NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、2018年7月4日放送の81話は鈴愛の漫画家引退回でした。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
『半分、青い。』第14週「羽ばたきたい!」
2018年7月2日月曜日から朝ドラ『半分、青い。』の第14週「羽ばたきたい!」の放送が始まりました。
物語の舞台は東京、時代は1999年(平成11年)。
本作のヒロインは「楡野鈴愛(にれの・すずめ、演:永野芽郁)」です。
鈴愛は楡野家の長女。1971年(昭和46年)7月7日生まれの、第14週現在25歳と思われます。
鈴愛の実家の楡野家は、岐阜県にある東美濃市、東美濃(ひがしみの)という架空の町の、梟(ふくろう)商店街という場所で「つくし食堂」を経営しています。
鈴愛の母が「楡野晴(にれの・はる、演:松雪泰子)」、父が「楡野宇太郎(にれの・うたろう、演:滝藤賢一)」、弟が年子の「楡野草太(にれの・そうた、演:上村海成)」、祖父が「楡野仙吉(にれの・せんきち、演:中村雅俊)」です。
祖母「楡野廉子(にれの・れんこ、演:風吹ジュン)」は、1980年時点で既に他界していて、空の上から声(ナレーション)のみの出演に変わっています。
鈴愛と同じ日同じ病院で生まれた幼馴染みが「萩尾律(はぎお・りつ、演:佐藤健)」です。
律の母が「萩尾和子(はぎお・わこ、演:原田知世)」、父が「萩尾弥一(はぎお・やいち、演:谷原章介)」で、律の家は写真店「萩尾写真館」を営んでいます。
鈴愛と律の同い年には「ブッチャー」こと「西園寺龍之介(さいおんじ・りゅうのすけ、演:矢本悠馬)」と、「木田原菜生(きだはら・なお、演:奈緒)」がいます。
ブッチャーの家、西園寺家は不動産屋を経営しているお金持ちの家です。
父が「西園寺満(さいおんじ・みつる、演:六角精児)」で、母が「西園寺富子(さいおんじ・とみこ、演:広岡由里子)」、姉が「西園寺麗子(さいおんじ・れいこ、演:幸田雛子)」です。
菜生の家は梟商店街の洋品店「おしゃれ木田原」です。
菜生の父は「木田原五郎(きだはら・ごろう、演:高木渉)」、母が「木田原幸子(きだはら・さちこ、演:池谷のぶえ)」です。
「岡田医院」の院長「岡田貴美香(おかだ・きみか、演:余貴美子)」も登場します。
鈴愛が小学3年生時、おたふく風邪が内耳に感染して急性発症する「ムンプス難聴」なる症状を起こして、左耳を失聴しました。
1999年現在、鈴愛は東京にある漫画スタジオ「オフィス・ティンカーベル」の敷地内にある「秋風ハウス」に住んでいて、その一部を改装し仕事場にもなっています。
この時点で秋風のアシスタントはしていない様子。
かつてのアシスタント仲間の一人、ボクテこと「藤堂誠(とうどう・まこと、演:志尊淳)」は、ティンカーベルを出て行き、『女光源氏によろしく』でコウダンカン出版からデビューし、それがヒットしたことで映画化をまでしている売れっ子です。
もう一人のアシスタント仲間のユーコこと「小宮裕子(こみや・ゆうこ、演:清野菜名)」は結婚して漫画の世界から足を洗いました。
ティンカーベルには、鈴愛が律から勧められてドハマリした漫画家「秋風羽織(あきかぜ・はおり、演:豊川悦司)」と、秘書の「菱本若菜(ひしもと・わかな、演:井川遥)」がいます。
1999年現在、律は「より子(はぎお・よりこ、演:石橋静河)」という女性と結婚をし、大阪で新居を建てて2人で暮らしています。
最後の秋風塾
鈴愛は漫画『いつか君に会える』を完成させて、それを秋風に読んでもらいました。
秋風塾です。
「私の実力です。才能の全てです」
そう言った作品に対して秋風は……
「うん。悪くないんじゃないか」
……と及第点を与えました。
及第点なら良いのではと思いますけど、鈴愛にとってはそうではありませんでした。
「鬼の秋風羽織に気を遣わせるようになっては私もおしまいです」
と、自らの力に限界を感じています。
前回80話の様子だと、秋風に原稿を見せる前から鈴愛は漫画家を辞めるつもりでいたでしょうけど、これではっきりと悟ったということでしょうか。
鈴愛は秋風と菱本さんに自分が漫画家を辞める意思があることを伝えました。
当初、秋風は鈴愛が辞めるところまで考えているとは思っていなかったようで、戸惑う様子も見られました。
「あんな好きだった漫画が苦しいだけになってしまいました」
そう言う鈴愛の決意は固いと感じ、弟子に対して引導を渡しています。
「漫画家を辞めたらいいと思います」
「あなたはアイデアがとても良かった。言葉のちからも強い。しかし、その構成力のなさは物語を作る力の弱さは努力では補えないと……思います」
「漫画をもう辞めたらいいと思います」
秋風は泣いていました。
師匠にそんなことを言わせてしまったと鈴愛は自覚しています。
でも一人では決心できないから……。
「先生、今までお世話になりました……」
それが最後の秋風塾でした。
愛弟子たちへの餞別
鈴愛が「秋風ハウス」を出ていく日、引越し業者が鈴愛の荷物を運び出し、ユーコとボクテもその手伝いをしています。
そこへ菱本さんがやって来て、3人に秋風から餞別が渡されました。
秋風は前日が原稿の締切で今は寝ている、という体です。
菱本さんから3人に渡されたものは秋風の生原稿でした。
鈴愛には『いつもポケットにショパン』を。
ユーコには『A-Girl(エー・ガール)』。
ボクテには『海の天辺』がそれぞれ渡されました。
3人がそれぞれ一番好きな秋風作品です。
秋風は、3人には自分の原稿を持っていて欲しい、自分の生涯たった3人の弟子だから、生命よりも大切な原稿を託しました。
その頃、実はというかやはりというか、秋風は寝ていませんでした。
スタジオの壁に描かれた自分の絵に、3羽のカモメが夕日(朝日?)に向かって飛んでいく姿と、女性の顔には一筋の涙が流れている様子を描き足していました。
愛弟子たちが離れていくこと、それを惜しみ悲しんでいることを描いているのでしょう。
そのとき、普段はいつもかけているサングラスを外し、裸眼で描いていました。
引っ越し
鈴愛がどこへ引っ越すかは劇中ではまだ言っていないと思います。
トラックに身近な荷物を載せ、鈴愛とユーコがトラックの荷台に乗って移動しています。
その道中でしょう、海辺で車を停めて、鈴愛はユーコとボクテの3人で桟橋を走ってはしゃいでいました。
ユーコが大好きだという「シーナ・アンド・ロケッツ」の「神様」を歌いながら。
おわりに
鈴愛とユーコがトラックの荷台に乗っていたシーンは、クレームを入れる人がいるのではないかと、見ていて心配になりました。
引退に関しては……秋風には辛い役回りで見ていて可愛そうでした。
鈴愛本人よりも辛そうで。
それはそうで、鈴愛は既に辞める意思を固めていて、秋風は寝耳に水でしたから。
これで漫画編は終わり、次回から新展開に入りそうです。
個人的には「キムラ緑子」さんに期待です。
『グレーテルのかまど』の「かまど」ですね。