ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

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愛知・犬山編は「犬山おどき」。江戸情緒の残る町家カフェで卵焼きを挟んだ赤味噌仕立ての「たまごサンド」が特徴的でした - Eテレ『ふるカフェ系 ハルさんの休日』

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2018年4月4日水曜日23:00より、Eテレにて『ふるカフェ系ハルさんの休日』の新シリーズの放送が始まりました。

2018年7月25日放送の2018年度シリーズ第16回(再放送を除けば第12回?)は「愛知・犬山~江戸風情が残る町の逆転劇カフェ」でした。

 

目次

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ふるカフェ系 ハルさんの休日 

www4.nhk.or.jp

 

今、地方では過疎化が進み、何代も受け継がれてきた古民家が廃屋として次々と取り壊されつつある。そんな古民家を惜しみ次世代に残そうとする試みが、リフォームカフェ。
一歩足を踏み入れば、懐かしい空間が広がる古民家カフェは、女性や若者達に新鮮なおしゃれスポットとして大人気。京都、奈良の町屋カフェや下北沢の古民家喫茶など全国的にブームとなっている。そんな古民家カフェを舞台に、記憶から失われつつあるかつての町の姿と記憶をドラマ形式で甦らせていく番組。カフェを訪れる住民たちとの出会いを通して、全国各地の意外な歴史を明らかにしていく。

こちらは以前のシリーズのイントロダクションです。

ドラマの冒頭に「古い建物を活かしたレトロなカフェがあると聞けば、全国どこへでも訪ねる」という、俳優の「渡部豪太(わたべ・ごうた)」さんが演じる、本作の主人公「真田ハル(さなだ・はる)」のセリフが入っています。

台詞の通り、ハルさんは古くから営業を続けている純喫茶的な喫茶店ではなく、古民家など古い建物をリフォームしたカフェを対象にしています。

ハルさんは一部に熱狂的なファンを持つブロガーで、古カフェを取材する体で番組が進行します。

当番組は、カフェのオーナーさんがご本人で、お客さんも現地の方を起用しているため、渡部さんの他の出演者は演技の素人さんです。

基本的に台詞が棒読みですし演技も上手ではありません。渡部さんの演技もほぼ全編に渡って滑っています。

ただこれは渡部さんが滑っているというより、脚本や演出が滑っていると捉えた方が良いでしょう。

古カフェ好きかつ演技面が気にならない方であるならば、大いに楽しめる番組になっていると思います。

  

愛知・犬山編のカフェは「犬山おどき」さん

inuyama-cafe.jp

 

2018年7月25日放送された『ふるカフェ系 ハルさんの休日』の愛知・犬山編で、ハルさんが足を運んだカフェは「犬山おどき」さんです。

 

 

番組内では「借りたモノを返さないが 貸した人も文句を言わないカフェ」と紹介されていました。

今回のカフェは、江戸時代を思わせる町家の建物でした。 

 

「犬山おどき」の場所と営業時間・定休日

www.instagram.com

 

今回ハルさんが訪れたカフェ「犬山おどき」さんのある場所は愛知県犬山市です。

犬山おどきさんのWebサイトによると、住所は「愛知県犬山市南古券19」とあります。

 

いつもなら劇中でハルさんが最寄り駅やその近くの駅の前に立つカットが挿入されるのですが、今回そういうシーンはありませんでした。

 

犬山駅 - 電車のご利用案内 | 名古屋鉄道

 

Webサイトの「営業のご案内」ページによると、「犬山駅」だそうです。

名鉄こと「名古屋鉄道」の。

 

名鉄犬山駅より徒歩8分

名鉄犬山口駅より徒歩7分

国宝犬山城から三光稲荷神社さんを経て徒歩10分

と書かれていました。

劇中では、江戸時代と昭和時代が分岐するような交差点が店の近くにあり、昭和の方へ向かい少し歩くと道幅が狭くなっている箇所がありました。

狭まった道をさらに向かうと、町並みが昭和から再びが江戸に切り替わるので、その江戸に切り替わった少し先、道路の右側にあるのがカフェです。

 

 

営業時間は、3-11月が12:00-19:00、12-2月が12:00-18:00、定休日は水曜日です。

予約は受け付けていないとのことですのでご注意を。

放送後のお昼前後は特に混雑が予想されますので、来店前にお店と連絡を取っておくと良いかもしれないですね。

 

「犬山おどき」は町家

ハルさんが今回訪れた「犬山おどき」さんの建物は、時代劇に出てきそうな町家の建物でした。

 

まず外観です。

外から見ても明らかに低い2階部分が目を引きました。

これは町人が武士を見下さないよう天井を低く作ったと言われる「厨子二階(つしにかい)」を採用しているからだそうです。

また、町家なだけあって隣家との隙間がほとんどなかったり、もう一方はくっついていたり、とにかく隣りと近いことが印象的です。

これは敵が裏に回れないようにできているとか何とか、ハルさんは言っていました。

なるほど。

 

 

内部は、入ってすぐ町家ならではの「土間」が広がり、曇りガラスが張られたガラス戸を開けてカフェ部分へと進みます。

カフェ部分は、入り口から見て右が「ベンガラ」、正面が「黒」、左が「白」と壁面の色が3色に色分けされていて、町家ではあるもののモダンなテイストです。

ベンガラ部分がかつての住居部分で座敷、他がかつての通り土間(とおりどま)部分でテーブル席と分かれています。

座敷と土間の壁は現在は取り払われていて開放的です。

 

天井も梁が見えるようになっていて高さを感じさせます。

屋根は、防水性と通気性に優れる下地に薄い杉板を重ねて葺(ふ)く工法「トントン葺き」が採用されていました。

ハルさんは一般的な日本家屋よりも梁の数が少ないことを指摘していました。

それは隣りの家同士が密接していることによって、どちらかが倒れても倒れきれない

お店のある区画はかつて職人が集まっていたらしく、商人の集まる区画とは異なり、家の強度が少々弱くても、隣りの家同士で支え合っている、とのこと。

壁の一つは隣りの家の壁を借りているそうです。

それが先述した「借りたモノを返さないが 貸した人も文句を言わない」の理由でした。

町家ならではなのですね。

 

犬山は明治24年に発生した「濃尾大震災」で大きな被害を受けました。

なので「犬山おどき」さんのある町家も、実は明治後期に建てられたものです。

しかし明治の頃の町家づくりは江戸の造りをほぼ踏襲しているので、江戸の情緒が保たれたとのこと。

 

「犬山おどき」さんは、明治から続く提灯屋です。

入り口すぐにあった土間が作業場になっていたそう。

先代オーナーの実家で、先代も提灯屋を継ごうとしていたみたいです。

しかし先代の母が店を畳んでしまい、先代に提灯やを継がせませんでした。

これからは祭りの提灯だけでは食べていけないからと言っていましたか。

 

一旦途絶えた提灯屋でしたが、先代がカフェを開いたときから復活しています。

先代と当代オーナーは一から提灯作りを学んで復活させたと。

 

現オーナーは、以前朝市でカフェを開いていました。

そこで先代からスカウトを受けて、カフェを引き継ぐことにしたのだそう。

 

「犬山おどき」のたまごサンド

ハルさんは「犬山おどき」さんで「たまごサンド」を頼んでいました。

 

パンに合うとご好評の名古屋の味である味噌に、辛味も加えたホッカホカでボリュームたっぷりの一品です。卵を三つも使いフワフワに焼き上げて挟みました。

カフェのWebサイトのメニューページにはこのように書かれていました。

赤味噌仕立てなのですね。

価格は780円。

 

「犬山おどき」さんのたまごサンドは、分厚い卵焼きがパンに挟まっているタイプでした。

卵3個も使ってふわふわに焼き上げた卵焼き……美味しそう。

きゅうりスライス(にドレッシングかマヨネーズで和えた)の入ったサンドと一緒に。

 

卵焼きが挟まっているタイプは以前もどこかで見たような……『秘密のケンミンSHOW』でしたか……。

京都のお店のたまごサンドだった淡い記憶。

 

「うまっ!」

「何だ? もう……止まらん」

「誰か……誰か止めてくれい!」

 

とハルさんの感想です。

 

実は、私はきゅうりがそれほど得意ではないので、食べるときはたまごサンドのみでお願いしたいです……。

いや、普通に食べられるのですが、取り立てて食べたいとは思わないのです。

 

犬山祭の「やま」

犬山祭 « 犬山観光情報

 

犬山というと、2016年に「ユネスコ無形文化遺産」に登録された「犬山祭」が有名です。

「犬山おどき」さんの提灯屋もこの犬山祭の提灯を作っていたお店だったみたいですね。

 

寛永12年(1635)に始まる針綱神社の祭礼で、4月の第1土日曜に行われます。この祭りは国の重要無形民俗文化財に指定されています。

愛知県の有形民俗文化財に指定されている3層の車山13輌が城下町に繰り出し、笛や太鼓に合わせてからくり人形を披露します。

夜は、各車山に365個もの提灯がともされ、満開の桜並木の城下町を練り歩くさまは、豪華絢爛、まるで錦絵を見るようです。

『犬山観光情報』のWebサイトには書かれていました。

 

犬山祭は「人形からくり」と、大きな「山車(だし)」が町を曳き回されるのが特徴です。

ただし、犬山では山車とは呼ばず、車山と書いて「やま」と呼ぶのが習わしだそう。

神前で男たちが5tを超える車山を担いで180度回して下がる「どんでん」、辻を曲がるとき前後にしか回らない車輪が付く車山を直角に方向転換する力技「車切り(しゃぎり)」。

この2つの技が車山の醍醐味だそう。

 

おわりに

ということで3週間ぶりですか、ハルさんの休日の新作でした。

 

毎回のように思うのですが、カフェの紹介なのにその店のコーヒーが扱われないのが不思議なのですよね。

来店客が全員コーヒーを頼む訳ではないのはわかりますけど、やはりカフェの基本はコーヒーにあると思うのです。

私の脳みそが凝り固まっていますかね……。

ちなみに「犬山おどき」さんのベーシックなコーヒーは、「フレンチカフェ」価格500円です。

豆はお店のオリジナルブレンド豆で、サイフォンを使って1杯ずつ手淹れしているとのこと。

 

犬山の江戸感が残る部分より、昭和の高度成長期が残っている町並みをもっと見たかったです。

番組内で、1970年代の犬山の下本町通りですか、その七夕祭りの様子を収めた写真が1枚紹介されていて、その写真が素晴らしく良かったのですね。

建物や看板や電灯、道路を走る自動車、バイク、乗っている人、良い味わいでした。

 

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