毎週月曜日(日曜深夜)より、NHK総合にてアニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』が放送されています。
2019年6月24日の放送は第9話「コロニー落とし」でした。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
- アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』
- あらすじ
- 登場人物
- 9話「コロニー落とし」
- ブリティッシュ作戦の成果
- ルウム戦役へ
- ミネバ・ザビ誕生
- MS-06R-1A 高機動型ザクⅡ
- MS-06S シャア専用ザクⅡ
- 新OPとED
- おわりに
アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』
2019年4月29日(28日深夜)より、NHK総合にてアニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』の放送が開始されています。
2019年6月24日の放送は第9話「コロニー落とし」でした。
あらすじ
アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』のあらすじです。
“赤い彗星”と呼ばれるジオン公国軍のエースパイロット『シャア・アズナブル』と、彼の妹『セイラ・マス』の運命を決定づけた悲劇の始まりと過去〜2人の兄妹の流転の物語〜を背景に、サイド3の実権を掌握しジオン公国を統率するザビ家、ランバ・ラルや黒い三連星など「一年戦争」で活躍した数々のジオン軍の名高きエースパイロットたちの若き日の勇姿、戦況を劇的に変えることとなった人型機動兵器「モビルスーツ」の開発秘話、地球連邦軍との軋轢や開戦への道程など、「一年戦争」以前の過去の物語が、映像として初めて描かれていきます。
公式webサイトの「INTRODUCTION 作品概要」のページにはこのように書かれています。
登場人物
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』の主な登場人物です。
しかし、ファーストガンダムこと『機動戦士ガンダム』の登場人物など皆さんの方がよくご存知と思いますから、改めて紹介する必要を感じません。
- メインキャスト
- シャア・アズナブル:池田秀一
- アムロ・レイ:古谷徹
- セイラ・マス:潘めぐみ
- デギン・ソド・ザビ:浦山迅
- ギレン・ザビ:銀河万丈
- ドズル・ザビ:三宅健太
- キシリア・ザビ:渡辺明乃
- ガルマ・ザビ:柿原徹也
公式サイトの「MAINSTAFF & CAST メインスタッフ・キャスト」のページにはこのように書かれています。
1,2話ではキャスバル・レム・ダイクンが「 田中真弓」さん、アルテイシア・ソム・ダイクンが「潘めぐみ」さんが声を演じていました。
上記で紹介していない登場人物も多数存在します。
1話で登場したサスロ・ザビが「藤真秀」さん、ランバ・ラルが「喜山茂雄」さん、クラウレ・ハモンが「沢城みゆき」さん、ジオン・ズム・ダイクンが「津田英三」さん、アストライア・トア・ダイクンが「恒松あゆみ」さん、ジンバ・ラルが「茶風林」さん、クランプが「近藤浩徳」さん、タチが「北沢力」さん、ドノバン・マトグロスが「小形満」さんでした。
2話で登場したローゼルシアが「一城みゆ希」さん。
3話で登場したテアボロ・マスが「巻島康一」さん、ミライ・ヤシマが「藤村歩」さん、シュウ・ヤシマが「牛山茂」さん、ガイアが 「一条和矢」さん、オルテガが「松田健一郎」さん。
4話で登場したマッシュが「土屋トシヒデ」さん、シャア・アズナブルが「関俊彦」さん、ロジェ・アズナブルが「宗矢樹頼」さん、ミシェル・アズナブルが「進藤尚美」さん、リノ・フェルナンデスが「前野智昭」さん、ゼナ・ミアが「茅野愛衣」さん。
5話で登場したトレノフ・Y・ミノフスキーが「坂東尚樹」さん。
6話で登場したテム・レイが「坂口候一」さん、ヨハン・イブラヒム・レビルが「中博史」さん。
7話で登場したゴップが「楠見尚己」さん。
8話で登場したカイ・シデンが「古川登志夫」さん、ハヤト・コバヤシが「中西英樹」さん、フラウ・ボゥが「福圓美里」さん、ハロが「新井里美」さんです。
9話で登場したゼナ・ザビが「茅野愛衣」さん、コンスコンが「竹田雅則」さん、ガルシア・ロメオが「家中宏」さん、クランプが「近藤浩徳」さん、コズン・グラハムが「丹沢晃之」さんでした。
9話「コロニー落とし」
『前夜 赤い彗星』の9話は「コロニー落とし」でした。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星
— NHKアニメ (@nhk_animeworld) June 23, 2019
第9話「コロニー落とし」
ジオン公国軍のブリティッシュ作戦(コロニー落とし)は、地球人口の半数が犠牲となる惨劇を招く。
総合 きょう深夜0:35~ (関西は1:09)
詳しいあらすじはこちら↓#THE_ORIGINhttps://t.co/5PcSk9nh47 pic.twitter.com/6NKqjqAY5M
9話の内容は、原作漫画でいうと13巻の37ページから同じく13巻の148ページまでになりそうです。
アニメは原作のままではなく、シーンが端折られているか入れ替えられているかオリジナル要素を入れているかしているようですから、正確なものかはわかりません。
9話の内容を簡単に書きます。
前回8話でサイド3のムンゾ共和国は「ジオン公国」を名乗り、さらにジオンの総帥となったギレン・ザビが地球連邦政府に対して宣戦布告をしました。
宇宙世紀0079年1月3日のこと。
それとほぼ同時にジオンは「ブリティッシュ作戦」、俗に言うところの「コロニー落とし」を敢行し、地球人口のおよそ半分を奪います。
それでも戦力おいてはジオンに対して圧倒的優位にある地球連邦軍、戦争を早期に終わらせるべく、レビル大将自らが大艦隊を引き連れルウムへ向かいます。
一方その頃、ジオンに与しない立場を取りつつあるサイド5「ルウム」に暮らすセイラ・マスの元へ、ジオン軍のタチ・オハラ中尉が訪れ、キャスバルが現在も生きている可能性と、シャア・アズナブルという人物に注意することを伝えました。
理解や認識に誤りがあったら申し訳ありません。
ブリティッシュ作戦の成果
ブリティッシュ作戦の内容は、地球の南米ギアナ高地の地下にある地球連邦軍の総司令部に対して、サイド2「ハッテ」の首都バンチ(島)「アイランド・イフィッシュ」を落とす計画です。
原作では「アイランド・イフッシュ」でした。
地球連邦軍に対して圧倒的に不利な立場のジオン軍が早期に、そして決定的に勝利するためにギレン総帥によって考案された作戦になります。
コロニー落としの経過と結果は下記です。
U.C.0079の1月10日に、アイランド・イフィッシュがポイントを離脱して地球への落下軌道に入りました。
ジオンとの会戦地点へと向かっていたティアンム中将の艦隊が、急遽目的を変更してアイランド・イフィッシュを攻撃しこれを破壊しようとします。
しかし目的は果たせず、同年同月15日にアイランド・イフィッシュは地球の引力圏へ到達、翌16日にはコロニーが3分割しそれぞれ大気圏へと突入します。
3分割されたコロニーのうち、ベイ部分はオーストラリア南部に落下して都市群が壊滅、Bパーツはバイカル湖付近に落下してその余波で東アジアに大地震と津波をもたらし、Cパーツはカナダ南西部に落下してアメリカのほぼ全域に破片の雨を降らせました。
その影響で大気や地殻の大変動もあり、後に疫病の流行や餓死者も多数出、結果として地球人口の約半分がコロニー落としによって奪われたということです。
参考にしたのは原作漫画のため、アニメとは細部が異なるかもしれません。
目標はジャブローの破壊ですから、当初の予定どおりだったかというとそうではないため、そういう意味で作戦は失敗に終わりました。
しかし、人口の半分が失われるだけでなくオーストラリアと東アジアと北米大陸の都市部に甚大な被害が出ましたから、地球連邦政府にとっては大打撃であることは間違いのないことでしょう。
ルウム戦役へ
既にルウムへと向かっていたティアンム艦隊に続き、レビル将軍の本隊までもがジャブローを出発しました。
後に言うところの「ルウム戦役」が始まろうとしています。
御前会議
或日、ジオン軍の旗艦「グレード・デギン」にて御前会議が行われました。
ドズル・ザビ中将が会議で諸将に説明したところでは、先鋒のティアンム艦隊だけでもジオンの全艦隊に匹敵する兵力があります。
それだけでなく今回はレビルの本隊も出てきました。
本隊はティアンムのさらに3倍、トータル4倍の戦力差のある戦いをジオンはこれから挑もうとしています。
原作漫画ではトータルが3倍でした。
その如何ともし難い戦力差をどのように埋めるのか、埋めるだけでなく戦争を勝利へと導くのか……?
ドズルが提案した作戦は、ただでさえ少ない戦力を割る愚策を取らず、ジオンの全艦隊をもってティアンム艦隊を討つこと、です。
ですがこれは……いや、10話以降に明らかになるでしょうから今は自重します。
特別強襲大隊
ではレビル本隊はどうするか?
宇宙要塞「ア・バオア・クー」を発した「特別強襲大隊(原作では特別機動大隊)」がレビル艦隊に当たります。
特別強襲大隊は2個大隊(原作では2個中隊)に分けられて、レビルを撹乱すると。
ミネバ・ザビ誕生
9話時点で、ドズルと彼の妻・ゼナとの間に子どもが生まれています。
名前は「ミネバ・ラオ・ザビ」です。
9話ではわずかにしか映りませんでしたけれども、ミネバは後のZガンダムやZZ、UCなどの物語に深く関わっていく重要人物ですね。
その子がこの辺りのタイミングで生まれています。
MS-06R-1A 高機動型ザクⅡ
今回9話でいよいよ「MS-06R-1A 高機動型ザクⅡ」が登場しています。
画像がそうでしょうか。
汎用性を排除し、宇宙空間での戦闘に特化すべく、より高い機動性を求めて改良が施されている。背部の大型化したランドセル(バックパック)に大量に消費する推進剤をより多く積み込むことができるプロペラントタンクを増設。脚部には増速用の大型スラスターを3基ずつ計6基設置し、機動力の増強を図っている。
公式サイトの「MECHANICAL」ページには上記引用部のように書かれていました。
C型の量産体制が整い始めたことから、局地対応の機体の開発をして出来上がった第1号が高機動型であるとのこと。
高機動型は脚部のノズルが格好良いんですよねぇ。
私が子ども当時に「MSV」で初めて見て大興奮しました。
脚部のスラスターにカバーが掛かっている、ジョニー・ライデンが乗っていたとされるR-2型も格好良いですけど、個人的には断然R-1型です。
会話がカットされて残念
黒い三連星専用のR-1Aが登場したシーンでは、三連星と担当メカニックの会話があります。
おそらく『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』で扱われるであろうシーンの中で、私はこの会話シーンが1,2を争うくらいに好きな箇所です。
しかし残念ながら、アニメ9話では原作漫画での会話のやり取りが改変され、さらに若干カットされていました。
「極めつけはなんといっても脚まわり 見てください」
「MSの高機動性の源は何といっても脚部ですから」
「バーニアを増加して増槽もつけ 推力は100パーセント増し」
「本番ではもちろんこれに特殊装甲がバッチリ!」
と、原作ではザクの強化箇所を生き生きと語るメカニックのセリフや、それと共に機体細部を映す様子が全てカットされていました。
そんなメカニックの言葉に対して、ディープパープルの機体カラーと三連星のトレードマークといった見た目が良い、見た目が大事だと、ガイアとオルテガとマッシュが全く意に介さない様子で自分たちの好みを語り始めます。
それを受けて、先ほどあれほど生き生きとしていたメカニックが一転、しょぼーんとしてしまう感じ、あのシーンが見たかったのに。
今回カットされたメカニックのセリフは地味に重要でした。
というのもファーストの終盤、シャアがジオングの脚部がないことをメカニックに指摘すると、メカニックが「あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」と言った、あの有名なセリフにつながっていると思えたから。
原作漫画のこのシーンを読んだときはニヤッとしたので、同じように感じた方は私の他にもたくさんいらしたことでしょう。
他にも三連星とシャアのやり取りでもセリフが変わっていたり、同じセリフでも発する人が変わっていたり……残念至極です。
何のために私はここまで見てきたのか。
MS-06S シャア専用ザクⅡ
9話でシャア・アズナブルが乗っていた機体は、高機動型ではなく「MS-06S シャア専用ザクⅡ」でした。
画像がMS-06S シャア専用ザクⅡでしょうか。
ファーストでシャアがアムロと初めて対峙したときに乗っていた機体という認識良いのでしょうか。
MS-06 ザクⅡと基本構造は同じだが、シャアの指示によって、より高い機動性を獲得するために推進ユニットのリミッターが解除されている。
公式サイトの「MECHANICAL」ページには上記引用部のように書かれていました。
基本的にはノーマルのザクⅡだけど、推進ユニットのリミッターは外されている機体。
リミッターが解除されているとはいえ他より3倍もの速さで移動できる理由は、シャアの操縦技術がそれだけ優れているということの表れでしょう。
メタな視点で言えば、ファースト序盤との整合性を持たせるためのアイデアかなと思います。
士官に再任官
そのシャアですが、8話までの「スミス海の戦い」や、開戦から「ハッテ」争奪のいわゆる「一週間戦争」での武勲により、9話時点ではジオン公国軍に士官として再任官していました。
マッシュが言うにはシャアは「二階級特進して中尉」になったようです。
ということは再任官したときの階級は准尉でしたが、おそらく一週間戦争の活躍が認められて二階級特進したのだと推察されます。
士官に再任官されて与えられた機体が専用機MS-06Sであると。
また、中尉になったシャアはバイザーだけでなくヘルメットも被っていました。
しかし画像額部分にある角はこのときまだありません。
私の子どもの頃に見知ったシャアになりつつある、その直前の段階まで来ています。
ランバ・ラルは予備役
シャアが再任官されたのと入れ替わるように、ランバ・ラルは予備役に降格していました。
前回ブリティッシュ作戦の参加を断り、戦争から降りたことで処分を受けたということと思います。
ファーストにラルの部下として登場したコズンやクランプが今回登場していましたね。
新OPとED
9話から新たなオープニングテーマとエンディングテーマ曲が公開されました。
それぞれ第3弾になります。
新OP
新OPは何と「BEYOND THE TIME ~メビウスの宇宙を超えて~」でした。
さらに第9話よりオープニングテーマとエンディングテーマが変更になりました。第3弾オープニングテーマはLUNA SEAが歌う「BEYOND THE TIME ~メビウスの宇宙を超えて~」です!https://t.co/kAdGfXYLrD
— 機動戦士ガンダム THE ORIGIN (@G_THE_ORIGIN) June 24, 2019
この曲って確か『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のテーマソングでしたよね?
オリジナルの「BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)」は、作詞が「小室みつ子」さん、作曲・編曲が「小室哲哉」さん、歌が「TM NETWORK」です。
ジ・オリジンの「BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)」は、編曲が「LUNA SEA」で歌っているのも「LUNA SEA」です。
アレンジバージョンは私が聴いた限りでは声に力が入っていない感じを受け取れて……でした。
新ED
新EDは、OPが「BEYOND THE TIME ~メビウスの宇宙を超えて~」のためか、オリジナル曲でした。
続いて、SUGIZO feat. miwaが歌う第3弾エンディングテーマ「A Red Ray」です!今後もお楽しみください。https://t.co/gn66Kmasyu
— 機動戦士ガンダム THE ORIGIN (@G_THE_ORIGIN) June 24, 2019
曲タイトルは「A Red Ray」です。
作詞が「miwa」さん、作曲と編曲が「SUGIZO」さん、歌っているのが「SUGIZO feat. miwa」さんです。
これまではOPがオリジナルで、EDに「めぐりあい」や「水の星へ愛をこめて」を扱っていました。
おわりに
ということでアニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』第9話の感想記事でした。
久しぶりに逆襲のシャアを見たくなってきました。
ギラ・ドーガ好き。