPANKY」さんです。
「めぐりあい」は、ファーストガンダムの劇場版三部作の第3作「めぐりあい宇宙(めぐりあいそら)」のエンディングテーマを、アレンジしたバージョンみたいでした。
聴いていて強烈な懐かしさがこみ上げてきましたね。
GLIM SPANKY(グリムスパンキー)
『前夜 赤い彗星』のED「めぐりあい」を歌っている「GLIM SPANKY(グリムスパンキー)」さんを、私は今回初めて知りました。
公式webサイトとTwitterのリンクです。
「松尾レミ」さんと「亀本寛貴」さんによる2人組の音楽ユニットとのこと。
松尾さんが歌を歌っているそうで、今回「めぐりあい」で初めて松尾さんの歌声を拝聴したのですが、まぁ驚きました。
松尾さんの歌声が「Janis Joplin(ジャニス・ジョプリン)」に聴こえたのですね。
アニメやガンダムに興味がない方であっても、この「めぐりあい」を聴くだけで『前夜 赤い彗星』を視聴する価値があるのではないか、と思えます。
松尾さんの歌声は印象的ですし、また「めぐりあい」の曲が良いですしね。
劇場版は「哀・戦士」といい「めぐりあい」といい、名曲です。
おわりに
ということで『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』第1話についての感想記事でした。
2019年冬は1作品も観たいアニメがなく、春もないかなと思っていたところにジ・オリジンが来ました。
今季唯一観るアニメになりそうです。
ジ・オリジンのアニメは作画に力が入っていました。
原作は「安彦良和」さんによる漫画ですから、漫画をアニメにするためにはコマとコマの間だったり、シーンとシーンの間だったり、漫画とは異なるアニメならではの「つなぎ」が必要であろうと思います。
その漫画にはない部分でもしっかりと絵が安彦良和さんのそれになっているように見え、観ていて違和感がなかったです。

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- 作者: 安彦良和
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